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更新日:2018年11月8日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成30年11月6日)

平成30年11月6日

 

※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。

いじめ問題再調査委員会について

Q1

日曜日に、いじめの関係で(再調査)委員会(の答申案)が出たと思うんですけれども、いじめと認定された上で加害者の特定ができなかったという結果が出たと思いますが、その受けとめについて、市長のご所感をいただけたらと思います。

A1

まだ、正式な答申ではございません。再調査委員会がおととい開かれて、答申案についておおむねまとまったというふうな報告、概略は聞かせていただいたところであります。
委員の皆さま方には、昨年の9月から1年以上にわたって本当に真摯(しんし)にこの問題に向かっていただいて、さまざま調査を進めていただいたことには改めて心から私も感謝を申し上げたいと思っているところです。村松委員長さんから、年内中には答申を私のところに出していただけるというようなことも聞かせていただきました。今回の調査の結果をしっかりと受けとめさせていただきたいというふうに思っております。
加害者について特定できなかったというように私も聞きましたけれども、でも、今回の調査というのは、どういうことが起こったのか、そしてなぜそういう事態になったのかということの調査であって、必ずしも犯人を見つけてどうするというものではないというふうなことだろうと私は受けとめて思っております。ご遺族の方の思いというのも、それはわかりますけれども、今回は本当につぶさな調査に当たっていただいたのではないかと思っております。まずは、正式な答申をいただいてからというふうに思います。

 

Q2

加えて、再発防止策というものがまとめられると。どんな内容のものを市長は期待したいと思いますか。

A2

今回かなり踏み込んで、これはいじめではなかったかということだとか、学校側の対応についてもいろいろと踏み込んでいるやに聞いております。
まだ正式なものを私はいただいておりませんので、何ともここで申し上げられませんけれども、今、私どもはいじめをとにかく許さないんだという、こういうことを学校でも、それからまた地域でもみんなでとにかくそういう社会を目指そうということで条例案をつくっているところですので、そこにどういうふうに組み込まれるのかどうかは、まさにその答申を見させていただかなくてはいけませんし、今ここでそれを生かしますというふうなことを申し上げるということでもないと思います。

 

Q3

再調査委員会の関係で、欠席している委員の方がいらっしゃると思うんですけれども、答申での扱いというのは市長にお伺いするべきではないかもしれないんですけれども、どのように考えていらっしゃるのか。引き続き、今後も市としては出席を求めていくというか、どういうふうに連絡をとっていくべきと考えておられるか。

A3

ずっと出席に関しましては要請をしているというふうに聞いております。残念ながら、今回の再調査委員会にもご出席ではなかったというのもお聞きしましたけれども、こういう答申案になる、今回の答申案について、その当該委員の方にもお送りをするというふうに聞いております。

 

 

市立学校へのエアコン設置について

Q4

先週発表されたエアコンの件で伺いたいんですが、現在、市では、電気とガス、2つのやり方があると思うんですけれども、そちらに関してはどういうふうに、どちらの可能性も視野に検討されているのか、どういった方向性で今後決めていくのかというのを教えてください。

A4

まさに今、それも含めて調査に入っているという段階だと思います。

 

Q5

可能性を視野にという意味でと理解して大丈夫なんでしょうか。

A5

はい。

 

Q6

市長としてメリット、デメリットをどんなふうに考えていらっしゃるかというのはございますか。

A6

それは現場で専門家の目で見てどうなのかということで、きっと調査が上がってくると思いますので、それを見させていただきます。
いずれにせよ子どもたちの環境が良くなるわけですから、その点でどういうような調査結果が上がってくるのかだろうというふうに思います。

 

