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更新日:2020年7月6日
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伝える学校は、平成25年度から平成28年度まで「震災メモリアル・市民協働プロジェクト」として実施した震災の記憶と経験を市民一人ひとりが伝える視点を持って後世に継承していくための場や仕組みをつくるための事業です。この事業では、様々な専門性を有する団体と仙台市が協働で市民参加型のプログラムを実施し、市民自らが感情や想いも含めて「伝える」ための手法を学び、実践する場を提供しました。
伝える学校は、平成25年度に市民協働事業提案制度の採択事業となり、その後年度ごとに内容を変化させながら、様々なプログラムを提供しました。開始当初は講義形式のプログラムが、平成26年度以降は年間を通じて実施するゼミ形式のプログラムが展開されました。
平成26年度から平成28年度まで実施したプログラム。
当初は、震災前後と現在を見比べ、沿岸部の状況を全国に伝えるため、ゼミ生を募集し、震災以前の仙台市沿岸部の営みや想い出に重点を置いたツアーを企画するというプログラムを提供しました。平成27年度からは、参加者がアイデアを出し合い、将来に伝え残したい地域文化のコンテンツ化を図り、それを生かした滞在型のツアーを企画するプログラムに内容を変え、まちと人、人と人をオモイデで結ぶ「3.11以前のまちと人に出会うたび」をコンセプトに、震災の悲惨さを感じてもらう被災地ツアーではなく、まちに滞在し、地元の方と交流することで、写真や言葉では伝えきれない沿岸部のまちの伝統や文化、生活習慣、産業などの魅力を人々のオモイデとともに伝えるツアーを企画、実施しました。
平成26年度から平成28年度まで実施したプログラム。
東日本大震災で被害を受けた地域の記憶を、暮らしていた方の語りをとおして地域の記憶を伝える手法「聞書き」によって伝えていく市民参加型のプログラム。フィールドワークや民俗学者を招いての講義を開催しながら、ゼミ生が「聞書き」により被災した沿岸部での暮らしを綴りました。
平成28年度までのプログラム参加者によって綴られた「聞書き」のまとめ冊子です。
平成27年度に実施したプログラム。
伝える学校展(会場:セルバンテス文化センター東京)を企画・開催したほか、長町駅前広場や3.11メモリアル交流館等を舞台に、様々な分野のアーティストや研究者を招いて、「アートで社会をつなぐ」「伝統・文化を伝える!」「アートプロジェクトで伝える!」をテーマに市民とトークセッションを行う「3.11未来会議」を開催しました。
平成26年度から平成27年度まで実施したプログラム。
学生や市民が「もしこの場所で次の地震に遭った人がいたら、どんなことを伝言するか」というテーマで仙台市の中心市街地でヒアリングを行い、東日本大震災のときに生かされた多くの知恵や工夫を、未来に残したい「伝言」として集め、鳥瞰図に伝言を配置したマップを作成しました。また、第3回国連防災世界会議「市民協働と防災」テーマ館等において、作成過程の展示発表も行いました。
平成26年度に実施したプログラム。
スマートフォンやタブレット等で誰でも作れる60秒ムービーの作成するためのワークショップを開催するとともに、完成したムービーを動画投稿サイトに掲載し、発信しました。
平成26年度に実施したプログラム。
震災を伝える活動をしているアーティストや芸術関係者などを招き、知識やスキルを身に付け、平成27年3月の国連防災世界会議の開催時期に合わせて「震災メモリアル」の展覧会を市民企画で開催しました。
震災メモリアル展覧会「小さな物語ー市民による聞書きから」「メイキングオブ『街からの伝言板』」(期間:平成27年3月10日~3月15日)
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