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更新日:2021年7月14日

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地震への備えと対応

地震にどう備える?地震についての基礎知識家庭での備え住宅、ブロック塀等の耐震対策地域のコミュニケーション

地震にどう備える?

我が国は、世界でも有数の地震多発地帯であり、過去に大規模な地震が繰り返し発生しています。

昭和53年6月12日には、宮城県沖地震が発生し、現在の仙台市域で死者16名、重軽傷者10、119人(注1)という多大な被害が生じました。その後も、平成7年1月17日に阪神・淡路大震災、平成19年7月16日に新潟県中越沖地震、平成20年6月14日に岩手・宮城内陸地震等の大規模地震が発生し、各地に大きな被害をもたらしました。
こうした地震災害の発生に加え、国の地震調査委員会が平成19年1月に、10年以内で60%程度、20年以内には90%程度以上、そして、30年以内では99%の確率で新たな宮城県沖地震が発生すると発表したことを受け、本市では、市民、事業者、行政が一体となって、様々な地震対策に取り組んできたところです。

このような中で、平成23年3月11日14時46分、三陸沖を震源とする観測史上最大規模の平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震が発生しました。この地震により巨大な津波が発生し、東北地方をはじめとする太平洋沿岸部は壊滅的な被害を受けました。この地震に伴う震災は東日本大震災と命名され、犠牲者・行方不明者は18,000人を超え、交通、通信、港湾、製油所など広範囲に多大な被害が発生し、それに伴い電気、ガス、上下水道など、重要なライフラインが寸断される未曾有の大災害となりました。

このような超巨大地震の前では、残念ながら、私たちの取り組みは十分なものではありませんでした。しかしながら、それまでの取り組みが被害を軽減したこともまた事実であり、地震に対する日々の地道な備えの重要性が深く再認識させられました。
この東日本大震災においては、特に、自分や家族の身を守る「自助」、地域で助け合う「共助」の重要性がクローズアップされました。

ここでは、自分と家族の命を守る様々な地震対策を紹介します。

(注1)重軽傷者については、旧仙台市と旧泉市の合計です。

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地震についての基礎知識

地球の構造

地球の内部は、大きく分けて、3つの層から成り立っています。ニワトリの卵にたとえると、外側を包むカラにあたる部分が「プレート(地かく)」と呼ばれ、十数枚のプレートから成り立っています。その下の白身にあたる部分は「マントル」と呼ばれ、岩石のような固体でできています。そして、中心の黄身にあたる部分は「核」と呼ばれ、液体となった鉄等でできています。

プレート間地震のメカニズム

マントルは、固体でできていますが、核等から発せられる熱によりゆっくりとした速度で対流運動(注2)を行っていると考えられており、そのため、その上に乗っている十数枚のプレートも年間数cmという単位でそれぞれ動いています。
プレートが動くことにより、プレートとプレートが出合う場所(プレート境界)では、プレートの先端部がぶつかったり、こすれあったりすることによりひずみが発生します。このひずみが蓄積し、限界に達すると、プレートは元に戻ろうとして動き、地震が発生します。これがプレート間地震と呼ばれるものです。プレート間地震は、ときにマグニチュード8クラスの巨大地震になることがあるほか、津波が発生する場合があり、広い範囲で大きな被害をもたらす場合があります。
仙台市の東の海底では、太平洋側のプレートが日本列島のある大陸側のプレートの下にもぐりこんでいます。この時いっしょに引きずり込まれた大陸側のプレートが元に戻ろうとしてはねあがるときに発生するのが宮城県沖地震です。

