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更新日:2016年9月20日

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発表内容以外の質疑応答の概要

(1)市長は政治資金として東北電力の役員やOBから個人献金を受けているか

私が知る限りでは、政治資金としてそういう方々から資金はいただいていないと思います。

私がいただいている資金は、どちらかというと市民活動グループの皆さまが、例えば100人で一口3000円という額の形でいただいているのがほとんどです。いわゆる企業の関係と思われるようなものは、私は把握していないです。

(2)政治資金パーティーなどで、東北電力関連の方にパーティー券を購入してもらったという例もないのか

「仙台みどりと風の会」というのが私の支援団体ですけれども、そちらの会員の方と新年会をするとか、パーティーをすることはありますが、それをパーティー券という形でそもそもやっていません。当日参加された方の実費をいただくような形ですので、どのような企業様でもパーティー券をまとめて買われたことは無いと思います。

(3)電力関連の政治団体からの献金はあるか

確認していません

(4)エネルギーの枯渇など今回の震災では想定外のことが起きたが、地域防災計画の見直しについて改めて市長の見解を伺う

今回の震災では、エネルギー不足を来したことが一番大きな復旧復興への妨げであったと、今もって思っています。仙台市としての備蓄のありようも考え直していきたいというのもありますが、あれだけ広域的なエネルギー不足になったことについては、これは国としてのエネルギーの在庫であるとか、震災時の被災地へのエネルギーの迅速な輸送であるとか、国のレベルでやっていただかないといけないものだと基本的には思います。

そうした国等の力によって他地域からエネルギーが入って来るまでの間、我々がどうしのぐかということになりますが、今回の中では、私は非常用電源の油種ごとの必要在庫量を明確に把握していなかったことが、反省点として大きかったと思っています。

ご承知のとおり非常用電源は仙台市の中でA重油、軽油、灯油、ガソリンと4種類があるわけですが、それぞれが仮に3日間フルに使うとすれば、それぞれどれくらいの量が必要になるか、それを法令に違反せずに安全に備蓄できるか、それを今後検討して2日ないし3日の非常用電源を確保する方策、これをまずしっかりとしておきたいと思います。

(5)震災当日、首都圏では帰宅難民が多く発生した。仙台市でも発生したと思うが、どのような対策を考えているか

それも今回新しく発生した一つの大きな課題だったと思います。特に仙台市にいらっしゃっているビジターの皆さまが避難することについて、その総量も含め、避難所の認識が乏しかったのは確かです。

今、駅前商店街の方からも対応についていろいろ一緒に考えたいというお話もいただいていますし、また現にJR東日本さんと私どもの交通担当部局の方でもいろいろお話をさせていただいています。ただ、いかにJRさんとはいえ、JR単体で全てのビジターの方を吸収することは難しいと思います。

例えば、地下鉄東西線が今後開業しますので、東西線の駅舎の中にそういう機能を持てないかとか、駅前の西口広場の再整備もしますので、その中で被災した時に安全に、少なくとも雨風をしのげるような場所を臨時的に仮設できないかなど、いろいろ考えてみたいと思っていまして、関係の方と話し合いをすることで徐々にスタートさせています。

いずれ、具体的にもう少し話が煮詰まってくれば、何らかの協議の場といったようなことも考えていきたいと思います。

(6)震災時には、仙台空港や大型商業施設で店舗を避難者へ一部開放したようだが、仙台市内の大型商業施設などにも協力を要請して、地域防災計画の中に盛り込むことは考えていないのか

大型商業店舗にも呼びかけというか、お話し合いはさせていただきたいと思います。一定程度、空間をご提供いただけるのであれば、それは我々としても大変ありがたいことだと思います。

そうした場合に幾つか課題があると思っています。例えばご提供いただく空間の安全性の確認を誰が行うのかという問題があります。

我々の避難所であれば、仙台市の職員が第一義的に、市民の方が避難されている場合であっても安全確認に回って、この場所が不適切となればまた移動ということを考えるわけですが、民間の方々から提供していただく場合、そこの安全確認をどうやって官民の間で分担してやっていくか、そこの仕組みも一緒に考えていかないといけません。

場所が提供されるだけでいいというわけにもいかないので、そういった幾つかの大きな課題の部分を少し協議していきながら、民間の方にも担っていただかないと、と考えています。百万都市で、あのような震災の時に避難していらっしゃる方が大変な数だということは今回我々も経験したわけですので、いろいろな場所を対象に考えたいと思います。

(7)地震直後に仙台駅が閉鎖された関係で、近隣の避難所では備蓄していた食料がすぐに底をついたりしたが、今後どのような対応を考えているか

JRさんとしても、やむを得ないところもあったかなという気はしています。それは、一つは今申し上げたように、施設の安全確認という意味で、ホームも天井が崩れ落ちていましたし、ものすごい揺れでしたから、たぶん駅舎自体も安全点検をするまでは、一般に開放できないという責任が逆にあったのではないかと思います。

比較的、地下鉄の場所などは、施設の安全という意味では強固だったわけですが、完全に停電しましたので、真っ暗闇になってしまって、人に入っていただくには困難があったと我々も受け止めています。

そういう意味では、強固な地下のどこかの部分を利用する場合は、非常電源の確保や、通気性の問題とか、トイレをどうするかとか、複数の課題をしっかり確認した上でないと、なかなか大勢の方を吸収できる場所の確保は難しいと思います。幾つかの状況について我々もJRさんも考えていきたいと思います。

JRさんも何らかの場所を提供して、ビジターの方に安全にとどまっていただく方策を持ちたいということについては、前向きに相談しましょうというお話はいただいています。ただ、今言ったように安全な所は暗く、暗くない所は安全かどうかが点検できないというジレンマがあったと思います。

仙台市長 奥山 恵美子

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