ホーム > くらしの情報 > 健康と福祉 > 障害のある方・障害理解 > 支援・相談 > 支援センター > 障害者総合支援センター(ウェルポートせんだい) > 多言語翻訳機能って、どんなもの?
更新日:2021年4月2日
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株式会社プラスヴォイス遠山さん
150以上の多言語翻訳で、外国人の方とのコミュニケーションができます。双方向にリアルタイムでの多言語翻訳が可能ですよ。
過去に一度だけ韓国へ観光に行く機会があって、当時は一人で行きました。旅行会社には前もって、「聞こえないので現地では筆談をお願いしたい」と伝えていたのですが、いざ、現地に到着してみると、韓国人のガイドさんは日本語を話せるけど書けないという、不測の事態に失望したのを覚えています。
うーん、それは困りますね…。
当時は人工内耳が片耳のみの装用だったので、今より言葉の聞き取りは良くなく、日常的に筆談をしていたんです。韓国人のガイドさんは、一生懸命日本語で説明してくれるのですが、それだけでは全く理解できず…。翻訳してくれる人がいないだけでこんなに大変なんだと痛感しました。
あんこは聴者ですが、一人で海外に行ったことがありますか?
友達とはありますが、一人で行ったことはないですね。知らない言語で話をされるというのは、健聴者、難聴者関係無く困った状況ですよね。
遠山さん、翻訳機能の使い方を教えて頂けないでしょうか。
韓国の話をされていましたので、韓国語の言語設定をします。はい、設定しました。では、話しかけますね。「キムチの美味しいお店はどこですか❓」このように翻訳されます。
これで障害がある方も無い方も、国籍も関係なくコミュニケーションできますね。
使用の時に、注意していただきたいのが、簡潔に話をすることです。区切りなく長文で話をすると正しく翻訳されません。
私は聴覚障害のため、言葉の発音が少し人と違うのですが、それでも正しく翻訳されますか?
そうですね、正しく認識されなかった場合は、手書きやキーボードで文字を記入したり、修正出来ますので、そちらを活用すると円滑なコミュニケーションを行うことができますよ。ただ、必ずしも全員の声を音声認識する必要はありません。一番多いのは日本人の聞こえる人とのコミュニケーションかと思いますが、その場合、つまよさんの声を相手は聞こえますので、相手の声だけをUDトークで音声認識すればよいです。
手書きやキーボード入力できるのは便利ですね。
今回の取材を通して、UDトークを体験させていただいたのですが、声を文字化する機能はとても感動的でした。
話の最中で、聞き取れなかった言葉があると、「今話したのは、どんな言葉なんだろう」と考え込むので、そこで聞くのをストップします。そうしている間に進んでしまった話は聞いていないため、話の内容が分からず悩んでいたんですよね…。
でもUDトークを活用すれば、声を文字化してくれるので耳では聞き取れなかった言葉がリアルタイムに分かるのが良いですね。UDトークは私にとって欠かせない存在になりそう。
また翻訳機能があることも、もっと早く知りたかったです。これさえあれば一人で海外旅行も積極的に行けるようになりますね。
そうですね、翻訳機能については私も活用してみたいです。
遠山さん、貴重なお時間ありがとうございました。
これで今回の聴覚障害者“つまよ”のなんでもリポートはおしまいです。私たちの記事が悩んでいる方の助けに、少しでもなれたら幸いです。
次回は音声言語機能障害者向け緊急通報システム「NET119」を紹介する予定です。
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