注2)液体の一部が温められると、温まった部分の液体が膨張して軽くなり、上に昇って冷たい液体と入れ替わる現象。

図1.プレート間地震のメカニズム

プレート間地震のメカニズム

プレート間地震のメカニズムイラスト1

1.AプレートがBプレートを引きずりながらその下に潜り込む。

プレート間地震のメカニズムイラスト2

2.Bプレートは元に戻ろうとして動く。この時地震が発生する。

プレート内地震のメカニズム

プレートの運動によるひずみは、プレートそのものだけではなく、プレートの内部にも蓄積されていきます。岩ばんの弱い部分がこのプレート内部のひずみに耐えられなくなり、急激にずれることにより発生するのがプレート内地震です。
このプレート内地震により発生した地層や地形のずれを断層と呼び、なかでも,約180万年より現在までに地震を起こしたことのある断層を活断層と呼びます。活断層は、いわば治りきっていない傷のようなもので他の部分と比べて弱いため、また地震が発生する可能性が高い部分です。
プレート内地震は,津波が発生せず、大きくてもマグニチュード7を超えることはまれですが、地下約20kmまでの比較的浅い部分で起こるため、やはり大きな被害をもたらす場合があります。
仙台市域には、長町-利府線断層帯、大年寺山断層、鹿落坂断層、坪沼断層、愛子断層、作並-屋敷平断層という6つの活断層が存在します。

マグニチュードと震度

マグニチュードは地震のエネルギーの大きさを表します。マグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になります。2増えれば、32倍の32倍ですから、そのエネルギーは約1,000倍になります。
マグニチュードに対し、震度はそれぞれの場所でのゆれの大きさを表します。同じ地震でも震源地からの距離やその場所の地盤によって異なります。日本では気象庁震度階級に基づき、震度5と6を「強」と「弱」に分けた10階級に分類しています。以前は震度を体感や建物等の被害の状況を調べて判定していましたが、現在では、震度計による機械的で、より速い判定を行うようになりました。

仙台市内の震度計設置場所

市内の震度情報は、気象庁の設置基準に基づき、宮城県、気象庁および(国研)防災科学技術研究所が設置した市内9箇所の震度計により観測した情報となっております。これらの震度情報につきましては、各報道機関を通して公表され、本市の応急対策に活用するとともに、みなさまへの情報として提供されております。

仙台市内の地震計設置場所の図

仙台市内の震度計設置場所

番号

震度発表名称

設置場所

設置者

1

「仙台青葉区雨宮」

青葉区堤通雨宮町

(青葉消防署)

宮城県

2

「仙台青葉区落合」

青葉区落合二丁目

(宮城消防署)

宮城県

3

「仙台青葉区大倉」

青葉区大倉

気象庁

4

「仙台青葉区作並」

青葉区作並

(国研)防災科学技術研究所

5

「仙台宮城野区五輪」

宮城野区五輪一丁目

(仙台管区気象台)

気象庁

6

「仙台宮城野区苦竹」

宮城野区苦竹三丁目

(宮城野消防署)

(国研)防災科学技術研究所

7

「仙台若林区遠見塚」

若林区遠見塚二丁目

(若林消防署)

宮城県

8

「仙台太白区山田」

太白区山田北前町

(太白消防署)

宮城県

9

「仙台泉区将監」

泉区将監四丁目

(泉消防署)

宮城県

【参考】

 

正確な震度観測を行うために(気象庁ホームページ)(外部サイトへリンク)

お住まいの震度について

上記観測地以外の震度予測については、仙台市ホームページ内の「仙台市地震ハザードマップ」でご確認ください

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家庭での備え

住宅の耐震性を調べよう

家の地盤や耐震性を調べ、問題があれば補強するようにしましょう。自宅周辺のブロック塀、石塀などの強度も確認しましょう。なお、これらの耐震診断、耐震補強を行う場合には、仙台市の助成制度等が利用できる場合があります。
また、プロパンガスのボンベは,鎖等でしっかり固定しましょう。

家の耐震性を調べる

家具類を柱や壁に固定しよう

家具類は転倒防止金具で固定しましょう。また、倒れてしまった場合に備え、扉や窓のそば、寝室等には大型の家具類を置かないようにしましょう。
中のものが飛び出さないように、ひもで固定したり、扉に留め金を付け、ガラス部分に飛散防止フィルムを貼りましょう。

家具類を固定する

※ ひとり暮らし等高齢者世帯のうち、自力で転倒防止器具を取り付けることが困難な世帯に、取付け支援を行っております。また、市では、65歳以上の日常生活上注意を要するひとり暮らしの方(日中ひとり暮らしの方を含みます。)を対象に「緊急通報システム機器の貸し出し」を行っております。詳細は、下記「家具転倒防止器具取付支援事業のご紹介」をご覧ください。

