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No.240   2006年 2月号

 

特集  平成17年仙台市の人口動向

 


U 住民基本台帳人口による社会動態 

1 概  要 
 平成17年の社会動態は,市外からの転入が49,340人,市外への転出が49,682人で,342人の転出超過となりました。これを地域別にみていくと,東京圏に対する転出超過が9年連続,その他の地方に対しても4年連続の転出超過となったものの,東京圏に対する転出超過数がやや縮小したこと,宮城県内及び東北5県に対する転入超過数が拡大したことなどにより,区間移動と職権記載等のその他増加数を加えた社会増加数は188人となり,全体としては3年ぶりの社会増となりました。
(表2,図6,統計表第1,2,3表)

表2  市外との移動:転入数,転出数,社会増加数の推移−全市(平成8年〜平成17年)

(単位:人)
地   域 平成8年 9 10 11 12 13 14 15 16 17
転 入 数 57,790 57,166 56,054 54,169 53,190 53,931 51,881 51,937 49,372 49,340
  宮城県 13,442 13,236 12,688 12,990 12,729 13,260 12,879 12,540 12,083 12,128
    仙台都市圏内の他市町村 6,021 5,900 5,813 6,182 5,891 6,170 6,151 6,135 5,898 5,952
      〃    以外の市町村 7,421 7,336 6,875 6,808 6,838 7,090 6,728 6,405 6,185 6,176
  東北5県 19,196 19,057 18,777 18,037 17,893 17,791 17,604 17,134 16,021 15,973
  東京圏 14,148 13,728 13,036 12,181 11,865 11,883 11,281 11,554 10,878 11,216
  その他の地方(国外含む) 11,004 11,145 11,553 10,961 10,703 10,997 10,117 10,709 10,390 10,023
転 出 数 54,127 54,220 55,276 54,086 53,529 53,338 53,005 52,558 50,925 49,682
  宮城県 14,396 14,014 13,466 13,086 12,936 12,431 12,366 12,635 11,913 11,443
    仙台都市圏内の他市町村 8,763 8,240 7,544 7,629 7,442 7,199 7,331 7,658 7,202 6,817
      〃    以外の市町村 5,633 5,774 5,922 5,457 5,494 5,232 5,035 4,977 4,711 4,626
  東北5県 15,215 15,037 15,629 14,713 14,433 14,277 13,477 13,287 13,026 12,346
  東京圏 14,015 14,475 15,073 15,402 15,154 15,805 16,339 15,620 15,074 15,175
  その他の地方(国外含む) 10,501 10,694 11,108 10,885 11,006 10,825 10,823 11,016 10,912 10,718
社会増加数 4,133 3,295 1,171 538 -4 1,126 -973 -555 -1,375 188
  宮城県 -954 -778 -778 -96 -207 829 513 -95 170 685
    仙台都市圏内の他市町村 -2,742 -2,340 -1,731 -1,447 -1,551 -1,029 -1,180 -1,523 -1,304 -865
      〃    以外の市町村 1,788 1,562 953 1,351 1,344 1,858 1,693 1,428 1,474 1,550
  東北5県 3,981 4,020 3,148 3,324 3,460 3,514 4,127 3,847 2,995 3,627
  東京圏 133 -747 -2,037 -3,221 -3,289 -3,922 -5,058 -4,066 -4,196 -3,959
  その他の地方(国外含む) 503 451 445 76 -303 172 -706 -307 -522 -695
  その他増加数 470 349 393 455 335 533 151 66 178 530
(マイナスは転出超過数)

図6  転出入超過数の地域別内訳 (平成8年〜17年)

図6 転出入超過数の地域別

2 東京圏に対する人口移動
 東京圏に対する人口移動は,平成9年に転出超過に転じてからは年々その差が拡大しており,平成14年には5,058人の転出超過になりましたが,平成15年以降は4,000人前後で推移しています。平成17年には転出数が15,175人と前年より101人増加しましたが,転入数も11,216人と前年より338人増加した結果,転出超過数は前年より237人少ない3,959人となりました。
       (図6,7,表2,統計表第2表)

 図7  東京圏との転出入者数(平成8年〜17年)

図7 東京圏との転出入者数

3 県内他市町村に対する人口移動
 仙台都市圏内の他市町村に対する人口移動は,転入数が5,952人,転出数が6,817人で,865人の転出超過となりました。市町村別の内訳をみると,転入超過となっているのは7市町村,転出超過となっているのは6市町で,七ヶ浜町と大郷町が転入超過に転じました。過去10年間で比較すると,上記のとおり6年ぶりに七ヶ浜町が転入超過に転じたほか,利府町では転出超過数が最小となったことなどにより,全体としては最小の転出超過数となりました。
 (図6,8,表2,統計表第3表)

 図8  仙台都市圏との転出入者数(平成8年〜17年)

図8 仙台都市圏との転出入者数

 仙台都市圏以外の県内市町村に対する人口移動は,転入数が6,176人,転出数が4,626人で,1,550人の転入超過となりましたが,転入数・転出数はともに過去10年で最小となっています。

図9 仙台都市圏以外の県内市町村との転出入者数(平成8年〜17年)

図9 仙台都市圏以外の県内市町村との転出入社数

 4 東北5県及びその他の地方(国外含む)に対する人口移動
 東北5県に対する人口移動は,転入数が15,973人となり,転出数が12,346人で,3,627人の転入超過となりました。過去10年間で比較すると,転入数は平成8年,転出数は平成10年をピークとして減少しており,平成17年はともに最小となりましたが,転入数はやや横ばいになりました。      
       (図6,10,表2,統計表第2表)

図10  東北5県との転出入者数(平成8年〜17年)

