更新日:2016年9月20日

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仙台市基本構想

目次

1 仙台の未来へ

2 仙台の未来を創る市民力

3 仙台の都市像

4 仙台の未来に責任を持つ都市経営

5 総合計画の推進

 1 仙台の未来へ

この基本構想は、21世紀半ばを展望して、私たちが目指す都市の姿を示し、それを市民と行政とが共有しながら、実現に向け共に取り組んでいくための指針となるものです。

今、仙台を取り巻く時代環境は、大きな転換に向けた流れを加速しています。

経済、環境、資源、食料などをめぐる地球規模の課題はますます困難の度を強め、国内においては人口減少や少子高齢化が進み、地域経済や雇用、財政や社会保障制度の将来などに大きな影響を与えており、国と地方のあり方をはじめ、社会経済構造全体が急速な変革の過程にあります。

こうした過去に経験したことのない厳しい時代環境を背景とし、日本社会は「量」の拡大を基調とした物質的な豊かさを優先する社会から、「質」の向上を重視し心豊かな生活を志向する社会、すなわち「成熟社会」へと転換しつつあり、このような価値観の変化に、しなやかに対応していく、新しい都市づくりの必要性が増しています。

私たちは、時代の不透明さやさまざまな制約のもとでも、仙台が独自性を発揮しながら世界と直接結びつき、東北の発展を支える都市でありたいと願います。多くの人に居住や経済・文化活動の「場」として選ばれ、住む人や働く人、訪れる人が、いきいきと輝いて活動し、暮らしを充実させていく魅力的な都市として、進化し続ける未来を選択したいと考えます。

その実現に向けた鍵は、市民の持つ可能性と仙台の都市個性の中にあります。

仙台には城下町の長い歴史の中で育まれた独自の都市文化や人々を創造や活動へといざなう美しい自然環境など、新たな発展への力を生み出す土壌が豊かに息づいています。

知的資源が新たな息吹を生む学都の力、地域に根ざして支え合う健康都市の風土、自然を生かし優れた環境を育む杜の都、活力を創り交流を広げる東北の中枢都市の力。

私たちは、こうした仙台の誇るべき市民力と都市個性という資産を生かし、確かな都市経営のもと、仙台の未来に歩みを進めていきます。

 2 仙台の未来を創る市民力

仙台は百万市民の集合体であり、その市民一人ひとりが、学び交流しながら、新しい価値を生み、支え合うことが、活力ある成熟した都市を実現し、自らの心の豊かさにつなげていくために重要です。

個人や地域団体、NPO、企業などの多様な主体が、都市や地域における課題の解決や魅力の創出に自発的に取り組む「市民力」を発揮していくことは、地方の時代を先導する市民自治の原点でもあります。

私たちは、仙台の未来を共に創るため市民力を成熟社会にふさわしい力へと育み広げ、都市の豊かさや市民の暮らしの充実に多面的に生かす協働のまち・仙台をめざします。

(1) さまざまな場面で市民力が発揮され仙台の豊かさを広げます

安心・快適で活力ある地域社会を支え合う市民の力、テーマで結びつき、文化・スポーツや環境など多彩な分野で都市の魅力や活力を生み出す市民の力、質の高い公共サービスの提供や創造的な協働の拡大などにより公共の領域を広げる市民の力。さまざまな場面で市民力が発揮され、仙台の豊かさを広げていきます。

(2) 多様で幅広い主体が市民力の厚みを増し、すそ野を広げます

地域に根ざし広範な活動を担う地域団体、豊かな知識や経験を生かすNPOやシニア世代、専門的な資源や技術を有する企業や大学、未来に輝く子どもたちや若者世代など、多様で幅広い主体が市民力の厚みを増し、すそ野を広げていきます。

(3) 市民力を育み広げる環境を整えさらなる発展につなげます

分かりやすく伝わる情報、多様で効果的な市民参画の手法、活動主体同士の知恵や強みを生かす交流やネットワーク、参加しやすく継続的に市民力を発揮できる仕組み、充実し連携する市民活動の拠点、市民と行政とのさまざまな協働体制など、市民力を育み広げる環境を整え、さらなる市民力の発展へとつないでいきます。

