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No.240   2006年 2月号

 

特集  平成17年仙台市の人口動向

 人口の動向は,自然動態(出生及び死亡の動き)及び社会動態(転入及び転出の動き)によって説明されます。この特集は,平成17年1年間の仙台市の人口動向について,社会動態を中心に報告するものです。


【解 説】

   
   
【統計表】  第1−1表
 第1−2表
 第1−3表
 第2表
 第3表
 第4表

 

<<利用上の注意 >>

・本報告書で用いた地域区分は次のとおりです。 

仙台都市圏内の他市町村 塩竈市,名取市,多賀城市,岩沼市,亘理町,山元町,松島町,七ヶ浜町,利府町,
大和町,大郷町,富谷町,大衡村
北海道地方 北海道
東北地方  青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県
  東北5県は,東北地方から宮城県を除いた地域
関東地方 茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県
東京圏 埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県
中部地方 新潟県,富山県,石川県,福井県,山梨県,長野県,岐阜県,静岡県,愛知県
近畿地方 三重県,滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県
中国地方 鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県
四国地方 徳島県,香川県,愛媛県,高知県
九州地方 福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県,沖縄県

※なお,本文中にある「その他の地方」は,特にことわりのない場合,上記のうち東北地方と東京圏を除いた地域をいいます。

<<用語の説明 >>

・登録人口 =住民基本台帳人口+外国人登録人口

・人口増加数=自然増加数+社会増加数

・自然増加数=出生数−死亡数

・社会増加数=転入数−転出数+その他増加数(職権記載・消除,国籍取得・喪失,転出取消等)

 

 

<<解  説>>

T 登録人口による人口動向

1 概   要

 平成17年1年間の人口増加数は3,073人となり,平成16年の人口増加数1,975人に比べ1,098人多くなりました。その内訳は,自然増加数が2,819人,社会増加数が254人となり,社会増加数が大きく伸びています。平成17年末の登録人口は1,014,322人となりました。

(図1,表1,統計表第1表)

図1 人口増加数の推移(平成8年〜17年)

図1 人口増加数の推移

表1 人口の推移−全市,区,総合支所(平成12年〜17年)

各年末(単位:人)
年次 仙台市 青葉区 宮城野区 若林区 太白区 泉区
平成12年 995,172 268,833 175,643 127,201 220,740 202,755
13 1,001,588 270,291 175,861 128,143 222,003 205,290
14 1,005,471 271,636 176,296 128,495 222,420 206,624
15 1,009,274 272,944 176,803 128,706 222,804 208,017
16 1,011,249 273,430 177,721 128,257 222,632 209,209
17 1,014,322 273,952 180,007 127,998 222,564 209,801

 区別の動向をみると,若林区と太白区で人口が減少し,泉区では増加数が前年を下回っているものの,青葉区と宮城野区では前年の増加数を上回り,特に宮城野区では前年の約2.5倍の増加数となりました。
 増加数が最も多かったのは宮城野区の2,286人(自然増加数982人,社会増加数1,304人)となっており,次いで泉区の592人(自然増加数743人,社会増加数-151人),青葉区の522人(自然増加数216人,社会増加数306人),太白区の-68人(自然増加数630人,社会増加数-698人),若林区の-259人(自然増加数248人,社会増加数-507人)となっています。 
  (図2,表1,統計表第1表)


図2 人口増加数の推移−区(平成12〜17年)

図2 陣増加数の推移(区)

 

2自然動態

 過去10年間の自然増加数の推移をみると,出生数は1万人台から9千人台へと減少の傾向となっており,死亡数は4千人台から6千人台へと増加の傾向となっています。平成17年の出生数は前年より420人減少して9,139人,死亡数は前年より266人増加して6,320人となったことから,自然増加数は2,819人となり,平成16年の3,505人に比べ686人減少しました。 (図3,統計表第1表)
 区別の動向をみると,出生数は宮城野区のみで前年より増加,他の4区では前年より減少しており,死亡数についても,宮城野区のみが前年より減少,他の4区では前年より増加しています。
 自然増加数が最も多かったのは宮城野区の982人(出生数1,981人,死亡数999人)で,次いで泉区の743人(出生数1,823人,死亡数1,080人),太白区の630人(出生数2,075人,死亡数1,445人),若林区の248人(出生数1,152人,死亡数904人),青葉区の216人(出生数2,108人,死亡数1,892人)となっています。

 (図4,統計表第1表)

図3 自然動態の推移−全市(平成8年〜17年)

図3 自然動態の推移

図4 自然動態の推移−区(平成12年〜17年)

図4 自然動態の推移(区)

3社会動態

 過去10年間の社会増加数の推移をみると,県内移動、県外・国外との移動ともに減少の傾向となっていますが,特に県外・国外からの転入数の減少が大きく,46,152人(平成8年)から39,702人(平成17年)と約6,500人の減少となっています。平成17年の転入数は74,798人で前年より1,085人減少しましたが,転入数も74,816人と前年より2,445人減少したことから,その他増加数を加えた社会増加数は254人となり,3年ぶりに社会増となりました。
 区別の動向をみると,県内移動では若林区と太白区で転出超過しているものの,転出超過数は減少し,他の3区では転入超過となっています。県内・国外との移動については,宮城野区のみが転入超過となっていますが,他の4区では転出超過となり,泉区が転入超過から転出超過に転じました。
 社会増加数が最も多かったのは宮城野区の1,304人(転入数15,252人,転出数14,106人,その他増加数158人)で,次いで青葉区の306人(転入数23,233人,転出数22,859人,その他増加数-68人),泉区の-151人(転入数12,951人,転出数13,131人,その他増加数29人),若林区の-507人(転入数9,285人,転出数9,821人,その他増加数29人),太白区の-698人(転入数14,077人,転出数14,899人,その他増加数1248人)となっています。

(図5,統計表第1表)

図5 社会増加数の推移−全市,区(平成12年〜17年)
図5 社会増加数の推移

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