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更新日:2022年11月24日

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質疑応答(令和4年11月22日)

令和4年11月22日

 

新型コロナウイルス感染症関連

Q1

新型コロナ(ウイルス感染症)の対応についてお伺いしたいのですけれども、先週会見で、流行の第8波の入り口にあるのではないかというご認識を示されたと思うのですけれども、その後、先週と比較しても感染者は増加傾向にありますけれども、もう既に第8波に入ったというご認識かどうかお伺いします。

A1

救急要請もずいぶんと厳しい状況になっておりますし、病床使用率も上がってきているという状況になって、もちろん感染者の数も連日増加傾向にあるわけですけれども、やはりそうなのかなというような感覚でいるところです。

 

Q2

お話に今ありました病床使用率ですけれども、全県の確保病床使用率でもう50%を超えておりまして、政府で示した対策強化宣言発出の一つの目安は(病床使用率)50%(超)ということになっていますけれども、仙台医療圏でももう既に結構高い割合にはなっているのですけれども、その辺のご認識はいかがでしょうか。

A2

重症者病床の使用率というのも併せて考慮することになっているように思います。そういう意味で、重症者の方の数は今そのぐらいではないのですけれども、ただ連日亡くなる方もいらっしゃるということですから、大変予断を許さないと思って見ているところです。ただ県の方でも具体的に新しいレベルでの対応についてはまだ検討に入らないということですので、今しばらく情報共有しながら対応していかなくてはいけないと思っています。そういう意味でも、感染の基本的な予防対策はしっかりしていただく、ワクチンの接種も進めていただきたいということを重ねてお願いしたいと思います。

 

Q3

今お話のありました、知事の方で今の段階ではまだそういった発出等々を考えていないというお話でしたけれども、仙台市として病床使用率も結構高い水準にはなるのですが、独自に何かそういった呼びかけですとか、制限を課すようなお考えはあるかどうか。

A3

まだもう少し県との擦り合わせをいろいろしていかなくてはいけないと思っておりますので、今のところ、やはり呼びかけられるとすれば、市民の皆さま方には感染防止対策を徹底していただきたいということと、ワクチンの接種をぜひ進めていただきたいという、この2つです。

 

Q4

第8波と呼ばれる波が、今回(季節性)インフル(エンザ)との同時流行がかなり懸念されています。関西の方でもインフル(エンザ)が出始めて、いずれ仙台にも来る可能性もあります。そうしますと(新型)コロナ(ウイルス)の場合は検査キットで自主的に検査できたりしますけれども、インフル(エンザ)は医療機関に行かなければ検査できない。そうしますと、医療機関の検査体制のひっ迫とか、より状況が厳しくなる懸念もあります。その点についてはどのようにお考えになりますか。

A4

検査キットでインフル(エンザ)なのか(新型)コロナ(ウイルス)なのか、同時に分かるものも出ていると思います。そういう意味でぜひそういう検査キットをご準備いただきたいとも思いますし、発熱外来にはそれらがあるとも聞いているところです。それとぜひ、先ほどこの2つだと、感染防止対策をしていただきたいということとワクチンの接種を進めていただきたいということをお願いしましたけれども、ご自宅に解熱剤ですとかあるいは食料などについても、ぜひ万一を想定した上で備蓄を進めていただければ、なおありがたく思います。

 

Q5

保健所の体制、現時点では十分対応できているというお考えでしょうか。あと今後の見通しも含めてお聞かせ願えればと思います。

A5

少しずつ、もう少し応援(勤務)が必要になってくるのではないかということで、そのお願いも昨日、局長会で健康福祉局長からも話があったと思います。そういう意味では、全庁、レベルが少しずつ上がってきているなということを共有した上で、この部署でこのぐらい人が足りないということについては共有をしてもらった上で、職員の派遣ということについても努めてもらいたいとお話をしているところです。

 

Q6

この状況、(感染者数が)少しずつ右肩上がりになってきている状況で、行動制限もなく海外からの旅行客も受け入れています。その現状についてどのように受け止めていらっしゃいますか。

