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更新日:2017年11月14日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成29年11月13日)

平成29年11月13日

 

(1)平成28年2月の中学生自死事案に係る2回目の再調査委員会が開催されたが受け止めを伺う

かなり活発な意見交換が行われたと報告を受けています。予定時間の本当にギリギリまで、いろいろな方々のさまざまな建設的なご意見があったということで、私としては年内中にあと1、2回程度開催できるよう早速指示をしたところです。

 

(2)年内中にあと1、2回開催するということか

そうです。

 

(3)具体的な調査の方法がまだ決まっていないことについてどのように考えているか

だいぶ具体的な話を議論したと私は報告を受けました。委員会が終わった後、担当局から少し説明があったと思いますが、方向性については次回でしっかりと固まりそうですし、その後の議論についてもなお進んでいくのではないかと期待をしているところです。

 

(4)市長は就任前に市のいじめ対応があまりにも遅いと発言していたが、現在の状況に関する認識を伺う

私のところにつくった2つの会議については、先週11日に子供未来局のいじめ問題再調査委員会が開かれ、そして今月内にもう1つ総務局でやっているいじめ対策等検証専門家会議が開かれることになっています。残念ながら教育委員会が所管する今年4月に起きた自死事案に対するいじめ問題専門委員会がまだ開催されていないので、なるべく急ぐようにお願いをしたいと思っているところです。

もう少しスピードアップできればよいのでしょうけれども、それぞれの委員の先生方の日程調整などもある中で、年内にもう少しスピードアップしてやっていただけるようにお願いをしているところです。

 

(5)再調査委員会では、今後は常設の委員会ではなく再調査の事案が発生した都度、適任者を委員に選任することが望ましいとの申し入れを仙台市に行うとのことだが、これは条例改正を伴うことも考えられる。市長の考えを伺う。

いつの段階でそのような内容の報告や要請、提言が出てくるのかということもあると思います。さまざまな議論があったということは報告を受けていますが、いつそれが出てくるのか等々についてまだ詳細は固まっていないようですので、それが出た段階で改正が必要であれば改正せざるを得ないのかもしれませんが、今の段階ではまだ何ともお答えすることはできません。

 

(6)委員会のあり方については再調査委員会の所掌ではないことから、市側の判断で条例改正を行うという考えもあると思うがいかがか

どうなのでしょうか。さまざまな事案ごとに再調査を行う会議体をつくっていくよりは、あってはならないことですけれども事案が起こった場合に、すでに設置されている会議に事案ごとの委員を入れていく方法も、これもやはりあるのだろうとは思います。

今回のことでは委員の先生方がいろいろなご意見を持たれて、臨時委員ということは納得できないというお話だったわけですが、そもそもこの会議体をつくったのが再調査の開始と一緒の時期になってしまったために、そのような形になったもので、再調査委員会を何かあったごとにつくっていくのが良いのかどうかは少し検討しなければならないことだと私自身は思っています。再調査委員会から、やはり制度の見直しをしてくれと強くお願いをされたということであれば、関係部局といろいろ議論していきたいと思いますし、議員の先生方ともいろいろお話ししていかなければならないことですから、今すぐここで変えていきますということを言及するわけにはいかないと思っているところです。

 

(7)その都度委員を選任することのデメリットは何か

新たにいろいろな方々をお願いしなければならないということで人選に時間がかかるなど、いろいろあるかと思います。まず本体会議があれば、そこである程度のことができるのではないかと思います。そこに遺族の皆さんのご意向を踏まえて、どなたかを入れたいということであれば、それから人選を行うのであれば時間はそんなに長くかからないであろうというふうにも思いますので、その辺をもう少し深くいろいろ議論していかなければならないと思っているところです。

 

(8)市長がスピードアップをと発言したのはどの事案のことか

私のもとに開いた平成28年2月の中学生自死事案に係る再調査委員会も入り口のところでいろいろありましたけれども、ようやく本題の議論ができるような環境が整ってきたということですから、それはもう少しスピードアップしてもらいたいというのが1つあります。もう1つは、これは教育委員会に頑張ってもらう必要があると思うのですが、今年4月に起きた自死事案も少し時間がかかっているようですので、もう少しスピードアップしていただけるようにお願いしなければならないと思っています。

 

