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更新日:2019年1月24日

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発表項目以外の質疑応答の概要(平成31年1月22日)

平成31年1月22日

 

※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。

救急業務における社会福祉施設との連携について

Q1

仙台市と社会福祉施設が協力して、高齢者の服用薬とか、かかりつけ医などを事前に把握して、救急搬送時の効率的な処置につなげる事業を今年の9月に始めるということを明らかにしたと思うのですけれども、これで市長は何か期待していることがあれば教えてください。

A1

これからの高齢社会に向けて必要なことだろうと思って着手をさせていただいたところです。

 

Q2

政令市でほかに導入しているところとか、全国で何番目にこれを導入するか、分かりますか。

A2

(総務局参事兼広報課長)

そういった細かいことは、申し訳ありませんが担当局に直接お尋ねいただきたいと思います。

 

 

泉区内の小学校のいじめ事案について

Q3

昨日の件ですけれども、泉区の小学校の2年生の女の子が亡くなった件で、父親が市長と教育長宛てにいじめの関係があったのではないかという調査の依頼をしたと思われるのですけれども、ご家族の思いについて市長がどういうふうに受け止めているのかと、昨日の件の報告を受けて市長がどういった指示をされたのか、そのあたりをお願いします。

A3

まず亡くなられたお子さまとお母さまに対しまして、改めてになりますけれども、心からご冥福をお祈りしたいと思いますし、ご家族に対しまして心から哀悼の意を表します。
尊い命がこのような形で失われたということは大変残念でございまして、私自身も極めて重く受け止めているところです。
今回、ご遺族から要望が出されたわけですけれども、この間も私自身も教育委員会からもいろいろと報告も受けたところでありますけれども、事件が発生して以来、この件につきましては警察の捜査に全面的にご協力をさせていただきますと同時に、亡くなられたお子さんに関する事実関係について、調査を学校、関係する加害と言われるお子さん、保護者の方々のご協力もいただきながら、学校で進めてきたところであります。
ご遺族の方から、しっかりと調査をしてもらいたいというご要請でありました。これは、確かに学校でもこの間やってきたということではありますけれども、ご遺族の思いというのを重く受け止めて、やはり第三者の目でいろいろと調査をしていくべきであろうと私自身もそのように考えております。教育委員会、教育長もそのような方向で検討するというふうに報告を受けています。

 

Q4

第三者委員会の関係なのですけれども、既に教育委員会の中にあるいじめ問題専門委員会で調査するのが第一義だと思うのですが、既にご案内の通り、平成29年4月の中学生自死事案をこちらで今調査しております。そちらの中でやるほうがいいのか、ご遺族の中ではやはり市長直轄のほうがいいのではないかという期待もあるのですけれども、そのあたりの考え方は市長はどう思われていますでしょうか。

A4

私自身は、この事案が重大事態なのかということも含めてですけれども、やはり教育委員会の中で検証していく必要があるのではないか、それも含めてしていかなくてはいけないのだろうと思っているところであります。
学校のこの間の対応というのはしてきたのも事実だと思いますけれども、しかし、その対応を受ける側が十分でなかったと感じて、このような痛ましい事件になってしまったのも事実ですので、そこのところは慎重の上にも慎重を重ねながら、しっかり対応していくべきものと思っております。

 

Q5

今回の件は、例えば昨年の4月以降、スクールカウンセラーの増配などいろいろと重層的に対応されている中で学校の対応が不十分だったのではないのかというようなお話になっています。やはり仕組みがあっても現場の意識が変わらないと同じことが繰り返されるのではないかというふうに危惧している人もいるのですけれども、そのあたりどうでしょうか。

A5

私自身、実際に子どもたちのいろいろな声も聞かせていただきもいたしました。中学生の場合と小学生の場合では、もちろん成長の過程が違っていますので、いろんな受け止め方で違いもやはりあるなというふうに思いながらも、子どもたちもいじめの問題については、あ、これが実はいじめにつながることであるのかという新たな気づきみたいなものも出たということも実際に聞かせていただいたりもしております。
とりわけ成長の過程でいろんなことが起こり得るわけですけれども、そうしたいろんなことに速やかに解決に向けて対応していくには、子どもたちの信頼関係、あるいは保護者の皆さんたちとの信頼関係、そしてそれらの情報の共有というのも不可欠でありますし、いろんな目が必要になってくるのだろうと思っています。
そういう意味では、この間、残念な3つの事例も含めまして、いろいろ今議論をしているわけですけれども、この間の第三者委員会の報告書も上がっております。議会でもさまざまな議論が行われたわけです。それらを含めて、一刻も早く、一人一人の問題として捉えていただくためには、やはり条例は必要なのだろうという立場でこの間取り組んでまいりました。
今回の件につきましては、特異な事例ではありますけれども、このことも重く受け止めて、しかしやはり対応を速やかに、また市民の皆さんたちに共有していただいた上で、それぞれ対応ができていくように、支援ができていくように、解決に結びつけられるようにしていくために条例は必要だと思っております。