A6

これはやはり、今、この新型コロナウイルスが2類感染症ということです。このままではやはりなかなか厳しいところがあるのではないかなとも思います。海外の様子を見ますと、ちょうどFIFAのサッカーのワールドカップも始まっていますけれども、海外ではほとんどマスクをしていない国もあれば、まだゼロ対策を取っている国もあるし、さまざまだと思うのですけれども、今日本でも、どうなのでしょうか、だいぶ免疫自体もできつつあるとすれば、少し考えていただいてもいいのかもしれませんし、あるいはまた重症化率がそう大きくないということであるならば、この際、その類型を見直すということもあるのではないかなと思います。残念ながら、また新たな行動制限やさまざまな規制を強化するということにはかなりハードルがもう高くなっているのじゃないかと思っております。やはり経済も回していかなくてはいけない、観光の需要も応えていかなくてはいけない。そういう意味で、さまざま対策を取れるところを取りながらやっていかざるを得ないわけですけれども、国としてそこのところが少し踏み込んでご議論いただける日がそう遠くないうちに来るのではないかと期待しています。

 

Q7

もし今日の(新規)感染者(数)の速報値などが分かれば教えていただきたいのですが。

A7

今日の公表予定の新規の感染者数ですけれども、およそ1,400人ということであります。

 

Q8

ワクチンについてなのですけれども、先日、愛知県内の市が設置した集団接種会場で、40代の女性の方がワクチン接種後にアナフィラキシーショックということで、本当に10分ぐらいの間でお亡くなりになったという痛ましい案件がありましたけれども、仙台市の集団接種会場で今どのような体制になっているか。アナフィラキシーショックに有用だと言われているアドレナリン製剤ですとか、そういったものの配置の現状を教えていただきたいと思います。

A8

大変残念なことでしたけれども、その後、国からも通知ももらいました。それから今回の事案を受けまして、改めて医療従事者の方々、それから会場の運営者の皆さんたちにも、マニュアルに定めている緊急時の救急対応、それからまた会場の医療備品の確認を行うなど、適切な対応が取れるように周知徹底を図っているところです。そのようなことがないようにしっかりと対応していきたいと思います。

 

Q9

市の集団接種会場の方で、そういったアドレナリンの製剤の配置がまずあるかどうかということと、あと現在、これまでにそういったアナフィラキシーショックの症状の出た方がいらっしゃるかどうかお伺いします。

A9

医療備品をそろえているとは思いますけれども、これまでアナフィラキシーの症状が出たかどうかということについては、当初はちょっと聞いていましたけれども、最近のところは聞いておりません。

(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)

先ほどお話のありましたアドレナリンの配備につきましては、集団接種の会場、もちろん配備しております。今回も事例を受けて配備されていることをしっかりと確認させていただいたところでございます。あと、過去にそういった事例があったかどうかということなのですけれども、もちろん接種した後に体調不良になられる方というのは一定数いらっしゃいます。ただ今回の事例のように、アナフィラキシーショックということでアドレナリンを投与するしないというような話がありましたけれども、仙台市の方でアドレナリンを投与したというような事例はこれまでなかったところでございます。

 

 

不適切な事務処理について

Q10

源泉所得税の納付漏れについてなのですが、今回、市長の給与半額3カ月というご判断をされました。梅原さんの時代のタクシーチケット問題の時の、ある意味、私的流用でやった時のご本人が責任を取った時の減給の幅とたしか同じぐらい、今回さらに副市長の方々も半額なので重い判断だとは私も思います。ただ一方で、昨日の議会(議員協議会)、またその後の常任委員会でもやはりまだ厳しい声がありました。今回のこの(約)5千万円の損害の補てんについて改めてお考えをお伺いしたいと思います。