Q7

エアコンのことなんですけれども、市の負担というのは少なくないと思うんですけれども、財源というのはどのように捻出されていくのか、お考えをお聞かせいただけますか。

A7

数が多いものですから、大まかな計算で100億円ぐらいじゃないかというふうに議会でも申し上げたのですけれども、その後の中では140億円ぐらいかかるだろうというふうに見込んでおります。
その上で補正予算、今まさに国会でご議論いただいております補正予算が成立し、そしてまた今回の補正予算に対して、私どもが負担しなくてはいけない部分についてもある程度ご支援をいただける、そういうスキームになっているというふうに承知をしております。そういう意味におきましては、今般の国のご判断に対して大変感謝を申し上げたいと思います。
そして、では仙台市としてどのぐらいの負担になるのかというのは、これからのことでして、またこれを仙台市としても補正予算として出していかなくてはいけませんし、現実問題、いろいろある事業の中で結構大きなお金にもなりましょうから、どういうふうにしていくのかというのは、まさに今これからの判断にかかっているというところです。
ないお金をつくるわけにもいきませんし、なかなかね。そういう言い方、ちょっと変ですけれども、どうやって対応していこうか知恵を絞りながらやっているところです。

 

Q8

例えば何か事業をやめなければいけないとか、そういうようなところのお考えまではありますか。

A8

通常の予算編成は、いずれにしても見直しを図り、そしてまたいいものについては拡充をしていくなどなど、やはりスクラップ・アンド・ビルドということが基本にあるんだと思います。
今般のこのエアコンの設置にかかって費用がかさむので何かをスクラップするということ、軽々(けいけい)には申し上げられません。やはり、通常の考え方でやっていく中で、スクラップ・アンド・ビルドは当然のこととしてあるというふうに思っています。

 

 

保育所等の申し込み受け付け開始について

Q9

昨日から、来年度入所からの保育園の入所申請が始まりましたが、それについての何かご所感であったりだとか、呼びかけたいことであったりとか、伺えますか。

A9

幼稚園の入園の申し込みも、保育所についても、そういう時期に入りました。来年の10月から幼児教育の無償化ということも始まるということもあり、まだ残念ながら、その詳細について国のほうからお示しをいただいていない部分もあって、預けられる保護者の皆さま方もいろいろな思いを持っておられるのではないかと思うんですけれども、まずは保育所については待機児童が生じないように努力をしながら、いろいろとお話を聞かせていただきたいと思っておりますし、幼稚園につきましても、いろいろな経営をされている、運営をされている方々からもご要請もいただいているところでありますが、それも踏まえて、国にも一刻も早く幼児教育の無償化の詳細をしっかりと示してもらいたいということを、再度声を大きくして言っていかねばならないなという思いも新たにした11月1日でありました。

 

Q10

来年の10月の無償化に関してなんですけれども、幼稚園も保育所も保育料に当たる部分が無償化の対象であって、例えば給食費であったりだとか、幼稚園は制服代なんかが実費で発生してくると。そういう部分に関して、市として10月、詳細も示されていないという現段階で恐縮なんですが、そのあたりの部分を何か助成されたりだとかというお考えは現時点でありますでしょうか。

A10

これについても国のどういうふうな制度設計になるのか、これを見ませんと何とも申し上げられませんし、また、それぞれの保護者の方々の幼児教育に対する考え方というのもおありだと思います。
例えば、この幼稚園に預けたいですとか、あるんだろうというふうに思いますし、その辺は総合的な見方が必要なんだろうと思っておりまして、今の時点では国の制度が明らかでない中で、何かということはちょっと考えにくい、示しようがないということなんですね。ですから一刻も早くこれを明らかにしてもらうと助かるんですけれどもね。

 

 

南北線事故にかかる高速鉄道事故等調査委員会について

Q11

仙台市地下鉄の件なんですけれども、今日、事故調査委員会のほうで再発防止策が幾つか出ていたと思うんですけれども、それについての受けとめが1つ目と、明日、訓練をされると思うんですけれども、どんな訓練にしていきたいのかという思いをぜひお教えいただければと思います。

