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更新日:2017年10月24日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成29年10月23日)

平成29年10月23日

 

(1)昨日行われた衆議院議員選挙の結果について所感を伺う

急な解散総選挙ということもあったと思いますし、政治を競い合うということでは二大政党制が私は好ましいと思っていますが、野党の構成が短期間で目まぐるしく変わったということもあって、有権者の皆さまの理解が進まなかったのだろうと認識しています。それぞれの政党が何を目指すのかということについて、十分な時間があったのかどうかも含めて少しつかみきれなかったのではないかと思っています。

しかし結果として、これだけ大きな負託を政権与党が得たということは逆に責任は重大であって、国民の皆さまが国政に対して期待をしていること、とりわけ一騎打ちになったところは僅差だったということもありますので、必ずしも与党にイエスと示さなかった方々の声も拾うということも丁寧にしていただければと私自身は思っています。

 

(2)野党の構成が変わり、立憲民主党が議席を伸ばし希望の党が失速したとも言える結果となったが、この2つの党についてはどのように捉えているか

あれだけ大きな期待を集めていた希望の党の希望がしぼんでしまった結果になったのは、やはり小池代表の「排除」という言葉があって、多様性を認め合おうというダイバーシティを標榜する中であのような発言があったことが、急激に国民の方々の疑問につながっていったのかもしれないとみています。

いずれにしても、国民の皆さまに政策の選択肢を広げる活発な議論ができたのかというところについては、もう少しいろいろあったのではないかと思います。しかし結果が出ましたので、その上で政権党には是非ご尽力をいただきたいと思います。

 

(3)市長は野党候補の応援演説も行っていたが、今後政権党との関係をどのように構築していくのか

私の大切な友人から依頼があり応援させていただきました。相手の方から依頼があればもしかしたらマイクを握ったかもしれませんが、依頼がありませんでしたので参りませんでした。私も別段敵対しているということではありませんし、仙台市の立場としても国にお願いすることはさまざまありますので、友好的な関係を作った上で言うべきことを言わせていただくという、これは仙台市と県、また仙台市と国の立場でも同じだろうと思っています。

 

(4)当選した方の事務所を訪れてあいさつをしたようだが、どのような話をしたのか

ご当選おめでとうございますと祝意をお伝えしました。

 

(5)当選した方以外にはあいさつをしたのか

2区の鎌田さんには、及ばずに残念でしたねとごあいさつさせていただきました。

 

(6)選管のミスが相次ぎ過去の教訓が生かされていないのではないかと思うが、市長の受け止めを伺う

私がレンヌに出発する前にもミスがあり、またレンヌに行っている間にも報告は受けていたところです。今日も開票に随分長い時間がかかりまして、ようやく全ての作業を終えたのがお昼前だったと承知しています。これも遺憾なことで、市民の皆さまを大変お待たせしたことは私からもおわびを申し上げなければならないと思います。

単なる人為的なミスということだけではなく、もう少し分かりやすいシステムを作っていくということも必要なのではないか。もちろん長くかかったのは正確性を期すために人員が総出でいろいろと対応したこともあったのかもしれませんが、それ以前のミスについては残念ながら同じようなミスが繰り返されてしまったものですから、これはどこにどういった間違いの理由があったのか検証した上で、システムを新たに構築するということも含めて選挙管理委員会には検討するよう伝えなければいけないと思っているところです。

 

(7)青葉区の開票が大幅に遅れていたようだが原因について報告は受けているのか

詳しくはこの後、選管から記者クラブレクも予定されていると聞いていますので、そちらに委ねたいと思います。

 

(8)市長は開票状況を確認していたのか

私自身は開票所の様子も逐一聞きながら、市長室で報道等も見ながら待っていました。副市長は今朝8時くらいまでその状況を確認していましたが、私は2時頃に申し訳ありませんが退庁し、逐一メール等々で連絡を受けていました。

 

