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更新日:2018年10月23日

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質疑応答の概要(平成30年10月23日)

平成30年10月23日

 

ジャイアントパンダ貸与について

Q1

パンダについて伺いたいのですが、安倍総理大臣が、明日から中国を訪問されまして、首脳会談の中でジャイアントパンダを貸与するということで基本合意する見通しだと伝えられています。その場合、もし合意すれば、神戸と並んで仙台も貸与先の候補地として挙がっているようですけれども、現在の所感をお聞かせいただければと思います。

A1

今ご指摘がありましたように、26日に予定されている日中首脳会談の中で、安倍総理がジャイアントパンダの貸与について話題に上げると報じられているところですが、その報道されている以上のことは、情報として私どももありません。その情報だけということになります。
ただ、ご承知のように、東日本大震災の後、被災地の子どもたちを励ましたいということで、ジャイアントパンダを迎え入れる準備をしたいということを仙台市としては表明をしたわけであります。その財政支援をマーチングJ財団が申し出ていただいて、今日までそのまま継続しているという状況です。
国と国との対応が明るい日差しが見えてきたということでもあって、どういうふうになるのか注目をさせていただいております。

 

Q2

震災直後に表明されてから、動物公園を中心に、受け入れが決まった場合のことを見据えてのいろいろな準備をされてきたかと思うのですが、現在まで受け入れ態勢というのは、ハード面あるいはソフト面、どのようになっているのか教えてください。

A2

まず、動物園の園長はじめ、パンダの繁殖等々について、毎年のように中国で開催されている会議に出席をさせていただいているという状況もございます。
まだパンダの園舎をどういうふうにしていくのかというような具体的な話にはなっていません。今回の首脳会談でどのようなお話になるのかを見させていただき、また外務省にもいろいろと情報提供をいただきながら、国と連携して進めていきたいと考えています。

 

Q3

受け入れ態勢は整っている、いつでも来いという感じで整っているという状況なのか、まだまだ課題があるのか、現状はどの辺なんでしょうか。

A3

私どもは、震災の後からそのようなお願いをさせてきていただいているところでもございます。
今般このような好転の兆しになって、現実味を帯びてきたということについては、大変うれしく私自身感じているところであります。
今後どういうようなことになるのかですけれども、いつでも受け入れられるように態勢は整えていかなければいけないなとは思っています。

 

Q4

一方で、前回震災直後に表明されて盛り上がったときに、市議会にも請願等出されましたけれど、やっぱり絶滅危惧種ということで、パンダの誘致ということは中止すべきだという方も一部にはいらっしゃるようなんですけれど、その点についてはいかがお考えでしょうか。

A4

これもさまざまなご意見がおありになるんだろうとは思います。
ただ、まだ復興道半ばの東北にあって、子どもたちが待ち望んでいるというのは、その声も大きいのも事実だと受けとめています。

 

 

免震等オイルダンパーの不適合について

Q5

昨日、KYBの免震の問題で同社の方がいらっしゃったと思うのですが、改めての所感を教えてください。

A5

やはりこれは安全性の信頼を揺るがす本当に背信的な行為であったと、大変遺憾だと、まず申し上げておきたいと思います。
昨日、私どものところにも参られまして、詳細な報告を私どもが要請をしたわけでありますけれども、あまりまだはっきりとした説明をいただけなかったと報告を受けておりまして、大変残念と思います。
仙台市立病院にも不適格なものが入っているというふうに明らかになっていますが、これについてもご覧いただき、謝罪等々があったと報告を受けていますけれども、しかし、今後どういうような形になっていくのか、その具体的なところははっきりしておりませんが、まずは11月下旬までに、不適合の状況について正式な報告をいただけるようにしたいと思っております。そして、その上で早急にかつ確実に安全性の検証、あるいはまた交換の方法等々も含めて工事を進めていくその道順を早急に検討してもらいたいと思っているところであります。
昨日の段階では、はっきりとお示しをいただけなかったということで、やはりこれは本当に、まず企業側に、こういうことになってしまったことについての大きな反省をしてもらわなければいけませんし、全体的な、全国的に大きな信頼を揺るがす事態になったということについて、厳しく問うていかなければいけないと思っております。 

 

