現地説明会資料 |
| 1.遺跡名 | 史跡仙台郡山官衙遺跡群 | 4.調査主体 | 仙台市教育委員会 | |
|---|---|---|---|---|
| 2.所在地 | 仙台市太白区郡山 | 5.調査担当 | 仙台市教育委員会 文化財課 | |
| 3.調査期間 | 平成19年10月25日〜 | 6.調査面積 | 約190m2 |
本遺跡は平成18年7月に「仙台郡山官衙遺跡群 郡山官衙遺跡 郡山廃寺跡」として国史跡に指定されています。これまでの調査で,飛鳥時代の役所(官衙)跡であり,I期官衙とII期官衙の2時期の官衙があることや,付属寺院(郡山廃寺)のあることが明らかになっています。
また,II期官衙のうち方四町II期官衙は,428m四方を材木列(大規模な塀跡)と大溝(堀跡)で取り囲み,内部に石敷き広場や大規模な建物,さらに地方官衙で唯一の石組池などが配置され,飛鳥時代の宮殿跡との類似が指摘されています。
今回は方四町II期官衙南辺を中心に調査し,材木列の材の残存状況の確認と同西辺材木列で発見されているような櫓状建物の確認を目的として行いました。
材木列については,2区と4区でそれぞれ平成10年(1998)と昭和55年(1980)に検出した方四町II期官衙の材木列を再検出し,材の状況に変化がないことを確認しました。
3区で発見された材木列は,掘り方幅が2.4〜2.8mあり,これまでの調査地点の中で材木列の残存が最も良好な箇所であると考えられます。材の痕跡および地中の材の残存から地上の高さを推定するのに極めて有効な地点と考えられます。
櫓状建物を目的とした調査では,想定した場所である1区と3区の南辺材木列の内側で2棟の建物を発見しました。
1区では,材木列から北側に約90cm離れた位置に,桁行1間(2.8m)以上,梁行1間(2.9m)の東西棟と推定される建物跡を確認しました。この位置は,東端から南辺材木列全体の1/4の距離にあたります。
3区では,材木列から北側に約270cm離れた位置に,東西に並ぶ柱穴3基を確認しました。材木列の材を利用して造られたと考えられる桁行2間(4.6m)の建物跡と推定されます。この位置は,西端から南辺材木列全体の1/3の距離にあたります。
その形態は西辺の櫓状建物と同様ではありませんが,材木列に付属するような建物であることから,櫓的な機能を有していた可能性があります。詳細は今後の調査により明らかにしていく予定です。
今回の調査により,南辺と西辺の状況が異なることが判明し,官衙の果たしていた機能を考える上で新しい検討材料を得たと考えられます。
郡山遺跡全体図【PDF302KB】(kooriyama.pdfへリンク)
郡山遺跡拡大図【PDF202KB】(kooriyama2.pdfへリンク)


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