 

Q6

本日9時半から市議会のいじめ問題等対策調査特別委員会理事会もあって、その中での議論でもやはり条例だけでいいのかというようなお話もあって、今回の事態を受けてもう少し検討したらどうかというような提言もあったのですけれども、そのあたりは従来の議論を踏まえた条例制定でいくというお考えに変わりはないということですか。

A6

今回のこの痛ましい事件も、途中で何とかできなかったのかといういろんなご意見はあるのだろうと思いますし、いろいろこれから現実の問題、どういうふうなことが起こったのかの検証というのを調査を進めていただくべきだと思っておりますけれども、一方でこういう問題に適切に対応していくためにも、これまで積み重ねてきた議論というのは私は有効だと思っておりますので、そこはいろいろ考えながらですけれども、条例の必要性というのをお話をさせていただきたいと思います。

 

Q7

昨日の報告の際に、どういった指示を市長から具体的にされたのか。教育委員会向けと、あと子供未来局のほうにだとは思うのですけれども、どういった具体的な指示をされたのか、お願いします。

A7

まずは、このご遺族の思いというのにしっかりと応えてもらいたい、速やかに第三者の目での調査が必要ではないかということも申し上げましたけれども、私が教育委員会の立場に介入するというのも問題がございますので、私なりの思いだけは伝えさせていただいたところではあります。
それと今回子どもたちが動揺しないように、あるいはまた、今までは中学校でしたから、(今回は)小学校でのことで違ってくるところもあろうかと思いますので、小学校を含めた教育現場の動揺が走らないようにということも含めてお話をさせていただいたところです。
それと、何かあったときにはしっかりと丁寧に説明していくというようなことにも努めてもらいたいというようなことをお話をさせていただきました。

 

Q8

丁寧な説明というのはどなたから。

A8

多分これは教育長もいろいろと動かれると思いますので、教育長のほうにもお聞きになってください。

 

Q9

重複してしまう部分もあるかと思うのですが、まず今回の起きてしまったことについて、市長として学校側の対応が十分だったとお考えかどうか、改めてお伺いできますか。

A9

私が報告を受けたのは、この間、この問題が訴えられた時期から数次にわたって学校の対応、保護者に対しての対応、それからまた関係した加害と言われるお子さんやそちらの保護者の方々も交えて、さまざまなお話し合いの場が持たれたことは聞かせていただいています。
ただそれが今回こういう事態に、痛ましい事件になって、そしてご遺族が十分な対応ではないとおっしゃられたわけですから、これについて学校で対応したということと、受け取る側が十分でないと思う、この乖離(かいり)はやはりあるわけですから、そこをどんなふうに埋めていくのかということ、これは多分いろいろなところで出てくる話なのだろうなというふうに認識をしておりますので、ですから、より丁寧にということを私自身は申し上げたつもりです。
必ずしも十分だったかというようなことは、これからご遺族のご意向にもある調査を進めるべく、そちらのほうでいろいろと検証されていくべきであろうと思います。

 

Q10

あともう1点、第三者の目でということですが、この第三者委員会を立ち上げてということでいいでしょうか。

A10

やはり外部の目で見ることというのは大切なのではないでしょうか。こうなってくると、学校側では対応したところで、ある意味対応しているという認識でいる。しかし、一方では全く対応されなかったというふうに受け止める。このことはもう変な話ですけれども、当事者が入ってやるということではなくて、外部の目で公平、公正な立場で見ていただくことがやはり重要なんじゃないでしょうか。

 

Q11

第三者委員会を立ち上げるということでいいということですか。

A11

その方向で検討してもらいたいなと私自身は思っておりますが、これは教育委員会に委ねたいと思います。

 

Q12

その際に市長のお考えとして、遺族が要望されている、半数を遺族推薦の委員を入れるとかそういう要望もされているかと思うのですが、それについてどういうふうに教育委員会には対応してほしいとお考えですか。

A12

それも含めて、いろいろ検討してもらいたいと思います。

 

