青葉区

更新日:2017年3月28日

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見る・聞く・歩く 市長と地域のつどい(青葉区編)

伊達着物衆の皆さんと懇談

 市長が、地域に軸足を置いて活動する皆さんを訪ね、活動の様子を拝見したり、お話を伺ったりしながら、よりよい仙台のまちをつくるための「市民力」を直に感じ取る「市長と地域のつどい」。

 今回は、和文化の未来への継承のために、伝統を大切にしつつも常識に縛られず気軽に着物や和文化を楽しむことをコンセプトに活動している伊達着物衆の皆さんと懇談しました。

 ●日時:平成29年1月15日(日曜日)午後3時から

 ●会場:和カフェ「和&旅 梅らぶ」店舗内(青葉区一番町四丁目)

 ●懇談に参加された伊達着物衆の皆さん

  中野 由美(なかの・ゆみ)さん

  莉々 紀子(りり・のりこ)さん

  志伯 武彦(しはく・たけひこ)さん

  Drew Borders(ドリュー・ボーダーズ)さん

  市瀬 理紀(いちのせ・としき)さん

  向井 美恵(むかい・みえ)さん

  Yize Li(イザ・リー)さん

 

伊達着物衆のプロフィール

 中野さんが経営する和カフェ「和&旅 梅らぶ」を拠点として和文化の魅力を発信する活動「仙台お江戸くらぶ」を行っていたところ、着物や和文化好きのメンバーが次々と集まり、「この輪をもっと広げよう!」ということで「伊達着物衆」に改名し、より大きな規模で活動を行うようになりました。

 年齢、性別、国籍を問わず、気軽に着物や和文化を楽しんでもらうことをコンセプトに、和文化に興味を持ってもらうきっかけとして「見せる」ことを意識したエンターテインメント性のある和文化コンテンツ(花魁(おいらん)道中、花嫁行列、殺陣(たて)、和楽器ライブ等)の他、七夕飾りの制作や書道・絵手紙など体験型のワークショップを開催するなど、和文化を通して仙台のまちづくりや国際交流に貢献しています。

カウンターを挟んで和やかに懇談している様子

懇談

 会場に到着すると、伊達着物衆の皆さんが和装で出迎えてくださいました。和のテイストたっぷりの店内でカウンター越しという、会議室とは一味違う雰囲気の中での懇談です。

 自己紹介後、伊達着物衆での活動内容や、活動を通じての日本文化(伊達文化)への思いなどをお話しいただきました。

活動について

 中野さん)気軽に和文化に親しんで楽しんでいただく機会を作りたいということでメンバーが集まって「伊達着物衆」という形で活動しています。外国人が和文化に興味を持って楽しんでいる姿というのは、日本人からすると、何かクールジャパン的な感じで逆に和文化に興味を持つきっかけになるんじゃないかということで、和文化と海外の方のコラボというものも積極的にやっています。若い人たちに興味をもってもらうためには入口が大事ですので、見せることを意識したエンターテインメント性のある和文化コンテンツとして定禅寺通りや一番町で花嫁行列や花魁道中をやったり、青葉区民まつりの時も着物で歩いていると周りの人が「えっ!」という反応をしてくれたりして。東北大学の国際祭りでもステージで殺陣を披露したところ大好評でした。

懇談の様子 市長)花魁の下駄は高さがあって大変ですよね、私も履   いたことがないけど(笑)。とにかく見てて大変だろなぁと。あの頭とか全体が重いのも大変でしょうけど。ちなみに衣装はどの位の重さがあるものなんですか。

 莉々さん)どの位ですかねぇ。内掛けがだいぶ重いんですけども、おそらくかつらと着物と下駄と全部で20kg弱かと。

 市長)登山ザックひとつ分だなぁ。大変なことです。

 莉々さん)真夏の屋外でのイベントがあったり、タイのバンコクでもインバウンドの事業でパフォーマンスさせていただいたりとか、だいぶ暑い所にも慣れました。

懇談の様子

 

 市長)(殺陣は)忍者で?

 志伯さん)その時は忍者でした。先日は悪い侍でですね。だいたい悪役という(笑)

 市長)忍者ってやっぱり練習というか学校とかあるのですか。伊賀とか甲賀とか。

 志伯さん)あるようですね。本格的なところまで目指すのならそこも通らざるを得ないかなと。殺陣の時も普通に剣を持つのではなくて、やっぱり忍者らしく持ち方を変えてやったりもしているので。

 市長)忍者らしく見える体の動かし方とかあるのでしょうね。

 志伯さん)そうですね。姿勢も低めの方が忍者らしくなるので。忍び足的な感じで。

 莉々さん)外国人の方にも忍者はすごく人気があって。

 市長)そうみたいですね。伊達藩の忍者って何でしたっけ?

