更新日:2016年9月20日

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仙台市教育振興基本計画(第3章)

人とまちが輝き合う『学びのまち・仙台』を目指して

第3章 今後10年で目指す仙台の教育の姿

1 今後必要な力、育みたい力

今後、社会経済のさらなる変貌により、これまで社会を支えてきた仕組みの変革が求められるとともに、本市においても極めて近い将来に人口減少へ転じることが予想されます。このような時代の大きな転換期にある中で震災が発生し、今後地域社会として様々な課題の解決が必要となっています。

このような時代環境を乗り越え、市民一人ひとりが輝ける人生を送り、仙台の活力を持続可能なものとしていく原動力となるのは、市民一人ひとりの力であり、それらが結集したまちの力です。

これらを踏まえ、本計画では「仙台まなびの杜21」が目指した「新世紀を生きる力」という基本的な認識を継承することとし、今後10年間で育む力として次を掲げます。

時代の変化をうけとめ、未来を切り開いていく力

このような力の源となるのは、一人ひとりが自分自身を認め、主体的に学び、考え、行動し、人や社会とのつながりの中で生きていく力です。

これは子どもだけに求められるものではなく、大人にも必要とされる力です。大人も子どもも一生涯を通してこのような力を身に付けることのできる仕組みづくりを進めることが重要です。

このため、本計画では、次の4つの力を育むことで、市民一人ひとりの「時代の変化を受けとめ、未来を切り開いていく力」を確かなものにしていくことを目指します。

自らを認め自らを信じる力

「自らを認め自らを信じる力」は意欲ややる気を生み出し、新しい挑戦に踏み出す力となるとともに、他者を認め、社会にかかわる意識を持つ上で前提となるものです。

しかし、特に子どもたちの実態としてこのような力が弱くなっているとの指摘があります。その背景には、家庭における親と子とのつながりを含め、他者とのかかわりや様々な体験の不足があると考えられます。

そのため、大人が子どもとしっかり向き合うとともに、大人も子どもも楽しさややりがいを感じながら活動し他者とかかわることのできる機会をつくり、一人ひとりの「自らを認め自らを信じる力」を高めていくことが重要です。

自ら学び自ら考える力

「自ら学び自ら考える力」は、産業構造の変化や情報技術の急速な発達、グローバル化の進展など、変化の激しい社会においては、特にその必要性を増しています。

大人も子どもも、知識を習得しこれを活用して課題を解決する力を高めることや、様々な情報の中から新たな可能性を探求する力を身に付けていくことが望まれます。

そのため、体験型・参加型の学びの機会の拡充や様々な教育資源との連携の推進を図り、豊かな学びの機会を創出していくことが一層重要です。

チャレンジする行動力

「チャレンジする行動力」は、様々な目的意識を持ち、自ら学び考えたことを行動につなげていく力であり、厳しい社会状況に直面している中であるからこそ、自分の目標を持ち、未来に向かっていく力が求められています。また、社会のグローバル化が進む中では、広く世界に向けてチャレンジする視野を持つことも望まれます。

新たな試みに挑み、失敗に学ぶことも極めて大切であり、このような認識が社会全体に広がるように努めながら、一人ひとりの「チャレンジする行動力」を引き出す取組を進めていくことが重要です。

市民として主体的に社会にかかわり共に生きる力

「市民として主体的に社会にかかわり共に生きる力」は市民一人ひとりが社会の構成員としての意識を持ち、積極的に社会に参画していく力であり、共に時代の変化を乗り越え、力を合わせて未来を切り開いていくために重要な力です。

グローバル化や価値観の多様化などが進む中で、年齢、性別、障害の有無、国籍などにかかわりなく共生する社会の実現が求められています。一方で、人々の規範意識や倫理観、コミュニケーション能力の低下などが指摘されています。

そのため、社会の構成員として果たすべき責任の意識や、人と人が互いに認め合い、大切にし合う意識を高めていくことが重要です。

「市民として主体的に社会にかかわり共に生きる力」は、豊かな地域づくりや持続可能な社会づくりのための重要な力であり、共に生きる社会に主体的にかかわる市民の力を育むこと、それは教育の重要な役割です。

2 目指す教育の姿

これら4つの力を育むためには、人や社会とのかかわりの中で様々な知識を身に付け、経験を積み重ねる学びが重要です。このような学びを充実させるためには、まちそのものを学びの重要な環境・資源としてとらえ、築き上げていくことが必要です。

大人も子どもも人や社会とのかかわりの中で学び、自ら考え行動することが自分を生かすことにつながります。一人ひとりの自分を生かした活動はまちに活力をもたらし、活力のあるまちが市民のさらなる学びや活動を支える環境となっていきます。このような、多彩な活動と新たな活力が生み出される学びの循環の中で、仙台のまちが持続可能な発展を遂げていくことができます。

人がまちをつくり、まちが人を育む「学びのまち・仙台」

このようなまちを築くため、次の3つの姿の実現を目標として掲げます。

学校・家庭・地域社会の総ぐるみによる子どもの教育が展開されている

子どもに対するより良い教育のためには、学校だけではなく、家庭、地域社会が、子どもへの理解に努め、子どもの成長を意識しながら自らの役割と責任を果たすことが求められています。

相互の連携・協力の推進を図り、家庭や地域社会も学びの活動を支え、子どもたちがいろいろな人に接し、経験を積み重ね、考えることに楽しみを感じながら育つことのできる豊かな環境を創り出すことが必要です。大人にとっても、子どもの育ちにかかわり、子どもと共に学ぶことの意味を考えることで、自らの学びの活動のきっかけとなり、自らを生かす契機にもなります。

学校・家庭・地域社会の総ぐるみで豊かな学びの環境を創出し、子どものより良い教育の展開を目指します。 

自らのニーズに応じ、様々な機会・場所で自発的に学び続けることのできる環境が整っている

市民の価値観とライフスタイルの多様化や、高齢化が進展する中では、市民の楽しみや生きがいにもつながる多様な学びの機会が求められています。また、知識基盤社会*の到来など、変化の激しい社会においては、学校を卒業した後も絶えず新たな知識・技能を身に付けていく機会が必要です。

このようなことから、誰もが等しく学べる多様な学習の機会の提供や市民の主体的な学びへの支援が必要です。また、学びは実践や交流の中で一層充実したものへと発展していくことから、学び合いの環境やステップアップの環境など、学びの場をさらに充実させることが重要です。

学びの機会や場の充実を図り、自ら学び続けることのできる環境の提供を目指します。

楽しさや生きがいを実感しながら学びの成果を社会の中で発揮できる仕組みが形づくられている

学ぶ楽しみを感じ、さらにその成果を社会の中で幅広く活用し、何かに役立てていくことができれば、学ぶ楽しみもやりがいもさらに大きく膨らみ、生きがいづくりや自己実現につながっていきます。

このようなことから、市民が自らの能力や学んだ成果を社会の中で発揮することが可能となる仕組みづくりが重要となっています。また、学びを通した多くの人との交流により、市民の学びをより豊かなものにすることも必要です。

学びの成果が社会の中で発揮され、市民一人ひとりがいきいきと活躍するまちを目指します。

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《*を付した用語の解説》用語をクリックすると本文に戻ります

  • 知識基盤社会
    新しい知識・情報・技術が、政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す社会。

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