A10

これは地方自治法上、今回単純ミスから始まっているわけですけれども、このミスをした職員に補てん、賠償責任を負わせることができないと認識をしております。重大な過失があったとまでは言えないというふうな判断ですから。そうした上で、それでは大変申し訳ないけれども職員全員でこれを補てんすべきかということについても、それまた話が違うと思っているのですね。今回はそういう中で、私それから副市長の給料の半額、減額するということと、それから本当に異例のことですけれども、監督責任ということもあって、総務局長と次長の減給にも踏み込んだところです。かなり重い処分を科したところです。穴があいてしまうものにつきましては、市役所全体として事務ミスを減らすための対策を講じていくわけですけれども、市民サービスの影響がないような範囲で事務的経費の縮減をさらに徹底させ、今年度から新たな市役所経営プランを着実に推進することでぜひ信頼を取り戻してまいりたいと考えています。

 

Q11

今回、その公表のタイミングについて常任委員会でも上がりました。8月2日、8月3日に市長にご報告があって、その後、(不納付)加算税の方の交渉の関係もあって、タイミング的には10月下旬、さらには11月下旬の今回の発表になったという話をお伺いしましたが、その公表の時期について、やはりもう少し前倒しすべきだったかというようなご指摘もありますが、市長はどのようにお考えでしょうか。

A11

これは、まず初めに聞いて、その後税務署と、その不納付加算税の件ですけれども、判断を仰ぐ中で調整ができるのかどうかということについていろいろやり取りをさせていただいていたと承知をしております。そういう意味では、一定程度時間がかかってしまったのは大変申し訳ないのですけれども、致し方なかったなと思うところです。その上で、今回の処分、どのようにするのかも含めて考慮する時間もあったものですから、大変申し訳ありませんが、この時期になってしまったということです。遅いのではないかというご指摘についてはそういう部分もあろうかと思いますが、大変申し訳ない、最終的な判断まで要した時間だということでご理解をいただきたいと思います。

 

Q12

ミスの数でいうと昨年度からなのでしょうけど、今年度に入ってこれまでの水面下で潜ってきたような問題、ミスが発覚というものが相次いでいます。その原因なのですけれども、それは今回の再発防止対策で掲げた職員の実務レベル、管理レベルを向上というお話があったと思うのですが、その職員のレベルの低下なのでしょうか、それとも国からの委託事務の増加とか、あとコロナ(禍)による業務の増加ですとか、それとももしくは気の緩みなのか、どのあたりにあるのかというのを改めて市長にお伺いしたかったのですが。

A12

これまでも、ミスが発生するたびにしっかり見直しをして、リスク対策を強化するということで対応は取ってきたわけですけれども、今回またこういうような不適切な、不適正な事務処理ミスが発生したわけです。これは、これまでの取り組みがどこが至らなかったのかということをやはり詳細に見ていく必要があろうかと考えています。そういう意味で、外部の有識者からの評価やご意見もいただきながら、これまでの取り組みというのをしっかりと検証していかねばなりません。そして今後の適正事務執行のために役立てなければいけないと考えています。

 

Q13

不適切な事務処理の発生状況の件数が令和3年度は503件だったと思うのですけれども、数字だけ見ると、令和3年度からかなり件数は多いのかなと思ったのですけれども、令和3年度は特に減給とかの処分はせず、令和4年度になってこういった処分に至ったという、その違いをちょっと改めてお伺いしたかったのですが。

A13

今回の件は非常に重いものがございます。あってはならないような、例えば子供未来局における保育所、認定こども園等の認可の間違いですとか、こういうこともございました。それからまた、今般のボーナス(期末・勤勉手当)に対する源泉所得税(の納付遅延)、これについても本当に申し訳ないわけです。大きな影響が事業者の方々や市民の皆さま方に及ぶ事例でございます。今回発表させていただいております事務ミスというのは、ささいなものから含めていろいろ出させていただいているものです。そういう意味で経年がどうであったのかというのをもっとさかのぼってお示しをするべきだったかもしれませんけれども、近年こういうような傾向になっているということを出させていただきました。その上で、今回は大変市民の皆さま方に申し訳ないという思いで処分ということにしたわけです。私も、二役そろって責任を取るということで今回の判断につながりました。