Q13

要望に沿う形でということですか。

A13

また今回、大変、私自身もこういう形になって、双方に齟齬(そご)が出てしまっているということは極めて残念なことだと思いますし、こういう悲しい、未来あるお子さんの将来をつぶし、お母さまも自ら命を絶たなければいけなかったという事態に対して、どういう支援が必要であったのかというのはやはり全庁的に考えていかなくてはいけないことではあろうと思いますし、これは例えば社会がどうあるべきなのか、家庭がどうあるべきなのか、学校がどうあるべきなのか、全体で地域がどうあるべきなのか、一人一人の気持ちの持ちようとしてどうあるべきなのかも含めて、極めて大きな課題なのだろうと思います。
そもそも学校というのは、勉強するという場だけではなくて、人間性や社会性や、その他いろいろなことの学びがあるわけですね。そういう中で、子どもたちが本当に安心して、親御さんたちも安心して通わせられて、先生方も伸び伸びと育つ子どもたちのちょっとした変化にも対応できるような、そういう学校づくり、社会づくり、地域づくりというのをしていかなくてはいけないと思っていますので、今回の件は重い事案だというふうに受け止めるのは受け止めておりますけれども、全体の問題としてどう取り組んでいくかということだろうと思っています。


Q14

市長自身がこの件について一番初めに把握されたというのはいつになるか、ちょっと確認させていただきたい。去年の11月29日にこの事件が発生し、要望書が昨日だったのですが、これまで市長が把握された時系列で教えていただきたい。把握されている限りでお願いします。

A14

私がこの件について知ったのは、まさに事件があった後でありました。それから、さかのぼっていろいろな対応についてお話を聞いたわけであります。

 

Q15

事件があった後というのは、その発生した直後ですか。

A15

発生した直後です。

 

Q16

どういう経緯で、教育委員会からの報告があったとか、その辺、いつ頃でも構いませんが教えてください。

A16

まず第一報が入って、そのことは秘書課を通して報告を受けております。すぐさま、どういうことなのかということについての報告を、翌日のことだったろうと思いますけれども、詳しく聞かせていただきました。

 

Q17

ご遺族が学校側に求めてきたことだったり、学校がとってきた対応だったり、その辺の事実関係というのはもうその都度聞いていましたか。

A17

聞いていました。

 

Q18

今回に限ってはもうずっと、この件は承知した上で要望書を昨日受けたということですか。

A18

そうですね。それで、ご遺族に対していろいろアクセスをとっていたけれども、なかなか直接のお話ができないでいることも、ただ、この件について学校で子どもさんたちに、他の児童たちにもどのように説明するのかということについてはご遺族の意向を聞けたということで、そのように報告がされたのだろうと思います。その後、いろいろなところでお父さまとお話をさせていただきたく、連絡をとっていたけれども、なかなかかなわなかったと聞いております。

 

Q19

何か報告を受けた段階で、随分前の話になりますけれども、市長から何か指示があったとか、それは教育委員会に指示したとかはありますか。

A19

これは警察が捜査することでもありますので、警察の捜査にはしっかりと協力してほしいということはもうすぐさま話しました。

 

Q20

教育委員会に対する市長からの指示だったり、そういう報告、何かこうしたらとか、そういったことはなかったのですか。

A20

事件が発生した後であります。その後の指示というのは、ですから、しっかり捜査には協力しろということは申しましたし、ご遺族としっかりと連絡を取り合うようにというふうにも申しましたけれども、取れなかったということです。

 

Q21

なかなか難しい問題かとは思うのですけれども、今回の件をこれまでの3件と、市長としては同じような事案だと思っていらっしゃるのか、それともちょっとまた違うものなのかなと思っていらっしゃるのか、それの見解というのはいかがでしょうか。

A21

お母さまも追い詰められていった末にこういうことになったのでしょう。お子さんのお書きになったものを見て、胸が詰まる思いでありましたけれども、ただ、とても小さなお子さんですからね、いろいろな思いを持ちました。

 

Q22

これだけ仙台市のほうで今いろいろ条例制定に向けてなど動きもしている中で起きてしまったというか、未然に防ぐということが一番大事なのかなと思うのですけれども、そういうことが起きてしまったことに関してはどのように受け止めていらっしゃいますか。

A22

ですから、いじめをなくす、あるいはいじめがあったときにどういうふうに速やかに対応していくのかということについて議論している中で、こういうふうな痛ましい事案が発生したというのは重く受け止めております。

 

Q23

市長としては、そういうことが起きた中でも改めて来月の議会ではいじめ条例の制定というのは予定通り行おうというのは変わらずということを改めて確認したいのと、あとはその条例によってこういった事案が防げるというふうにお思いなのかというところも改めてお聞きしたいのですが。

