MEMSの「知」が仙台に集結
仙台地域には、東北大学を中心として「MEMS-Micro Electro Mechanical Systems-(微小電気機械システム)」技術に関する「知」が集積しています。仙台市では、MEMS技術を中心としたマイクロデバイス分野における新事業・新産業の創出を支援し、仙台地域におけるMEMS産業のクラスターを形成するべく、各種支援事業を展開しています。
【MEMSとは】
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)とは、集積回路技術を発展させた「マイクロマシニング」と呼ばれる微細加工技術により、回路、微細構造体、センサ、アクチュエーターを一体化・集積化させる技術。光・機械・電子・材料などの幅広い技術分野の組み合わせであり、小型化、一体化(集積化)、低コストといった特徴がある。
MEMSは、自動車・家電、情報・通信、製造・検査、医療・バイオなどの幅広い応用分野で利用され、次世代の基幹技術として注目されている。

資料:「はじめてのMEMS(工業調査会)」
●成長し続けるMEMS関連市場
(財)マイクロマシンセンターの調査(2005年実施)によれば、国内のMEMS関連市場は、2005年で4,400億円と推定され、2010年には1兆円を超えると予測されています。その後も自動車、情報通信関連を中心に年間20%の成長が見込まれ、2015年には2兆4,000億円にまで市場が拡大すると言われています。

(出典:財団法人マイクロマシンセンターウェブページ)
●MEMS研究のベストフィールド
仙台には、東北大学青葉山キャンパスを中心に、MEMSに関するR&Dのインフラが整備されています。東北大学には江刺研究室をはじめとするMEMS研究者が多数在籍していることなどから、名実ともに国内屈指のMEMSの研究拠点であると言えます。また、東北大学では企業の皆様にお使い頂くMEMS試作開発拠点「MEMS試作コインランドリー」の整備を進めています。
青葉山キャンパスにはインキュベーション施設である「T-Biz」があり、企業等の研究所の集積地(サイエンスパーク)を整備する構想も検討されています。青葉山キャンパスはMEMSの研究開発を進めるためのベストフィールドであるといえます。
●MEMS開発ディレクター訪問事業
MEMSをはじめとするマイクロナノ分野に高い知見を有する技術者を本市非常勤職員として採用し、 地域企業に対してMEMS等のマイクロナノ技術の技術的な支援を行っています。
これまで、地域企業の開発支援や、欧米の研究機構等と地域企業とのマッチング支援を行うほか、 地域の高校生にMEMS技術を活用した試作実習を行うなど、次世代人材育成にも活動の裾野を広げています。
平成22年度においては、MEMS開発ディレクターをはじめとするコーディネーターを従来の2名から4名に 拡大し、一層の支援体制の強化を図りました。
・平成23年度 MEMSコーディネーター辞令・委嘱状交付式を開催しました。
・平成22年度におけるマイクロナノ分野の応用研究等の支援体制
・仙台マイクロナノ技術支援キックオフミーティングを開催しました。
●マイクロ・ナノ技術事業化助成金
MEMS技術などの微細加工技術(マイクロ・ナノ技術)を活用して新規事業を立ち上げようとする中小企業につきまして、助成金の交付を行っています。
平成19年度:株式会社DSS 「作業行動調査分析システムの事業化促進」
平成20年度・21年度:株式会社メムス・コア 「光干渉型振動センサと計測システムの開発」
※なお、平成22年度から、本制度は新たに創設した「ものづくり実用化評価支援補助金」に統合しました。
●MEMSパークコンソーシアム
MEMSパークコンソーシアムは、産学官の連携により、国内外の研究開発機関等の支援組織とのネットワークを構築し、MEMSを中心としたマイクロデバイス分野の研究開発・産業化促進を行っています。具体的には、情報共有、会員相互・支援機関等とのネットワーク構築支援のためのMEMSPCカフェ・交流会、技術相談事業の実施、MEMS分野の技術開発を担う人材の育成まで幅広く活動しています。(代表 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR) 教授 江刺正喜 氏)
全国を対象とした会員組織であり、本パークコンソーシアムの主旨に賛同する80社以上の企業が入会しています。
詳しい活動内容はこちらのHPご覧下さい。
MEMSPCホームページ
●ドイツ・フラウンホーファー研究機構との連携
仙台市は、相互の学術、産業研究の促進を目的に、ドイツの応用研究機関である「フラウンホーファー研究機構」と協力協定を締結しています。
【フラウンホーファー研究機構とは】
1949年に設立されたドイツの応用研究機関(本部はミュンヘン)。ドイツ国内に59の研究所を有する他、欧米・アジアの主要都市に事務所や研究所を設置。(日本では東京に日本代表部を設置)。その研究分野は「MEMS」に限らず、情報処理、材料、生産技術、エネルギー・環境など多岐にわたっている。開発した技術の一つに、音楽圧縮技術である「MP3」が挙げられる。(音質を劣化させずに音声データを圧縮できる特徴があり、全世界へ圧倒的な普及率を誇る)
フラウンホーファー研究機構(英文)
フラウンホーファー日本代表部
フラウンホーファー研究機構との協力協定を更新しました。
フラウンホーファーシンポジウムの実施
平成17年より、仙台市、フラウンホーファー研究機構、フラウンホーファー日本代表部、東北大学の4者の協働によりシンポジウムを開催。全国からMEMS関連企業の研究者の方が参加するイベントとして、好評を博しています。
新着情報
仙台マイクロナノ国際フォーラム2011開催のお知らせ
※含む第七回フラウンホーファーシンポジウム
日独交流150周年を記念して、日独のマイクロナノ分野における有望な応用技術の成果について、東北大学マイクロシステム融合研究開発センター、フラウンホーファー研究機構、産業技術総合研究所からご講演いただくフォーラムを11月8日から3日間、仙台で開催します。
◆日 程:平成23年11月8日(火)〜10日(木) “Nov.8-10,2011”
◆場 所:江陽グランドホテル 5階 「鳳凰(西中)の間」
◆主 催:東北大学、フラウンホーファー研究機構、フラウンホーファー日本代表部、
産業技術総合研究所東北センターグリーンプロセスインキュベーションコンソーシ
アム、MEMSパークコンソーシアム、仙台市
※詳細、お申し込みはこちらをご覧下さい。
【仙台マイクロナノ国際フォーラム2011の開催について】
[過去のシンポジウム開催概要] 第二回
第三回
第四回
第五回
第六回
仙台MEMSショールームの開設
仙台市、フラウンホーファー研究機構、東北大学、(株)メムス・コアの4者の協働により、平成18年11月に(株)メムス・コア内に「仙台MEMSショールーム」を開設。東北大学におけるMEMS研究の歴史、フラウンホーファー研究機構の最新研究開発品などを展示しています。
詳しくは「仙台MEMSショールーム」の概要をご覧ください。
フラウンホーファー研究機構と地域企業のマッチング
地域企業における技術力の向上、新製品開発促進のため、フラウンホーファー研究機構が開発した電子機器などを地域企業にご紹介する橋渡し活動を実施しています。フラウンホーファー研究機構の研究内容に関心のある企業の方は、お気軽にご相談ください。
●次世代MEMS技術基盤人材育成事業
高校生等を対象とした、MEMSアプリケーション試作サマースクールを開催します。
平成21年度に行ったサマースクールの様子@東北大学マイクロ・ナノマシニング研究教育センター

サマースクール講義風景

サマースクール実習風景

