更新日:2016年9月20日

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歯と口の健康づくりネットワーク会議 むし歯予防評価部会

検討経過

平成22年1月28日 むし歯予防評価部会作業部会

  • 平成21年度 幼稚園・保育所歯科健康診査結果集約について
  • むし歯予防対策活動の評価について

平成22年2月25日 むし歯予防評価部会作業部会

いきいき市民健康プラン「歯・口分野」むし歯関連指標について

平成22年2月25日むし歯予防評価部会

  • 平成21年度の取り組みについて
    • フッ化物洗口導入事業について
    • 仙台市保育所(園)幼稚園歯科健診結果集約について
  • いきいき市民健康プラン「歯・口分野」むし歯関連指標について

(1)健康指標-むし歯のない幼児の増加(3歳)出典:3歳児健診

  • 指標策定時(52.2%)に比較すると、平成21年では73.1%であり、この10年間で改善傾向が見られる。
    しかしながら、目標を達成できておらず、他の政令指定都市と比較すると、決して良好といえない。
    幼児のむし歯は,その子供を取り巻く環境や生活背景の反映であることから,むし歯のリスクの低減を図るためには家庭での適正な生活・食習慣や口腔衛生管理等の確立が必須となる。関係機関・団体(歯科医師会,幼児施設等)は,保護者へのタイムリーな情報の発信と支援の充実強化を図る必要がある。
  • 提案
    次期計画の目標値を85%に再設定する。(これまでの増加率を勘案し目標値を再設定する)

グラフ:むし歯のない3歳児

グラフ:むし歯有病率(年次推移)、一人平均むし歯(年次推移)

(2)健康指標-一人平均むし歯数の減少(12歳)出典:学校歯科健康診断

  • 標策定時(2.9本)に比較すると、平成21年では1.52本であり、この10年間で改善傾向が見られる。
    しかしながら、1.52本という数値は、全国値より高い状況にある。
    学校は,学校歯科医の協力・助言により,児童生徒に対しむし歯予防の理解を深め,自らの生活習慣を見直し,望ましい保健行動をとれるよう,適切な保健管理・保健指導を行う必要がある。また,むし歯発生のリスクの高い児童・生徒に対しては,家庭と連携し,日常の生活・食習慣の見直しとともに,「かかりつけ歯科医」による専門的な処置と継続管理を目的とした受診勧奨を行なうことも重要である。
  • 提案
    次期計画の目標値を0.8本に再設定する。(政令指定都市という観点からも次期計画では0.8本を目指す)

グラフ:12歳児一人平均むし歯数

(3)行動指標-2歳6か月児歯科健康診査受診率の増加出典:2歳6か月児歯科健康診査

グラフ:2歳6ヶ月児歯科健康診査受診率目標値80%に対し,平成21年度は85.4%の受診率であり,目標達成したといえる。
受診対象者への健診案内の個別通知も継続して行われることから,今後もこの受診率が低下する可能性は低く,行動目標値から削除してよいと考えられる。

(4)行動指標-フッ化物歯面塗布を受けたことのある幼児の増加(3歳)出典:3歳児健診

グラフ:フッ化物歯面塗布を受けたことのある幼児の増加(3歳児)指標策定時(36.5%)から平成21年度では36.1%であり、目標値の50%に大きく及ばない。幼児期の健診項目にCO(初期う蝕)の項目をも設け,かかりつけ歯科医による定期管理を啓発しているところであるが,具体的な効果が得られていない。
1歳6か月,2歳6か月児健康診査の際に,かかりつけ歯科医による定期管理の必要性を継続して指導する必要がある。
また,かかりつけ歯科医を持ちながら、フッ化物歯面塗布による予防管理まで,行われていないケースもあるようである。そこで地域の歯科医師にも,低年齢からのフッ化物歯面塗布等,フッ化物応用が有効であることの理解を深める必要性がある。

参考-平成21年度3歳児健診問診より

グラフ:かかりつけ歯科医をもつ者3歳児 グラフ:かかりつけ歯科医をもつ者の定期受診状況

かかりつけ歯科医をもつ者について

  • 「定期健診」や「フッ化物歯面塗布」「シーラント処置」等の予防処置をしてくれる歯科医をもつ者とする
  • 「かかりつけ歯科医がある」としても、受診内容が「治療」のみであれば「かかりつけ歯科医をもつ者」に含めない