 中野さん)黒脛巾組(くろはばきぐみ)ですね。うちの関係者で伊達忍者を復活させたいということで伊賀の方に勉強しに行ったり、頑張っている者がおります。

懇談の様子

 市長)今までのいろんな体験の中で一番おもしろかったのはなんですか。

 ドリューさん)面白かったのは、登米市の明治村の蔵を舞台にした脱出ゲームです。

 中野さん)とよま振興公社さんと周辺の商店街の方たちが街づくりの一環として脱出ゲームを何年か前から始められて、今回はインバウンドの方たちに楽しんでいただけるような脱出ゲームを開催したいということで、うちに声がかかりまして、外国人の方にうけるように舞台を江戸時代設定にして係の人達が姫とか忍者とかの恰好をして、留学生や外国の人たちに体験してもらったというのが面白かったです。

 市長)あそこはやっぱり古い家がたくさん残ってますからね。小学校だけじゃなくて結構古い家もあるから、そういう意味では舞台背景がいいかもしれないですね。

 

和文化について

 

懇談の様子

 市長)いかがですか。今日のお着物も結構ユニークな感じですが。

 向井さん)これは母親の物を借りて着てみました。以前は、着てみたいと思ってもきっかけもないし友達も着ていないし、着るのも大変じゃないかっていう気持ちもあったんですけど、着てみると結構楽しい。

 市長)お母様も着てもらって喜んでますよ、きっと。着物を着ていると、どこに行っても圧倒的に存在感が出ますね。

 向井さん)そうですね(笑)もうちょっと(着物を着る人が)増えればいいなと思います。

 

 市瀬さん)仲間を増やすという点では、やっぱり理解を得られにくい部分はありますね。ある人からはコスプレと言われたり(笑)。

 市長)でも市長なんてすごいコスプレなんですよ(笑)。公式典の時しか使わないものとか、いろいろな分野の服を10着ぐらい持っています。

 一同)ほぅ~ へ~

懇談の様子

 市瀬さん)まぁ、なかなか広まらないですよね。ただこういうものは強制するものではなくて、周りが見ていいと思った時に自発的にやっていただければなと思いますね。

 市長)ご自身は、お茶とかどうですか、

 市瀬さん)興味はあります。ただ、やるなら作法からちゃんとやりたいなという思いがあって、今やってる段階というのは、作法というのもあるのですが、まずは気軽に(着物を)着ていくというのをメインでやっていこうと思いますので、茶道となると、もう一つ自分のレベルを上げていかないといけないなと考えています。

 志伯さん)日本酒を注ぐ瓦け(かわらけ)ってあるじゃないですか。これでお酒を飲む機会も少なくなっていますけど、それも勿体ないなと思って、うちでは月に1回神前杯(しんぜんはい)というふうなことを決めて、ひと月みんな無事に過ごせたことに感謝して神棚の前でお酒をいただくということをしています。

 リーさん)今はその呼び方も分からない方が増えてますね。お皿って言う方もいます。

 市長)確かにね。ミニ皿といわれればそうかなと。

 志伯さん)だから、その時にそれ(瓦け)を引っ張り出してきて晩酌しながら触れてみることで「これ名前なんだっけ」とか「これどうするのが作法だったっけ」とか、ちょっと気になって調べてみるきっかけにもなるし。

 市長)確かにそうですね。「お神酒(おみき)」だって漢字で書いてあったらなかなか読めないかもしれない。

 リーさん)そうですね。お正月にお神酒を皆さんに出した時に何回で飲むんですかと言われて。好きなように、一気でもいいし何回でも大丈夫ですよって(笑)。

 市長)やっぱり皆さん三三九度が頭にあって(笑)。

 リーさん)これ(瓦け)を出されると三回じゃなきゃダメですかって。面白いですね。

 

懇談の様子

 

 リーさん)私は外国人ですが、ご縁があって神社に嫁いで、日本の文化とか特に神様の文化とか、もしかして日本人より詳しいかもしれないです。お正月の時にいろいろ尋ねられたこととかを説明してあげるのも楽しいというか嬉しい。自分としては、中国の友人とか華僑華人たちにも日本の文化をぜひ知ってもらいたいと思っています。それと、日本の若い世代は本当に和から離れていると感じています。せっかく日本の神様の前で結婚式、ちゃんと日本の着物、白無垢と内掛けとか日本しかできないことがあるのに、チャペルに行って結婚式をするのは理解できませんでした。だからこれからの若い人たちは、きちっと和を覚えて自分の国の文化をずっと継いでいければいいなと思っています。

 中野さん)文化庁が日本遺産に認定した「伊達文化」についても、「伊達文化ってよく聞くけど、どういうものかよくわからない。」という位置付けになっているのは勿体ないと思っていて、身近なところで伊達文化は地元に根付いているものだということを、若い世代に限らず沢山の方たちに知ってもらって、それが仙台市民のシビックプライドに繋がればいいなという思いがあります。

懇談の様子

これからやっていきたいこと

 市長)どうですかこれからおやりになりたいこととか。

 中野さん)今年は政宗公生誕450周年ということで、伊達着物衆もいろいろな団体さんと絡ませていただきながら活動していきたいと考えています。今後の予定としましては、青葉神社さんの社務所を使わせていただいて、北山五山に関するお話を聞いてから実際に街を歩いてみたり、ダンボールで甲冑を作るなどワークショップを開催したり、あとは角田市さんの牟宇姫のプロジェクトや松島町さんも着物で盛り上げたいというお気持ちがあるようでして、そのお手伝いをする予定です。インターナショナル伊達男ユニットはドリューが、そして宮城華僑華人女性聯誼会(りんぎかい)コラボで和文化体験などもさせていただきたいと思っております。

