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更新日:2016年9月20日

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マダガスカル関連事業紹介(みなみのしまのアイアイ)

とってもふしぎなサル

アイアイは南の島国マダガスカル島に生息するサルです。
真っ黒な体で、夜に高い木の上で活動するため、観察が難しく、そのくらしはまだまだナゾに包まれています。
1782年に初めてヨーロッパに紹介されてから長い間、サルの仲間かリスの仲間か研究者の間で意見が分かれていました。
頭からお尻まで30~40cm、尾は45~50cm、体重は約3kgと、夜行性のサルとしては世界最大なのです。


明るいうちにエサを食べに出てきた食いしん坊のアイアイ チンバザザ動植物公園では7頭のアイアイを飼育しています。(2009年11月現在)

おかしな姿

アイアイは見れば見るほど不思議な姿をしています。
特に耳と歯、指に他のサルとの大きな違いがあります。
アイアイは大きな耳を持っているので、中指で木の実や幹をトントンとタッピングして、種子や幼虫などがどこにあるのかを音で聞き分けられます。
アイアイの前歯2本はリスやネズミのように長く一生伸び続けます。
その歯を使って硬い木の幹やくるみのような木の実に簡単に穴をあけてしまいます。

この写真のようにアイアイの両手の中指は針金のように細長く、小さな穴から種子や幼虫を掻き出すのにいい形をしています。
つまり、アイアイは堅いものの中に潜んでいる食べ物を探し出して食べることが得意なサルなのです。


なま卵も中指を使って食べてます。
指をスプーンのようにつかってかき出して食べています。

アイアイの生態

アイアイは、オスもメスも単独生活者で森林内にそれぞれなわばりを構えていますが、ときどきオスとメスが行動をともにしているところが観察されています。
採食も睡眠もすべて樹上でします。昼間は木の枝やつるで作った巣で寝ています。


巣材たっぷりの家に戻るアイアイ

好んで食べるのは、主に木の幹や枝の組織の中にいる昆虫の幼虫、ラミーの実、ココナッツ、マンゴー、ライチなどの果実で、皮のかたい果実は中の胚だけを食べます。


アイアイの食跡のあるラミーの実 くるみのようい堅い殻をバキッとかじって大きな穴をあけ食べた様子が分かります。

アイアイの子育ては他のキツネザルよりも長い時間かかります。
生後5ヶ月くらいから自分で探す努力を始めますが、1才になっても相当量の食べ物を母親からおねだりしてもらっているそうです。
アイアイは他の動物が利用しないとくべつ堅いものの中身を食べる動物なので、その技術習得に時間がかかるのでしょう。
3才くらいで交尾するようになり、母親の出産間隔は2,3年といわれています。


チンバザザ動物園で生まれた生後3日の赤ちゃん このときの体重は95gでした

アイアイの危機

1960年代に、アイアイは50頭余りしか生存を確認できなくなり、1970年代の終わりまで絶滅寸前と見られていました。
ところが、80年代から90年代にかけてもともと生存していたマダガスカル島の東部だけでなく、北西部や西部にも転々といることが分かって、2002年の調査での推定総個体数は1,000~10,000頭となっています。

しかし、どこでも森林伐採による生息地の減少に脅かされています。アイアイを「不吉(ふきつ)な動物」と考えるマダガスカル人もいるので中には捕まって殺されてしまうこともあるそうです。


村人に捕らえられ、地元環境省事務所に保護されたアイアイ

八木山動物公園は、宮城教育大やチンバザザ動物園と一緒にアイアイがどんな動物か紹介したり保護の必要性を伝えるための教育活動支援と教材作りに尽力しています。

参考文献:

『マダガスカルの動物』山岸哲編 裳華房
『LEMURS OF MADAGASCAR』Conservation International
WWFジャパンHP「絶滅のおそれのある野生生物」より

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