(9)平成28年度の実績で市営バスの全路線が赤字となったが市長の受け止めを伺う

これは議会でも報告されたものです。私自身はバスに頻繁に乗ってはいませんが、私が利用する路線はいっぱい乗っているのでそれなりかなと思うのですが、全て赤字だったということで非常に残念な気持ちです。きちんと持続的で安定的な事業経営をしてもらわなくてはなりませんので市民の足を守るということで経営努力をしてもらいたいと思っているところです。

 

(10)全ての路線で赤字となった理由をどのように捉えているか

いろいろと交通局でも分析をしていると思います。東西の新しい地下鉄、それから南北の地下鉄、この十字の軸とあわせてバスをどのように回していくかということでしょうし、各自治体でも地域交通というのは大きな課題となっています。加えて仙台の場合は、ほかの指定都市と比べて放射状に広がっている団地なども多いということも影響している部分があるのかなと思っているところです。いずれにしても全て赤字ということで市民の皆さまに影響がでないように、持続的に将来的にしっかりと経営が成り立つように努力をしてもらいたいということです。

 

(11)交通局は便数調整を検討しているようだが、市長の考えを伺う

いろいろな調査をして、もし減便ということになれば市民の皆さまへの丁寧な説明も必要でしょうし、ドラスチックな減便ということはそれこそ市民の利便性に大きく反することですから、私としてはそのようなことをしてもらっては困るなと思います。

 

(12)市長として何らかの指示をする考えはあるのか

市民の皆さんの利便性を損なうことのないように、あわせて経営努力を図るということだと思います。

 

(13)市長の考える経営改善の取り組みについて伺う

いろいろな試験的な取り組み、モデル的な取り組みというものをこれまでも行ってきたと承知しています。そのことも含めいろいろなケースが考えられると思いますし、利用されている市民の皆さまの地域ごとに状況が違っていることもありますので、市民協働という大きなテーマになり得る課題ではないのかなと私自身は思っているところです。私の気持ちとしてはいろいろと考えていくべきだなとは思っています。

 

(14)市長から交通局への具体的な指示は行うのか

すでにいくつか試験的にモデルでやってもらっているところはあります。それらの効果なりを聞かせてもらう、あるいはうまくいかなかった場合はなぜうまくいかなかったのかという検証も含めて、現実をきちんと見て地域住民の方々のご意見も踏まえたうえでいろいろ議論していくべきだと思います。

 

(15)経営改善の手法について市長の考えを伺う

地域ごとに課題がまちまちですので一言でこうすべき、こうすれば経営が楽になるとか、あるいは地域の皆さんのご要望に全て応えられると簡単に言える話なら楽ですが、そうではなく地域でバラバラであると思っています。

今回見直しをするとすれば、例えば地下鉄の駅と結ぶところをどのように変えていけるのか、あるいは中心部で100円パックとしてお安くしているところをどういうふうにしていくのか。100円パックとその回りのところの運賃の差もあるようですので、そのへんのところも踏まえていろいろと方策は検討できると思い、すでに始めているところです。

 

(16)増収につながる具体的な取り組みに関する考えを伺う

まだ発表する段階にはないのですが、ただ全部赤字のまま走らせていくのは交通の事業自体に影響が出てくることになるかもしれませんので、長期的な視点に立ってやっていかなくてはならないことだと思っています。

今すぐに取り組めることは少し手を付けたいとは思っているところですけれど、まだ詳しく検討の結果が出ていませんのでこの段階では申し上げることはできません。

 

(17)仙台における地域交通のあり方についてどのように考えているのか

ちょっと話がそれるかもしれませんが、昨日セルコホームズーパラダイス八木山(八木山動物公園)を視察してきました。地下鉄の駅から直結しているということで、だいぶお客様も車を置いて地下鉄を利用してこられる方が増えてきているというような状況を聞いてきたところです。

東西線はまもなく2年になります。西の方は大学等々もあって比較的利用もずいぶん伸びてきているのですが、これから東の方に向けては町をどのようにしていくのが良いのかということと併せて、まだまだ乗客の伸びしろはあるのではないかなと思っていますので、やはりトータルで見ていかなければならないと思っています。

 

(18)仙台市の訪問団が韓国の光州広域市を訪問するが、光州広域市の市庁舎前に慰安婦像が設置されていることについて市長の受け止めを伺う。

光州広域市と姉妹都市を結んで15周年という節目の年にあたるということで、伊藤副市長に仙台市の公式訪問団の団長を務めていただき、訪問してもらうことになりました。

国としての外交的な問題とは別に、これまで培ってきた行政レベルあるいは民間レベルでの交流というのは大切にしていかなければならないと思っていますので、今回この慰安婦像について何か抗議をしてくる、文書で何かするということにはならないと思います。ただ、仙台の市議会でもこのような話になっているということについては言及することになるのかと思っています。

