No.246 2007年 2月号
特集 平成18年仙台市の人口動向
人口の動向は,自然動態(出生及び死亡の動き)及び社会動態(転入及び転出の動き)によって説明されます。この特集は,平成18年1年間の仙台市の人口動向について,社会動態を中心に報告するものです。
・本報告書で用いた地域区分は次のとおりです。
仙台都市圏内の他市町村 : 塩竈市,名取市,多賀城市,岩沼市,亘理町,山元町,松島町,七ヶ浜町,利府町, 大和町,大郷町,富谷町,大衡村 北海道地方 : 北海道 東北地方 : 青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県 東北5県は,東北地方から宮城県を除いた地域 関東地方 : 茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県 東京圏 : 埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県 中部地方 : 新潟県,富山県,石川県,福井県,山梨県,長野県,岐阜県,静岡県,愛知県 近畿地方 : 三重県,滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県 中国地方 : 鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県 四国地方 : 徳島県,香川県,愛媛県,高知県 九州地方 : 福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県,沖縄県 ※なお,本文中にある「その他の地方」は,特にことわりのない場合,上記のうち東北地方と東京圏を除いた地域をいいます。
<<用語の説明 >>
・登録人口 =住民基本台帳人口+外国人登録人口
・人口増加数=自然増加数+社会増加数
・自然増加数=出生数−死亡数
・社会増加数=転入数−転出数+その他増加数(職権記載・消除,国籍取得・喪失,転出取消等)
<<解 説>>
1 概 要
平成18年1年間の人口増加数は2289人となり,平成17年の人口増加数3073人に比べ784人減少しました。その内訳は,自然増加数が2956人(対前年137人の増加),社会増加数が△667人(対前年921人の減少)となり,社会動態が再び減少に転じました。平成18年末の登録人口は101万6611人でした。
(図1,表1,統計表第1表)
図1 人口増加数の推移(平成9年〜18年)
表1 人口の推移−全市,区,総合支所(平成13年〜18年)
各年末(単位:人) 年次 仙台市 青葉区 宮城野区 若林区 太白区 泉区 うち
宮城総合支所うち
秋保総合支所平成13年 1,001,588 270,291 60,451 175,861 128,143 222,003 4,899 205,290 平成14年 1,005,471 271,636 61,608 176,296 128,495 222,420 4,830 206,624 平成15年 1,009,274 272,944 62,424 176,803 128,706 222,804 4,813 208,017 平成16年 1,011,249 273,430 63,176 177,721 128,257 222,632 4,772 209,209 平成17年 1,014,322 273,952 64,392 180,007 127,998 222,564 4,726 209,801 平成18年 1,016,611 274,843 65,498 181,774 127,879 221,783 4,661 210,332
区別の動向をみると,若林区と太白区では人口が減少,青葉区(宮城総合支所管内)と宮城野区,泉区では人口が増加しました。特に青葉区は前年の増加数を上回る一方,太白区では過去6年間で最も大きな減少幅となりました。
増加数が最も多かったのは宮城野区の1767人(自然増加数902人,社会増加数865人)で,以下,青葉区の891人(自然増加数353人,社会増加数538人),泉区の531人(自然増加数725人,社会増加数△194人),若林区の△119人(自然増加数391人,社会増加数△510人),太白区の△781人(自然増加数585人,社会増加数△1366人)でした。
(図2,表1,統計表第1表)図2 人口増加数の推移−区(平成13〜18年)
2 自然動態
過去10年間の自然増加数の推移をみると,出生数は1万人台から9千人台へと減少の傾向となっており,死亡数は4000人台から6000人台へと増加の傾向となっています。平成18年の出生数は前年より352人増加して9491人,死亡数は前年より215人増加して6535人となったことから,自然増加数は2956人となり,平成17年の2819人に比べ137人増加しました。
(図3,統計表第1表)
区別の動向をみると,出生数は全区で前年より増加した一方,死亡数も,若林区を除く各区で前年より増加しました。
自然増加数が最も多かったのは宮城野区の902人(出生数2014人,死亡数1112人)で,以下,泉区の725人(出生数1830人,死亡数1105人),太白区の585人(出生数2105人,死亡数1520人),青葉区の353人(出生数2267人,死亡数1914人),若林区の391人(出生数1275人,死亡数884人)でした。(図4,統計表第1表)図3 自然動態の推移−全市(平成9年〜18年)
図4 自然動態の推移−区(平成13年〜18年)
3 社会動態
過去10年間の社会増加数の推移をみると,県内移動,県外・国外移動ともに減少の傾向となっています。特に,県外・国外からの転入数の減少が大きく,4万5831人(平成9年)から3万8982人(平成18年)と約6800人の減少となっています。
平成18年の転入数は7万5083人で前年より285人増加しましたが,転出数も7万5682人と前年より866人増加し,その他増加数を加えた社会増加数は△667人となり,平成16年以来,再び社会減となりました。
区別の動向をみると,県内移動では若林区と太白区で転出超過しており,他の3区では転入超過となりました。県外・国外との移動については,青葉区と宮城野区が転入超過となりましたが,他の3区では転出超過となり,特に太白区と泉区では転出増大の傾向が強まっています。
社会増加数が最も多かったのは宮城野区の865人(転入数1万5430人,転出数1万4708人,その他増加数143人)で,以下,青葉区の538人(転入数2万3170人,転出数2万2384人,その他増加数△248人),泉区の△194人(転入数1万3428人,転出数1万3658人,その他増加数36人),若林区の△510人(転入数9192人,転出数9666人,その他増加数△36人),太白区の△1366人(転入数1万3863人,転出数1万5266人,その他増加数37人)でした。(図5,統計表第1表)
図5 社会増加数の推移−全市,区(平成13年〜18年)