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更新日:2017年9月6日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成29年9月6日)

平成29年9月6日

 

(1)昨日、荒浜地区を視察したが、同じく被災した蒲生北部地区を視察する予定はあるのか

もとより被災をした沿岸部の広範囲をすべて見たわけではありませんし、昨日は日程の許す範囲で遺構のところを歩かせていただいたわけです。これから先もさまざまな課題があると思っていますので、折に触れ時間的なところを勘案しながら現場に足を運びたいと思っています。

ご指摘のあった地域の皆さまのご意向というものもいろいろあると思いますし、直接いつ会ってお話をしましょうというようなことは申し合わせてはいませんけれども、被災者の方々にもさまざまな思いというものがおありになるでしょうから、いずれそのような機会を設けることも検討したいと思っています。

 

(2)蒲生北部に足を運ぶことは検討段階ということか

いろいろ回って歩かなければならないというふうには思っています。ただ、視察、現場主義ということを掲げさせていただきまして、「じゃあ、おらほのところもきてけさいん」という声も各方面からすでにいくつか耳に入ってきているところもありますので、いろいろと調整してからと思っています。

 

(3)奥山市政では蒲生北部で現地再建している住民は津波被災者再建支援金制度の対象ではなかったが、このことについて郡市長の考えを伺う

その制度はお住まいを災害危険区域の外に移動していただくための最後の後押しになる、仙台市独自の加算金というような支援金だったと承知しています。その制度の成り立ちからすると、現地再建をしている方々に支援金をそのまま支給することはできないというふうに私自身は思っています。

そこをどう乗り越えられるのか。この制度ということではなくて、何をお困りになっていらっしゃるのかを丁寧にお聞かせいただかなければならないだろうと今も申し上げましたけれども、いずれお話を聞かせていただく機会も設けなければならないと思いますが、それによっていろいろ考えていくことはあるのだろうと私自身は思っています。ただ、この制度で「はい分かりました」というふうには、制度上やはり難しいと言わざるを得ないのだろうと思っています。

 

(4)ベガルタ仙台がYBCルヴァンカップで初のベスト4進出を果たしたが所感を伺う

ベガルタが好きだというのをご存じで質問していただいたのかもしれません。本当にベスト4に入って嬉しく思いました。私も忙しくて、なかなかスタジアムで応援をする機会が無いのですけれど、新しい選手の皆さんも頑張ってくださっているようで、是非次の試合も元気が出てくるような良い試合を見せていただきたいと期待をしているところです。

 

(5)昨日市長は東部地域の視察を行ったが、今後の施策にどのように生かしていくのか

東日本大震災の被災はものすごく広い範囲に及びました。それぞれの地域で震災遺構についての整備が進められていますけれども、それらも含めてウォークスタディーではありませんが震災のスタディーというのでしょうか、そういうツアーも仙台だけではなくいろいろと考えて、発信できるものにもなると思います。

また震災遺構のあの地域に行くにも地下鉄東西線の荒井駅からシャトルバスなどを出していますが、全体的に何か考えられることもあるのではないかと、昨日も視察をしながら私の頭の中にはある程度思い描いたところはありますが、まだ事務方にいろいろなことを相談したりはしていません。ただ、中越地震の遺構なども、それぞれ巡って歩けるというようなルートを作っておられるので、これは他の自治体の皆さま、沿岸の自治体の皆さま方とのいろんなご相談もありますけれど、そうしたこともできるのではないかと思いますし、やっていく可能性はあるのだろうと思っています。

 

(6)東部地域へのアクセスを改善する必要があるという考えか

そうですね、その辺も含めて、先ほど申し上げました東北スタディーではないですけれども、そのような形で防災の意識を高めてもらうツアーのようなものが民間ではいろいろと考えられていて、いろいろな形ですでに始まっているわけですが、行政もそこにどのようにコミットしていけるのかも含めて考えていく必要があるのではないかと思っています。

 

(7)民進党の新代表に前原氏が選出されたことに対する所感を伺う

長年私が所属しておりました党ですから、関心を持って見ていました。党員やサポーターの方々を含めて前原さんを選出したということで、その議論の中でもいろいろと違いなり共通な部分なりがあったようですが、これからに期待をさせていただこうというふうに見ています。

二大政党制がどのようなものになるのか、政権交代が可能な政治体制を作っていくことはやはり私自身も重要なことだと今も思っていますので、ぜひ信頼の回復と国民の皆さまの受け皿になるように頑張っていただきたいと思います。一つ加えて申し上げれば、執行部の皆さま方の面々が男性ばかりになったんだなというのが私自身としては少し残念に思ったところです。

 

(8)執行部に女性がいないとは山尾氏が幹事長に起用されなかったことを指したものなのか

必ずしも山尾さんを念頭において女性がいなかったと申し上げたわけではないのですが、やはり当選2回ですから、いろいろなご意見があっただろうということは理解できます。山尾さん個人としても優秀な女性ではありますけれども、それは党がお決めになったことですから私から何か言うべきことではないと思います。