家具転倒防止器具取付支援事業のご紹介(PDF:130KB)

火を使う器具とその周辺を点検しよう

ストーブは耐震自動消火装置付きのもの以外は使わないようにしましょう。また、ストーブ、コンロ等の周りには燃えやすいものを置かないように日頃から注意しましょう。

火を使う器具とその周辺を点検する

消火器や消火バケツを用意しよう

消火器や消火バケツを用意しましょう。また,風呂桶には、常に水をためておきましょう。消火用水や断水時の生活用水としても使えて便利です

消火器や消火バケツを用意する

非常持ち出し袋を準備しよう

貴重品、懐中電灯、ラジオ、食料等災害時に必要となるものをリュック等にまとめ、すぐに持ち出せるところに置いておきましょう。

非常持ち出し袋を準備する

家族で災害時の行動を話し合おう

家族で、いざというときの避難場所、避難路を確認し、離ればなれになってしまったときの集合場所、連絡方法等についても決めておきましょう。
また、住所、氏名、血液型等の重要事項を記入した避難カードを作成し、家族みんなで持ち歩くようにしましょう。

家族で災害時の行動を話し合う

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住宅、ブロック塀等の耐震対策

住宅等

建物も人間と同じで、建てたときから弱かったり、病気にかかったり、年もとります。ときどき健康診断をしてあげないとけがをしたり倒れたりします。
阪神・淡路大震災では、古い住宅が多数倒壊し、多くの方々が犠牲となりました。特に、昭和56年以前に建てられた建物は、古い建築基準に基づいて建てられているため、現在の耐震基準を満たしていない場合があります。
大切な家族,大切なわが家を守るため、耐震診断をしてみましょう。

お問い合わせ先

お問い合わせ先

お問い合わせ先

電話番号

青葉区街並み形成課

022-225-7211

宮城野区街並み形成課

022-291-2111

若林区街並み形成課

022-282-1111

太白区街並み形成課

022-247-1111

泉区街並み形成課

022-372-3111

ご注意ください!

仙台市と関係があるような紛らわしいチラシを配ったり、不安をあおるような言い方をして、住宅等の建替工事や補強工事をする業者が増えています。
トラブルを防ぐため、会社名や訪問者名を確認したり、身分証明書等の提示を求め、不審に思った場合は契約等をする前に仙台市にご相談下さい。
もし、悪質な業者等の被害に遭ったときは、仙台市消費生活センター(電話:022-268-7867)にご相談下さい。

ブロック塀

宮城県沖地震では、ブロック塀等の下敷きになって,多くの方々が犠牲となりました。また、宮城県北部を震源とする地震や十勝沖地震でも、耐震対策が不十分なブロック塀等が数多く倒壊し、その危険性が再認識されました。

1978年宮城県地震時の様子

1978年宮城県沖地震時の様子

次の点検を行ってみて、ひとつでも該当している項目があるなら、そのブロック塀は、安全性に欠けると考えられますので、改善を行う必要があります。

ブロック塀の点検イラスト

上の項目に該当しない場合でも、「ブロック塀の上に工作物が設けてある。」「ブロック塀の下によう壁(土留め)がある。」「ブロック塀を造ってから20年以上経過している。」ような場合には注意が必要です。
なお、このような危険なブロック塀等を除去し、生垣をつくる場合には、生垣の植栽とブロック塀の除去に必要な費用を助成する制度もあります。詳しくは、下記の担当までお問い合わせください。

※ブロック塀の点検項目

  1. ぐらつきがある
  2. 傾きがある
  3. 高さが2mを超える
  4. コンクリートブロック部分に土圧がかかっている
  5. すかしブロックが連続で使用されている
  6. 基礎の根入れ(土に入っている部分)の深さが30cm未満である
  7. 亀裂、目地わかれがある
  8. 控壁がない、または控壁の間隔が3,4mを超える

 

