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更新日:2016年9月20日

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記者会見(発表内容以外の質疑応答の概要)

(1)山形県では井上ひさし氏に県民栄誉賞を贈ることを検討しているとのことだが、仙台市ではこのような検討はしていないのか

現時点では特に考えてはおりません。

(2)昨日、井上ひさし氏による演劇「シャンハイムーン」を見たとのことだが、いかがだったか

昨日の「シャンハイムーン」は、おかげさまでたくさんの市民の方がお出でくださり、会場の前にしつらえました井上先生の写真やお花を飾って記帳していただくところにも大勢の方がお立ち寄りくださいました。本当に仙台市民が井上前文学館長をしのんでいるということが分かりまして、私も本当に胸熱くなる思いがしました。

(3)昨日、エル・ソーラ仙台の見直しについての意見交換会が開催された。市の案に賛同する方も多かったが、依然、縮小に反対する方も多いようだった。今後の議論の進め方についてはどう考えているのか

昨日の意見交換会につきましては、概略の報告を受けていますが、これからいろいろなご意見を詳細に分析しながら私も考えを深めていきたいと考えています。

まずエル・ソーラ、エル・パークという2館体制での機能分担の中で、それぞれどのような事業をやっていくかについての検証がほしいというご意見があったと思います。これは2館体制で今後、施設の面積縮小ということもあわせて、事業がどう展開されていくのかが一番大事であるということの意味を仙台市がどう考えているかを知りたいというご意向だと思います。

それについては改めて2館体制の中で、今後仙台市の男女共同参画を進めていく現状の課題をどうとらえて、それに対して市としてどのような事業で対応していくのかという考えを、次回までにきちんとお話をしていきたいと思います。

また、面積を減らすことによって、機能的に損なわれるのではないかというご懸念も多いと思います。一つ一つの事業について、今お示ししているのはある意味では概略として面積の割合のようなものですので、具体的にどの部屋がどのようになるのか、どういう事業の状況になるのかといったことを、次回にお話しする中でご懸念が解けるような部分も出てくるのではないかと思います。

そうした事業の中で、充実して欲しい方向性のご提言もあったように思いますので、それらを踏まえながら、次回については今後の仙台市にとって必要な男女共同推進施策をご一緒にどう進めていくのかという視点でお話し合いを深めていければいいと思った次第です。

(4)この問題については簡単に解決すると思うか、または難しいと思うか

こちらから案を出して「はい分かりました」というようになるものではなく、何回かの意見の交換が必要であると思っていますので、そういう意味では簡単というよりはじっくり取り組むべき時間のかかる問題だと思っています。

(5)意見交換会では部屋のレイアウトなどについて今年度中に決めたいとのことだったが、そのとおりか

私としては今年度中に意見の交換をしながら固めていきたいと思っていまして、それについては今のところ延長するということは考えていません。

(6)昨日、一昨日といろいろな新党が立ち上がり、道州制を見すえた動きがあるが、所見を伺う

私も常々申し上げていますが今の経済状況の中で、地方が世界と直接経済面でも交流していかなければならない時代に、これまでの市町村や県という単位では小さすぎる課題というのがあろうかと思います。

したがって私も長期的視点では、道州制のような広域的な形でものが動いていくという制度は、大いに検討すべき必然性はあると思っています。

今の新党の動きが必ずしも道州制の方にいくことを目指しているのか、またそうではない方向を目指しているのか。杉並区の山田区長さんの新党、大阪府の橋下知事さんの新党のように、地方自治体の方々の動きが幾つか出ていますが、必ずしも同じ方向ではないように思いますので、私もそれぞれのお考えを注意深く、もう少し勉強させていただきたいと思います。

(7)新党の関係者から市長に参加して欲しいという話はあったのか。また、もしそのような話があった場合はどうするのか

今のところそのような話はありません。お話があった場合はどうかというのは、仮定の話ですが、話を聞いて欲しいということであれば、どなたのお話であれ、話を伺わないという理由はないわけでして、日程の都合がつくのであればお話を伺うことになるだろうと思います。

ただ、私自身の中では新党という問題が仙台市の行政運営をしていく中で、喫緊の課題をブレークスルーする大きなてこになるかというと、そのような認識ではありませんので、いろいろな判断をしていく上での前提として勉強させていただくというスタンスから出るものではないと思います。

(8)国の補助金等の一括交付金化が検討されているが、所見を伺う

今までの国の縦割りの補助金が、しばしば地方自治体にとって使い勝手が悪い面があり、それをより使い勝手のよいものに、地方の裁量がより自由に発揮されるようにしていくべきだという考えについては私も賛同するものです。

しかしながら、一括交付金にも全く課題がないわけではないと思っていまして、一括されることにより、仮にその金額が減った時にどの部分がどういう理由で減ったのかということがきちんと分かった上で、それに対して我々と国との間で話し合いができるような制度であればいいと思います。どこがどうなったのか分からないままに総額だけが減るということでは、かえって議論ができなくなりますので、その点を懸念しています。

一括交付金の制度設計がどのようにされるのか、実務的な詰めが少し必要な段階ではないかと思います。現時点では一括交付金について国から示される詳細が、あまりにも把握できていないと思っています。

(9)宮城県警が性犯罪を繰り返していた県内の男性に、GPS装置を取り付けて位置情報を監視しているという報道があったが、仙台市民にもそのようなケースが出てくる可能性があるが、いかが思うか

その話は初めてお聞きしましたので、状況やその方にそうすべき必要性をどう判断したのかが分かりかねますので、何とも言えないところがありますので、一般論となりますが、特定の方の情報をどこまでどういうふうに、しかもご本人がそれを認識していたのかどうか、ご本人に告げられていたのかどうかなど、いろいろな問題があると思います。

捜査の必要性があったとは思いますが、今後どういう状況になるとそれが運用されるのか、制度は事前に公開されている必要があるのではないかと思います。つまりこういうケースでこういう状況に該当したときに、誰がどう判断した結果そういう状況に個人が置かれ得るのかを、あらかじめ個人が知っていた上で、それを自分で理解しているということであれば、ある程度やむを得ないとなるでしょうが、知らないうちにとなるとそこにはまだ社会の了解という面で難しい部分があると思います。

(10)八木山動物公園で最近動物が相次いで死亡していることについて所見を伺う。また動物の高齢化の進行についてはいかが考えているか

このところ何頭か八木山動物公園の動物が、病気などで亡くなってしまうことが続いていることは、私も大変残念に思っています。今の動物公園の動物の現状を園長などに聞いていますが、やはり八木山動物公園も開園以来の年次の経過の中で、これまで動物公園にやってきた動物たちが高齢化の世代に入ってきているということは、そのとおりだと思います。

かつて動物公園の動物は、たくさん動物がいる動物園などと交換したり、お金を出して買ったりということもあったと思いますが、現在はご承知のとおりワシントン条約や種の保存、例えば近親結婚を防ぐなどいろいろな状況の中で、極めて長期的な課題としてペアリングの成功を待ちながら、ある程度エントリーしながら交換などの順番を待つような状況であると聞いています。

子どもたちがとても楽しみにしている動物公園で動物の種類が欠けていくことは残念なことですので、一朝一夕でこれを解決できませんが、なるべく長期的視点から早めに高齢化の進んでいる動物については優先順位を高めていくよう、早く手を挙げていくなど、そういった対策が必要ではないかと考え、動物公園といろいろ相談をしているところです。

平成22年4月20日 仙台市長 奥山 恵美子

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