定期的な受診について

半年以内に1度の受診頻度を示し,それ以外は「不定期」とする

(5)行動指標-間食として甘味食品・飲料を頻回飲食する習慣のある幼児の減少(1歳)出典:1歳6か月児健診

グラフ:間食として甘味食品・飲料を頻回飲食する習慣のある幼児の減少(1歳児)指標策定時(30.0%)から平成21年度では3.0%であり,大きく減少している。指標策定時の標本数が少ないこともあるが,間食として甘味食品・飲料の頻回飲食することが,むし歯発生にかかわる重要なリスクファクターであることの知識の浸透がなされてきた結果といえる。
今後はこの知識を,むし歯が増悪化する3歳以降においても継続してその重要性を認識してもらうことで,さらなる効果が期待される。

(6)行動指標-フッ化物配合歯磨剤の使用の増加(小学3年生)出典:学校歯科保健関連調査

グラフ:フッ化物配合の歯磨剤の使用の増加(小学3年生)指標策定時(56.0%)から平成21年度では84.2%であり、目標値の90%にかなり近づいてきたといえる。市販されている歯磨剤の大部分にフッ化物が配合されており,市場と歯科保健啓発活動との相乗効果によるものと考えられる。
今後さらに,フッ化物配合歯磨剤の有用性の啓発と効果的な使用法も含めた口腔保健指導を行うことで,目標値を超える必要があるといえる。

(7)行動指標-むし歯を病気と認識している人の増加(中学1年生) 出典:学校歯科保健関連調査

グラフ:むし歯を病気と認識している人の増加(中学1年生)指標策定時(39.2%)から平成21年度では59.8%であり、認識している人の割合は増加しているものの、目標値には大きく及ばない。学校歯科保健活動の中でも、歯科疾患の発症機序について指導していく必要性があるといえる。小学校の教科書の中では、既にむし歯が病気であることの記載がなされており、教職員や養護教員に対する研修なども重要といえる。

 (8)環境指標-CO・GOの個別指導実施校の増加(小・中学校)出典:学校歯科保健関連調査

グラフ:CO・GOの個別指導実施校の増加(小学校・中学校)指標策定時(小学校:22.8%、中学校:18.9%)から平成21年度ではそれぞれ20.0%、20.4%であり,全体として横ばいの結果といえる。CO・GOに対する指導に関しては,学校施設間で大きな偏りがある。
CO・GO者の保健管理は,学校関係者がCO・GO者の検出の意義を踏まえ,学校歯科医の助言に基づき保健教育・指導を行い,必要に応じて地域歯科医療機関の協力を得ることが必要である。またCO・GOに関する認識に学校歯科医,教職員間に差異が認められ,その統一のための研修等の必要性がある。CO・GOの検出率については,診査者間の変動がみられ,今後健診の精度管理を適切に行なう必要がある。

参考-歯科健診でCOやGOが発見された者に対して,どのような事後措置を実施していますか

(複数回答可)

グラフ:COやGO発見後の事後措置(小学校)

グラフ:COやGO発見後の事後措置(中学校)

参考-CO,GO,Gの検出状況について 平成21年度学校定期健康診断より

1.CO,GO,Gと診断された児童生徒(仙台市平均)

 

小学校

中学校

COと診断された者

14.3%

24.9%

GOと診断された者

14.8%

22.7%

Gと診断された者

3.2%

7.1%

2.CO,GO,Gの検出率(学校間比較:(最小~最多))

 

小学校122校

中学校66校

最少

最多

最少

最多

COと診断された者

0%

50.0%

0%

65.6%

GOと診断された者

0%

68.6%

0%

56.1%

Gと診断された者

0%

21.4%

0%

42.8%

参考-CO,GOについて

「生きる力」をはぐくむ 学校での歯・口の健康つくり 文部科学省(抜粋)発行:平成17年3月 日本学校歯科医会

【COについて】

CO(要観察歯)は、現在のところ治療を必要とするむし歯とは断定出来ないものの、むし歯の初期病変の疑いがあり、口腔内環境が悪ければむし歯に移行する可能性が高く、また逆に口腔環境が良くなれば、健全な歯面に変化する可能性のある状態の歯をいいます。視診により、白斑、白濁、褐色斑などの色変化として観察されます。なお、う歯(C)の診断は、視診にて明らかにう窩の存在が確認されるものです。

【COの事後措置】

COの事後措置は、可能な限り学校で対応することが望まれます。COの意義と事後措置は、治療勧告によって歯を削り処置するのではなく、COを有する子どもに対し,学校生活の中で歯磨き指導などの保健指導を通じて、自らの努力でむし歯に進行することを予防しようとするものです。それによって子ども自身が改めて生活習慣を見直し、自分の健康は自分で守るという意欲を育てる契機となるような,健康教育の教材として有効に用いる必要があります。
また,COはフッ化物の応用により再石灰化が促進され健全な状態に戻る可能性の高い歯です。このCOを健全な歯の状態へと積極的な変化を図るためには、フッ化物配合歯磨剤で歯みがきを励行する他,地域の歯科医療機関で専門的な処置と管理を受けることも有効です。

