太白区

更新日:2016年9月20日

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名取川流域の自然1

変化に富んだ渓谷美で知られる秋保・二口に、秀麗な山が二つそびえている。一つは大東岳、もう一つは神室岳。いずれも深い緑に包まれ、山と谷が際立ち、悠久の歴史を刻む。その地層は第3紀以前のもの。200万年以上も前にさかのぼるという。

名取川から見る夕日の写真

四季折々に美しく装いを変える

名取川は神室岳のふもと、二口渓谷に源を発する大河。

総延長は55キロに及び、太白区内を貫く。

まさに、人類の歴史とともに歩んできた川といえよう。秋保の渓谷を下り、平野をうねり、閖上から海へと注ぐ。

碁石川、広瀬川、中田川は、名取川の支流。それぞれ、生出、中田、上の各地で合流する。

仙台のシンボル・広瀬川が、名取川水系であることを、初めて知った人も多いことだろう。

現在の名取川は、中流域から下流域にかけて、宅地の造成や都市開発が進み、急激に装いを変えた。しかし、上流域を中心に、豊かな自然も、たっぷりと残っている。

神室岳・大東岳を中心とするブナ林。上流から中流にかけては、コナラやクリの林が広がる。ところどころに見えるのはスギ林だ。流域の地形は変化に富んで、160種以上の野鳥が観察されるという。

そして、山深い上流域には、ニボンザル、ニホンツキノワグマ、ニホンカモシカなど。さまざまな動物たちが暮らしている。

名取川を新幹線が横切る写真

名取川を新幹線が横切る

さらに、水中に目を移せば、上流にイワナやヤマメ。水量が増し水温が高くなる中流にはアユやウグイがすむ。

下流域には、水の汚れに強いコイやニゴイ、モツノ、オイカワなど。釣り人にとっても魅力あふれる命の川だ。

名取川には秋になると、サケがのぼってくる。かつては、数えきれないほどのサケが、産卵のために帰ってきたという。

しかし最近は、その数がめっきり減った。

「川が汚れてきたからねえ」
漁協の人が嘆く。

現在、サケは人工ふ化され、毎年、80万匹以上が名取川と広瀬川に放流されている。回帰率は2.6%。3~4年後に、約2万匹が戻って来る計算になる。

恵みの川にふさわしい、サケの群れ。いつの日か、そんな光景が再び見られるのだろうか。

中田小学校では十数年前から、サケの受精と飼育を授業に取り入れている。

この日も2年生が、サケから卵を採り出し、受楕させるのを見学していた。

「サケは4年間、海で何をしているの?」

かわいい子供たちの質問が相次ぐ。稚魚を放流するのは3~4ヶ月後。帰ってくるのは6年生になったころだ。

子供たちは生命の尊さと自然の営みを、川を通して学ぶことになる。

植物に昆虫、動物に魚、木々の縁、深山に里の山々。名取川はうねり、下りながら、命の糧を分け与え続ける。

子供達のためにサケを川岸に上げている写真

子供たちのためにサケを川岸にあげる

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