図10 東北5県との転出入者数

 その他の地方(国外含む)に対する人口移動は,転入数が10,023人,転出数が10,718人で,695人の転出超過となりました。北海道の転入超過数が減少,中部地方の転出超過数が増加していますが,中国地方が転入超過に転じたほか,近畿地方,九州地方と国外の転出超過数が減少しています。                                        
(図6,11,表2,統計表第2表)

図11   その他の地方との転出入者数(平成8年〜17年)

5 区別の社会動態
 平成17年の区別の社会動態は,青葉区・宮城野区で社会増加,若林区・太白区・泉区で社会減少となりました。その内訳については,次のような点が特徴として挙げられます。
 (1) 市内他区に対しては,宮城野区・泉区で転入超過,青葉区・若林区・太白区で転出超過。
 (2)仙台都市圏内の他市町村に対しては,青葉区のみ転入超過,他4区は転出超過。
 (3)東京圏及びその他の地方に対しては,全区で転出超過。
 (4)仙台都市圏以外の市町村及び東北5県に対しては,全区で転入超過。

図12  地域別社会増加数(転入数−転出数) − 区 (平成12〜17年)

図12 地域別社会増加数

 青葉区は,市内他区が転出超過に転じたものの,仙台都市圏内の他市町村が転入超過に転じ,東北5県からの転入超過数が拡大,東京圏への転出超過数が縮小したことから,引き続き転入超過となりました。
 宮城野区は,市内他区,仙台都市圏以外の市町村及び東北5県からの転入超過数が拡大し,仙台都市圏内の他市町村及び東京圏への転出超過数が縮小したことから,大幅な転入超過となりました。
 若林区は,仙台都市圏以外の県内市町村及び東北5県からの転入超過数が縮小したものの,市内他区,仙台都市圏内の他市町村,東京圏及びその他の地方への転出超過数が縮小したことから,引き続き転出超過にはなりましたが,超過数は減少しました。
 太白区は,仙台都市圏以外の市町村からの転入超過数が縮小したものの,市内他区,仙台都市圏内の他市町村及び東京圏への転出超過数が縮小し,東北5県からの転入超過数が拡大したことから,引き続き転出超過にはなりましたが,超過数は減少しました。
 泉区は,市内他区からの転入超過数が縮小し,仙台都市圏内の他市町村及び東京圏への転出超過数が拡大したことから,転出超過となりました。              
(図12,表3,統計表第4表)

図13 区間人口移動(平成17年 転入ベース)

図13 区間人口移動

 区間相互における人口移動をみると,最も人口の移動が多いのは青葉・泉区間で,青葉区から泉区への移動数は2千人を超えています。逆に最も人口の移動が少ないのは若林・泉区間で,若林区から泉区への移動は410人となっています。
 相互間の移動数に最も差があるのは青葉・宮城野区間の移動で,宮城野区は275人の転入超過となり,逆に青葉区はほぼ同数の転出超過となっています。
 区ごとの増加数をみると,青葉区は若林区と太白区に対して転入超過で,全体では105人の転出超過。宮城野区は泉区に対してのみ転出超過で,全体では584人の転入超過。若林区は泉区に対してのみ転入超過で,全体では269人の転出超過。太白区は若林区に対してのみ転入超過で,同じく290人の転出超過。泉区は若林区に対してのみ転出超過で,全体では158人の転入超過となっています。
 (図13,表3,統計表第4表)

表3  社会増加数の地域別内訳−区(平成12年〜17年)

区,年次 社  会

増加数
市  内

他  区
宮城県       東  北

5  県
東京圏 その他の
地方
(国外含む)
その他

増加数
仙台都市
圏内の
他市町村
仙台都市
圏以外の
市町村
青葉区
平成12年 -258 -382 269 -177 446 1,164 -1,336 -108 135
13 448 -94 555 -51 606 1,252 -1,517 59 193
14 210 63 502 19 483 1,602 -1,743 -59 -155
15 431 254 413 -40 453 1,350 -1,429 -30 -127
16 41 312 338 -108 446 1,096 -1,521 -73 -111
17 336 -105 555 118 437 1,295 -1,408 -39 38
宮城野区
平成12年 -901 -540 -243 -519 276 447 -548 -89 72
13 -1,043 -927 -23 -364 341 399 -442 -122 72
14 -799 -546 34 -219 253 616 -768 -185 50
15 -447 -197 -219 -533 314 646 -618 -132 73
16 52 278 -66 -352 286 494 -544 -188 78
17 1,422 584 295 -159 454 796 -297 -142 186
若林区
平成12年 -480 -78 -82 -211 129 159 -414 -113 48
13 229 367 -57 -182 125 384 -582 46 71
14 -78 163 -25 -203 178 374 -558 -89 57
15 -361 -322 82 -68 150 414 -486 -16 -33
16 -834 -443 -43 -186 143 174 -539 -61 78
17 -634 -269 -63 -150 87 157 -388 -101 30
太白区
平成12年 288 183 -228 -487 259 961 -630 -14 16
13 143 14 72 -317 389 748 -817 33 93
14 -602 -307 66 -374 440 783 -1,035 -201 92
15 -546 -348 -40 -238 198 615 -751 -131 109
16 -1,005 -488 -5 -331 326 404 -895 -150 129
17 -743 -290 -24 -263 239 702 -1,008 -279 156
泉 区
平成12年 1,347 855 77 -157 234 729 -361 21 26
13 1,349 663 282 -115 397 731 -564 156 81
14 296 655 -64 -403 339 752 -954 -172 79
15 368 693 -331 -644 313 822 -782 2 -36
16 371 399 -54 -327 273 827 -697 -50 -54
17 -193 158 -78 -411 333 677 -858 -134 42

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