Q6

なかなか昨日はっきり市が求めていたことまではということでしたが、具体的に昨日はどこまでわかって、今何がわかっていない、何がわかっていないから、市がどう求めているんだというところを、もう少し詳しく教えていただきたい。

A6

まずKYBからは謝罪をいただきました。そして、できるだけ早いうちに対応したいというお話はいただいたのですけれども、詳細については何らお示しをいただけなかったと聞いております。
本市からは、今申し上げましたように11月の下旬をめどに市内の建築物、47棟あると私どもは把握をしているのですけれども、その不適合の状況について詳細な報告を求めました。これをぜひやっていただくということが重要なんだろうと思っています。
いまだKYB側からは、どこの建物であって、どのような不適合なのかというようなことも一切お話がなかったものですから、ここのところについては厳しく早急な対応を求めたいと思い、それを言わせました。

 

Q7

被災地ということで、あの地震も体験し、そして津波も体験し、その安全性ですとか防災対策というのは、行政もそうですし、住民の方もかなりそのあたりの意識というのは高いですし、あの記憶があるところなので、今回のこのデータ改ざんというのも、かなり皆さん衝撃を持って受けとめているのかなと思います。そういう場所の監督省庁というか、市として、また、建築基準法に関連してやらなければいけないことというのもあると思うのですが、そういう自治体から見て今回のあのメーカーの不正、その後の対応というのは、市長としてどうご覧になっていますか。

A7

冒頭申し上げましたけれども、これは、それこそ安心・安全を確保するための設備でありまして、そこでそれが揺らぐような不正が行われていたというのは、大変信頼を損ねてしまう事態であって、これを恒常的に続けてこられたということは、本当に国民の皆さんに対する、私ども行政もそうですけれども、背信的な行為だと厳しく言わなければいけないと思っています。
その上で、すぐさま震度の大きな地震があったとしても影響はないとも報じられておりますけれども、それも本当にそうなのかどうかもわからないと思いますので、そこはしっかりと対応してもらわなければ困ります。

 

Q8

交換ということは、不適合なものが明らかになればしていくということではあると思うのですが、例えば、大阪府庁舎に使われていた松井府知事は、損害賠償請求もしていくというようなことも言っているんですけれども、仙台市としては、損害賠償請求ということは選択肢としてはあるのかどうか、確認させてください。

A8

市の施設でこのKYBの免震の整備がされたところは、仙台市立病院がその対象であったということであります。ここで実際にどのような不適合であって、免震構造にどのような影響があるのかということの詳細についても、まだ明らかになっておりません。ですので、これについて損害賠償等々ということについては、今後の話だろうというふうには思いますけれども、全体として、やはりこれは厳しく企業の問われなければならない事態だということは思っています。あまり損害賠償というふうなところを、今ここの段階では軽々(けいけい)には申し上げられません。
ただ、今、市立病院に入院されておられる方々、それから診療を受けに来られている皆さま方には、直ちに、地震があったときにそれが機能しなくて、建物に大きな影響があるとかそういう状況ではないという旨はお伝えをしており、今通常どおりの診療体制、入院されている方々にも、なるべく安心していただくようにはお伝えしているところです。
ただ、ゆうべも地震がありましたので、そういう揺れがあったりするとやはり、大丈夫なんだろうか、どきっとはします。なので、一刻も早く明らかにしてもらいたいと思っています。

 

Q9

市立病院ということで、重大な装置に瑕疵(かし)があって、あれを全交換、大がかりな工事みたいになったときにも、なかなか入院患者等を抱えていて難しいかと思うのですが、そのあたり、病院施設がこういう対象になっているということについて、改めてご見解というか、遺憾ということでしょうけれども、伺えますでしょうか。

A9

本当に市民の健康と命を守る施設でこういう事態というのは、甚だ遺憾なことであります。
昨日、お話の中で、安全性の確認については、建築会社、設計会社と調整した上で、年内中には何らか対応するというようなお話はあったようでありますけれども、これについてしっかりとやっていただく、速やかにやっていただくということに尽きるんだろうと思います。

 

Q10

市立病院でもし交換とか大規模な作業が発生した場合に、病院機能がストップしてしまうとかそういったケースというのは、昨日の説明ではそこまで必要ないとか、具体的な手順とか、そういう話はなかったのでしょうか。