A11

まさに今日、この事故調査委員会が開かれたということで、このことについては、明日詳しく話を聞くことになっています。
改めてですけれども、今回の事故については、市民の方々に大変なご迷惑をおかけしたこと、改めて申し訳なく思います。
そして、その上で、再発防止策を交通局も講じた部分もございますけれども、報告書の内容を今後しっかりと検討させていただきまして対応し、生かしていきたいと思います。
また、その教訓を生かした訓練が東西線でも行われるというふうに聞いています。通常の訓練はやっていますけれども、それに加えて、南北線の事故の教訓を生かしていくという訓練ですので、やはりどういう事故であっても、あのような大きな影響を及ぼすようなことのないように、もちろん事故がないことに越したことはないわけですけれども、その後、万が一何かあった場合でもすぐに対応できるような、そういう体制をとれるような訓練になることを私も願っています。

 

 

県立高校生徒自死について

Q12

ちょっと市の問題と若干違うかもしれないんですけれども、先週、県立工業高校のほうで生徒の自死というものが判明して、学校の対応などもいろいろ言われているんですけれども、これに関するご所感とかもしあれば教えていただきたいんですけれども。

A12

若い命が失われたというのは本当に残念なことだと思います。きっと輝く未来もあったんだろうに、自ら命を絶たねばならなかったというこの事態は、やはり重く受け止めざるを得ないと思います。
その上で、県のほうでも県教育委員会で第三者機関が立ち上がって詳しい調査が始まるんだろうと思います。きちんとご遺族の皆さま方の思いにも添った形で調査が行われることを祈っております。

 

 

中山福祉会について

Q13

国家戦略特区を活用して設立された「とびのこ保育園」に関する質問をさせてもらいたいんですけれども、先日、パワハラによる大量退職が発覚したと思うんですけれども、こちらに関して市にも連絡したところ、特に措置がなかったという話になっているんですけれども、市としてはどういうふうに考えていらっしゃるのか教えてください。

A13

保育園を運営する法人の問題であります。私といたしましては、やはり子どもたちの保育環境がきちんと守られていくということが何よりも重要なことだというふうに思っておりまして、安心で安全で通常どおり適切な保育環境がちゃんと担保できているのかどうかということをまず第一に考えなくてはいけないというふうに思っております。
担当局にもいろいろ話を聞いておりますけれども、今年の4月1日以降、子どもたちに対する適切な保育の提供が行われているというふうに聞いております。何度か職員も現場に足を運んで、見させていただいているところです。
一方で、その運営をしている法人に組織としての課題があるのも事実でございまして、これまで担当局が監査などを通じて助言や指導というのも行ってきたところであります。法人として解決すべき課題に直面しているところではありますけれども、私としては、やはり冒頭申しましたように、子どもたちの保育環境、これがきちんとして、そこに通う子どもたちが安心して園での生活を送れる、そのためにも引き続き見守って、必要とあれば助言・指導に努めてまいりたいと思っております。

 

Q14

保育園そのものの運営には特段支障はないというふうにお考えということでいいんですか。

A14

とりわけいろいろ報じられもしておりますし、市としてもいろいろと監査、助言・指導を行ってまいりました。
その上で、園の状況がどうなのか、まずやはり子どもたちがちゃんと生活をする場ですから、混乱なく安心して暮らす、生活できる環境にあるのかどうか、これを見させていただいてきたところであります。
特段の問題というのは聞いておりませんで、適切な保育環境が保たれているというふうに聞いています。

 

Q15

保育園の法人のほうで、不明朗な会計ですとか、先ほどあったパワハラの問題ですとか、あと理事長がどちらなのか分からないといいますか、理事長が、代表者が確認できない状況になっているというような一連の問題が発覚していますけれども、こうした法人の状況に関しての認識というのはどうでしょうか。

A15

まず、その問題があった時期がいつなのかということと、現在の状況がどうなのかということと、組織としてのガバナンスの問題がどうなのか、いろいろあるんだろうと思いますけれども、仙台市として今捉えているところでは、私としてはですけれども、子どもたちの環境がちゃんとしていることがまず第一であるというふうに思っておりますし、その上で、過去のことはなかなか難しいですけれども、これからきちんと組織としてやっていっていただくために、助言・指導というのはずっと続けてやっているということです。

