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更新日:2022年3月14日

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第63回 ブロック塀の被害

大阪府北部の地震

「災害は忘れたころにやって来る」まさにこの言葉どおり、地震発生時のブロック塀による悲劇がまたも発生してしまいました。

平成30年6月18日午前に発生した大阪府北部の地震は、朝の通勤・通学の時間を直撃しました。震度6弱の揺れにより、高槻市では、小学校のプールのブロック塀が倒れ、小学4年生の女の子が犠牲になり、大阪市では、通学児童の見守りに向かう途中、80歳の男性がブロック塀により犠牲になりました。

なにげない普段の生活の中で、突然起きた地震による痛ましい被害です。

ブロック塀の被害というと、仙台市が今から40年前の昭和53年に経験した宮城県沖地震でも大きな被害があったことはご存じの方も多いですよね。

あの地震で、仙台市内では16名の方が亡くなっていますが、その中の11名がブロック塀や門柱により犠牲になっています。その多くは子供と高齢者でした。

昭和53年の宮城県沖地震におけるブロック塀の被害

   ブロック1  ブロック2

教訓

これを教訓に建築基準法施行令が見直されて、高さ制限の引き下げや「控壁」の取付けなど規制が強化されました。

仙台市としても、パトロールを行ったり、ブロック塀を撤去して生垣を作る場合は、費用の一部を助成するなどの対策を行ってきましたし、ブロック塀の安全性や危険性に対する市民のみなさんの意識も高くなっていると思います。

しかし、今回の大阪府北部の地震では、あの教訓が生かされない結果となってしまいました。本当に残念です。

私達も改めて、通学路をはじめ、自宅付近に危険なブロック塀や看板、自動販売機、崩れそうな崖などがないか確認しましょう。

普段から、危険な場所はなるべく通らないようにして、もし、近くにいる時に大きな地震があったら、すぐに離れ、通行車両にも気をつけることが大切です。

家族でもう一度災害時の行動について確認してください。

ブロック塀の点検チェックポイント

自宅にブロック塀がある場合には、安全のために点検をお願いします。

  • ぐらつきがある。                    ブロック塀イラスト
  • 傾きがある。
  • 高さが2mを超える。(コンクリートブロックの厚さが15cm以上の場合には2.2mを超える塀)
  • コンクリートブロック部分に土圧がかかっている。
  • すかしブロックが連続で使用されている。
  • 基礎の根入れ(土に入っている部分)の深さが30cm未満である。
  • 亀裂、目地わかれがある。
  • 控壁がない、または控え壁の間隔が3.4mを超える。(控壁は「塀から塀の高さの5分の1以上突出すること。」高さが1.2m以下の塀の場合には、控壁の規制はうけません。)

上記の項目に一つでも該当していれば、そのブロック塀は安全性に欠けると考えられますので、改善等を行う必要があります。

その他にも

  • ブロック塀の上に工作物が設けてある。
  • ブロック塀の下に擁壁(土留め)がある。
  • ブロック塀を造ってから20年以上経過している。

以上に該当する場合又は不明な点がある場合には、ブロック塀を造った施工者又は専門家への相談又は精密な点検を受けることをおすすめします。

こちらのページもご確認ください。「ブロック塀、石塀の点検をお願いします」

仙台市では、市内の公道等に面するブロック塀等のうち、特に危険なものを除去する場合に除去費の一部を補助します。

仙台市ブロック塀等除去工事補助金交付事業

また、道路に面するブロック塀を撤去して生垣をつくる場合の費用を一部助成します。

仙台市生垣づくり助成事業

市民ひとりひとりが身の周りの安全を確認して、自分の街を災害に強い街にしましょう。

お問い合わせ

危機管理局減災推進課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎2階

電話番号:022-214-3109

ファクス:022-214-8096