A10

詳細なそういう報告は受けていませんが、ただ、時間はかかるということを聞かせてもらったところです。どのくらいの工事になるのか等々について、詳しいことはまだわからないということです。

 

 

災害救助に関する権限移譲について

Q11

災害救助法の関連の検討状況、議論の状況はどのようになっているか教えてください。

A11

先週お答えしたとおりでありまして、事前に示されたところ、11月になって詳細なところが出てくると思うのですが、いずれにせよ仙台市として準備は進めるということであります。
また詳細について、事務方でしかるべきときにいろいろと話をした上で、私自身も知事といろいろとお話をさせていただきたいと思っています。
まだ具体的なところは固まってはおりません。

 

 

太白区郡山での火災について

Q12

太白区郡山で6人の方が亡くなられる大きな火事がございましたが、仙台市内でも非常に大きな出来事かなと思うのですが、市長のご所感を伺えればと思います。

A12

全国ニュースにもなりました。6人の方が、逃げ遅れであったというふうに認められたようですけれども、心からご冥福をお祈りしたいと思います。
私自身も亡くなられた本間さんとは面識がございまして、大変驚きを禁じ得ませんでした。
出火原因等々、詳しい調査結果はまだ聞いていませんでしたけれども、いずれにしても本当に痛ましいと思ったところです。
これから寒さも加わってまいりますと、暖房等々も使用することにもなるでしょうし、皆さんには火の元、注意をしていただきたいと思うところであります。

 

Q13

今回の火事と直接どうこうということではないのですが、一つ今回の件をきっかけに、火災報知機などは10年で更新が必要だというのが、なかなか市民のほうに浸透していないような一面もあるかと思うのですが、消防局を抱えているということもあって、その辺の周知啓発についてのお考えを伺えればと思います。

A13

消防局では、これは毎年毎年、折に触れこの警報器についてのPRをしていただいていると承知をしております。まだそれでも足りないということであるならば、考えていかなければいけないのかもしれませんが、消防局では一生懸命に、10年で取り換えなければいけないということも含めて、かなり頑張って告知をしてもらっていると承知しています。

 

 

音楽ホール検討懇話会 立地検討専門部会について

Q14

音楽ホールの関係ですが、昨日、立地についての専門部会が開かれました。市内9カ所、中心部ということで、なかなか具体的な場所は、今後のといいますか、ご事情があるということだったのですけれども、具体的に9カ所が示されて、絞り込んでいく作業が始まっているということだと思うのですが、市長として、専門家たちが今やっていることではあるんですが、最終的に決定権は市にあるとも伺っていまして、どのようにその話し合いの推移を見守っていくかということと、改めてどういう観点で音楽ホールとその立地というものを決めていくかというのを教えてください。

A14

この間も多くの方々にもご意見を伺いながら、楽都にふさわしい音楽ホールのありようについてご議論いただいてきたところです。昨日は、その専門部会で候補地9カ所を提示をしたわけであります。音楽ホールの規模からいうと、大体このぐらいの土地が必要だというのは、おのずと分かってくるかと思うので、市有地、民有地、いろいろ可能性のあるところを仙台市の中心部でお示しをさせていただいたものであります。
今回は、それらの候補地について委員の皆さま方にいろいろご検討いただいて、いい面あるいは難しい面、いろいろなところを検証していただいた上で、これをおまとめをいただき、来年の1月に予定をしている検討懇話会に報告をされる。そしてその後、一定の評価を加えまして、新年度に敷地を決定するという流れになるんだろうと思っています。

 

Q15

市長として、これは譲れないというような条件といいますか、どんなところを重視したいというのはありますか。

A15

それは、私が、ここだったらいいのになと思うところというのは、変な話なのですが、どこであっても最良のところというのはなかなか難しくて、いずれもいろいろな意見が出てくるだろうなと思われる場所ではないかと思うんです。いいところも少し考えなければならないところも、それぞれがありまして、全てクリアする場所というのは、残念ながら今本市では、ここだというのがないわけで、今このように9カ所の候補地を出させていただいた上でご議論していただいているわけですので、皆さんたちにどういうふうにご評価いただけるかに期待をしたいと思います。

 

Q16

音楽ホールに関連して、来年度には敷地を決定するというようなお話で、なかなかタイトなスケジュールなのかなと思うのですが、となると今回俎上(そじょう)に上がっているのは民有地も含まれるというお話がありましたけれども、現実的には民有地というのは厳しくて、やっぱり公有地というところが現実的な選択肢になるのかなとは思うのですけれども、現時点で市長のお考えというのはいかがでしょうか。