A23

いろいろなところでこれまで議論が進んできたのは皆さんご承知のことだと思います。そして、なぜこの条例をつくろうかといったその理由には、やはり先ほども申し上げました、重ねてになるから詳しくは申しませんけれども、このことを社会の皆さんの共有の問題として一人一人捉えていくためにも条例は必要ではないかという観点から、この条例制定に向けた取り組みを進めてきたわけです。
私自身は、今悩んでいる、今つらい思いをしている方々がおられれば、その方々に対応するためにも必要であろうということは、その気持ちは変わりません。
今、必ず出すのかというふうなご質問でしたけれども、いましばらくありますが、第1回定例会まで、今まさにその条例についても詰めの作業をしているわけですけれども、そこに反映をさせられるように、いましばらくの時間を頂戴した上で、部局内で議論していきたいと思っております。

 

Q24

最後に1点、たまたまなのかもしれないのですけれども、今回の件も泉区のほうということで、今まで起きた3件も含めて、北学区に集中しているようにも捉えられるのですけれども、何かその辺、地域性みたいなものとか、学校の体制とかというので何か市長が思うこととかはあったりするのでしょうか。

A24

私はその背景を判断する資料というのを持ってはおりません。どこでもあり得るべきことだというふうに対応して、条例をつくりたいと、この間取り組んできたものであります。

 

Q25

いわゆる第三者委員会を立ち上げるという判断はもちろん教育長なわけですが、先ほど市長のほうが第三者の目を入れて議論をするべきではないかというお話をされました。いわゆる、これまでも学校での調査はされている。これまでも第三者委員会というと、やはり法律上のいじめの重大事態ということで設置されることが基本的には多いという中で、その第三者の目を入れるということで、これまでの学校の調査もやっている、またこれからもやっていくという中で、今この第三者委員会を設置される、その効果というか、それをどういうふうに捉えてのご発言なのか、お伺いしたいのですが。

A25

今回、やはりご遺族が学校は何も対応しなかったというふうにおっしゃられていることに対して、学校側は学校側でそれこそ当該児童、それからまたお母さま、そして関係したお子さん、その保護者の方々含めていろいろな対応をとってきたのも残っているわけでありまして、そういうことも含めて、このままではそれぞれの言い分になってしまいますし、やはりここは外部の目でどうだったのかということを冷静に判断できるような、そういう仕組みをつくるべきではないかということに尽きると思います。

 

Q26

先ほど条例について、いましばらくの時間をいただいて議論したいとおっしゃられていましたが。定例会には予定通り提出する方向で今のところ考えていらっしゃるということでよろしいのでしょうか。

A26

第1回定例会までにはまだ時間がございますから。今の段階ではそのように思っております。

 

Q27

恐らく第三者委員会を立ち上げての検証ということに流れとしてなるのだろうと思うのですが、学校の対応が適切だったかどうかに関してはもちろん検証が可能だろうと思うのです。一方で、その学校の対応と亡くなったことの因果関係に関しては、今回、過去の3例と違って、間に1つお母さんが関わっていると、お母さんが入っているという点で、お母さんは日常的に学校管理下にいるわけではない方の行動と学校の対応との因果関係というのはなかなか検証が難しいのではないかなと思うのですが、そのあたりはどうお考えですか。

A27

そういう検証ではありません。それは警察の捜査に関わってくることでもございますし、何があったのかという、何があって、何がどのように進んだのかという検証であります。

 

Q28

学校もしくは教育委員会の対応に関しての検証であって、その結果としてその事態が起きたというところまで検証では踏み込むことはなかなか難しいということですか。

A28

難しいのではないでしょうか。

 

Q29

現時点で、今回の事案に関しては教育委員会は重大事態と同等、あるいは重大事態の可能性という形で留保されている判断をしていますが、はっきりと重大事態であるとこれまでに判断できていない、判断できない理由というのはどういったところなのかを教えてください。

A29

これも私ではなくて、教育委員会に聞いていただきたいと思います。

 

Q30

先ほどの質問に関連して、今回、自死ではなくて無理心中と見られるという、ちょっと特異な性質からなかなか判断が難しいのかなというふうには推測するのですけれども、そういったことなのかどうか、市長のご見解はいかがでしょうか。なかなか重大事態として断定するのには難しいということは、今申したように無理心中事案という可能性が高いからということも関連しているのかなと思うのですけれども、その辺のご認識はいかがでしょうか。