 

Q14

記者発表するような重大な案件の数というのが新聞報道であったのですけども、もし分かれば令和2年度から4年度の公表の件数をお伺いしたかったのですけれども。

A14

(広報課長)

公表した案件でございますけれども、こちらは事件とか事故、非違行為を除いたもので、委託先における事務ミス等も計上したもの、あと複数回しているものは確定報、最後のものをカウントした数字になりますけれども、令和2年度は20件、令和3年度は47件、令和4年度は11月21日時点、昨日までの時点で27件となってございます。

 

Q15

減給などの処分は分かったのですけれども、これは処分どころで賄えない金額だなとは思うのですが、まずどういうお金を充ててというのを説明してほしいのと、そのことについてどう受け止めているか、お話を聞かせてください。

A15

まず今回、不適切な事務処理によって(合計)4,948万4,200円の延滞税と不納付加算税が課される見込みです。この点については、本当に市民の皆さま方に深くおわびを申し上げたく存じます。今回の穴があいてしまう5千万円弱ですけれども、これについては一般財源で補てんをさせていただく考えでございます。補正予算を次の定例会に提出することにしたいと考えているところです。その上で、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、この事務ミスで、地方自治法上、職員に対して重過失もなければ故意でもないということで、これは賠償責任を負わせることはできないと定められております。そうした中で、それでも市民の皆さま方に与える影響が大きいものですから、監督責任を取って処分を決めたわけでございます。大変申し訳ないのですけれども、一般財源を充てることになるわけでして、その点については、さまざま、市民サービスの影響のないところで、事務事業、事務の削減をしっかりとした上で歳出減を図っていく、また歳入増も同時に図ってまいりたい、そのことを通して皆さま方に信頼を回復できるようにして取り組んでまいりたいと申し上げました。

 

Q16

補てんの部分なのですけれども、例えば8月に保育所への過払いの事務ミスがありましたけれども、あの時は民間の保育所に全額返してくださいというような対応を取っていまして、一方で市役所の内部のミスについては一般財源で、特に返還などは補てんはしないとなると、民間と市役所内部との対応が違っていて、やや身内に甘いのではないかなという批判というか、印象が出るように思っているのですけれども、今回この(約)5千万(円)というのは普通に考えるととんでもない額だと思っているのですが、補てんしないということについて、これは市民感覚から照らし合わせて市民の理解を得られるとお考えでしょうか。

A16

市民の皆さま方には大変申し訳ないこととそのように思います。ただ、地方自治法上、支出など権限のある職員がこういうことになった場合に、それが故意であるあるいはまた重大な過失があったという時には、損害賠償についてその責任を負わせることができるのですが、そうでない場合にはそういうことはできません。そういう意味で今回、いろいろ調査をした上でこの件は重大な過失があったと、どうしても言えないということですから、個人にはよらないわけです。ただそれだからといって、他の部署の職員も含めた上で補てんを職員で賄うということはいささか難しいことではないかと思っているところです。そういう意味で、私どもしっかりと初心に立ち返り、地方公務員というのはどういう仕事をするべきなのか、どうあるべきなのかという基本に立ち返って、市民の皆さま方の信頼に応えられるように努力をしていく、このことに尽きるのではないかと考えておりまして、大変申し訳ないのですけれども、ご理解をいただければありがたく思います。

 

Q17

昨日の議会(議員協議会)の中で、もし責任を取るのであれば、市長の冬のボーナスであったりあるいは退職金についてもこれは減額した方がいいのではないかというような意見が出ていまして、昨日は特にその考えはないということでしたけれども、今1日経ちまして、そのお考えに変わりがないのかどうかというところと、理由も併せましてお聞きしたいと思います。

A17

人事委員会から毎年、民間との給与レベルを比べてどうあるべきかということで、勧告を頂戴しているわけでございます。私や二役の期末手当について、国家公務員の指定職や本市の一般職の改定状況を踏まえまして、この間も毎年毎年、改定が必要な時には改定をしてきたところでございます。今回の事案をはじめとする不適切な事務に対して、私を含めて二役、責任を重く受け止めまして、今般、給与を減額することといたしました。いずれ最終判断してまいりたいと思います。