(9)選挙事務でこれだけミスが頻発していることについて、何か構造的な問題があると考えるか

私自身は前回のミスと今回のミスという比べ方はしませんが、今回は元々予定をしていた知事選挙と衆議院議員総選挙がダブルになってしまった。しかもその総選挙では仙台市の場合には一つの行政区が1区と3区に分かれ、2つの投票を分けなければならないという事務の煩雑さも加わったということもあり、場所の問題や煩雑さに一生懸命に対応したのだろうと思うのですが、なかなか対応しきれない部分もあったことはまず言えるのだろうと思います。

その上でシステムも急きょ知事選と衆院選を含めた4つの投票用紙、加えて他の選挙区も加わりさらに複雑だったわけですが、それに対応できるシステムの構築までに少し時間が足りなかったのではないかというふうには思います。人的なところも含めもう少し専門的なトレーニングをしていく上でも時間なり、もう少し予算をつけて人を集めなければならないというようなことがあれば相談に乗る必要があると考えています。

 

(10)ひとつの行政区が複数の選挙区に分かれることも、同日選になったことも仙台市だけではないにもかかわらず、仙台市だけがミスが多発している原因をどう考えているか

扱う票の数の問題もありますので一概に仙台の選管の問題だとすぐさま言えるとは私自身は思っていません。他の自治体よりもたくさんの票がこの仙台地区に集まっているわけですから、これを的確に間違いの無いように作業していく上で足りないところがあれば改善をし、予算的にもみる必要があればそれは対応しなければならないということだと思います。仙台市の選管が他よりも劣っていたり、何か特別な問題を抱えたりしているとは私は認識していません。

 

(11)他の政令指定都市でも多くの票を扱っているがきちんと対応できている。仙台市では何が問題なのか

もう少し詳しく今回のミスの原因・要因について調査の結果を聞き、他の自治体も含めどのような対応をしているのかを聞いた上で考えたいと思います。

 

(12)市民に対して申し訳ないとは、票の確定が遅れたことに対してなのか。選挙事務に時間がかかったことによりコストが高くなったということもあると思うが、そうしたことも含めてか

さまざまな要因に加えて昨日は台風の影響もあり投票箱が届くのが随分と遅れてしまったという要因もありますので、一概に今ご指摘のことがミスに直結しているということでは必ずしもないということだけはご理解いただいた上で、ただやはり皆さんにご自分の投票権を行使していただいているわけですから、正確かつスピーディに結果を出さなくてはならないのはそのとおりで、その点についてはお詫びをしなければならないということです。

 

(13)不在者投票でもミスがあったようだが

それも報告は受けておりますが、この後の選管のレクに委ねます。

 

(14)東京オリンピックで掲げられている復興五輪について市長の所感を伺う。またイタリアのホストタウンとしての取り組みに関する意欲、国などへの要望や指摘があれば伺う

昭和39年以来56年ぶりに日本でオリンピックが開催されるということで皆さん明るい気持ちになられたと思います。特に被災地は世界各国から多くのご支援をいただいて復興を進めている中で、ここまで復興できたということを併せて見ていただける機会にもなりますし、スポーツ・文化・芸術の祭典であるオリンピックを通して元気をもらうということは、まさに復興に位置づけられるものではないかと思い私自身も期待をしているところです。

仙台もイタリアのホストタウンとしてこれまでも活動してきました。その中でサッカーチームのU19の皆さんたちにも震災遺構である荒浜小学校に来ていただいたりして、イタリアも同じ地震国だけれどもとても勉強になったという声があったと聞き、うれしく思いましたし、そういう意味で復興五輪というものに十分になっていると思います。ただ、聖火がこの被災地を通るということもありますが、もう少し国が主導して被災地にさらに競技会場を持ってきていただくとか、あるいはさまざまな何かご支援をいただけるとなお良いという気持ちはあります。

 

(15)市長は復興五輪に関して国の支援が少ないと感じるということか

仙台の場合はイタリアと是非にということでホストタウンに名乗りを挙げ、取り組みもしていますが、もっと小さな町ではまさに復興事業に追われている中でそのような誘致ができるかといえばなかなかそれも大変でしょうし、交付税措置がされるといっても2分の1と聞いていますので予算的な問題もあると思います。なかなか持ち出しということは小さな市町では厳しいのではないかと思いますので、そのあたりも少し国として主導していただけるとありがたいと思います。

 

仙台市長 郡 和子