A30

私も人の親でもありますし、さまざまなことを思います。ですから、お母さまの立場として、どこかの局面で何かしら手が差し伸べられなかったのかしらと、我が子を手にかけなければならないほどというのは、これは本当に大きなことだと思います。その点について、法律に定められた重大事態なのかどうかということの判断はやはり難しいのではないでしょうか。

 

Q31

教育の政治的中立性の確保というのは大前提だということはもちろん承知した上で伺うのですけれども、その上で仙台市ではいじめの自死が3件続いて、それでいわゆる教育委員会だけの対応では十分ではないという観点の中で市長直轄の部局とかいじめ対策推進室をつくったりというのがあったと思うのですけれども、先ほどの市長のお話ですと、基本的には教育委員会に聞いてくださいというところが多くて、直轄の部局をつくった効果というのが余りちょっと、今回の4件目とあえて言わせていただきますけれども、4件目のところでは感じないのですけれども、そのあたりについてちょっとご認識を伺えますでしょうか。

A31

確認をさせていただいていますけれども、もちろん市長部局との報告というのは教育委員会からもございました。しかし、おっしゃられるように、もっと前の段階から取り組める、連携できる仕組みというのは考えていかなくてはいけないことなのだろうと思います。
教育の現場だけではなくて、つまり福祉的ないろいろなこともあるわけで、そこのところも重要な観点だということで、今回新しい部局を設け、そして全庁的な取り組みに発展させたいと思っていたわけでして、そういう意味においては今回の事案は非常に重く受け止めなくてはいけないと私自身も思っているところです。

 

Q32

今回の事案に関して、市長部局として何かコミットしていくとか、新たにやっていくということは現時点では何かありますでしょうか。今回の事案の検証についてもいかがですか。

A32

今、これがどういう状況だったのかをこれから第三者の目を入れて検証してもらいましょうと言っている段階で、なかなかこれをやる、あれをやるというふうなことが可能なのかどうか、少し考えなければいけないところですけれども、でもご指摘は重く受け止めたいと思います。

 

 

乳児の衰弱死について

Q33

市内の生後2カ月の乳児が衰弱した件ですけれども、昨年12月19日に児童相談所の職員が訪問して、その時点では問題がなかったと。1月にまた再度訪問する予定でした。その間に起こった痛ましい事件ですけれども、児童相談所の対応について市長は十分だったのか問題があったのか、どのようにお考えになりますか。

A33

これもまた大変痛ましい、小さな小さな命が失われて、とてもいたたまれない思いでございました。お子さんのご冥福をお祈りしたいと思います。
その上で、児童相談所も数次にわたって、この母親ともいろいろ会って指導もしたわけでありまして、次がまさに1月、連絡を取ろうとしていた矢先のところだったのだろうと思います。児童相談所がこの母親がお母さん、つまりおばあちゃんとおばさんと同居されていたということで認識をしていて、それが祖父の家に移動していたことというのを承知していなかった中での今回の出来事でありました。そういう意味では、児童相談所もやはりこれからしっかりと見ていかなくてはいけない家庭であるという認識を持っていたわけですから、そういう意味ではなかなか難しかったのかもしれません。住所が変わっていたという事態であって、ここはなかなか次の接触を予定していた中でしたから、児童相談所が問題だということはなかなか言えないところではありますけれども、これも捜査が今行われているわけでして、捜査にはしっかりと協力してもらいたいということに尽きると思います。

 

Q34

なかなか難しかったということは、今の段階で分かっていることでは児童相談所の対応に問題はなかったというお考えという理解でよろしいですか。

A34

私自身は、実際にこれからも定期的に訪問をして、いろいろと指導していかなくてはいけないところだというふうに認識をし、生まれてから1カ月健診も含めて新生児訪問からこの方そのように対応していたというふうに承知していますので、問題はなかったのではないかと思います。

 

Q35

今の新生児訪問のお話もありましたけれども、またあと、今年に入ってからの産後ケア事業とかも始めたところです。ミルクを買うお金がなかったとか、子育てが非常に厳しい状況に置かれている家庭に対して、改めて市としてできること、今回のこの事件からさらに力を入れていきたいことなど、市長のお考えがありましたらお聞かせください。

A35

いろいろと出産後というのは、体調の変化ですとか、それから心身の変化等々もありますので、いろんなケアが必要だと思っていて、その事業を始めさせていただきました。そのことが徹底して周知できるような取り組みというのも改めて必要なんだろうなと思っておりますし、困ったときに相談ができる仕組みというのがあるんだよ、開かれているんだよ、お母さんたち一人で孤立しないでくださいねということをもっと発信していくべきでしょうね。そのように改めて思ったところです。

 

仙台市長 郡 和子