令和元年9月11日
（担当）建設局道路保全課
（直通）022-214-8376

 

道路照明灯の電力契約において、本市の不適切な事務処理に伴う電気料金の未払い金および過払い金については、今年4月に未払い額が推定で約2,300万円、過払い額が推定で約9,200万円であることを仙台市議会に報告しました。4月以降、契約先である東北電力株式会社（以下「東北電力」という。）とその取り扱いについて協議を重ね、このたび、東北電力と和解を行うことで合意しました。

また、本事案により市政に対する信頼が大きく損なわれたことを踏まえ、市長および副市長の給料の減額と、本市職員の負担による補填を行うこととしました。

なお、東北電力との和解および給料の減額を行うための関連議案については、仙台市議会令和元年第3回定例会（以下「第3回定例会」。）に提出します。

 

1.東北電力との和解案について

東北電力と合意した和解案は次の内容です。

1. 仙台市は、東北電力に対し、令和元年5月分までにおける道路照明灯に係る未契約分の電気料金として1,140万円を支払う。
2. 東北電力は、仙台市が実施する道路照明LED化事業に賛同し、仙台市に対し、協力金として4,600万円を支払う。
3. 仙台市および東北電力は、仙台市と東北電力との間には、令和元年5月分までにおける道路照明灯に係る電気料金に関し、各条項に定めるもののほか、何らの債権債務がないことを相互に確認する。

※上記1の和解案に沿って、本市の令和元年度歳出予算において、土木費に市街灯電気料1,140万円を、歳入予算において寄附金に4,600万円を、それぞれ追加することとし、そのための補正予算案を第3回定例会に提出します。

（参考）

未払い金の推定額　約2,300万円（対象照明数　261基）

過払い金の推定額　約9,200万円（対象契約数　1,729契約）

※未払い、過払いともに対象となる年度ごと電気容量に応じた当該年度の10月の料金単価を使用して算出したもの。

 

2.市長および副市長の給料減額について

市長の給料月額を20％、副市長の給料月額を10％、いずれも令和元年11月1日から令和2年1月31日までの3ヶ月間、減額することとし、市長等の給与に関する条例の一部を改正する議案を第3回定例会に提出します。

 

3.職員に対する口頭厳重注意について

事務を総括する建設局長、ならびに建設局と区役所の歴代の担当課長およびその上司であった部長等の計40名の職員に対し、口頭厳重注意を行うこととします。

 

4.職員による補填について

道路照明灯に係る電力契約における不適切な事務については、市役所として統一的な事務処理の仕組みが構築されていない状況が長く続いたという組織的な課題が大きいことを踏まえ、主に管理職職員を中心として負担することにより、過払い推定額の9,200万円から東北電力が負担する額（未払い関連1,160万円、過払い関連4,600万円）を控除した残額（3,440万円）の半額である1,720万円を補填します。

 

※各項目の担当課

2.市長および副市長の給料減額について
（担当課）　総務局労務課
（直通）　022-214-1216

3.職員に対する口頭厳重注意について
（担当課）　総務局人事課
（直通）　022-214-1213

4.職員による補填について
（担当課）　総務局庶務課
（直通）　022-214-1152