【GOについて】

GO(歯周疾患要観察者)は、歯肉に軽度の炎症がみられるものの、歯石沈着がなく、注意深いブラッシングを行うことによって、炎症が改善されるような歯肉の状態の者をいいます。そこで、GOは、歯周疾患保有者として算定することになっています。また、GOの診断は、歯肉の所見に限らず、歯垢や歯石の沈着の状態、保健調査の内容などから、総合的に判断し、決定されます。歯肉の観察は、むし歯以上に照度に影響されやすいので注意が必要です。

【GOの事後措置】

GOの意義は、(1)子どもが自ら歯肉の観察によって健全・疾病の状態が判断しやすいこと、(2)特殊な病態を除いてGOは、自らの歯・口の管理の状態が直接歯肉の所見として現れていること、(3)日常の食生活、ブラッシングなど生活習慣の状態が比較的早期に歯肉の変化として現れ、子どもの生活習慣が正しく行われているか否かの指標となりやすいことなどです。GOはCO以上に事後措置として、保健指導、継続的健診が必要であって、その意義を理解し、子どもに対し十分な管理と指導が行われるならば、さまざまな効果が期待できます。

新設(1):環境指標-フッ化物洗口を行なっている施設数の増加 現状値50.3%⇒目標値70%

歯と口の健康づくりネットワーク会議は,保育園(所)・幼稚園におけるフッ素洗口の実施を推進し,仙台市は,平成16年度より「フッ化物洗口導入支援事業」を行なってきた。確実なむし歯予防効果があるフッ化物の利用法として,フッ化物配合歯磨剤の使用などのセルフケア,かかりつけ歯科医院でのフッ化物歯面塗布などの普及啓発を推進するとともに,むし歯予防に対する保護者の意識や理解度に左右されず,継続性が保たれるフッ化物洗口の集団応用を推進していく必要がある。
フッ化物洗口を行なう施設数の増加は,永久歯のむし歯罹患の軽減のほか,歯と口の健康づくりに対する園児や保護者,職員の予防意識の向上のためにも,新たな項目として設定することは極めて重要といえる。

1.洗口実施施設数(平成21年9月現在)

洗口実施施設割合

50.3%

内訳

仙台市事業により実施

86

施設独自で実施

9

保育所(園)幼稚園歯科保健活動調査より(n=189)

2.フッ化物洗口導入支援事業実施施設数(平成16年~平成21年)

グラフ:施設毎の参加割合

3.フッ化物洗口を始めたことで,むし歯予防活動に変化があったと感じることはありますか

(保育所(園)幼稚園歯科保健活動調査 平成22年3月)

グラフ:フッ化物洗口を始めたことで,むし歯予防活動に変化があったと感じる割合

「ある」と回答した園におたずねします(複数回答可)

回答数

%

お便りなどに歯や口の健康について盛り込んだ

50

52.6%

歯科講和や歯みがき指導を受ける機会を増やした

27

28.4%

職員のむし歯予防に関する意識が向上したと感じる

44

46.3%

園児のむし歯予防に関する意識が向上したと感じる

68

71.6%

保護者のむし歯予防に関する意識が向上したと感じる

53

55.8%

その他

2

2.1%

新設(2):目標指標-むし歯のない5歳児の増加 仙台市現状値52.4%⇒目標値75.0%

  • 歯と口の健康づくりネットワーク会議は,保育所(園)・幼稚園における歯科健康診査基準の標準化を図り,仙台市は平成19年度より「保育所(園)・幼稚園歯科健康診査結果集約事業」を実施してきた。これにより3歳児健診以降の就学前の幼児(4,5歳)等のほぼ全数の口腔内の状況の把握が可能となった。
    健診結果から,3歳児以降4,5歳児にかけて,むし歯のない幼児は急減しており,今後は,本市及び幼児施設におけるむし歯予防対策の取り組みの評価を3歳児と5歳児で行なうことが望ましいことから,新たな指標として設定する。
    幼児期のむし歯の減少が,第一大臼歯のむし歯罹患の抑制につながり,さらには永久歯全体のむし歯減少に移行するものと考えられる。
  • 現在のむし歯有病者率の減少を勘案し,むし歯のない5歳児の割合75.0%を目標値とする。

1.むし歯のない園児(平成21年度)

グラフ:むし歯のない園児(平成21年度)

2.園児一人あたりのむし歯経験歯数

グラフ:一人平均むし歯経験歯数

お問い合わせ

健康福祉局健康政策課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎8階

電話番号:022-214-8198

ファクス:022-214-4446