懇談の様子

 市長)伊達男ユニットはできそうですか。

 ドリューさん)今、伊達男のことは世界に知られていないじゃないですか。ただのお洒落な人だと思われている。

 市長)ああ、そうね。

 ドリューさん)アメリカでも秋田美人は知られているんですけど(笑)僕は歴史が好きなので、伊達政宗公の街づくりとか文化を愛することとか、お洒落であることを世界に発信したい。そして、自分には無理かなと思っている外国人に、外国人としてこういう和文化に関わることができるよって伝えたい。僕がやっている姿を見て「自分にもできるんじゃないかな、私もやってみたい」って思ってほしい。

 一同)(拍手)

 市長)ぜひ!電子工学の傍ら、仲間作りに励んでください。

 ドリューさん)はい!作ります(笑)和文化に関係あるものをやりたいと思っている外国人が、ここにくると居場所がありますよとか、やりたいことがあればそういうユニットがありますよと知ってもらえたらいいと思います。

 市長)そうですね。気軽に入れて、2年とか3年とか留学期間が決まっている中でも楽しめるような。

 ドリューさん)そうです。それをやってもらいたい。

 市長)いろんなユニットができれいばいいですね。伊達着物衆の中に、伊達男ユニットとかいろいろなユニットができると、全体としての名前のほかに個別の活動があって面白いかもしれないですね。

 ドリューさん)言葉の問題とか論文を書かなくちゃいけないとか、大学院のストレスが溜まっていて、そういうことを忘れて自分が趣味として好きなことをやっていきたい人たちはいると思うので、中野さんがこういうコミュニティを作ってくれてほんとに感謝です。

 莉々さん)ドリューは、東北大学の国際祭りでパフォーマンスした時に見てくれていて、「かっこいい!ファンタスティックだ!」と言ってくれて(笑)私たちの活動に入ってくれることになったので。

 市長)まさにPR効果が叶ったのですね。

懇談の様子

 莉々さん)とっても嬉しいですね、こうやって一緒に活動してくれると。私は仕事柄外国人の友達が多いのですが、仙台に住んでいても、いつまでもお客様扱いされることに疲れてきている留学生が結構いるんですね。やっぱり自分も仙台市民として何か活動したいとか、大学以外の仙台市民の方と交流したいと思っている方は意外と多いんです。それでこの活動をしている中で、もしかしたら和文化っていうこのひとつの器、ドリューが言うコミュニティベースが交流できる場になる可能性を感じています。国連防災会議の時に、世界中からお客様がいらっしゃるので、仙台市民みんなで歓迎のムードを出したいということで、国際花魁道中というのをさせていただいたんですね。花魁ですと傘や裾を持ってもらったり、ぞろぞろと練り歩くものなのでお付きの者がいるのですが、それを仙台に住む留学生や外国籍の友達にやってもらったんです。英語でしたら私がサポートできるので、言葉の壁があっても、文化の壁があっても、そういう橋渡しをしながら自分自身も和文化を楽しんでいきたいと思います。

 市長)やっぱりどうしても日本社会って日本人と外国の人と勝手に分けたがる社会ですよね。とても丁寧に親切でもあるのだけれど、じゃあ中に入れるかというとそうでもないっていうか。「本格的なお茶」とか「本格的な書道」とかじゃなくて、いろんなものをある種入れ込めるところで和文化っていうアバウトな良さがあるんでしょうかね。

 中野さん)もうダイジェストで、さわりだけでも、そこから興味を持ってもらって、まずは、気軽に試してもらうとか体験してもらう、そういう場を今後も続けて、広げていきたいと思います。

 市長)こんなふうに皆さんで集える場所があることはいいことですね。今後も様々な企画を展開していかれるということですので、どうぞ元気で頑張ってください。機会があれば、またイベントの中でお目にかかりたいと思います。

記念撮影

日常の普段着として着物を着るような感覚を大事にしているということで、本日は、普段着レベルの小紋や半幅帯での懇談でした。

 

懇談を終えて

 今回は、外国の方や様々な職種の方たちが和文化で繋がった「伊達着物衆」さんとの懇談でした。「もっと気軽に着物や和文化を親しみ楽しもう!」「政宗公が育んだ伊達文化の息づく仙台の街に誇りを持ってほしい!」「伊達男DNAを持つ仙台の男子に平成伊達男ムーブメントを起したい!」という代表の中野さんの思いに共感し、更に活動を発展させていこうというメンバーの皆さんの気持ちが伝わってきました。

 「伊達着物衆」の皆さん、お忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。

関連リンク

 伊達着物衆の活動について、詳しくは下記の公式ホームページでご覧いただけます。

 ●伊達着物衆公式ホームページ(別ウィンドウが開きます)(外部サイトへリンク)

 

お問い合わせ

青葉区役所区民生活課

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