泉ケ岳の冬季登山を計画されている方へ
特に冬季登山では、たとえ豊富な経験や技術、知識を有していても、急激な気象の悪化、雪崩などの自然災害に見舞われると、一瞬で生死にかかわる状況に陥ります。
泉ケ岳は街中からも眺めることができ、仙台市中心部から車で1時間ほどで訪れることができる身近な山ですが、毎年、1年を通して遭難事故が発生しています。
山岳遭難を防ぐ第一歩は、登山する山をよく理解することです。事前にコースの状況や天候等の情報を収集し、冬山の登山経験が豊富な信頼できるリーダーのいるグループで、ゆとりを持った登山計画を立てるとともに、あらゆる可能性を想定したうえで、万全な冬山の装備で登山しましょう。

冬山遭難事故の防止には
- 命の道しるべ、登山(入山)届
登山(入山)届は、捜索救助の際に捜索範囲を絞り込めるため、素早い救助の手掛かりになります。必ず提出してください。
- 登山は、体力・装備・知識の総合力で
冬山での遭難は命にかかわります。お知り合いや登山用品店などの冬山登山経験者のアドバイスを受け、冬山登山の知識を備え、登る山に見合った適切な装備を準備してください。年齢を問わず、自分の体力とその日の体調・技術・経験に見合った登山を心がけてください。
- 天気予報は命のお守り、登頂を躊躇したら早めの撤退を
山の天気は生死を分けます。山岳地帯の気象の変化は急激で、撤退が遅れると遭難につながります。ふもとの天気予報ではなく、山岳専門の天気予報で常に気象情報に注意しながら行動してください。
- 登山はスポーツ、観光気分が遭難を招く
観光気分の人まかせでは、自分の命は守れません。登山は自己責任とはいえ、捜索救助を行う側も自分の「命をかけている」ということを忘れないでください。また、捜索の規模によっては救助者に費用負担が発生することがあります。
- 登頂を躊躇したら早めの判断・撤退を
準備・経験不足、体調不良、天候の悪化など、少しでも登頂が難しいと感じたら、下山を決断してください。

それでも自力での下山が難しくなったときは
泉ケ岳の山塊は船形連峰に及びます。無理に移動せず体温を保つ対策を取りながら救助を要請してください。
- 宮城県泉警察署
- 宮城県山岳遭難防止対策協議会泉支部
- 仙台市泉区役所