A16

9つお示しした候補地の中で、皆さま方がいろいろと検証してくださることに期待をしたいと思います。
いずれにいたしましても、楽都仙台にふさわしい、そしてまた多くの皆さんたちが利用しやすい、そして楽しめる施設になるような場所の設定というのを、期待を込めて検討委員会の皆さま方には活発な検証をしていただけるようにお願いをしているところであります。

 

Q17

ベストなところはないというようなお話でしたけれども、現時点で9カ所の中で考え得る障壁というか課題というものは、例えばどういったものがあるのでしょうか。

A17

これはさまざまありまして、その状況については検討会の中でもお示しをさせていただいていると思います。
例えば、景観条例がある中で高さの問題ですとか、あるいはアクセスの問題ですとか、あるいはお金の問題ですとか、さまざまいろいろなことがあると認識をしております。それらをおしなべて判断するとどこになるのかということ、いろいろ活発なご議論を期待をしています。

 

 

福原愛選手引退について

Q18

福原愛さんがブログで引退を発表されて、今日にも本人が出てこられてお話をされるという話もあるようです。もう一度、郡市長に福原愛さんの引退について、今思っていらっしゃること、そして市として何かすることがありましたら教えていただきたく思います。

A18

それこそ愛ちゃん、愛ちゃんというふうに国民の皆さま方にも親しまれていた福原愛選手であります。卓球で日本を引っ張ってくださった大きな選手でもありますし、また震災の後も仙台に何度も帰ってこられて、いろいろお励ましもいただきました。大変小さいころから活躍をされていた方で、大きな存在でいらっしゃったと思います。
引退をするというのは大変残念なことではありますけれども、でも、後輩の指導等々にもこれからもご尽力をいただけると思いますし、卓球界にとっても欠かせない存在なんだと思いますし、また、この仙台にとってもやはり大きな存在であることは間違いないんだろうなと思いますので、この間、ご苦労さまでしたと申し上げるのと同時に、これからもぜひ活躍をしていただきたいということを申し上げたいと思います。

 

 

燕沢地区乗り合い交通について

Q19

昨日、燕沢地区で乗り合いタクシーの出発式ということで、市長も出席されて一緒に乗られていましたけれども、あそこはもともと路線バスが走れないくらい狭いところということで、地域の足をということでしたけれども、高齢者はこれからどんどん増えていくでしょうし、免許返納する方も増えていくと思います。その一方で路線バスそのものも、なかなかその路線を維持するのが全国的に難しいというような状況もありまして、これから人口減少に伴って、その交通のあり方というのもかなり大きく変わっていくのかなと思うのですけれども、そのあたり、市内の状況を踏まえまして、市長はどのようにお考えになっているか教えてください。

A19

今ご指摘があったような状況というので、この4月から、地域の皆さんが主体になって交通事業を始める場合にその背中を押す、みんなでつくろう地域交通スタート支援事業というのを始めたわけです。昨日の燕沢の「のりあい・つばめ」は、その第1号でありました。これからも幾つか同じような課題を抱えるところでは、地域の皆さんが中心になって、さまざまなご提案があるのだろうなと期待をしております。
皆さんにその地域課題解決のために知恵を絞ってもらうということも大切なことであって、とりわけこの交通の問題というのは、これからさらに顕在化してくる問題だと捉えておりまして、今回の取り組みが参考になるように、燕沢の「のりあい・つばめ」の成功を祈っているところであります。

 

Q20

これからどんどん同じようなものが出てきたときに、それを全て行政が支援できるのかといいますか、どれくらいの規模感になるかもあると思うのですが、そのあたりというのはどのように考えていますか。

A20

これはスタートの段階で支援をするわけでして、後はもう自分たちでやっていただくという道であります。その始めのところで応援をし、うまく回っていくようにしていただく、地域も努力していただくということだと思いますので、その辺はずっと行政のほうで応援をして、お金を出していくというものではないので、ぜひ地域の皆さんで、自分たちで運営をしていくんだというこの気持ちも醸成していくということが重要なんだと思っています。

 

仙台市長 郡 和子

 

※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。