 

Q16

現在も、代表者が不明確な状態に関しては続いている状況だと思うんですけれども、こうしたことも含めて、今現在、この法人に保育園の運営を任せることができるのか、資格に関してどう思われますか。

A16

現に今、保育士の皆さんたちも、それから通っておられる子どもたちも、また保護者の皆さんたちも平穏といったらなんですけれども、困ったことがあるというふうな問題で市のほうに訴えてこられている状況ではないのですね。法人の組織の中でいろいろあることについては、私ども、指導したり助言をしたりするということは、これは継続的にやっているわけですし、今お子さんたちが通えない状況だとかあるいは保護者の皆さんたちもとても不安で困るんだというような、そういうことではないというふうに認識をしております。

 

Q17

「とびのこ保育園」の関係なんですけれども、市長は適切な環境が保育園としては保たれていると言えると、そう判断されている根拠を教えていただきたい。

A17

担当課がこの間、何度か園に足を運ばせていただいております。そして、そのような状況を見させていただいているところです。保育士さんからもお話を聞かせていただいているようでもあります。保護者の方々から不安の声というのが寄せられてもいないということであります。

 

Q18

先ほど、過去の話と今現在の状況とを切り分けてお話しされていたかと思うんですけれども、実態としてパワハラを原因として大量に職員の方が辞められたという事実関係はあるようですけれども、そういう過去の異常な状態が現在は解消されているというご認識なのか、そういうパワハラ、大量退職という事情自体は、保育サービスに特段影響を与えなかったというふうにご判断されているのか、どういうご認識なんでしょうか。

A18

いろいろ担当からは報告を受けていますけれども、パワハラについても、パワハラと言えるものなのかどうかということについても、当事者の訴えということについては、探っていけないようでもございます。そして、職場環境のお話ということになりますと、それは当該組織の中の問題ということにもなるわけでして、なかなか難しい。あったようだというようなことでのお話では対応がちょっとしにくいところというのもあるんだろうと思います。

 

Q19

これまで一連の、いろいろな会計の問題も含めて、法人の課題というものが報道されたり、市のほうでも把握されていると思うんですけれども、先ほど、今後も法人に対しては指導・助言等をしていくということで、裏を返せば、まだまだ正常化の可能性を探っていらっしゃるのかなというふうに思うんです。現時点で、その法人ですね、保育園の運営をするに値するというと失礼な言い方ですけれども、十分な法人であるというふうにお考えなんでしょうか。

A19

私自身は、この国家戦略特区の認定を受けて公園の中に初めて保育施設ができるというとき、国会におりまして、とてもいい取り組みが始まるのだなというふうに思って見ておりました。
そしてまた、これは地域の中から声が上がって、地域の皆さんたちが地域課題を解決するためにお取り組みになったというふうに認識をしておりましたし、そしてまた、この取り組みがまさにそういうところから始まったんだろうというふうに思います。
そういうことを考えますと、今、法人のいろいろな組織の課題、さまざまな課題を抱えているのもこれは事実ではありますけれども、自助努力というんでしょうか、そういうものに私は期待をしたいというふうに思っています。

 

Q20

重ねての質問になりますけれども、市議会なんかの一部には、もう法人を変えたほうがいいのではないかという声もありますが、現時点ではそのお考えはないということでよろしいでしょうか。

A20

地域の皆さんたちで、例えばこの子育ての問題についてもですけれども、自分たちの地域でどういうふうに対応していくのかというところで、今回、この国家戦略特区ということを使って初めてやられたものでありますので、その点のところは、じゃああなた方やめていただいて、全く別の法人にやらせますのでということをこちらのほうから言えるものでしょうか。
組織の中でこういった課題についてはしっかりと対応していただけるとありがたいというふうに思っています。

 

仙台市長 郡 和子