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We Know SENDAI
更新日:2023年5月9日
株式会社ブイキューブ
技術本部副本部長兼仙台開発センター長
杉山 幸弥氏
当社では既存のICT基盤を活用したウェブ会議サービス・テレビ会議システムやウェブセミナーといった「ビジュアルコミュニケーションツールの企画・開発・販売・運用・保守」、企業などへの「ビジュアルコミュニケーションサービスの提供」を展開しています。同サービスを活用することで、各種会議や研修・セミナーはもとより、新製品の情報なども全国に点在する本社、支社を問わず、リアルタイムで共有することが可能となります。また、自社サービスを活用してテレワーク環境の構築など働き方改革も推進しています。
1998年10月の創業以来、ビジュアルコミュニケーション市場における先駆者として成長を続けており、連結社員数は543人。名古屋、大阪、福岡の国内3営業所のほか、アメリカ合衆国、シンガボール、中国など7ヶ国に現地法人を設けています。
仙台に進出した一番の理由は優秀な人材の確保でした。首都圏では人材獲得競争が高まっており、当社が求めるエンジニアがなかなか採れないというジレンマがあり、地方進出を検討することとなりました。6都市が候補にあがりましたが、都市機能の充実度、交通アクセスの良さ、住環境の良さがポイントとなり、進出先を仙台に決定しました。助成金に関しても、本社の移転、工場の新設などが必要条件となる自治体が多いなか、仙台市はIT系企業が地方へ進出する際の規模感でもしっかり助成対象となるよう要件が考えられており、その間口の広さも魅力でした。また、東日本大震災があり、復興に役立ちたいという思いも強かったですね。
人材面でも、すぐにエンジニア経験者を3人確保できました。1人は仙台市内での転職、2人は仙台出身者で東京からのUターンと、当社が想定していた採用ができました。「仙台で働きたいけれど、IT系のエンジニアが働ける場所が少ない」という声を耳にしていましたので、そのような人たちの受け皿になりたいという思いがかなったと考えています。今後も仙台に戻ってきたい人たちを積極的に採用していきたいです。
最新技術の研究ならびに各種「V-CUBE」サービスの開発・保守・運用といった業務に関しては、東京も仙台も同じ内容ですので、システム開発の企画、発案などは仙台でも積極的に行われています。プログラム制作は数人でも大規模のものができますが、製品をつくる際の不具合を調べるテスト・検証には人手が必要となります。テスト・検証に関しては仙台での対応力が基盤となっています。
事業拡大を進めるうえで、ITエンジニアの増員は必要不可欠となりますが、東京だと増員のためのスペース拡充は賃料の問題などもあり難しい状況にあります。そのため、賃料相場も東京より安く、助成制度なども充実している仙台で、積極的にエンジニアを増員し、東京と同程度の規模にしたいと考えています。東京にはプログラマー、デザイナーなどを合わせ70人弱のスタッフが在籍していますが、仙台は現在約20人なので、まずは40人へ増員を目指しています。また、首都直下型や南海トラフ地震などが発生した場合には、仙台中心の対応も視野に入れています。
ビジネス面に関しても仙台はJR仙台駅を中心に優れた都市機能があり、東京と遜色のないレベルです。人材に関しても、話をしっかり聞いてくれる素敵な人が多く、応募される方の全員を採りたいぐらい優秀な人がそろっています。当社のビジュアルコミュニケーションサービスの活用を併せれば、あらゆる面で東京と変わらない業務展開が可能な街といえます。
(2017年3月取材)
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