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更新日:2020年10月6日

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新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージ特別編 仙台市医師会 安藤会長インタビュー(令和2年10月6日)

令和2年10月6日

 

 

安藤会長インタビュー(9月30日収録)

(市長)
皆さんこんにちは。仙台市長の郡和子です。
今日は7月に仙台市医師会の会長に就任された、あんどうクリニック院長の安藤健二郎先生にお越しいただきました。地域医療の最前線で新型コロナウイルス感染症に立ち向かっておられる安藤先生に、医師会の取り組み、そして感染予防策などについて、お尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。

(安藤会長)
どうぞよろしくお願いいたします。

 

地域医療の現状と仙台市医師会の取り組み

(市長)
仙台市内では、8月下旬になってから、連日のように複数の感染者が確認されております。率直に今の状況をどのようにご覧になっておられるのかということと、それから合わせてですけれども、仙台市医師会の皆さま方には、この間、PCR検査体制の強化など、医療の提供の充実を含めて大変ご尽力いただきました。改めてなりますけれども、地域医療の現場の現状と、この間の医師会の取り組みについて、お話を聞かせいただければと思います。

(安藤会長)
まずは、今のこの新型コロナウイルス感染症ですが、新規感染者数は比較的市内では落ち着いてきていますので、少しそういう落ち着きを見せているかなとは思っております。ただ、感染対策が不十分な状態で、大勢で会食をしたり、あるいは大声で歌うようなことをすると新しいクラスターが発生するようなことがいつでも起こりうるので、やはり今後も気を緩めるわけにはいかないと感じております。

それから発熱等の症状を持っていらっしゃる患者さんにつきましては、ずっと仙台市と医師会で何度も協議をさせていただいて、7月から新しい取り組みとして診療体制を構築してきたところでございます(※1)。
また、これに加えて、だ液を使ったPCR検査が、私ども診療所の医師にとっても比較的安全にできる方法であることを専門の学会などから紹介されていましたので、仙台市医師会の中でも検討いたしまして、今回、仙台市と仙台市医師会の間で行政検査に関する契約を結ばせていただきまして、集合契約という形で、現時点でも市の医師会の医療機関から150を超える委任状をお預かりしています。市内のあちこちで、PCR検査あるいは抗原検査ができるような体制になりつつあるところでございます。

(市長)
そういう意味では大変現場の先生方にご苦労をおかけしていると思いますけれども、なおよろしくお願いいたします。

 

新たな取り組み

(市長)
それから、今、仙台市医師会の皆さま方とは、仙台市と仙台市薬剤師会と合同で、オンライン診療の実証実験に取り組んでいます(※2)。新しい生活様式に対応する取り組みともいえるのだと思いますけど、安藤先生にもご参加いただいたと伺っております。医師会として今後こういうことに取り組みたいというビジョン、あるいは仙台市との連携について、どのようなご意見をお持ちになっていらっしゃるのか、お聞かせいただけますでしょうか。

(安藤会長)
まず一緒にやらせていただいているオンラインの実証実験でございますけども、オンライン診療というのは画面を通しての診療で、なかなかそれ以上の情報というのが伝わりにくいので、本当に病状が落ち着いている患者さんとか、そういった方の定期的な診療の方法としては、今でも十分使えると思うのですが、僕ら臨床医としては、常に五感を使って診療しているので、その方から発せられる雰囲気とか、それから、特に重要に思っているのは聴診です。聴診で呼吸の音とか心臓の音、おなかの腸の音、そういったものが診断や病状の把握に非常に重要だと思っております。それがオンライン診療ではなかなか得られないので、私がオンライン診療の実証実験に入るにあたっては、事前に、そこが決定的に足りないのだろうなと思っていました。私は出身が東北大学なので、東北大学の工学系の先生方に相談をしていろいろやるのですけれども、自分でも聴診器を細工してオンライン診療用に使えるものを作りまして実証実験で使っているところです。私のモデルは、介護施設、グループホームにおられる方々。私ども医師と、その施設に入居されている方と、介護のスタッフの方、その間でオンライン診療できないかということで(実証実験を行っています)。グループホームの方々は体がお元気な方が多いので、外来に通って来られるのですよね。外来に通って来られる時に必ず付き添いが付いてこなければいけないので、その付き添いが常に取られるということと、万が一、私どものところに来られて施設にお帰りになったときに感染症を持ち込むっていうことがリスクとしてはあるので、それをなるべく減らしたいなという気持ちがありまして、施設におられながら、僕らが病状を把握して、スタッフの人に聴診器を当ててもらって、その音を僕が自分の部屋で聴くということを考えてやっています。大分うまくいくようになっていまして、この実験には私以外にもさまざまな科からいろいろな先生が参加していますので、それぞれの実験モデルでやっています。

