ページID:57886

更新日:2021年12月8日

ここから本文です。

【続き】NET119緊急通報システムって、どんなもの?

【続き】NET119緊急通報システムって、どんなもの?

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像9
確かに、どこが入り口なんだろうと迷うような造りの建物もありますよね。
他にも、気を付けることはあるんでしょうか。

 

 

消防局指令課 森さん
仙台市消防局警防部指令課消防司令者の森さんの写真の画像NET119には練習用の通報ボタンがあります。この機能は、いざ通報する時に困らないように通報操作に慣れてもらうためのものです。
利用者がその練習用の通報をしようとしたところ、間違って本当の通報をしてしまったということが数件ありました。利用者とのやり取りの途中で練習の通報だと気付きますが、実際に救急車が向かったこともあります。その時は何事もなく安心しましたが、利用者はさぞ驚かれたのではないかと思います。

 

職員のキャラクターのイラストの画像2
練習のために利用していたら救急車が来るって、なかなか無い経験ですね。

 

 

仙台市消防局警防部指令課消防司令者の森さんの写真の画像
そうですよね。
他には、NET119の継続を確認するメールを1年ごとに利用者の方にお送りしています。継続の確認が取れなくてもシステム利用には支障はありませんが、メールが送受信できているかの確認ですので、利用者の方にはご理解いただきたいですね。

 

NET119の継続を確認するメールの内容が掲載された画像

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像10
NET119のご利用に支障がないのに1年ごとのメールアドレスの送受信のご確認が必要なのはどうしてでしょうか。

 

 

仙台市消防局警防部指令課消防司令者の森さんの写真の画像NET119でのやり取りは消防から終了しないかぎり繋がっております。
そのため利用者の方が先にやり取りを止めてしまうと、登録されたメールアドレスに自動的に「至急応答ください。次のURLを表示してメッセージに答えてください。」というメールを送信することとなります。
そのためメールアドレスの変更などで送受信が確認できない場合、NET119による通報は出来ても、メールでの連絡は出来ないことになります。

 

至急応答のお願いメール内容の画像「通報終了しました」のお知らせメールの画像

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像8
それは困りますね、確かに1年後に私にも何度か確認のメールが届いたんですが、怪しいメールかなと思って、気にしませんでした。

 

 

仙台市消防局警防部指令課消防司令者の森さんの写真の画像
そうなんです、つまよさんのように怪しいメールなんじゃないかと思われた方もいらっしゃいます。なかなか確認していただけない方に、怪しいメールではないということを証明するために「〇月〇日にまたメールを送りますのでメールを確認したうえで手続きしてください」という内容のお手紙を送りました。

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像8
色々工夫をされているんですね、これからはちゃんと確認するようにします。

 

 

職員のキャラクターのイラストの画像4
メールの内容を念入りに確認した上で手続きしてくださいね。
ところで、NET119をぜひ利用してほしい方っていらっしゃいますか。

 

 

仙台市消防局警防部指令課消防司令者の森さんの写真の画像
NET119はGPS機能で通報場所を確認できますので、聴覚や発話等の障害により音声による119番通報が難しいという方に、ぜひ利用していただきたいですね。

 

 

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像15
聴覚に障害があることで通報したくても電話での通報が難しく、手助け出来なかったという引け目を感じなくなるのは良いですね。
ところで、NET119の通報は仙台市内以外でも利用できますか?

 

仙台市消防局警防部指令課消防司令者の森さんの写真の画像日本全国電波の繋がるところであれば通報することが可能です。
将来的には通報した地域を管轄する消防に通報が入ることとなるようですが、現在は、仙台市と異なる事業者のシステムを運営している場合、いったんは仙台市に通報が入り、仙台市から管轄の消防本部に連絡することとなります。

 

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像15
仙台市外でも通報できるんですね。安心しました。

 

 

職員のキャラクターのイラストの画像4
どこで何か起きても安心ですね。
最後になりますが、NET119を導入した時、森さんはどう感じたのかお聞きしたいです。

 

 

仙台市消防局警防部指令課消防司令者の森さんの写真の画像どんな通報でもまず場所を特定することを一番に行っていますが、以前は電話以外の通報方法といえば、ファクスや、Eメールでの通報でした。
ファクス、Eメールでは場所の特定が困難でしたが、NET119はGPS機能により位置情報が分かるようになりました。
そのため通報場所を特定できることにメリットを感じています。今後も引き続き、障害のある方も安心に生活していただけるように取り組んでいきたいと思います。

NET119緊急通報システムのお話を聞いて

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像7

今回の取材でNET119緊急通報システムの仕組みなど、多くのことを勉強できたのは貴重な経験でした。
119番で通報をしたことはありませんが、NET119には練習用の通報操作があるので、通報したことがない方やNETでの119番通報に自信がない…という方にはとても親切な機能ですね。日頃から練習用の通報操作を行なえば、初心者の私でもばっちり通報ができそうです。

森さんとあんこの取材のやりとりをしている様子の画像

職員のキャラクターのイラストの画像6


そうですね。119番通報する時ってパニックになってることが多いですよね。そんなときにGPSで場所を知らせることができるというのは魅力だと思いました。

 

 

聴覚障害者のキャラクターのイラストの画像7


森さん、貴重なお話ありがとうございました。
これでNET119緊急通報システムのリポートはおしまいです。私たちの記事が悩んでいる方の手助けに、少しでもなれたら幸いです。

 

職員のキャラクターのイラストの画像3


 次回は耳の聞こえない当事者同士の対話を紹介する予定です。

お問い合わせ

健康福祉局障害者総合支援センター

仙台市泉区泉中央2-24-1

電話番号:022-771-6511

ファクス:022-371-7313