お問い合わせ先

お問い合わせ先

お問い合わせ先

電話番号

青葉区街並み形成課

022-225-7211

宮城野区街並み形成課

022-291-2111

若林区街並み形成課

022-282-1111

太白区街並み形成課

022-247-1111

泉区街並み形成課

022-372-3111

よう壁等

亀裂やふくらみのある「よう壁」、はりだしている「がけ」等は危険です。日頃から点検に努め、異状を見つけたときは、補修を行いましょう。危険なよう壁やがけ地の改善には、防災工事資金の融資制度があります。

お問い合わせ先

お問い合わせ先

電話番号

仙台市都市整備局開発調整課

022-214-8344

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地域のコミュニケーション

隣近所と防災について話し合おう

大地震のような規模の大きい災害の場合には、交通網の寸断や、通信手段の混乱等により、公的機関による防災活動が十分に行えない場合が考えられます。
そのような場合には、住民自身による自主的な防災活動が重要になります。
近所の皆さんと話し合ったり、町内会等の防災訓練に積極的に参加する等して隣近所と協力し合える関係をつくりましょう。

隣近所と防災について話し合う

自主防災組織に参加しよう

自主防災組織は、地域ぐるみで行う防災活動の拠点となる組織です。
仙台市では、町内会等による自主防災組織の結成を進め、防災用品の助成や活動の拠点となるコミュニティ防災センターを整備しています。自主防災組織の結成や活動の進め方は、最寄りの消防署にご相談ください。

自主防災組織に参加する

災害時要援護者を支援しよう

日頃から、地域のコミュニティづくりに努め、高齢者、子ども、病気や障害を持つ方々を地域のみんなで支えましょう。

災害時要援護者を支援する

地域の防災拠点を確認しよう

指定避難所、市民センター、コミュニティ・センター等には食料や飲料水等を備蓄しているほか、市民センター、コミュニティ・センターに資機材倉庫を併設した、「コミュニティ防災センター」には食料や飲料水だけでなく、担架、バール、スコップ、発電機などの資機材も備蓄しています。

地域のみんなで防災拠点を把握しておきましょう。

コミュニティ防災センター内部の写真
コミュニティ防災センターの資機材

備蓄している食料の写真
備蓄している非常食

防災備蓄倉庫の写真
防災備蓄倉庫

地域の道路状況を確認しよう

大きな災害のときには、いざ避難所等に行こうとしても、ふだん利用している道路が通れなくなっている場合があります。また、国道や主要な県道などは、緊急輸送路として一般車両の通行が制限されることがあります。地域の道路状況を地図で確認しておきましょう。

災害危険箇所等を確認しよう

地域の要注意箇所を確認しておきましょう。仙台市の「せんだいくらしのマップ」(外部サイトへリンク)には、次のような場所を記載しています。

災害危険箇所等

土砂災害危険箇所

(地すべり防止区域)

地すべりの発生するおそれの大きい区域で、「地すべり等防止法」により指定されています。

土砂災害危険箇所

(急傾斜地崩壊危険区域)

崩壊により大きな被害が生じるおそれのある急傾斜地で,「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」により指定されています。

土砂災害危険箇所

(砂防指定地)

土石流などが発生するおそれのある土地で、「砂防法」により指定されています。

津波警戒区域

津波被害の予測シミュレーションにより、津波への警戒が必要と考えられる区域です。

消防活動強化区域

道路や消防用水などの条件から、消防活動上の対策を強化する必要がある区域として、消防局の計画で定めているものです。特に地震など大きな災害のときには、出火の防止に努めましょう。

地域の防災マップを作製しよう

地域の防災拠点、道路状況、災害危険箇所等を確認したら、これらを記載した地域の防災マップをつくりましょう。

お問い合わせ先

お問い合わせ先

電話番号

危機管理局減災推進課

022-214-3109

青葉消防署

022-234-1121

宮城野消防署

022-284-9211

若林消防署

022-282-0119

太白消防署

022-244-1119

泉消防署

022-373-0119

宮城消防署

022-392-8119

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お問い合わせ

危機管理局減災推進課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎2階

電話番号:022-214-3109

ファクス:022-214-8096