(市長)
この取り組みは、そういう意味ではいろいろな技術がさらに躍進するということにも繋がることなのでしょうね。

(安藤会長)
いかに対面での診療に近づけるかというところがテーマだと思ってやっております。

 

(市長)
仙台市との連携ということでは、どのようなことをお考えになっておられますか。

(安藤会長)
私は災害対策をやっていたということもあるのですが、毎年のように大規模な自然災害を受けますので、いざ災害が起きたときに、どのように市と連携できるかということで、一つは、災害時は指定避難所が開設されます。これは小学校、中学校です。そこは必ず学校医がいますので、校医に災害時にその避難所を見に行ってもらって、その状況を仙台市医師会が使っている災害時の緊急メール、一斉メールシステムがあるのですが、それを応用して、各避難所の情報を一括して集めるという方法を考えまして、今、時々訓練をしているのですが、1時間ぐらいの間に多くの避難所の状況が一斉にわかります。日本各地で大きな災害が起きているときに、各地から災害医療チームが、DMAT(災害派遣医療チーム)が来ます。翌日には来るくらいですから、どこの避難所にどのような医療ニーズがあるかという情報が早くないと、せっかくの医療資源がうまく配置できないので、なるべくその情報を早く得て、それを市に提供して、災害医療がうまく最初から回ることを目指してやっています。

(市長)
これは全国的にもモデル的な取り組みになるかもしれませんね。

(安藤会長)
そうかもしれませんね。

(市長)
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。

 

市民の皆さんへのメッセージ

(市長)
最後になりますけれども、新型コロナウイルス感染症の感染と、これから季節性インフルエンザが同時流行するのではないかという懸念もあって、不安に思われている市民の方も多くいらっしゃると思うのですが、冬に向けて感染をしないための予防策など、市民の皆さまにメッセージをお願いしたいのですけれども。

(安藤会長)
わかりました。確かに冬は、多くのウイルスが活性化するような季節でして、新型コロナウイルスも冬の方が流行りやすいかなと(思います)。あるいは季節性のインフルエンザももちろんそうなのですが。ただ、日本の皆さま方は、感染対策の基本、マスクをして手洗いをして、アルコールでの手指の消毒をする、距離をとる、そういったことが本当に身についておられますので、それを徹底することが一番効果があることだと思います。これはわかりきっていることかもしれませんが、諸外国ではなかなかできていなくて、そのために感染が収束しないということも見られていますので、日本はまずそこを徹底するというのが一番大事だと思います。

それから、今後、季節がだんだん年末に向かっていって、忘年会とか新年会とかという季節になりますが、ぜひその節は、なるべく少ない人数の会食に留めていただいて、その中でお一人をエチケットリーダーのような方を決めていただいて、その方に感染対策のマナーをしっかり守っているかどうか見ていただきながら、皆さんを守りながら、楽しく過ごすということをやっていただきたいなと思います。

体力づくりということも大変重要で、この新型コロナの感染があってから、本当に皆さん外に出ない。家にずっと閉じこもっている方が多くて、そのことが逆にその健康被害に繋がっていますので、ちょうど9年前ですから、震災の後で不活発病と言われましたけども、同じような状況になっておりますので、まず家の周りを散歩するとか、体操するとか。マスクを適切にするということをやっていただければ、まずそこで感染するリスクはないですので、とにかく体を動かして風邪に負けないような、ウイルスに負けない体力づくりをしっかりしていただければと思います。
もし体調が悪いときは、遠慮せずに、かかりつけ医に電話や相談をいただいて、我慢しないことがとても大事だと思っております。

(市長)
先生には大変お忙しい中を、参考になるお話をしていただきました。本当にありがとうございます。
日々、感染のリスクを背負いながら、医療を提供いただいている医療従事者の皆さま方には、改めて深く感謝申し上げます。
併せて、仙台市医師会の皆さまにも、患者さん、市民の皆さんと医療機関をつなぐ結節点として大変重要な役割を担っていただいておりますことにも、御礼を申し上げたく存じます。

そして、市民の皆さん、事業者の皆さんにおかれても、この間、粘り強く感染予防対策に取り組んでいただいていること、大変ありがたく思っております。
これから、季節性インフルエンザの流行期を迎えます。どうぞ皆さん、これまで以上に、手洗いやマスクを着用する、咳エチケットをしっかり守っていくなど、声を合わせて、声をかけ合って、感染予防に努めてまいりましょう。乗り切っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

(※1)発熱患者に対し受診可能な診療所等の情報提供を開始します(6月30日市長記者会見)

(※2)オンライン診療・オンライン服薬指導の実証実験を行います(7月13日記者発表資料)