更新日:2017年3月17日

ここから本文です。

平成27年度の四ツ谷用水再発見イベント

平成27年度に開催した四ツ谷用水再発見イベントについてご紹介します。

四ツ谷用水を歩く会(八幡編) 四ツ谷用水を歩く会(街中編) 四ツ谷用水よもやま話

 四ツ谷用水を歩く会(八幡編)

平成23年度から毎年四ツ谷用水に関するイベントを行っていますが、平成27年度も前年度と同様に歩く会を開催しました。
四ツ谷用水は平成27年7月に、NHKの「ブラタモリ 仙台」で紹介されたことから、知名度が一気に上がりました。「歩く会」は例年、定員よりも応募者が多く、抽選となるのですが、今年度はさらに倍率が高くなりました。募集15名程度のところに、59名のご応募がありました。

  • 開催日時:平成27年9月30日(水曜日)10時~14時半
  • コース:大崎八幡宮(太鼓橋)→石切橋→春日神社→洗い場跡→林宅寺→支倉堀跡→木町通市民センター(昼食・ワークショップ)
  • 参加者:18名
  • 現地案内・説明:「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会

大崎八幡宮太鼓橋前の写真
イベントの当日は晴れ、歩く会日和となりました。集合場所の大崎八幡宮にある太鼓橋の前で開会、主催者挨拶の後は、「よ」「つ」「や」の3つの小グループに分かれて歩き始めます。
各グループには、「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会のみなさんに入ってもらい、四ツ谷用水についての説明をしていただきました。

太鼓橋近くの暗渠の写真
大崎八幡宮の太鼓橋の下は、現在暗渠となっていますが四ツ谷用水の本流が流れています。この水は、県の工業用水として使われているものです。水の流れは直接見えない場所ですが、暗渠の上に降りてみました。

四ツ谷用水本流沿いの写真
本流の流れに沿って住宅の間を歩いていきます。

洗い場階段跡の写真
洗い場の跡が残っている場所には説明板もあります。テレビで紹介されたCGでつくられた復元イメージ図なども見ながら、用水が流れていた当時の様子を想像します。

支倉堀跡の写真
東北大学歯学部の敷地に入ると、現在わずかに残っている支倉堀跡が見学できるようになっています。
四ツ谷用水をたどった後は、午後に振り返りと講座を行う木町通市民センターへ移動しました。市民センターで各自昼食をとってから、午後のプログラムを始めました。

四ツ谷用水展示資料の写真
市民センターでは、「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会による資料・パネルの展示もしていただきました。

ワークショップの写真
午後は、最初に「今日の良かったところ」「印象に残ったところ」など、歩いたグループ毎に振り返りをしました。

四ツ谷用水講座の写真
その後は、「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会会長の新関昌利さんからの講座「仙台城下町の建設について」です。
城下町建設の選定にあたっては、秀吉の時代までは堅固な山や丘の山城が多く選ばれていました。秀吉以降は所帯(町人、職人など)が多くなり、広い土地を選ばなくてはいけなくなったそうです。当時、有力だった大崎氏(古河城)、留守氏、国分氏(今の千代城になった)が伊達に吸収されました。伊達は、城下町をつくる場所を、千代(軍事上の理由)、榴岡(総合的に)、石巻の中から選んでいます。また、「富貴繁盛」になるように、易、陰陽道で本丸の吉凶を占ったことなど、お話して下さいました。

参加者の感想(抜粋)

  • 四ツ谷用水の標柱に感激した。
  • 八幡町に住んでいたことがあり、その当時は舗装道路がなく市電が走っていた。ずいぶん変わった。
  • ブラタモリを見たので、実際に歩けたのは感激。林宅寺のところなどを五感を使って歩けた。
  • 実際に水が流れているところを見たい。
  • 北六番町はいつ頃蓋がされた?
    →大正の頃の写真では、農学部前に道の真ん中を流れていた。
  • 伊達政宗は生活できるようにライフラインをつくってくれた。
  • 仙台に長く住んでいるが灯台下暗しで、足元に重要なインフラがあった。伊達政宗の先見性にうたれた。
  • 実家が八幡で、子供の頃にコンクリート上で遊んだ記憶がある。父や祖父が話してたことを聞いた記憶もあり、故郷を知ることはよかった。