 

Q18

じゃあ今のところ退職金とかボーナスは現状どおりという考えで変わりないですか。

A18

いずれ判断したいと思います。

 

 

G7仙台科学技術大臣会合について

Q19

G7(仙台科学技術大臣会合)の看板が今日朝設置されまして、これから機運醸成に(盛り)上げていくという感じになると思うのですけれども、改めてG7(仙台科学技術大臣会合)への、今日看板が設置されたことも含めて、機運についてお伺いしたいと思います。

A19

ぜひ市民の多くの皆さま方のご協力の下、G7(仙台)科学技術大臣会合が成功に終えられるように取り組んでまいりたいと思いますし、市民の皆さま方にも応援をしていただきたいと考えております。さまざまな機運の醸成に向けて取り組みも進めてまいりたいと思います。

 

Q20

例えばこういったイベントがあるのでぜひ参加をとか、そういったことはありますでしょうか。

A20

今日は担当は来ておりませんけれども、いろいろなこと、科学技術大臣ですから、これまで仙台市が取り組んできた東北大学との連携した取り組みですとか、それから青葉山新キャンパスに完成する(次世代放射光施設)ナノテラスですとか、あるいは沿岸部でドローンを飛ばすようにして津波広報を始めましたけれども、それらも含めて子どもたちから大人まで科学技術を通して豊かな生活が導き出せるというのでしょうか、充実した利便性の高い生活が導き出せるというような取り組みもぜひお知らせをしながら、このG7仙台科学技術大臣会合を進めてまいりたいと思っておりますし、各国からおいでになられる大臣の皆さま方にもそんな仙台を見ていただければありがたいなと考えています。

 

 

4病院再編について

Q21

4病院(再編)についてなのですが、先日県から、市が出した意見書に対しての返答がありましたけれども、その後11月17日に県の救急医療協議会が県庁で開かれまして、こちらにも市の担当の方も出席されたかと思うのですけれども、この中で新しく県から示されたものがあれば教えていただきたいのですが。

A21

11月17日の県の救急医療協議会で、本市の健康福祉局の医療政策の担当部署と消防局の救急担当部署が出席いたしました。消防局からは(救急)搬送件数について県が示されたことに対して、いま一度疑義を申し述べたと聞いております。なかなか県からはやはり具体的なところは示されておらず、今後検討していくというようなお話だったようですけれども、これからも事務方同士でいろいろと意見交換、協議をしていかなくてはいけないなと思っています。

 

Q22

その会議の中で、新病院ができた際に、仙台市が単独で行っている救急夜間の患者を受ける輪番制のことですとか、あと広域化など、具体的に医療圏に関することも出たかと思うのですけれども、このあたりについて詳しいご説明とかそういったものを受けていらっしゃいますか。

A22

他の委員の方からも、断らない救急をしていくのだということであるならば、救急専門の医師の確保についても言及があったと聞いております。ですから県が目指しているところはどこなのか、理想をおっしゃるだけではなくて、具体的な実効性をどういうふうに確保していくのかということを議論する絶好の機会だったのだろうと思いますけれども、そうならなかったことについてはとても残念に感じています。

 

 

県の広域防災拠点について

Q23

宮城野原に整備予定の県の広域防災拠点の関係でお伺いしたかったのですが、仙台市の都心部からだいぶ近くていろんな意味で立地条件はいいかと思うのですが、そちらの広域防災拠点としての整備が遅れています。なかなか完成のめどが見えない中で、もう利府のままでもいいのじゃないかという声も強まっている状態なのですが、仙台市としては(地下鉄)東西線沿線の開発ですとか、そういったものもいろんなリンクはあると思うのですが、現在の進ちょく具合はどのようにご覧になっていますか。

