ページID:65038

更新日:2022年12月7日

ここから本文です。

発表項目以外の質疑応答(令和4年12月6日)

令和4年12月6日

源泉所得税の納付遅延について

Q1

先週月曜に(各派)代表者懇談会で議会の方に、市長、副市長および特別職の方々の賞与の、今年度の引き上げ見送りの説明をされました。その会議自体は非公開だと思うので、改めて市長として、今回の引き上げ見送りに対してはどのようなお考えで決断されたのかお伺いしたかったです。

A1

今回の事案のみならず、一連の不適切な事務における責任というのを重く受け止めて、給与の減額を(来年)1月から3月まで、私と副市長と半額ということにいたしましたほかに、本市の職員の給与の改定措置などを考慮して、期末手当の支給割合は改定させていただきますけれども、一般職とは異なって、私、副市長をはじめ特別職については、施行日を令和5年4月1日として、令和4年度中は実施しない、先送りをさせていただくということを議会にお伝えをさせていただいたところでございます。

 

Q2

一部の会派の方々の中では、やはり市長、副市長、特別職(の対応)だけでは足りないのではという声もあります。どうしても(道路照明)灯問題のように何らかの補てんが必要なのではないかという声もありますが、そのことに対してはどのように受け止めていらっしゃいますか。

A2

道路(照明)灯の事案とは今回の件は全く違うものだというふうにご説明をさせていただいております。ぜひこれは、皆さま方にもご理解をいただきたいというふうに思うところです。照明灯の問題というのは、それこそ電柱1本1本契約ごとに事実関係を精査していかなければいけない、しかも(期間が)長年だったということで、一体どこに責任があるのかというその所在を見極めることは非常に困難な事案でございました。そして長年にわたってそれが放置をされてきたということで、組織全体の責任であるというふうに認識をした上で、マネジメントを行っている部長職以上、任意でありましたけれども、協力をし、損失を埋める方法で対応をさせていただきました。今回は、対象となった行為というのは明確に特定ができるわけでございますけれども、しかし法的にその事実関係を踏まえていきますと、賠償ということは難しい。しかも、それを全職員で補てんをさせるということにはやはりそぐわないというふうに判断をしたものでございます。

 

Q3

市民の方から市の方に、今回のボーナス引き上げとか一連の流れについて、何か意見とか問い合わせとかは何件ぐらい来ているかとかお伺いしたかったのですけれど。

A3

(労務課長)

市民の皆さんからのご意見ということでございますけれども、正式に時点を切って集計をかけたわけではないのですけれども、先週の木曜日だったと思うのですけれども、(その)時点で、お電話等で30件余りだったというふうに記憶してございます。

 

Q4

大体内容としてはどんなものが多いのか、もし分かればお伺いしたいです。

A4

(労務課長)

内容といたしましては、やはりその補てんについて考えないのかといったお話などが中心になっているところでございました。

 

Q5

市民オンブズマンの方から多分質問状が出ていて、その中で重過失の在り方というか、何をもって重過失とするのかどうかというようなところも論点にあるのかなというふうに思うのですけれども、改めて今回の事案が重過失ではないというふうに判断したその理由について教えていただければと思います。

A5

いろいろと担当者が確認をしていたというようなこともございますし、今振り返れば、もう少し深掘りをしていろいろと確認をすべきであったというふうに理解をいたしますけれども、当時、それこそ過失を行ったと言えるものではなかったというふうに、重過失ではなかったというふうに理解をしています。詳しいやり取りについてもそのオンブズマンに対して多分回答を出すことになるのだろうというふうに思いますけれども、それをもっていろいろ判断されることになるのじゃないでしょうか。

 

Q6

その責任の範ちゅうとして、例えば、今回実際に担当していた1人の担当者なのか、決裁で確認してはんこを押していったところまでなのか、どこまでその範ちゅうとして(考えているか)。

A6

それは、それぞれの法律にのっとって今回の判断になったところです。また、刑事訴訟、民事訴訟というふうなことにもなり得るというふうなこともあって、それについても最高裁の判例ですとか、私どもの弁護士といろいろ相談をした上で、今回の判断となりました。そういう意味では妥当性があるのではないかというふうに思ったところです。その上で、これまでのいろいろな事案に対して、このところ続いていることの責任を負うという形で、それぞれ処分ということをさせていただいたわけでございます。

 