 

(9)市議会ではどのようなことを所信表明で述べるのか

初めての議会ですので私自身もどきどきしています。これまでは一議員として質問をする立場だったわけですが、どのような質問が飛んでくるのかを想定しているところです。

所信という話がありましたが、今回は奥山前市長時代に作られた前年度の決算認定が議会の中心であるということと、今年度すでに議会でお認めいただいた事業について、新たにお決めいただく、ご承認をいただくというようなことが主になると承知をしています。

私自身は仙台市長に初めて就任をさせていただいたそのご挨拶と所信の一端を述べさせていただきます。今回の決算の状況について議会の皆さまのご議論を聞かせていただき、それを見た上で来年、私が選挙でもいろいろ公約に上げてきたことをどの程度どこから手を付けられるのかということについて、第1回の定例会ではっきりとお話をさせていただくというふうに思っています。今回はいろいろなご質問も出てくるのだと思いますが、私はその考えの一端ということですので、その辺もご理解いただけたらというふうに思います。

 

(10)市営バスは経営が厳しく今後は減便も考えられると思うが、一方で高齢者を中心に増便を望む声も出ている。こうしたことについて市長の考えを伺う

確かに市の財政状況を見ていきますと、交通事業は厳しい状況にあります。これは仙台に限ったことではなく、他の自治体も大変厳しい状況にあるのだと思います。

この間もいろいろと関係のところで議論していただいたり、あるいは昨日も連合宮城の皆さまが提言を持ってきてくださいました。交通政策についてどのように方向性を作っていくべきかということだと思います。全国の各自治体もいろいろなことで頭を悩ませながらさまざまな取り組みを進めているところも出始めていますし、これらも見ながら考えていきたいと思います。

もとより交通体系というのは、全体的に見ていくという考え方もあるかもしれませんが、地域によってかなり課題が違っていると認識をしていまして、それらのニーズにうまくマッチできるようなことを考えていくべきだろうと思っています。15年ぶりに県と仙台市でパーソントリップ調査が行われるということもあり、それらの結果も踏まえて検討したいと思います。

 

(11)いじめ問題に関する体罰のアンケート調査が小学校等に配布されたが市長の所感を伺う

体罰についての調査は、今年の4月に起こった残念な事案で体罰も確認されたということがあり、今、各学校でどのような状況なのかを調べるアンケートであると承知しています。もちろん体罰はあってはならないことではありますが、このアンケートでどのような状況が明らかになるのかは丁寧に見させていただこうと思っています。ご負担をかけている部分もありいろいろと大変かもしれませんが、ここはぜひ二度とこのようなことを起こさないという強い決意の下、全市でご協力をいただきたいと思っています。

 

(12)先に実施している中学校の体罰アンケートの集計結果の公表予定について伺う。

(学校教育部長)

体罰アンケートにつきましては、当該校に関する体罰アンケートの集計結果はすでに公表しています。その後に全中学校を対象として実施したアンケートについては今まさに集計作業中ですので、集計作業が終わった後に担当部局からしっかりと説明させていただくことになると思います。

 

(13)アンケートの結果は議会で説明するのか

(学校教育部長)

手続きについても調整中です。

 

(14)市長が奨学金制度の創設を公約に掲げた理由を伺う

奨学金には、日本学生支援機構の奨学金制度や各大学などの奨学金、各自治体で持っている奨学金などいくつか種類があります。仙台市は学都と言われて学生も多く集まってきますが、仙台を経由して東京方面に出て行く人たちがずいぶんと多いので、地元で就職してくださった方々に何か奨学金のようなものを独自にできないかということを選挙公約の中で考えてきました。

それは市独自で実施できるということではなく、多くの企業の皆さんにもご協力をいただきながらできないだろうかと考えていました。優秀な人材が仙台に勉強しにきても流出してしまうということに対して、何か手立てがないだろうかという思いから申し上げてきたところですが、まだ具体的な検討は始まっていません。すぐにでもやりたい気持ちが無いわけではありませんが、さまざまなところで調整を図っていかなければならないと思いますので、急ぎたい気持ちはありながら、任期4年の中でどこまでできるかということになると思います。

 

(15)奨学金制度の対象について考えを伺う

大学生と専門学校生を念頭に置いていたものですが、そこについても実態を聞かせていただき、ご協力いただける企業がどのくらいあるのかなどの点もいろいろと検討しなければならないと思っています。

 

(16)給付型を考えているのか

国も給付型の奨学金制度を導入し始めましたし、これからもたぶん拡充する方向になっていくだろうと期待しています。私も同じように始めるとすれば、地元にとどまっていただければ返さなくてよいという制度を考えたいと思っていますが、何しろまだこれからの検討ということで、任期の4年間長い目で見ていただきますようお願いします。

 

仙台市長 郡 和子