ページの先頭へ戻る

 四ツ谷用水を歩く会(街中編)

「平成27年度 杜の都を潤した水の道“四ツ谷用水”をたどろう」、歩く会の第2回目は「街中編」です。テレビの影響も大きく、八幡編よりも多い75名の市民の方々からご応募があり、参加者は抽選とさせていただきました。

  • 開催日時:平成27年10月28日(水曜日)10時~14時半
  • コース:勾当台公園 古図広場→定禅寺通→国分町→芭蕉の辻→クリスロード→AER前→生涯学習支援センター(昼食・ワークショップ)
  • 参加者:17名、大学生5名
  • 現地説明・案内:仙台・水の文化史研究会

古図広場の写真
街中編の集合場所は、仙台市役所の向かい側にある勾当台公園の古図広場です。歩く会は今回もお天気に恵まれ快晴です。
開会と主催者挨拶の後、歩き始める前に、仙台・水の文化史研究会会長の柴田さんから古図広場の立体地図を使いながら、広瀬川と仙台の地形について説明していただきました。

国分町の写真
4つのグループに分かれて古図広場を出発し、かつて四ツ谷用水が流れていた国分町を歩きます。仙台・水の文化史研究会のみなさんが各グループに入って案内してくださいました。四ツ谷用水の流れは河岸段丘の傾斜を利用した自然流下であることを聞きつつ、実際のわずかな傾きを感じます。

芭蕉の辻の写真
国分町通りと大町通りとの交差点が、まちづくりの起点となった芭蕉の辻(札の辻)です(現在の国分町日本銀行仙台支店付近)。角には「芭蕉の辻」の道標も立っています。
この場所でグループ毎に、一人ずつ東西の道の傾きをハンドレベルで測定してみます。

新伝馬町と名掛丁の境の写真
クリスロードの新伝馬町と名掛丁の斜めになっている区切りの場所が、侍と町人が住んでいた区画の境になります。

アエル前の四ツ谷用水モニュメントの写真
クリスロードを抜けてアエル横に出ます。ここには四ツ谷用水を再現してつくった小さい水路とその説明板が設置されています。この日は工事中で、片側から見学しました。

ワークショップの写真
アエル脇から線路を潜り抜けて仙台駅の東口に出て、午後の会場である生涯学習支援センターに向かいました。センターで各自昼食と休憩をとります。
午後からは、一緒に歩いたグループ内で、「今日良かったところ」や「印象に残ったところ」などについて振り返りを行いました。
四ツ谷用水講座として、仙台・水の文化史研究会会長の柴田尚さんから「仙台藩・四ツ谷用水の地形・地層から見る水循環」と題して、スライドを使ってお話いただきました。スライドでは、国見から蒲生の浄化センターまでの縦断図と、下水が自然の傾斜を利用して流されていることを紹介されました。また、断層や背斜軸についての説明と、かつての湧水跡が背斜軸の上流側にあったという研究の結果をご紹介してくださいました。少し専門的ですが、興味深い講座となりました。

参加者の感想(抜粋)

  • 定禅寺通の並木の水やりに水道水を使っているのを、四ツ谷用水を復活させて使えたらいい。活動している人はどういうかたちで復活させたいのか?
    →具体的に復活するにはむずかしい問題がいろいろある。四ツ谷用水は水環境を豊かにすることだった。市と協働でみんなで考えたい。
  • 名掛丁のところの境の跡に普段気づかなかった。面白かった。
  • 仙台市内をあまりゆっくり歩いたことなかった。坂に気づいた。
  • 四ツ谷用水の効果、杜の都の例が、今後の我々の考え方の参考になると思った。
  • 歴史的な良さを、今後どう生かすか考えていた。
  • 坂の町だとわかった。水の歴史があればありがたい。町人と武士が使った割合は?
    →水路はそのそも排水と防火用で直接飲むわけではなかった。それが地下水の涵養になったが、現在は浸透しない。
  • 古図広場を初めて見た。落ち葉がなくなったらもう一度見たい。国づくりに感服した。
  • 仙台に3年目。この機会に四ツ谷用水を知って、傾斜を生かした町づくりが、他の地域に目を向けて自然や水を生かすことを考えていけたらいい。