認可外保育施設における不適切な保育について

Q7

先週、仙台市太白区の保育所で不適切な指導というか行為が見受けられたというところに関して、まだ多分事実関係含めて調査中なのだと思いますが、報じられた内容とか、あと現時点で分かっている状況について、市長のご所感をお伺いしたいのと、あと現在の調査の進ちょく状況をご存じであればお伺いしたいと思います。

A7

お子さんの健全な心身の発達を図ることを目的としている施設で、こういったような不適切な保育という事案が発生したことは大変遺憾でございます。本市としてこの認可外保育施設への指導監督を行う責任もあって、企業主導型の保育施設ですからこれの指導監督を行う公益財団法人児童育成協会と連携しながら、現在も調査を進めているところでございます。一部、防犯カメラ等で不適切な保育の実態というのが確認されているというふうに聞いておりますけれども、さかのぼって防犯カメラなどの映像を解析し、調査中だというふうに聞いているところでございます。

 

Q8

静岡県でも保育所で不適切な指導があったという中で、監査は定期的にやっていると思うのですけど、仙台市として文書で何か送ったりとか、何かそういう動きというものは今現時点で決まっているものはありますでしょうか。

A8

おっしゃるとおりに定期監査は毎年行っているところですけれども、今回の調査の結果、どういうようなことになるのかは今後ですけれども、人権擁護などの観点から園に対しての指導監督というのを強化せざるを得ない部分も出てくるのだろうというふうにも想定をしているところでございます。まだ調査中ということですので、今後の推移を見たいというふうに思っています。

 

Q9

静岡県の裾野市の例ですと、園からの報告ですとか今年6月くらいに始まったということで、8月やり取りをされていて、市としても公表が遅れているというような事態になっています。仙台市としては、園からの報告ですとか、市として動いたタイミングということに、今の時点で時期的な問題というのはあったかなかったかというところはいかがでしょうか。

A9

この事案、情報提供があって、そしてすぐさま内閣府の先ほど申し上げました児童育成協会と連携しながら調査ということになっているわけでございます。実際11月28日現在で防犯カメラで不適切な保育の状況が確認をされているということではありますけれども、さかのぼって、どういう状況であったのか、今現在調査中だというふうに聞いております。情報提供があって適切に動いているというふうに認識をしているところです。

 

Q10

ちなみにどのくらいまでさかのぼるかというのを伺っていますか。

A10

(運営支援課長)

映像につきましては、園の方で保管できていた部分ということで、1週間分さかのぼって確認作業を進めているという状況です。

 

Q11

11月28日から1週間分(さかのぼる)ということでよろしいですか。

A11

(運営支援課長)

今回、情報提供を受けて、園の方に(児童)育成協会と共に行ったのが11月2日になりまして、その時点で最新の1週間分を確認するということで園の方から映像を提供してもらっているという状況です。

 

Q12

それ以後というのは、映像は受けられないのですか。

A12

(運営支援課長)

現在は、まずそこの1週間分というところで、(児童)育成協会と共に確認をしているという状況でございまして、それ以後の部分については確認の結果なども踏まえながら、改めてどういう範囲にするかというところを検討していくことになろうかと思います。

 

Q13

こういった不適切な(保育)が、市民とかそういった方々からの情報提供で明らかになっているわけですけれども、何か事前にそういうのを知るすべというのは、年に1回の監査以外ではそういうものというのはないのでしょうか。

A13

定例監査は行っているということですけれども、この園が企業主導型保育施設としてお子さんを預かるようになってからしばらくたつ、他にも系列の保育施設があるというふうに伺っておりますけれども、なかなかこの間の監査では出てこなかったというふうに理解をしているところです。これからどういうふうに対応を図っていくべきなのか、先ほども申し上げましたけれども、大切なお子さんを預かって、そのお子さんの心身ともに健全な育成を担っていただくそういう施設ですから、そこに対して少し心配があるということになると大変な状況になります。そういう意味では、何ができるのか、他の都市の例も踏まえながら検討が必要なのかなというのは、今のところ頭の中で思っている状況です。

 

Q14

この太白区の保育所以外に、現時点でそういった情報提供とかというものはないですかね。

A14

私のところには入ってきていません。

(運営支援課長)

現時点で本市において把握している同様の事例というものはございません。

 

Q15

静岡、また今回の太白区の事例を受けて、仙台市として緊急の調査ですとかそういったものというのは、すぐやるようなお考えではないという理解でいいでしょうか。

A15

今のところですね。今のところは、はい。

 

