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更新日:2017年3月2日

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119番通報からスタートした救命リレー

仙台市内からの119番通報のほとんどは消防局指令課のオペレーターが受けています。その指令課のオペレーターは、119番通報の内容から、傷病者の状態を判断して電話を通した『口頭指導』ということを行っています。
『口頭指導』とは状況に応じて、心肺蘇生法(胸骨圧迫心臓マッサージや人工呼吸)や空気の通り道をつくる気道確保、出血時の止血法など、バイスタンダー(その場に居合わせた人)に教えることです。
このように、現場の消防隊と同じように、指令課でも人命救助に励んでいます。
今回は実際にあったこんなエピソードをご紹介したいと思います。

  • ある日の夕方、119番通報が入りました・・・
    プルルルルルルルー(119番が入電した音が指令課に鳴り響く)
119通報者とオペレーターのやりとり

オペレーター

「119番消防です、火事ですか、救急ですか?」

女性

「ごはんを食べていたら、急に主人が変なんです!すぐ来てください!」

オペレーター

「救急車の要請ですね?」

女性

「はい、早く来てください!」

  • 慌てている女性を落ち着かせ、オペレーターは住所や名前を聞いて、救急隊に出場指令を流しました・・・

オペレーター

「奥さん、落ち着いてください。旦那さんのことをもっと詳しく教えてください。

旦那さんは今、会話できる状態ですか?」

女性

「できません!のどに両手をあてて、苦しそうにしています!早く来てー!」

  • どうやら旦那さんは呼吸ができず苦しんでいるようです!近くの消防隊にも、救急隊を支援するための出場指令を流しました。
    同時に隣に座っていたオペレーターが病院の手配を開始、また別のオペレーターは救急隊と消防隊へ最新の情報を送っています。

オペレーター

「そばには、あなたの他に誰かいますか?」

女性

「誰もいない、私ひとりなの!」

オペレーター

「自分で咳き込むことができそうであれば咳をさせてください。」

女性

「咳をすることができないみたいです!どうすればいいの?」

オペレーター

「旦那さんは今、どのような体勢ですか?」

女性

「いすに腰掛けて、苦しがっています!」

オペレーター

「それでは、背中の真ん中を手のひらで、5、6回強くたたいてみてください!」

女性

「・・・・・・はい、やってみます。」(どんどんどんどんどんどん)

  • 口頭指導の始まりです。
    これは「背部叩打法(はいぶこうだほう)」といいます。
    『食事中にのどに両手をあてて苦しがっている』というキーワードから、オペレーターは何か喉に詰まらせているのでは?と考えたのです。

オペレーター

「口の中に、なにか見えないですか?食べ物とか詰まってないですか?」

女性

「なにも見えないし、ぐったりして、呼吸もしていないようです!」

オペレーター

「わかりました、今度はご主人を床に仰向けにして、胸の真ん中を、両手で強く

何度も押してください!」

女性

「・・・・はい!」

  • 今度は胸骨圧迫(=心臓マッサージのこと)を指示しました。
    呼吸をしていない場合は、すぐ心臓マッサージを行ったほうがいいのです。
    オペレーターに言われた通りに、女性は一生懸命胸骨圧迫を始めました。

オペレーター

「まもなく救急隊が到着します。もう少しです、頑張りましょう!」

  • 「ピーポーピーポーピーポー・・・・・」電話の向こうで救急車のサイレンの音が聞こえてきました。
    どうやら救急隊が到着したようです。

オペレーター

「奥さん、あとは救急隊に今までの状況を話して、指示に従ってください!」

  • 女性も救急隊に気付いたようです、まもなく電話は切れました・・・。
    オペレーターも必死の口頭指導が終わり、いっきに緊張が解けました。
    あとは救急隊へバトンタッチです。
    見えないけれど、これが指令課と救急現場の連携プレーのひとつなのです。

このあと、救急隊が心肺蘇生法を実施しながら病院へ搬送したところ、ご主人は意識が回復して、翌日には歩いて退院されました
119番通報からスタートし、救命のリレーがご家族から救急隊、そして病院へとバトンタッチされ、ご主人の命が助かったという、本当にあった救急事例です。

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消防局指令課

仙台市青葉区堤通雨宮町2-15

電話番号:022-234-1111

ファクス:022-234-2364