ページの先頭へ戻る

 四ツ谷用水よもやま話

四ツ谷用水と仙台の水環境についての理解を深めることを目的に、3名の講師を招いての「四ツ谷用水よもやま話」を開催しました。

  • 開催日時:平成28年1月30日(土曜日)13時半~16時(展示は16時半まで)
  • 会場:仙台市シルバーセンター 第一研修室
  • 来場者:約130名、スタッフ20名
  • 当日プログラム
    講演1:「四ツ谷用水と仙台の歴史」
    講師:新関昌利さん(「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会 会長)
    講演2:「四ツ谷用水と仙台の地形-スリバチ学会編」
    講師:皆川典久さん(東京スリバチ学会 会長)
    講演3:「地形・地質からみた仙台城下の水環境」
    講師:柴田尚さん(仙台・水の文化史研究会 会長)

開会の写真
「四ツ谷用水よもやま話」には、会場定員いっぱいの約170名の方から、参加のお申し込みがありました。当日はあいにくの雪となりましたが、約130名の市民の方がご参加くださいました。

「四ツ谷用水と仙台の歴史」講師:新関昌利さん

講演する新関さんの写真
仙台城下町の建設と四ツ谷堰(用水)の敷設の歴史についての概略をお話いただきました。四ツ谷堰の概要について、取水方式、仙台の立地、取水地の選択、工事、管理についてなど、資料の記録から解説していただきました。また、四ツ谷堰開削に携わった人々として、川村孫兵衛重吉、宇津志惣兵衛について、最後は江戸末期~明治初期の四ツ谷堰の認識度について、残された文書から紹介されました。

「四ツ谷用水と仙台の地形-スリバチ学会編」講師:皆川典久さん

講演する皆川さんの写真
「ブラタモリ」にも出演された皆川さんは、地形に着目して、東京、横浜、大阪、奈良、そして京都の特徴を次々とご紹介くださいました。各都市と比較しながら、カシミールというソフトを用いて仙台の地形を3D画像で見ると、仙台という街は低地ではないことがよくわかります。「ブラタモリ」での裏話も交えながらお話しいただきました。

「地形・地質からみた仙台城下の水環境」講師:柴田尚さん

講演する柴田さんの写真
柴田さんからは、歩く会の時の講座でもお話くださった、仙台における地形・地質と地下水、清水の関係についてです。会で調査研究されて明らかになってきた地質から、礫層が帯水層となり豊かな地下水を保っていたこと、背斜軸の位置と湧水があった場所が一致していたことが紹介されました。

最後に、参加者の方々に質問を付箋に書いていただき、講師の先生などに回答していただきました。四ツ谷用水に関する市民活動についてや、復活はあるのか、また土木遺産登録についてのお話がありました。
また会場には、「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会、仙台・水の文化史研究会、仙台リバーズネット・梅田川の3つの会から、それぞれの四ツ谷用水に関する資料や図面の展示をしていただきました。
3名の方それぞれのご専門の視点からとても興味深いお話をしていただきましたが、会場のスクリーンが部屋の広さの割に小さかったため、特に後ろの方で見づらくなってしまい、申し訳ありませんでした。
アンケートではやはり「ブラタモリ」を見たのがきっかけで来たという方が多く、これをきっかけにより多くの市民に四ツ谷用水や仙台の水環境について関心を持っていただければと思います。

ページの先頭へ戻る

四ツ谷用水を歩く会のルート図

お問い合わせ

環境局環境共生課

仙台市青葉区二日町6-12二日町第二仮庁舎5階

電話番号:022-214-0007

ファクス:022-214-0580