Q16

静岡県の場合ですと市が刑事告発をするというような事態になっていますけれども、こちらの園に対して、市としてそういうご予定というかお考えは、現時点であるのかというところと、あとそういうのがないとしても例えば、今後この園に対して調査が終わった後に、どういうふうに指導というか改善を求めていくような措置を取り得るものなのかというのを教えていただきたかったです。

A16

この園についても、(施設設置者により)関係する保育士については処分は行ったというふうに聞いております。これからの調査にもよるのでしょうけれども、裾野市の案件とはまた少し違っているかしらんというふうにも思うところであります。もちろん今調査中ですから軽々に申せませんけれども、いずれにいたしましても、現時点でどういうふうな対応を取るのかということは申し上げる状況にはありません。

 

Q17

今、関係の保育士が処分されたというふうにおっしゃいましたけど、いつ付でどういった処分なのか。

A17

(運営支援課長)

園の方から、児童育成協会、また本市も含めてになるのですけれども、報告ということでもらっておりまして、今、園の方で確認できている部分ということになるのですけれども、11月25日付で1名、出勤停止という形になってございます。そのように聞いております。

 

Q18

この1名というのは具体的にどういう立場の方なのか。そしてこの事案の中ではどういうことをなさったのかというのは分かりますか。

A18

(運営支援課長)

調査中でして、どのような保育をしたかという詳しい細かいところは、現時点では申し上げられませんけれども、確認できた中で、やはりこの対応というのは不適切な度合いが高いのではないかということにつきまして、園の方で確認をいたしまして、そこの保育士について1名出勤停止ということになってございます。それと補足になりますけれども、あとこちらで伺っているのは、園として確認できた範囲の中で、先ほどの出勤停止の保育士ではない保育士2名について、出勤停止の保育士が行った行為に比べれば軽いと言ったら語弊があるかもしれませんが、そういう判断で減給処分をしている。現段階ではそういうふうに聞いております(※)。

(※)補足

関係保育士3名の処分のほか、当該保育施設の園長についても、施設設置者により、管理職懲戒処分として減給されています。

 

Q19

今おっしゃったその確認できた中で不適切な(保育)と思われる度合いが高いことというのは、今いろいろ報道になっているような中でいいますと、どの件に当たるのでしょうか。

A19

(運営支援課長)

その行った行為につきましては、やはりまだこちらでも確認できているところが一部だというふうに捉えておりまして、先ほど市長からもお話ししましたけれども、(防犯)カメラの映像の解析なども進めている状況でございますので、そちらについては具体的にどういう行為かというところは現時点では差し控えさせていただきたいと考えております。

 

Q20

1人が出勤停止で、2人が減給。それは両方とも11月25日ということですね。現在、市として(児童育成)協会と一緒にしている調査というのは、これは(防犯)カメラの映像の確認だけですか。それとも例えば、聞き取り調査とか、園の関係者とか保護者とか、どこまで範囲を広げているとか、言える範囲でお聞きしたいのですけど。

A20

(運営支援課長)

現在のところは、その(防犯)カメラの映像の確認ということでございます。聞き取り調査等につきましては、本市でいいますと11月28日月曜日、園の方に確認に行きまして、そこで聞き取り調査を行っております。また児童育成協会については25日、聞き取り調査等を行っているという状況で、その後につきましては、映像の確認作業ということになっております。

 

電気料金高騰について

Q21

今回、補正(予算)で公共施設の運営経費が13億(円)から15億(円)ぐらいですかね、増額になっております。基本的に電気代、ガス代での経費負担だと思うのですが、こちらもろもろ、現段階では一般財源です。そちらに対しての問題意識というか、認識をお伺いしたかったのですが。

A21

今般、こういうエネルギーの状況で(予算の)補正をせざるを得ない状況になっています。かなり高額に及んでいるところでして、これはどこの行政組織も同じような課題を抱えているものというふうに認識をしております。そういう意味では国の方でも、これからこの電気代等々上振れしている点についてはさまざまなことを検討するというふうにお話しいただいているところでして、それも期待をさせていただきたいと思っています。

 

Q22

市の庁舎ですとか市民センターとかそういったものも、1月以降、2月以降の予算が足りないということで今回増額されたと思うのですが、市として限界はあるかと思うのですが、光熱費の節約ですとか、そういったものに努めるようにとか、通知とかそういった指導とかというのはあるものなのでしょうか。それとも既に(行っているものはありますか)。

