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更新日:2020年1月22日

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地域で取り組む地域交通事業の支援を強化します(質疑応答)

令和2年1月21日

 

質疑応答の内容

Q1

今行われている燕沢での取り組みですけれども、住民の方たちに聞くと、やっぱり運行経費とかすごく大変だというふうにおっしゃっていますけれども、その方たちも使えるようなメニューになっているのでしょうか。

A1

今お話しがあったように、燕沢の「のりあい・つばめ」につきましては、今、3回目の(試験)運行をやっていただいているところですけれども、収支率を上げるということ、大変ご苦労なさっています。ご自身たちでいろんなグッズを販売なさったり、さまざまな取り組みをされているところですけれども、あの地域には大勢住んでおられるわけですけれども、それでも収支率を目標のところに上げていくというのがかなり厳しいというご意見もあって、新しい制度の導入を図ろうというふうに思ったところでもございます。

 

Q2

燕沢の事例というのは成功というふうにお考えになっているということでしょうか。

A2

これから燕沢の地域だけでなくて、人口減少、高齢社会が進むことによって地域の皆さま方の暮らしを支える重要なインフラである交通、これをどういうふうに確保していけるのかというのはとても重要な課題です。そういう意味におきましては、燕沢地区でスタート支援事業を使っていただいて、この間、運行をしていただいているわけです。
しかしなかなか、今申し上げましたように、燕沢地区の皆さんたち、結構お住まいになっていらっしゃる方々が多くいらっしゃる地域であっても、いろんな努力をしていただいても目標の収支率達成は難しいという状況になっています。ましてや中山間地域、住宅が点在しているところでは利用される方々というのが少ないわけでして、そういったところでは、地域交通、自分たちで何とかしたいのだけれどもと関心があっても、ちゅうちょする皆さんたちも多くいらっしゃるということで、今般、この地域でつくっていく交通について支援を拡充していこうということにいたします。

 

Q3

全体のところでお聞きしたいのですけれども、予算的にはどのくらいかかるのかということと、仙台市でどういった地域、具体的な地域名、どういったところを想定しているのか挙げていただけますでしょうか。

A3

予算については、これから始まる議会でお認めをいただくということですけれども、2千万円ほど計上していたかというふうに思います。

(公共交通推進課長)

今回の新たな制度の拡充によって実施する地域といたしましては、現在やっております燕沢地域の他に、平成18年からやっております太白区の坪沼地区です。こちらについてもこの制度を活用して新年度からやっていくような形で考えています。その他、青葉区の新川地区、太白区の秋保地区、これらの地区をこの制度を活用して今後、地域交通の確保を目指してまいりたいと考えております。

 

Q4

これは地域から要望があったらということだと思うのですけれども、よく荒井地域の方々、バスがあまりなくて不便だという話を聞くのですけれども、その辺もお考えでしょうか。

A4

まずは今、事務方が説明した地域を想定しています。しかしそれぞれの地域でいろいろな思いがきっとおありだというふうに思います。それはこれからこの制度をぜひスタートさせて、後にどんなふうに進んでいくのかも見ていただいた上で、いろいろお話をお聞かせいただければというふうに思います。

 

Q5

今現在の直近の数字で結構なのですけれども、燕沢の事業の収支の状況、端的な数字で結構なのですけれども、教えていただければと思います。

A5

(公共交通推進課長)

収支の状況なのですけれども、金額の方で、まだそちらについては算出しておりませんけれども、現在の利用状況といたしましては、昨年の4月から9月までの半年間が、大体1便当たり平均3.6人の乗車だったのですけれども、それが現在は4.2人に増えているような状況になっております。
ですので、今回10月からの運行の中では運行便数を若干減らしてはいるものの、寒い時期にも関わらず一定数の利用はされているというふうに考えています。

 

Q6

メニューの幾つかあるうちの一つお聞きしたかったのが、2番目の本格運行における補助率の新設というのは、坪沼地区とかは今本格運行されていると思うのですけれども、そういうところに補助が新たに入るということでしょうか。

A6

(公共交通推進課長)

坪沼地区につきましては、現在そこの地区独自の支援制度を仙台市でつくっておりまして、そちらの方でこれまで支援をしておりました。来年度から、今、坪沼地区の方で運行の見直しを考えておりまして、その見直しに当たってこの支援制度を活用できるのではないかということで、我々の方では考えております。その際に、本格運行という形ではなく新たな支援制度の事業というふうに考えておりますので、坪沼地区につきましては、来年度から試験運行1を活用して実施するというふうになると考えております。

(市長)

この新しい制度がスタートすることによって一から始めてもらうという、そういう整理でいいですね。

(公共交通推進課長)

そのような形で考えております。

 

Q7

新設のもう一つ、元気乗り乗り割引というのは高齢者割引ということで、これはちょっと分かりにくいのですけど、100円とかが補助されて、実質お年寄りが払うのが半分になるとか100円になるとか、そういうようなことでしょうか。あと敬老乗車証とかは使えるのでしょうか。

A7

(公共交通推進課長)

新たな元気乗り乗り割引につきましては、例えば燕沢地区で考えますと、今燕沢につきましては1回200円でご利用になれるような状況になっております。それで例えば高齢者とかが割り引いた形で100円にもししたとすると、実際その燕沢地区につきましては地域の方で運営しているような形になりますので、地域の方への収入がその分減ってしまうというような形になります。そうすると事業の持続性というのがなかなか難しいということですので、割り引いた時にその割り引いたことによる欠損分を市の方が補塡するというようなシステムになっております。
敬老乗車証が使えるのかということについてなのですけれども、敬老乗車証につきましてはイクスカのシステムを活用して運用しているということになっておりまして、なかなかイクスカのシステムの機器を導入するにはいろいろな課題があるということで、現在のところ敬老乗車証の利用というのは難しいというふうに考えております。

 

Q8

この新制度ですけれども、期間はいつぐらいまでとか、恒久的な制度なのか教えてもらえますか。

A8

(公共交通推進課長)

基本的には単年度ごとにその収支状況というのを確認しながら事業を実施していただくような形になりますけれども、単年度ごとに運行計画を見直して、この支援制度に当てはまるのであれば支援制度を単年度単位でずっと運用していただくということで、基本的には運行が成り立つのであれば今後とも継続的に活用できるというふうに考えております。

 

Q9

今回の助成対象になった事業以外にも、市長がこの前、実際に試乗された泉パークタウンでのデベロッパーによる三菱地所さんがかんだ事業とか、各所でさまざまなこれに類する事業がされていると思うのですけれども、確認なのですけれども、市のスタンスとしては、いろんな枠組み、主体でのこういった類いの事業について、どんどん今後も後押ししていくというような方針でよろしいのでしょうか。

A9

先日乗せていただいたのは、三菱地所さん、東北大学さん、東北電力さんらさまざまな民間の方々が手を組んで、また地域の皆さんたちと一緒になって(地域交通の)運行についての実証実験でございました。まだ運行に向けた調整というところには至っていませんけれども、地域の皆さんたちのニーズは、あちこちでいろいろな形であるのだなと、そしてまたそれを支える民間の方々もおいでになっていらっしゃるし、それらを掛け合わせることでより良い方向性の地域交通が生まれていくということは、望ましいことだというふうには思います。それで必要な形というのがどういうふうになっていくのか、これらも見させていただきながらですけれども、今回新しい助成制度を始めさせていただきたいということでの今日の発表になりました。