A23

実は私、村井知事からこの広域防災拠点の話を聞いたときに、担当の政務官だったのです。ですから、非常に私自身も知事の考えに対しては同じ思いを持ったことも鮮明に覚えております。そういう中で、本当は令和2年度に一部利用が開始されるような具体的な目標も示されていたところですけれども、移転先の関係者との協議に時間を要したことや鉄道工事の工期の見直し、あるいはまた文化財の調査などもありまして、ずいぶんと遅れてしまっています。令和7年度から8年度に貨物駅が移転をして、その後の拠点整備の予定と聞いているところでして、だいぶ予定のスケジュールから遅れてしまっているなというのは私も率直にそのとおりだと感じています。ただ、やはりあの場所に広域防災拠点が整備されるということはとても意義があると思います。最近特に激甚化している、そしてまた頻発化している災害に対応する拠点になるところですから、いろんな意味でアクセスが良くて、そして仙台市の中心部にあるということがとても大きな意味を持つと思って期待をしているところです。

 

Q24

拠点整備自体は県とあとJRさんとの話し合いだと思うのですけれども、仙台市としてできることってあるのでしょうか。

A24

もうほとんど、仙台市としては、例えばその(駅)移転先になる岩切のところに関係するところでは一部ございましたけれども、ここは大方もう終わっていたかしら。そういう意味で、これは県と国が一緒になってやる事業ですから、本市としては期待をここで寄せるということしか、今、私の立場では申し上げることができません。

 

 

岸田政権について

Q25

岸田政権になって、大臣が3人辞任に追い込まれました。その点について、この政権に対する評価、現状どのように受け止めているか、まずお伺いしたいのですけれども。

A25

岸田政権が発足してから1年1カ月ぐらいになるのですかしら。今回の閣僚人事でそれこそ一新してスタートしようとされている中で、大変残念なことだなと思います。いろんな課題が山積する中で、いろんなご判断があって寺田総務大臣が辞任をされたのだろうと思います。地方の立場で言いますと、一刻も早く予算を通していただいた上で、私どもがそれをしっかりと執行できるように努めていく立場ですから、これからはスピードを上げてやっていただきたいと思います。

 

Q26

今回改めて旧統一教会の関係もあり、あと政治とカネというところもクローズアップされています。その点について、以前から言われていることがまだ続いている現状、元国会議員の市長としてどのように受け止めていらっしゃいますか。

A26

政治家はやはりいろいろ説明して、市民の皆さま、国民の皆さま方に納得をいただけるようにしっかりと言葉を尽くすということだと思いますが、その言葉を尽くすことが少ししにくい方々がお辞めになっていったのかどうか、それは皆さま方のご判断ですけれども、しかし、国を動かしていく大臣たちです。そしてそれを束ねる岸田政権ですから、ぜひ国のためにしっかりと襟を正して頑張っていただきたいと思います。

 

Q27

寺田さんの後任に松本剛明さんが就任されました。松本さんは民主党政権時代に外務大臣もされて、2000年ぐらいですか、比較的市長とも国会議員の時代がかぶる、重なるぐらいの任期だったかのようにたしか思いますが、そういった方が総務大臣という地方と綿密に連携する省の担当大臣になったことに対しての感想をお伺いしたかったのですが。

A27

松本剛明さん、「ゴウメイさん」と私も呼んでいましたけれども、大変親しくさせてもいただいておりました。大変懐の深い方で、いろんな意味で相談にも乗っていただける方でした。そういう意味では、いろいろ安保法制の問題で無所属になられた後に自民党に入られたという経緯がありますけれども、今はあまりお話しする機会がなかったですけれども、総務大臣になられたのだなと思って、心からお喜びを申し上げたいと思っていて、就任されたら早速お祝いをと思っていたところです。

 

Q28

近々また東京に行かれて、そういった今後の連携についてのお話をする機会というのは設ける形なのですか。

A28

いろいろな要請があればということになりますけれども、日程をつくっていくのはなかなか難しいところもあって、まだそこまで具体的なところは考えておりません。

 

仙台市長 郡 和子