A22

それについても電力のひっ迫というふうなこともございました。また冬の(電力)需要が増加する時期を迎えているわけでして、これについては引き続きそれぞれ取り組んでもらうということになっていると承知をしております。その上で、東北電力さんも大変厳しい状況が続いているところではありますけれども、なお経営努力も図っていただいた上で、今後の値上げのこともあるようですが、しっかり国民の皆さま方にエネルギー事業者として責任を負っていただけるように、国でも対応してもらわなければいけませんが、企業としてもご努力をいただければありがたいなというふうに思います。

 

市立小学校におけるいじめ事案の答申について

Q23

今日の午後なのですけれども、仙台市内、市立小学校でのいじめを苦にした自殺についての答申が出るかと思います。答申が出る前なのですけれども、市長、内容お聞きになっているのかどうかも含めて、このタイミングで答申が出ることに関してお考えをお聞かせいただければと思います。

A23

本日、答申書が教育長に手交されるということを聞いております。この事案が発生してからずいぶんと時間がたっておりますけれども、この間、いじめ問題専門委員会の皆さま方が丹念に聞き取り調査等々を行っていただいた上で、時間はかかりましたけれども、慎重なご議論を重ね、そして真摯(しんし)に対応していただいたその結果が答申書という形になって出てくるものというふうに認識をいたします。

 

Q24

今後、市の対応としてはどういったふうにお考えでしょうか。

A24

まずは教育委員会でその答申書についてその内容を精査することになると思います。

 

津波浸水想定について

Q25

県の新しい津波の浸水想定についてお伺いします。11月以降、各地区でだいぶ説明会とか進められてきているのですけれども、やっぱり住民の方にお話を伺いますと、ぴんとこないといった方、新しくこの浸水想定に入るということに対して、周りの方も含めて切迫感があまり感じられないというような声や、そもそも説明会の参加者が数人でとどまるみたいなケースも見受けられるのですけれども、市として、この新しい浸水想定というのを理解していただいて身に付けていただくために何が必要だというふうにお考えでしょうか。

A25

各地域で説明会も行っているところです。人数の少なかったところも、それからまた多くの方々が集まっていただいたところもさまざまのようです。そしてまた、それぞれの地域の避難所運営委員会の方々も含めてですけれども、ならばこのように対応しましょうというような、両方で導き出した形で対応を図るということも、改めて確認をされた地域もあると私は聞いているところです。まだまだ理解が十分でないというご質問でしたけれども、新たなハザードマップについても改めて印刷をさせていただいて、各戸に配布をさせていただきますほか、新たな浸水地域で避難施設の安全性がちょっといかがかというところもあったようです。それについては、しっかりと調査も始めていくということで対応方急いでいるところでございます。いずれにいたしましても、命を守る取り組み、ぜひ市民の皆さま方にご理解いただけるよう取り組んでまいりたいと思います。

 

Q26

県が今年の春頃、(津波浸水想定を)出されてから、この年度内、いつ地震が来るか分からないということもありまして、いつぐらいまでに急いでやりたいかというような時期のめどというのはありますか。

A26

まず、その避難施設の安全確保については急ぎ取り組んでいかなければいけませんし、これについては国の方もいろいろな形で対応方図っていただく方向のようですので、それでどこまでできるかということもありましょう。それから、まずは市民の皆さま方の意識ですよね。意識をしっかりと持っていただいた上で対応するということ。順調に説明を終えていると私自身の認識ですけれども、そうでないとすれば、いろいろと考えていかなければいけないなというふうに改めて今思うところです。

 

仙台空港国際線の再開について

Q27

今月の26日に仙台空港でタイからのチャーター便再開となりますけれども、それを受けて市長のお気持ち、所感をお伺いします。

A27

タイ国際航空のチャーター便が今月の26日に就航するということで、3往復されるというふうに伺っておりますが、仙台空港の国際線の再開の初便にもなりますし、これからのインバウンド、アウトバウンドの回復に向けて、非常に弾みがつくのではないかなと期待をしているところです。本市にとってもタイはとても重要な国ですので、ぜひこのチャーター便も成功し、そして次につなげられるようにしてまいりたいと思います。

 

Q28

今回このチャーター便の再開に向けて、市として取り組まれたこと、何かありますでしょうか。

A28

いろいろと働きかけはさせていただいてきたところです。

 

仙台市長 郡 和子