第5章 区別計画
太白区
[ 地域区分図 ]
[ 区の特性と動向 ]
- 太白区は,名取川河口近くから山形県境まで東西に長く広がり,数多くの遺跡群を出土するとともに,近年都市機能の集積が進みつつある平野部から豊かな自然を有する山間部まで多様な特性を有している。市街地は,広域拠点として整備が進められている長町駅周辺地区を中心とする区の東部を南北に貫く軌道系交通機関周辺やその西側の向山から八木山,茂庭に連なる丘陵部に広がっている。
区域は,長町駅周辺を中心に古くからの本市の南の中心地である「長町地域」,その南側一帯などで,田園から市街地へと変わりつつある「中田地域」,八木山をはじめとした丘陵部に住宅団地が連担する「丘陵住宅地域」,太白山をはじめ山間の豊かな緑と田園の残る「生出地域」,そして名取川の渓谷をはじめ豊かな自然と温泉に恵まれた「秋保地域」からなる。
- 長町地域は,長町駅周辺において都市圏南部の広域的な生活拠点機能と仙台の新しい文化・産業拠点機能の集積をめざして都市基盤整備が進められている。また,その周辺でも軌道系交通機関を生かした市街地形成と沿線における市街地整備が進行している。
一方,遺跡など歴史的資源の保全と活用や古くからの商店街の活性化の取り組みが図られており,それらが共存するまちづくりが求められている。
- 中田地域は,幹線道路や鉄道駅周辺を中心に近年市街地開発が活発となっており,交通基盤の整備や環境と調和した秩序ある市街地形成が求められている。
- 丘陵住宅地域は,比較的早くから宅地開発がなされ,住宅地を主として市街化が進んでおり,他の地域や拠点と結ぶ交通の整備が求められている。
- 生出地域は,太白山,名取川などの山間や水辺の豊かな自然や田園が多く残っており,また,太白山自然観察の森などの活用が図られているが,これらの地域資源の一層の活用による地域主体のまちづくりが求められている。
- 秋保地域は,自然や温泉を生かした仙台の主要な観光地として,大規模な宿泊施設や観光基盤の整備が進んでいるが,豊かな自然環境の保全と交流人口を生かした観光やレクリエーション機能の充実が求められている。
[ 区の主な施策の方向 ]
- 東北本線,地下鉄南北線と東西交通軸を生かした市街地形成と沿線の土地の有効利用を促進するとともに,軌道系交通機関と連携する幹線道路整備を推進し,交通アクセスに優れた良好な居住環境の形成を進める。
- 長町駅周辺を中心に,都市圏南部の広域的な生活拠点機能を有し,仙台の新しい中枢機能を受け持つ複合型の広域拠点形成を進める。
- 太白山,名取川をはじめとした豊かな自然,遺跡などの歴史的資源,温泉など,様々な地域資源を環境などと調和を図りながら,教育,観光,レクリエーションなどへの多面的な活用を進め,ゆとりとうるおいのある生活環境の創造を進める。
[ 地域の施策の方向 ]
(長町地域)
歴史,伝統と新たな都市機能の融合した広域拠点の形成をめざす。
- 土地区画整理事業や市街地再開発事業,東北本線の鉄道高架化や新駅設置の促進をはじめとした交通機能の強化など,長町駅周辺の都市基盤整備を推進する。
- 女性センター,子どもセンター,音楽堂など,21世紀型都市にふさわしい施設整備を進め,新しい産業の立地誘導を図るなど,仙台の新たな拠点機能の集積を図る。
- 太白区文化センター,太白区図書館など区の拠点的な文化施設の整備を図る。
- 郡山遺跡などの保全を図るとともに,富沢遺跡保存館など地域の歴史的資源を活用する生涯学習,学校教育などを推進する。
- 地下鉄駅周辺の土地区画整理事業などにより,計画的な市街地整備や交通結節点としての機能の強化を図る。
- 名取川,広瀬川,笊川などの水辺空間の整備を進め,自然とのふれあい空間を創造する。
(中田地域)
交通利便性の高い,安心で快適なまちづくりを進める。
- 軌道系交通機関を生かした市街地形成と沿線の土地の有効利用を促進する。
- 駅前広場,都市計画道路の整備などを進め,軌道系交通機関との結節機能の強化を図る。
- 浸水被害を防止するための雨水排水施設の整備を推進する。
(丘陵住宅地域)
居住環境の整備を進め,いつまでも快適に住み続けられるまちづくりを進める。
- 東西交通軸構想の推進,都市計画道路の整備など,交通基盤の拡充を図り,都心や長町地域とのアクセスの改善を図る。
- 旗立緑地を整備し,地域に残る貴重な緑地を保全するとともに,水辺や緑とのふれあい空間を創造する。
(生出地域)
自然の恵みや豊かさを実感できるまちづくりを進める。
- 太白山周辺をはじめとした豊かな自然環境の保全を図るとともに,太白山自然観察の森などを市民と自然のふれあいの場や環境教育の場としてより一層の活用を図る。
- 農地の保全を図るとともに,市民と農業のふれあいを生かしたまちづくりへの取り組みを促進する。
- 仙台南部道路の整備を進め,広域交通機能を強化する。
(秋保地域)
豊かな自然の中で,多様な人々が憩い,遊ぶまちづくり,人が暮らし続けられるまちづくりを進める。
- 蔵王国定公園,二口峡谷県立自然公園をはじめとした豊かな緑や河川景観を保全するとともに,それらを自然生態系の営みを感じられる市民と自然のふれあいの場として一層の活用を図る。
- 自然,温泉などの豊かな資源を活用しながら,せんだい秋保文化の里の整備,工芸産業の振興,市民と農業のふれあいの促進などにより,観光と地域が連携した広がりと奥行きのある観光やレクリエーション基盤の形成を図る。
- 道路整備をはじめ,基礎的な生活環境の整備を図るとともに,住民主体の地域活性化の取り組みの促進を図る。