 

(19)具体的にはどのような内容を伝えるのか

そのことについて詳しくはここで言及はいたしません。今申し上げたように何らか市議会でこのような指摘があったということをお伝えすることになると思います。

 

(20)市長が訪問することは検討しなかったのか

私もレンヌを訪問しましたが、まだ就任して間もなかったものですから勉強しなければならないこともたくさんありますし、いろいろと日程もあるということで当初は私ではなくて副市長にとお願いしました。けれども、さすがに50年に一度のことですし、先方のレンヌ市長も女性市長であるということで、ぜひとも来てもらいたいということもありまして、ならばということで参りました。

これからもさまざまいろいろと詰まっている中で、光州は15周年なので次の20周年ということもあるかもしれませんし、5年後の20周年もどうなっているかわからないですけれど、でもまだ機会としてはあるのかなと思っています。

 

(21)蒲生北部の災害危険区域に居住する8世帯の住民が災害危険区域の解除を求めているが

災害危険区域の指定を解除するというのは、これまでいろいろと議論を重ねてきたことから考えますと、なかなか難しいと思っています。先日災害公営住宅にお住まいの方々に市役所に来ていただきましたけれども、この件についても災害危険区域を解除するということではなく、8世帯の皆さまがどのようにお困りになっていらっしゃるかということも含めて、お話を聞く時間があってもいいのかなと思いますので日程の調整がつくのかどうかは検討してみたいと思いますが、災害危険区域を解除しますということは私は言えないのではないかと思っています。

 

(22)8世帯の住民に対して何らかの支援を行う考えはあるのか

具体的にどのようなことがお困りなのかということも含めて、お話を聞きたいと思います。ただ災害危険区域を解除するということは難しいと思っています。

 

(23)8世帯の住民からは津波被災者再建支援金制度の対象としてほしいとの要望も出ているが

皆さんが具体的にどのような思いでおられるのかは、お聞きする機会を設ける方向で日程の調整がつけばとは思っているところです。ただ何にどのように応えられるかというのは、残念ながら今言及できるものではありません。

 

(24)音楽ホール建設の検討を本格化させるとのことだが、市長が公約で掲げた手法の再検討はどのように反映されるのか

ようやく有識者の懇話会がスタートをすることになるのですけれども、これは具体的にどのような音楽ホールなのかということや、どんな施設機能を持たせるべきかというようなことも含めて、全体的な考え方を有識者の方々から幅広く聞いていくものだろうと思います。

私自身は当初300数億円かかるというふうに聞いておりましたのが、就任した後で担当局に聞いてみたところ、最大でいろいろなものを組み込んでいくとそのくらいになるということでした。でも改めて宮城県民会館の今後のことなどいろいろありますので、これはもう一度検討を始める段階から余分なものをいろいろ付け加えていくことがいいのかどうかも含めて、そんなにコストをかけずにどのようなものができるのかも考えた上で、この懇話会の中でご議論いただいた後に検討していくことになるのだと思います。

 

(25)市長が考える適正な建設費用を伺う

市役所本庁舎も建て替えていかなくてはならない、これも大変なお金を伴うものでありますし、音楽ホールについても多くの皆さまが復興のシンボルとして期待されていると承知しているわけですけれども、次々にお金のかかる事業ということもございます。やはり、いろいろなところを考えつつ進めていくということではないかと思います。これからの仙台の財政的なことも考えますと、それこそ超高齢化社会を迎える中で仙台市としてどのように運営していくのかという、いろいろな課題があるわけで、このことも踏まえつつ、よりよい方向性を見出して行くべきではないかと思っているところです。

 

(26)市長は音楽ホール建設を承認したのか

私自身は音楽ホール、日立システムズホール(青年文化センター)を含めて今もいくつかありますけれども、仙台フィルというオーケストラを抱えている音楽の都仙台ということで考えれば、これを議論していくべきだと思っています。市民の皆さまの要請がすごく高い音楽ホール、復興のシンボルだということについてはそれなりに承知をしていますが、申し訳ないのですが今申し上げられることはこれから懇話会の皆さんでいろいろと議論をしていただく、その議論をしていただいた上で次の段階に進むという、まずそこの段階だということです。

 

仙台市長 郡 和子