ホーム > くらしの情報 > 健康と福祉 > 障害のある方 > 支援・相談 > 支援センター > 障害者総合支援センター > 慢性閉塞性肺疾患(COPD)ではありませんか?-肺の生活習慣病を予防するために-
更新日:2016年10月20日
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喫煙が主な原因とされ、肺への空気の通り道である気道や酸素の交換をする肺などが慢性的に悪くなりゆっくりと進行していく疾患です。肺気腫や慢性気管支炎などが含まれます。
その結果、空気の出し入れがうまくいかなくなるので、通常の呼吸ができなくなり、息切れが起こります。
慢性閉塞性呼吸器疾患は、初期の段階では咳、痰、息切れなどの症状を自覚しにくいため早期診断には呼吸機能検査が不可欠です。まずは自分の肺機能を知ることや、定期的な測定を心がけることが大切です。
肺は呼吸をする大切な器官です
<呼吸のしくみ>
空気は口や鼻から気管を通って左右の肺に届きます。肺の中に入ると何度も枝分かれしており、その先端には丸い風船状の肺胞がたくさんあって、酸素と二酸化炭素の交換をします。
肺は生きるために24時間働いています。
<呼吸器の病気の種類>
<仙台市の呼吸器障害者の現状>
年度 |
所持者数 |
---|---|
平成16年度 |
623名 |
平成18年度 |
661名 |
平成20年度 |
706名 |
平成23年度 |
698名 |
平成25年度 |
689名 |
日本では欧米にくらべ、喫煙率が高く慢性閉塞性肺疾患の患者さんは、530万人いると推定されています。世界の死亡ランキングでも上位に位置し、日本でも40歳以上の男女のうち8.6%の人がCOPDの疑いのあることや年齢別にみると、70歳以上の高齢者が最も多いことなどが調査の結果わかってきています。これまで日本のCOPD患者は少ないと考えられてきましたが、実際の有病率は欧米並みに高いことも明らかになっています。
呼吸器障害(症状)の方については、初期症状はなかなか自覚できず、進行してから日常生活で困る方がたくさんいると考えられます。
その方々の生活状況は?
などがアンケートの結果としてでています。
また、障害者総合支援センターでは、呼吸器障害者の方を対象に呼吸健康教室を実施しています。参加者からは、「病気との付き合い方が分かり、不安が少し減りました。」「万歩計をつけての散歩が楽しみになっています。」などの声が聞かれています。
症状が重くならないうちに日常の生活習慣を改善することが大切です
たばこの先から立ち上がる煙(副流煙)には、本人が吸う主流煙よりも多くの有害物質が含まれています。喫煙していない人でも副流煙を吸わされることでさまざまな害をうけています。子供は喘息、滲出性中耳炎、アトピー性皮膚炎の危険性が高まります。また、発ガン性も高まることが報告されています。妊婦は低体重児出生や早産になる可能性が高まります。
仙台市では、「第2期いきいき市民健康プラン」の重要分野のひとつとして、「防煙・禁煙・分煙のまちづくり」を掲げ、具体的な目標・指標を定めています。また、「受動喫煙防止」のまちづくりを目指し、「仙台市受動喫煙防止対策ガイドライン」を策定しました。
仙台市ホームページでは、禁煙外来(禁煙治療実施医療機関)や禁煙支援薬局をご紹介しています。詳しくは下記のホームページをご覧ください。
息切れはあなたの肺の「SOS」です。喫煙者の方は、一度、肺年齢をしらべてみてはいかがでしょうか?
慢性閉塞性肺疾患(COPD)はたばこが原因の病気です。禁煙で病気の進行はとまります。禁煙しないで10年後苦しい生活を甘受するようでは、人生に悔いが残ります。
禁煙は自分のためだけでなく、家族、職場、地域の皆さんのためでもあります。やめられないとき、医療機関、薬局、仙台市の窓口に相談してみてください。
監修:東北大学環境安全推進センター 黒澤 一 教授
各区の保健福祉センター(保健所)や総合支所では、禁煙を希望する人のサポートを行っています。ぜひ相談してみましょう。
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)ではありませんか?(PDF:2,673KB)
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