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津波発生のメカニズム |
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津波は,地震が原因になって起こるものだけではありません。噴火や山崩れが原因となり,大量の土砂が海中に沈みことによっても発生する場合があります。しかし,仙台市が被害を受けるおそれのある津波は,プレート間地震によって発生するのが一般的です。
プレート間地震は,プレートの境界の断層が急激にずれることによって発生する(「プレート間地震」の項参照)もので,この断層の急激なずれが,海底の地形を急激に変化させます。そして,このときに隆起した部分が津波の山に,沈降した部分が波の谷となって津波が発生するのです。
津波が来るときには,その前に引き潮になるといわれていますが,必ずしもそうとは限りません。海底の沈降した部分が隆起した部分よりも手前にあるときには,確かに津波の前に引き潮になりますが,逆の場合には,引き潮にならずに津波が来るのです。 |
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図1.津波発生のメカニズム |
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1.地震の発生により,断層のずれが発生する。 |
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2.海底の地形の変化に影響され津波が発生する。 |
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海底,海岸の地形によって変化する津波 |
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津波は,水深や海岸線の地形等によって,様々に変化します。
水深は,津波の速度と高さに影響します。水深が深くなるほど津波の速度は速くなり,水深10mでは36q/hと人が全力疾走するぐらいの速度なのが,水深500mでは250q/h,水深5,000mでは,実に800q/時とジェット機並の速度に達します。このため,陸地に近づき,水深が浅くなるにつれて津波の先頭の部分の速度が遅くなり,後から来る波が次々にそこに覆いかぶさって津波が成長していくことになるのです。
また,この海岸線の地形も,津波の高さに影響を与えます。宮城県北部の海岸は,リアス式海岸と呼ばれるV字型の入り江が連続する複雑な形状の海岸線を構成していますが,こういった地形では,海岸線が奥に入るに従って狭まるため,津波が狭い範囲に集約されてしまい,成長していくことになります。 |
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津波予報の種類 |
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地震が発生すると,気象庁が,その地震により地震が発生するかどうかの予報を出します。具体的な予報の内容は,下表の通りです。
津波は,早いときには,地震発生から数分で襲来することもあります。地震を感じたとき,又は,地震を感じない場合でも,津波注意報や津波警報が出たときは,すぐに海岸から離れ,高台に避難することが重要です。 |
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| 予報の種類 |
解説 |
発表される津波の高さ |
| 津波警報 |
大津波 |
高いところで3m程度以上の津波が予想されますので,厳重に警戒してください。 |
10m以上 8m
6m 4m 3m
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| 津波 |
高いところで2m程度の津波が予想されますので 警戒してください。 |
2m 1m |
| 津波注意報 |
津波注意 |
高いところで0.5m程度の津波が予想されますので,注意してください。 |
0.5m |
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地震の揺れの大きさと津波の大きさは無関係? |
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地震の揺れがそれほど大きくないと,津波も大きくないような気になりがちですが,大した揺れを感じない地震でも非常に大きな津波が発生する場合もあります。こういう地震を津波地震と呼びます。
津波地震は,通常のプレート間地震がプレートの境界の断層が急激にずれることによって発生するのに対し,断層のずれが通常に比べてゆっくりと進行することにより起こると考えられています。
日本で発生した津波地震としては,1896年三陸地震(M8.5)が有名です。この地震では,太平洋沿岸での震度は,大きいところでも震度4程度であったにもかかわらず,東北地方の太平洋沿岸部に最大30mを超える津波が襲来し,26,000名を超える死者を出す惨事となりました。 |
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2mの津波なんて大したことない? |
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津波警報が発表されたと思ったら,予報の津波の高さは2m。ちょっとした悪天候でも,5mぐらいの波が立つのに,2mの津波なんて大したこと無いじゃないか。そんなことを考えたことはありませんか?
普通の波と津波は,性質がまったく異なります。普通の波は,水面が風にあおられて発生するため,短い波長の波が連続して発生するのに対して,津波は,断層付近の海水全体が押し上げられ,数十分から,長いときでは数時間に及ぶ非常に長い波長の波が発生します。いわば,津波は,「波」というよりも,「海面の上昇」そのものなのです。 |
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図2.普通の波と津波 |
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1.風等の影響によって発生する普通の波 |
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2.海底の地形の変化に影響されて発生する津波 |
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