 3 仙台の都市像

私たちは、仙台が培ってきた都市の個性を、市民と行政の協働によって発展させた姿として、「誰もが心豊かに暮らし続けることができる都市、『ひとが輝く杜の都・仙台』」をめざします。

この理念のもとに、都市個性に対応した4つの都市像を掲げ、市民と行政とが共に実現に取り組み、次の世代へと希望をつないでいきます。

未来を育み創造する学びの都

-未来につなぐ多様な価値や個性を創り続ける輝く学都-

  • 学びの場にあふれ、生涯にわたり楽しく学ぶことで市民力が広がり、一人ひとりの心の豊かさにつながるまち
  • 世界中から人材や情報が集まり、知的資源の集積と交流から新たな価値を生み出すまち
  • 未来を担う子どもや若者が学びを通じて心豊かに成長し、社会に羽ばたく力を伸ばすまち
  • 城下町の歴史的資産や伝統のもとに、創造的な文化風土を育み、世界性を持つ都市の個性が息づくまち

支え合う健やかな共生の都

-やすらぎに満ち、心豊かな暮らしを支える安心・健康都市-

  • 誰もが健やかに生涯にわたって生きがいを持ち、自立して豊かな生活を送ることができるまち
  • 安心して子どもを生み育てることができ、すべての子どもたちが健やかに育つことを社会全体で応援するまち
  • すべての市民が人間の尊厳を大切にし、多様性を認め合いながら、能力を発揮することができ、一人ひとりが尊重されるまち
  • 災害への十分な備えがなされ、互いに支え合い、安全に安心して暮らすことができるまち

自然と調和し持続可能な潤いの都

-低炭素型の都市システムを持ち、魅力的で暮らしやすい杜の都-

  • 環境負荷の小さい都市の構造を持ち、市民生活や経済活動の中に低炭素・資源循環の仕組みが備わるまち
  • 公共交通を中心とした利便性の高い交通体系のもと、郊外の良好な生活環境を維持しながら都心や拠点に高度な機能を集約した、誰もが快適に暮らし活動できるまち
  • 多様な生態系や潤いと恵みに満ちた豊かな自然に包まれ、緑と水のネットワークや杜の都の文化風土を継承する個性的な都市景観がやすらぎを醸し出す美しいまち
  • 里山や田園が保全活用され、農林業の多面的な機能を都市の力に生かすまち

東北を支え広く交流する活力の都

-魅力と活力にあふれ、世界とつながる中枢都市-

  • 活力に満ちた産業活動が展開され、多様な雇用の機会を創り出すまち
  • 産学官民の連携により付加価値の高い産業が広がり、創造的な人材をひきつけるまち
  • 多彩で独自性のある都市の魅力が創られ、賑わいと活力に満ちたまち
  • 高次な都市機能を持ち、アジアをはじめとした世界と交流し、東北の自立的発展を支えるまち

 4 仙台の未来に責任を持つ都市経営

仙台の未来に責任を持ち、都市を経営する視点を重視して地方の時代を先導する市政運営を進めます。

  • [1] 市民の知恵や創意を都市経営に多面的に生かすため、多様な主体と行政の協働・連携を強めるとともに、市民生活の着実な質の向上に向けて地域を重視し、その特性に応じた課題や理念を共有しながら、きめ細かな地域政策を展開します。
  • [2] 健全で持続可能な財政基盤の確立に向けて、効率的な行政運営の徹底、時代の要請を踏まえた事業の選択と再編、公共施設の経営改革、新たな財源の確保、創造的・機動的な職員育成と組織風土づくりなど、市役所の自己変革を加速します。

 5 総合計画の推進

  • [1] この基本構想を計画的に推進するため、長期的な目標を掲げる「基本計画」を定めるとともに、基本計画に基づき中期的に取り組む事業を明らかにする「実施計画」を定め、基本構想と合わせて、「仙台市総合計画」と位置づけます。
  • [2] 基本計画・実施計画の推進に当たっては、中長期的な財政見通しを視野に入れながら、適切な進捗管理と評価・点検の仕組みにより、その実効性を確保します。

お問い合わせ

まちづくり政策局政策企画課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎3階

電話番号:022-214-1245

ファクス:022-214-8037