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更新日:2016年9月20日

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記者会見(災害に備え新たな備蓄方式を導入します~流通在庫備蓄方式の導入~〔質疑応答〕)

(1)事業費と年間の保管料はいくらか

〔防災安全課長〕

今回の購入費については総額で約80万円です。保管業務の委託料については約10万円です。

(2)保管料は年間で10万円ということか

〔防災安全課長〕

はい。今回の購入分につきましては、全体の半分の量になりますので、今年度の分は10万円、来年度は20万円の保管料となります。

(3)半分というのは今回契約したのが半分ということか

〔防災安全課長〕

今回は半分の量の購入ですので、来年度は全量の購入となり、保管料は今回の倍ということになります。

(4)流通在庫備蓄方式で流通ルートに乗せるというのは、具体的にはどういうことか

備蓄品として商品を仙台市が買うわけですが、それをずっと一定の場所に保管しておくのではなく、災害が起こらなければ消費期限内に一般商品として店舗で売っていただくことになります。

今までは市の倉庫にあって、古くなれば更新するか、食糧であれば直前に食べたりしていましたが、そういうことではなく、仙台市分として権利は持ちますが、お店で売られることによって品物は更新されつつ、いざというときは仙台市の物として市民の方に提供できるという仕組みです。

(5)品目としてこれらが選ばれた理由は

これまでの備蓄品は水や毛布、アルファ米、クラッカーなどです。要するにそのときに食べる物、最低限の寝起きのための物でしたが、この間のいくつかの調査などでは、小さいお子さんをお持ちの方や、女性から、それをいざというときに持ち出せるかどうか確証がない、または外出先にいたりすると持ち出せないという物で、必ずや避難先で必要となる物があり、それが何らかの形で避難所に提供されるように確保して欲しいという要望がありました。

仙台市としても、確かにそういう性格の物があることは理解しています。しかしながら、水や食糧と同じように、常時全ての避難所に備蓄しておくということになれば、量が膨大であまりそれがふさわしいことではありません。

コスト面や機動性を考えると、流通の中にあって我々が常時権利として持っているような形のほうが、これらの物の性格にもあっているのではないかということで、今回みやぎ生協さんにご理解いただき、対応してくださるということですので、契約を結んで実施に踏み切ったということです。

(6)消費期限がある備蓄品は今まで破棄していたのか

毛布は使用期限がないので別として、食糧品についてはかつてやむなく廃棄した物はありましたが、大部分は消費期限前に防災訓練などの際に、参加者が炊き出し訓練などで使ったり、クラッカーなどは今回の避難所開設で配布したりして、大体は消費されてきました。

(7)おむつなどはどうしていたのか

おむつは今まで備蓄品目に入っていませんでした。今回新たにこの方式で追加した品目です。

(8)これまでは市の倉庫に保管していたのか

避難所となる学校の倉庫などに保管していました。

(9)保管料が新たに掛かるのではないか

そうです。保管料は確かに掛かるということになりますが、買ってそれぞれの拠点に置いておくということも、買うという意味では費用は掛かるわけで、それぞれのトータルコストを比較すると、先ほど申し上げたように、この方式の方が買って備蓄しておくよりも合理的であろうという判断です。

(10)費用というのはみやぎ生協から買うという費用か

そうです。みやぎ生協さんにお願いして、この方式としました。

(11)政令指定都市では初めてとのことだが、他の市や都道府県で導入しているところはないのか

東京都で導入していると聞いていますが、詳しくは担当からお答えします。

〔防災安全課長〕

こちらで調べた限りでは、東京都で即席麺、粉ミルク、哺乳瓶、大阪府で粉ミルク、乾パン、漬物について実施していると承知しています。

(12)今回は4品目だが、増やす予定はないのか。また、この方式をとらないでこれまでの方式で実施した場合との比較は

品目を新たに増やすことは、現時点で即座にということは考えていません。ただ、避難所生活でおむつなどと同じように、緊急時に持ち出せなくて生活に支障をきたすような品目として、これはあった方がいいだろうという物が、具体的にでてくれば、それらの物についても企業と相談していくということは、大いにあると思います。

〔防災安全課長〕

今までのご質問にもありましたとおり、今年は2分の1の量となっていますが、すべての量を倉庫に備蓄して、一定年度で更新をしていくという方式に比べた場合、経費の節減効果は3分の2程度、金額では40万円程度と見込んでいます。

(13)40万円とは年間でということか

〔防災安全課長〕

年間です。

(14)今回の半分に対して40万円なのか

〔防災安全課長〕

2年計画で行っていますので、すべてそろった段階での試算です。

(15)保管場所はみやぎ生協のどこの倉庫となるのか

〔防災安全課長〕

大衡村の倉庫で保管するということになっています。

(16)リスクヘッジの面でも1カ所に保管しておくと緊急時に即座に対応できないと思うが、対策などは考えているのか

〔防災安全課長〕

保管している倉庫が被災した場合のご心配であれば、その際には協定等に基づき生協の組織を挙げて供給していただく回避策は取っています。

(17)道路が不通となるような災害があった場合にはどうするのか

例えば大衡村から仙台に来る道路があらゆる個所で不通となれば、おむつだけの問題ではなくなり、大変な被災ということになるでしょう。そうなると仙台市が持っている防災協定でヘリコプターや陸上自衛隊といった輸送機関に出動をお願いするなど、生協さんと仙台市だけの話ではない対応が必要になるということだと思います。

今回はそこまでのことを生協さんにお願いはしていませんので、通常の運送が可能な状況で提供していただくことを基本にしています。

もしそれが物理的に不可能な道路状況や通信状況の混乱などが起きれば、そのこと自体、我々が思うよりも高いレベルでの災害として、自衛隊や県の協力、消防の広域救援体制などの中で対応することを考えていかなければならないと思います。

(18)どうしても必要となる場合が正にそのようなときなので、大衡村の倉庫1カ所だけでは対応できないのではないか

〔防災安全課長〕

生協の組織を挙げて、その倉庫が被災した場合は対応していただくということになっていますので、そういった状況となった場合は生協と相談させていただいて、あらゆる手段を取るとしか今のところは申し上げられません。

(19)そういったリスクも踏まえて今回の方式が合理的ということか

流通在庫備蓄方式は、例えば水や食糧などのように直接避難所に保管してあるという方式ではありません。やはり直接保管している場合に比べて、そこまで届く時間がかかるということは、どこであろうと限界としてあるわけです。食べ物と今回お願いする物との性格上、その時間差のデメリットを勘案しても、この方式は一定のプラスに働くであろうという判断でこの方式にトライしてみるという判断です。

平成22年4月13日 仙台市長 奥山 恵美子

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