更新日:2020年11月26日
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今回から始まります全力防火!「火の用心」タイムズ。各季節の火災予防を中心に「火の用心」に関する内容を幅広く、全力でお伝えしていきます。どうぞよろしくお願いします。
夏といえば、プール、かき氷、花火、お盆など、人それぞれ様々なものを思い浮かべると思います。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、仙台の夏のイベントの代表ともいえる仙台七夕花火祭が中止となりました。
こんな時だからこそ「自宅で花火!」という方も少なくないかもしれませんね。
皆さんご存じかもしれませんが、花火には火災やヤケドにつながる危険があります。楽しく花火をするためにも火の用心が大切です。
それでは、まずは家庭での花火の「火の用心」からです。
最近ではいろんなお店で見かける「おもちゃ花火」ですが、実は皆さんが考えている以上に注意が必要なものです。
ということで、自宅で花火を楽しむためには「火災」と「ヤケド」にご用心。
火災を起こさないためには、
ヤケドをしないためには、
そして花火で遊ぶときは、周りのことも考えて次のことにもご用心。
というのも、最近マナー違反の増加で「花火禁止」になってしまう場所も増えているそうです。周りの人のため、そして自分のために、マナーを守って花火を楽しみましょう。
花火はいろんなメーカーで作っていますが、「SFマーク」が付いた花火は、品質検査を受けており、花火自体の不備が原因での事故の場合、損害が賠償される場合があります。買うときに確認してみてください。
※公益社団法人 日本煙火協会
それからお盆。お線香だけでなく仏壇やお墓にロウソクを灯す方もいらっしゃると思います。どれも火を使っていますので、ここでも火の用心。
お線香やロウソクなどが原因となって火災になることもあります。次のことにご用心を。
ごく稀なケースですが、これまで仏壇にお供えしたお線香が何らかの原因で座布団に落ち、火災(無炎燃焼※)に至ってしまったものがあります。お盆も火の用心です。
※無炎燃焼は、炎がない状態でじわじわ燃える火災で、座布団などに着火した場合、ちょっと水をかけたくらいでは消えません。一見、消えたように見えて十数時間後に出火した事例もあります。見つけた場合は119番まで通報のうえ、座布団などはお風呂などで長時間つけ込んで、しっかりと中まで水を浸透させてください。
ところで皆さん、火災を見たことはありますか?実際に火災現場を見たことのある方は多くはないのではないでしょうか。言葉ではすべてを伝えることが難しいのですが、火災はすべてのものを燃やし、それまでの暮らしや命さえも、ほんの数時間で奪っていきます。
私たち消防士は、火災のあと、つらい思いや悲しい思いをしている人を見てきました。そのような思いをする方がなくなるよう、火災の原因についてお伝えしますので、「火の用心」の参考にしてみてください。
火災のことを知っていただくために、火災原因を一つご紹介したいと思います。
今回紹介するのは「トラッキング火災」です。どのご家庭でも起こりうる身近な火災の一つといえるのではないでしょうか。
トラッキング火災とは、「コンセントと電化製品のプラグの間にたまったホコリが、空気中の湿気を帯びることでホコリに微弱電流が流れ、これを繰り返すことで炭化が進行、トラックと呼ばれる回路が形成されショートし出火する火災」です。
気づかない間に出火し、大きな火災になってしまうこともありますが、この火災、ちょっとした用心で防ぐことができます。
それでは、トラッキング火災の出火の様子を再現した動画がありますのでご覧ください。
このほかにも火災事例を紹介しているページがありますので、是非ご覧ください。
今回はトラッキング火災についてご紹介しましたが、次回は他の内容をご紹介したいと思います。
さあ皆さん、レッツ「火の用心」。
【全力防火!「火の用心」タイムズvol.1 印刷用ファイル】(PDF:505KB)
※まさむね君の画像は「伊達家伯記念會」のご協力をいただいています。
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