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更新日:2022年4月1日

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【仙台防災未来フォーラム2022】SDGs×防災×杜の都シンポジウム

【仙台防災未来フォーラム2022】SDGs×防災×杜の都シンポジウムを開催しました

「仙台市SDGs未来都市計画」では、「防災環境都市」の推進をテーマに掲げており、「防災環境都市」としての都市ブランドを確立させ、持続可能なまちづくりに資する、先進的な経済活動が展開される環境を整え、地域経済の活性化につながる都市を目指すこととしています。

このたび、防災や環境配慮の視点を織り込んだSDGsの取り組みを紹介するとともに、企業がSDGsに取り組む意義について考えるシンポジウムを開催しました。

※【仙台防災未来フォーラム2022】の1プログラムとして実施。

案内チラシ

SDGs×防災×杜の都シンポジウムチラシ(PDF:1,779KB)

日時・会場

  • 令和4年3月5日(土曜日)10時00分~12時00分(開場9時45分)
  • 仙台国際センター展示棟 展示室3ーA(仙台市青葉区青葉山無番地)

基調講演

事業構想大学院大学「月刊先端教育」編集長 伊藤慶子氏 
「SDGsはじめの一歩 事業を通した社会価値創出」 伊藤慶子氏

  • SDGsは地球環境、飢餓や貧困といった人類が抱える大きな二つの課題を解決しようということが目標で、ユニバーサルヘルスカバレッジという考え方は日本の国民皆保険を手本にしていたり、ゴール11の「住み続けられるまちづくりを」には仙台防災枠組が盛り込まれていたりと、SDGsには日本も深くかかわっている。
  • 学校教育においても、総合学習や個別教科のなかで、SDGsが非常に多く取り上げられている。これから社会に出てくる若い世代は、SDGsの考えが基本的に頭の中にインストールされている状態であると言える。
  • ビジネスの場においても、サプライチェーンを通じてSDGsへの配慮が求められているほか、SDGsに配慮した事業をするところに融資や投資が集まってきているなど、企業として生き残るため、取引先や顧客から選ばれるため、SDGsを知り、事業の中で実践をしていくということが非常に重要な時代になっている。
  • 企業における取組事例を見てみると、「全く新しいことを始めた企業はない」、「他企業等とパートナーシップを構築」、「トップの社会課題解決への強い思い」、という3つの共通点がある。
  • これから取り組みを始めるにあたってのヒントは「歴史」と「共創」。自社や地域の歴史を見つめるということで磨くべき価値や強みが見つかり、外部の人々と触れ合う機会を増やし、多様な価値観に出会うことで新しいアイデアが出てくる。
  • イノベーションというのは、多様な人との繋がりから生まれる新しい結合であると言われる。共創という考えを基盤に据えながら、イノベーションを起こし、持続可能な世界を作るということをビジネスの世界でぜひ実践していただきたい。

事例発表

株式会社SKホールディングス代表取締役 齋藤孝志氏

  • SKグループは、株式会社サイコー、SKトレーディ齋藤孝志氏ング、ステップスナインと、全体の事業構想やバックオフィス機能を兼ね備えたようなSKホールディングスの4社で構成される。
  • 地元中小企業が地域にどれだけコミットできるか、それがとても大切。我々の力、一つ一つは小さいが、それぞれの会社が手を取り合って、同じ目的に向かって進んでいくようなエコシステムを確立したいと考えている。
  • 2011年の東日本大震災が大きな転換点となった。それまでも地域貢献ということは大切にしてきたが、より地域貢献を意識するような事業に取り組むようになった。
  • また、震災を受けて、お金よりも大切な価値があるんじゃないかと感じた。子供たちに真剣に向き合う大人の強さを見せていくことや、人と人の繋がり、ふるさとを思う気持ちということが大切。
  • 地域の社会課題解決をしていくような企業として発展していかなければならないと思っている。自社だけで何かをするということではなくて、地域の企業の皆さんやあらゆる方々と地域をどう変えていくかということを、我々の小さな力ではあるが、コミットしてやっていきたい。

公益財団法人味の素ファンデーション被災地復興事業マネージャー 齋藤由里子氏

  • 齋藤由里子氏味の素ファンデーションは、味の素が2017年の4月に設立した公益財団法人。もともと味の素の中にあった社会貢献的な意味合いの強い4つの事業を担っている。これらの事業は、会社の業績が下向きになったからといって途中でやめることができるものではない。
  • 4つの事業のうち3つは海外事業、唯一の国内事業が被災地復興支援事業で、「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」という参加型の料理教室を、東日本大震災の被災地における食生活の改善と、コミュニティづくりを通じた復興応援として2011年10月にスタートした。
  • 2019年度でスタッフ派遣型の支援は終了し、2020年度からは料理教室を継続してくださる地域団体の後方支援をスタートするはずだったが、コロナで、残念ながら一緒に作って食べる機会がなかなか持てていない状況。
  • 8年半の活動を通じて、食べることの価値は非常に広いということを学ばせていただいた。食というものは、毎日の営みにおける楽しみや生きがいでもあり、文化的な意義は大きい。また、毎日の営みだからこそ人と繋がるための接点となり、それが地域コミュニティの参加のきっかけになる。食は体の栄養ということだけではなく、心の栄養でもあるということを感じている。

尚絅学院大学ボランティアチームTASKI 中嶋優美佳氏(学生)・立花和奏氏(学生)

