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仙台城本丸跡 第1次発掘調査 中間報告

 1.1期石垣(築城期)
 伊達政宗による仙台城築城期(慶長年間:17世紀初頭)の石垣を、旧地形のラインに沿って、現存石垣の内側2ヶ所で検出した。発掘調査で発見された「野面積み」石垣としては、全国でも最大規模となる見込みである。
 これらの石垣は、文献や絵図などの記録には全く記されておらず、政宗築城期の本丸の規模や建築物、石垣を解明する上で、極めて重要な発見である。

【石垣の特徴】 野面積み、石材:自然石主体+割石、詰石
石垣の様式から、文禄・慶長期の石垣の特徴を有し、仙台城本丸においては、慶長期の石垣である。

(1) 北東部
規模:全長22m、高さ4m分を検出(全長50m、高さ5m以上、残存見込み)。
勾配:約48度と緩やか、途中に小段(ステップ)を設ける「段石垣」を推定。
石垣天端:残存石垣勾配から推定し、北東部では現存石垣の約17m内側。
2期石垣構築の際に、石垣上半部の裏込層を残置し、石材のみ解体。

(2) 詰門付近(旧石垣い)
規模:6石2段積みで、4.3m分を検出(3段以上)。
勾配:80度前後で、あまり高さのない石垣を推定。切岸状の斜面か、裏込石を除去した「段石垣」。
現存石垣と全く異なる石垣方向で、本丸大手を飾る石垣。
北東部の1期石垣とは石積みの様相に差があり、構築に時期差がある可能性も検討中。

 2.2期石垣
 本丸北東部、3期石垣の背面で、全長20m、高さ10m、勾配60度前後の2期石垣を確認している。
 寛文8年(1668)7月の地震でも崩壊を免れた石垣で、『伊達治家記録』や『老中奉書』などの文献によって、「東築留」としてその位置と規模が特定できる。
 裏込石と盛土によって推定した2期石垣の全体プランは、現石垣と東西の長さはほぼ同じであるが、方向が5〜10度ほどずれ、石垣の折れも鈍角で、現存する最古の絵図である正保年間の『奥州仙台城絵図』や寛文4年の『仙台城下絵図』の石垣に該当し、元和2年(1616)の地震後、伊達政宗の治世期に構築された石垣である。
 また、これまで最も被害が大きいとみられていた正保3年(1646)4月26日の地震では、櫓3基は倒壊したが、石垣の被害は詰門の西側に集中しており、今回の解体範囲外の石垣が主に修復されたことが、絵図でも確認できる。

【石垣の特徴】 野面積み(乱層積み)、石材:自然石+割石、小面に加工、詰石
2期盛土: 最大幅約5〜10mで、本丸石垣を北側に拡張する大造成工事。
石垣天端: 裏込石勾配から推定し、北東部では現存石垣の約9m内側。
排水施設: 角礫(割石)を詰めた暗渠を検出。
3期石垣構築の際にも解体せずに残置し、3期石垣背面でも機能。
石垣様式: 元和期の石垣の特徴を有し、仙台城本丸元和期の石垣である。
崩壊しなかった2期石垣は、現存石垣(3期)の背面・石垣基部に残存。


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