更新日:2021年3月1日
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令和2年9月11日
皆さん、こんにちは。仙台市長の郡和子です。
ウィズコロナの今、発熱したり体がだるいと感じたりすると「どうしたらいいかしら」と戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。そこで今日は、仙台市の現状の相談体制・検査体制についてお話をしたいと思います。
現在は、おおむねこのような手順で対応(PDF:903KB)(※)を行っています。
熱などの症状がある方や感染が疑われる方は、まずはかかりつけ医に電話でご相談ください。かかりつけ医がいないという方は、コールセンターにご相談いただければ、受診可能な医療機関などを速やかにお伝えいたします。
医師が感染の疑いがあると判断した場合は、医療機関が「帰国者・接触者相談センター」に連絡いたします。そして「帰国者・接触者外来」を受診していただくことになります。この外来で鼻などから検体を採取し、仙台市の衛生研究所でPCR検査を行います。市内には車に乗ったまま検体の採取ができるドライブスルー方式の外来もあります。また、衛生研究所に新たに検査機器を導入するなど、検査能力もこれまで拡充してまいりました。感染拡大期でも十分な検査ができるように、今後もさらなる拡充を図っていく予定です。
PCR検査の結果が陽性だった場合、宮城県入院調整本部の医師の意見を踏まえまして、市の保健所が、入院先となる病院や、症状のない方・軽い方の場合は宿泊療養施設の調整を行います。
また、陽性となった方には保健所が積極的疫学調査を行います。これは感染の連鎖を早期に抑え込むために行うものです。具体的には、感染源や感染経路を推定するために、発症した日からおよそ2週間前までさかのぼって行動歴をお伺いいたします。そして、周りの方への感染の可能性を調査するために、濃厚接触者に該当する方がいないかどうかを調べます。
では、「濃厚接触者」とはどのような人をいうのでしょうか。国の定義では、感染した方が周りに感染させる可能性があるのは発症日の2日前からとされております。この感染可能期間に、手で触れることができるような距離で、マスクがない状態で、15分以上の会話などの接触があった人などを「濃厚接触者」としておりまして、その方に検査を受けていただくことになります。
患者さんの中には、行動歴を話すことをためらう方もいらっしゃいます。けれども十分な調査ができなければ、さらなる感染拡大を招くことにもなります。ぜひとも調査にご協力をお願いいたします。
そして、市民の皆さんには、感染された方が安心して調査に協力していただけるように、差別的な発言や誹謗(ひぼう)中傷は決して行わない。このことを重ねてお願いいたします。
専門家のお話では、このウイルスはすれ違っただけで感染するようなものではないということです。手洗い、マスクの着用、身体的距離の確保、こまめな換気など、日々の感染予防対策をしっかり継続していく。このことが何よりも大切です。
そうは言っても、目に見えないウイルスに不安やストレスなどを感じておられる方もいらっしゃるかと思います。誰かに話すことでつらい気持ちが和らぐこともあります。こころの電話相談も行っておりますので、どうぞお一人で抱え込まずにぜひご相談ください。
正しい情報の下、適切な行動をみんなで続けてまいりましょう。
令和2年9月11日
仙台市長 郡 和子
※新しい検査体制(令和3年3月1日時点)(PDF:1,121KB)
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