  • 中嶋氏・立花氏尚絅学院大学ボランティアチームTASKIは東日本大震災をきっかけに、2012年に発足した団体で、主に名取市閖上地区で活動している。「人と人を“つ”なげる」、「時代の変化に合わせて活動を“つ”づける」、「自分たちが情報を“つ”たえる」、という3つの“つ”を意識して活動している。
  • 地域の方との交流を図るお茶会や、地域の方からお話を伺うバスツアーなど、直接対話を通した活動をメインに行ってきた。コロナ禍の活動としては、山形県最上地域が官民一体となって実施している、地域の高校生と大人をつなぐ「ジモト大学」というプロジェクトにも参加させていただき、閖上の方々から学んだことを生かしながら、東日本大震災や一人暮らしの防災についての講義やグループセッションをオンラインで行った。
  • ゴール11「住み続けられるまちづくりを」のなかの『強靱(レジリエンス)』という言葉には「被災したところから立ち向かう力」、「防災意識を持つことによって、被害を最小限にする」という意味が含まれている。
  • 地域の方が楽しいと思う機会や居心地の良い場所づくりのお手伝いや防災・減災に対する意識を高めてもらう活動が、レジリエンスの強化、「住み続けられるまちづくりを」への貢献になっていると考えている。

パネルディスカッション〈コーディネーター:事業構想大学院大学「月刊先端教育」編集長 伊藤慶子氏〉

SDGsに取り組む意義等について

  • SDGsはもはや当たり前という感覚。SDGsを成し遂げるのは人であり、食事・栄養がなければ他のゴールも成し遂げられない。逆に、他のゴールを達成しないと栄養の問題は解決できないし、そうしたことについての教育も重要である。(齋藤由里子氏)
  • SDGsを意識するよりも前から、地元の企業として地域に貢献するために何ができるかということを考えていた。SDGsは中小企業にとって遠い存在のようにも感じるかもしれないが、考え方の基礎となる部分は変わらない。また、採用の面でも、自分たちの理念や繋がっていきたいという思いを発信した方が、仲間が広がるように感じている。(齋藤孝志氏)
  • 就職活動で企業を見るときは、その企業がSDGsについてどのような取り組みをしているかが分かると、より関心を持つことができ、より惹かれるという印象がある。(立花和奏氏)
  • 漠然と「SDGsに取り組んでいます」というだけでは、何に取り組んでいるのかが分からないので、SDGsに関する具体的な目標や実績などが見えた方が、よりその企業で就職活動を頑張りたいと思えるようになる。(中嶋優美佳氏)

取組の工夫等について

  • 常にSDGsを意識して活動してきたわけではなかったが、人と人をつなげたり、パートナーシップをつくったりと、自分たちの活動がSDGsに繋がっていた。(中嶋優美佳氏)
  • 自分たちの活動について考えてみると、SDGsだからということで何かが出来上がったというよりも、SDGsという視点であらためて見てみると、SDGsとの繋がりが発見できた。(立花和奏氏)
  • これからSDGsの取り組みを始めようと思っている方にとっても、「SDGsだから新しいことを始めよう」というより、これまで行ってきた取り組みとの関連性を見つけていくことが大事。(伊藤慶子氏)
  • 社内のスタッフを誰一人取り残さないために、事業計画とSDGsを結び付けて、どこの部署のどういう活動がSDGsに繋がっているかを共有することや事業を継続していくことが大切。自分たちの事業は、SDGsの目標となっている2030年で終わるわけではない。(齋藤孝志氏)
  • 一緒につくって一緒に食べることが次の災害に備えるという意味を持つ。人との繋がりをつくることで、次に災害が起きたときに助け合えるということが大きい。(齋藤由里子氏)

地域の方と繋がることで、新しく気づいたこと

  • 地域の高齢者は若い世代と話をする機会がなく、大学生と話をすることが楽しいという意見を聞く。自分たちのような大学生は、若いということを生かして誰かとつながることができると気付けた。(立花和奏氏)
  • 地域の方からは、震災で知り合いと離れ、話をする機会が減ったなかで、大学生が来てくれるだけで地域が明るくなり、話す機会ができてうれしいと伺う。かしこまらずに、ちょっと雑談するような感じでもいいんだという気付きがあった。(中嶋優美佳氏)
  • 栄養学を学んでいる学生にレシピを作ってもらったことがあり、その学生の先生が「地域の高齢者が学生に対してアドバイスをすることで、自分が役に立てたと感じてまた元気が出る」とおっしゃっていた。「何かいいことをしなければ」と身構えるのではなく、ただ甘えに行くだけでもよいのかもしれない。(齋藤由里子氏)
  • 社会人になると目的を持ったコミュニケーションが増えてしまうが、目的のないコミュニケーションも大切で、そこから新しいつながりが生まれて、さらに社会の課題に対して協力する体制が生まれていくのかもしれない。(伊藤慶子氏)

まとめ

  • SDGsや地域の社会課題解決といった文脈で、企業同士が集まって雑談をしていくことがすごく大切。何らか答えを持っていなくとも、同じ思いを持った人たちがつながることで新しいものが生まれる。色々な方とつながりながら、どのように社会課題を解決するか、どのように世界にインパクトを与えていくかということを意識することが大切だと感じている。(齋藤孝志氏)
  • 「つながり」というキーワードが共通していたので、自分たちが地域で活動してきたことは間違っていなかったと感じると同時に、縦のつながりだけではなく、横のつながりをもっと広げていければと思った。(中嶋優美佳氏)
  • 自分たちの活動は将来につながるということを再認識できた。これから学生、地域、企業が協力していければより良い地域、より良い社会になるのではないかと感じた。(立花和奏氏)
  • 学生のお二人のお話を聞いて、大人たちが見過ごしていたことに対する責任を果たすためにも、自分たちが出来ることをやらなければならないと思った。生活者として、市民として、自分の地域を見回しながらいろいろな問題を直視して、それを自分ごとにしていくことが大事だと感じた。(齋藤由里子氏)

   2022SDGsシンポジウム全体1 2022SDGsシンポジウム全体2

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