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更新日:2018年1月16日

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質疑応答の概要(平成30年1月16日)

平成30年1月16日

 

(1)昨日提出された、いじめ対策等検証専門家会議からの第一次提言について所感を伺う

委員の皆さまには4回にわたり議論していただきました。木村会長もまだ議論が煮詰まっていないというような趣旨のことをお話しされていましたが、それでも急いで取り組むべきところをご提言いただいたと思っており、大変ありがたく思っています。

およそ20の項目がありました。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの拡充、またコミュニティスクールといった考え方等々を含めて早急に取り組むべき課題についておまとめをいただいたとありがたく思っています。今、ご承知のように予算編成の最終段階に入っているところですが、明日の総合教育会議の議論も踏まえて、いただいたご提言を反映できるのかどうか、これも真摯(しんし)に取り組んでいきたいと考えています。

 

(2)どのような対策を新年度予算に盛り込んでいきたいか

当初から申し上げています私自身の思いというのは、とにかく未来あるお子さんたちがいじめ等の問題で自ら命を絶つというようなことがないように、いじめが原因でないかというようなことはこれからまた検証が進められますが、子どもたちの学びの場が安全で安心で豊かなものであり、楽しいものであるように取り組んでいかなければならないと思っていますので、頂いたご意見も踏まえつつ、ぜひカラーが出せるように取り組みたいと思っているところです。

 

(3)提言の中で新年度予算に反映させたい項目を伺う

具体的な項目等についてはまだこれからいろいろ調整しなければならないところもありますので、言及は避けさせていただきます。

 

(4)今回の提言では学校や市教委だけで対応するような印象を受ける。フリースクールといった学校以外の学びの場もあるが、学びの多様性ということに対応した施策を検討する考えはあるか

今の段階では確定的なことを申し上げられません。明言は避けさせていただきたいと思いますが、子どもたちがしっかりと自分の持っている可能性を最大限開花できるように、またいろいろな困難があったとしてもそれをさまざまな方々の力で克服できるような教育体制はやはり望ましいものだろうと思っていますし、そうあらねばならないという思いは基本的に持っています。具体的にそれでは何をどうするということは申し上げられませんが、その理想に向けて頑張れるところを頑張りたいと思います。

 

(5)提言の内容は新年度予算に反映されるのか

多岐にわたるご提言でした。そういう中で、これから総合教育会議で教育委員の皆さま方ともいろいろお話をしなければならないと思っていますし、この間の議会での議論もございました。それらを勘案しながら最終的に判断をする方向です。

 

(6)市長はいじめ問題にスピード感を持って取り組むと発言していたことを考えると、新年度予算に盛り込むことを明言すべきと思うが

今まさに予算編成が最終局面だというふうに申し上げましたけれども、教育や子育ての支援全般にわたる環境の充実などについては、現段階で考え得るところは盛り込んでいきたいと思っているところです。

 

(7)スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの拡充は行うのか

今この段階で最終的に固めているわけではありません。何とも答えられないと申し上げるしかない状況だということを理解していただきたいなと思います。

 

(8)それはスピード感のある対応と言えるのか

もうしばらくお待ちください。

 

(9)市長は前回の衆院選で民進党の候補者を応援していたが、民進党と希望の党が統一会派結成に向けて合意文書を交わしたとの報道について受け止めを伺う

民進党の候補を応援したことについては、これまでのつながりがあり選挙でもお世話になっていることもあって応援をさせていただいたということで、その党を応援したということとはまた違っているというふうにも思います。私自身は政党政治家として活動してきましたが、昨年市長に就任してからは、もちろんその前に党籍を外れましたし、今の政治状況をどのように見ているのかということについてある程度の意見を持っていますが、今この場で答えるべきことではないと判断をいたします。

私自身が今回首長という立場になって、さまざまな考えをお持ちの方々がいらっしゃいますが、いろいろな方々のお母さんではないですけれども、包み込んでやっていかなければならない立場ですので、あまりそのようなことについてはお答えすべきではないと思っています。

 

(10)間もなく第1回定例会が始まるが、市議会で予算案等を成立させるには、選挙で市長を応援しなかった議員の協力も必要だと思うが

これはもう度々申し上げてきていることだというふうに思うのですけれども、地方議会で与党だとか野党だとかという区分けと言うのでしょうか、それはどうなんだろうかということを申し上げてきたつもりであります。今おっしゃられたように、首長の選挙において、応援をされた方、応援をされなかった方がいるのはもちろん選挙ですから当然のことだと思うのですけれども、ひとたび結果が出たということになれば、私自身も市民の代表として選ばれているわけですし、議会の議員の皆さま方もそれぞれ市民の代表として選ばれているわけですし、市長も議会も車の両輪であるわけです。良いものについてはぜひ前に進めていけるようにご協力をいただけるでしょうし、少しここはいかがなものなのか、ということについては厳しく議会の方でチェックをしていただけるのだろうと。それが地方議会と行政との関係であるというふうに私自身思っています。これはもう何が何でも全て私からの提案に何の疑問もなく、はい分かったということではなくて、いろいろ活発な議論をしていただくのはこちらもお願いをしたいと思っているわけで、今おっしゃられた議会で通していくために、何かしら私の方からアクションをことのほか起こすということでもないのではないかというふうに思います。ただ、丁寧にこれまでどおりご説明をさせていただき、応援していただけるものは応援していただき、決めていただけるものは決めていただくということだというふうに思います。

 

(11)先日の音楽ホール検討懇話会で市側からたたき台が提示されたが、これに関する市長の所感を伺う

設置の目的や施設像について、おおよその方向性が見えてきたと思っています。今月末に音楽ホールの件でシンポジウムも開かれることになっておりますので、市民の皆さまのご意見等も伺って、さらにどのような形が望ましいのか、より具体的な議論に入っていただけるものと思います。

 

(12)音楽ホールは宮城県も建設を検討しているが、市内に2000席規模のホールは2つ必要だと思うか

どうでしょうか。大きなホールになりますし、仙台市での2回の懇話会では小ホールについても考えるべきだという意見もありました。そうなりますとかなり大きな土地も必要となってきますし、県の方がどうお考えになるのか、検討する委員会等が始まったとも聞いていません。

この件でその後に知事ともお話しする機会がありませんけれども、同じような規模のものでももしかすると機能を変えて両立するのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。そもそもどこに建てられるのかについてもいろいろあるのだろうと思っています。県民会館の跡地に2000人規模のホールが入るのかといいますと、なかなか厳しいのではないかということもありますので、県のホールはどちらにどのような規模で、どのような構想をお持ちになっているのか見てみませんと、やはり評価はできないのではないかと思っています。

 

(13)音楽ホールの件で知事と何らかのやりとりはあったのか

県としてどのようにしていく方向性なのか、その議論の場をいただけるとありがたいなと思います。知事の立場、知事のお考えももちろんありましょうけれども、知事一人だけでできるお話ではないのではないかと思います。

 

仙台市長 郡 和子