令和4年7月20日

新型コロナウイルス感染症の感染状況について、お話をさせていただきます。

こちらのグラフ（PDF：164KB）をご覧ください。本市における新規感染者数と7日間移動平均の推移でございます。7日間移動平均のこれまでの最高値というのは2月18日の463.1人でございましたが、7月17日時点での値は492.9人とこれまでの最高値を超えております。第6波が下がりきっていない中で、新たな第7波を迎えている状況と認識をいたします。

本市の新規感染者数は、7月に入って以降18日連続で前の週の同じ曜日を上回る状況が続いております。昨日は前の週を下回ったものの、本日の公表ですけれども1200人を超える見込みです。これまでの1日当たりの最多感染者数を大幅に更新するものと見込んでいます。市内の診療検査医療機関では、既に受診がしにくくなる状況になっていると報告を受けております。このままでは必要な方が必要な医療を受けられなくなるなど、医療機関のひっ迫にもつながりかねず、こういった事態は絶対に回避しなければなりません。感染力が強いとされるBA.5系統のオミクロン株は、本市では今月10日に始めて確認されておりまして、直近のゲノム検査では7月4日から10日の週に採取した陽性検体の50％を占めております。本市においてもBA.5系統への置き換わりが進んでいます。このことも感染拡大の原因の1つと考えております。

感染が急拡大をしている中において、これから、帰省や旅行など、人との接触の機会が増える時期を迎えることとなります。このことを踏まえまして、私から市民の皆さまに2点のお願いがございます。

一つ目はワクチンの早期接種についてでございます。現在4回目の接種を実施しておりますが、3回目接種の予約も引き続き受け付けております。多くの学校では明日から夏休みに入りますことから、まだお済みでない方は、ぜひ、夏休みを利用した接種についてご検討ください。

お願いの二つ目は、基本的な感染対策のさらなる徹底についてでございます。これからの季節はどうしても冷房の効いた室内にこもりがちになりますので、定期的に換気するよう心掛けてください。気候や状況に応じた適切なマスクの着用、こまめな手洗いについてもご家庭の中でいま一度確認し合っていただいて、実行していただきたいと思います。また新型コロナウイルスの感染を疑うような、のどの痛みですとか咳などの症状がある場合には外出を控えて、予定をキャンセルするなど、そういった判断をしていただきたい、また早めの医療機関の受診をお願いをいたします。

お一人お一人の粘り強い取り組みと賢明な判断が感染のさらなる拡大を抑止し、それが医療提供体制の確保、さらには社会経済活動の継続につながっていくものと思っています。感染拡大の局面を一刻も早く乗り越えるためにも、皆さま方のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げます。

仙台市長　郡　和子