更新日:2016年9月20日

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教育委員会会議の概要(24年3月臨時会2)

日時

平成24年3月15日(木曜日)午後5時30分

場所

教育局第一会議室

出席委員

委員長 松坂 宏造

委員長職務代理者 永広 昌之

委員 丸森 仲吾

委員 油井 由美子

委員 宮腰 英一

委員(教育長) 青沼 一民

会議の概要

1 開会

午後5時30分

2 会議録署名委員の指名

3 付議事項

第41号議案 仙台市教育振興基本計画の策定について

(総務課長 説明)

主な質疑

委員

基本的方向3は市民一人ひとりの学びの機会と活動を広げるということで,社会教育施設がどのような役割を果たすのかが述べられていると思う。(5)の仙台市の歴史と文化の継承と発信というところでは,博物館に加え,3つの施設が入って,これらが連携によって歴史と文化をどう市民に伝えていく活動がはっきりしたと思う。一方で,例えば科学館,天文台というのが,最後の用語の解説のところでしか出てこない。(6)の現代社会の課題について学ぶ機会を広げるのところに環境問題とか,自然環境についての記述があるので,こういうところにそうした施設が入っていれば,基本計画の中でどう役割を果たさなければならないのかはっきりすると思う。

総務課長

各施設の記述についてであるが,多少強弱はあるが,例えば科学館,天文台に関して言えば,28ページの【3】のところに記述がある。それから,37ページの学びの環境の充実のところにも,科学館の大規模修繕と展示内容の充実といった記述が入っている。なるべくそれぞれ入れさせていただいているつもりであるので,この状態でご了解いただければと考えている。

委員

社会教育施設のところに最初に用語解説ではなく,教育委員会所管の社会教育施設の一覧を入れるというやりかたもあると思う。なるべく見えるような形にしておかないと,基本計画であるので,もれていると受け取られると大変なことになると思う。

総務課長

本文中の方にわかるように掲載させていただきたいと思う。

委員

今期の基本計画の中心的な課題は震災からの復興ということであった。1つ気になるのは,昨年,仙台市の震災復興ビジョンが策定され,その後震災復興計画が策定されたと思う。その計画には直接的に学校教育に関する記載は多くなかったと記憶しているが,1ページの計画の位置づけの,(2)の本市の上位計画との関係,こういったところに仙台市基本構想,仙台市基本計画の他に仙台市震災復興計画がはいっていいのではないか。あるいは,3ページの3に東日本大震災の発生という項目があるので,文章の中に,こういった基本計画に基づいた復興,復旧に取り組んでいるといった形でいれるとかなり具体的になり,方向性が見えてくるのではないか。この点が,この計画の非常に重要な点なので,是非いれていただければと思う。

総務課長

計画の位置づけ的に言うと,震災復興計画はこの教育振興基本計画の上位計画ということではないため,1ページの上位計画との関係に盛り込むのは難しいかもしれないが,この教育振興基本計画の策定自体,ここまで時間をかけたのは,やはり震災復興計画とも整合を図らなければならないということもあったので,3ページ,もしくは,先ほどの上位計画との関係のところに,震災復興計画との整合を図った旨を記載させていただきたい。

委員

家庭での親と子の学びを応援するという章があるが,ここで出てくる子育てやしつけというのがよく理解されていないのではないかと思う。この文章で出てくるしつけという言葉が別にそうだということではなく,しつけは躾という漢字であるが,本来日本文化の持つ礼節とか,そうしたものがしつけの基本になるのではないか。もう少し本来的なしつけというものを教育現場であるいはお母さん方にもよく教えるとか,お母さん方がしつけがわからないのだと思う。今回の武道の必修化も,そうしたことを教えようとする考え方が基本にあると思う。この計画は非常によくまとまっているが,そのあたりが地域あるいは家庭での協力ということを考えた場合に,もう少しどうなのかと,私自身が考えているしつけとあわないと思った。

大越理事

議会でも武道の必修化についてご質問もあった。技巧を学ぶということよりは,まさに武道を通して,礼節を知るということも基本に置いていると答弁も申し上げた。学校においては,そういう中で,しつけの一部を担う部分もあろうかと思う。また今委員がおっしゃった,しつけということに対して,よくご存知でない保護者も多くなっているということもあろうかと思うので,そういうところの普及啓発的な施策を今後どのような形で進めていけるか,今後具体的に検討していかなければならないと思う。今おっしゃったことを念頭において,実施段階で進めていければと思う。

委員

かつて,うちの子をしかってくれてありがとうというのが出ていた。ああした考え方が基本的にしつけとか,あるいは地域での教育というか,そういうものに本来つながっていくのだと思う。

委員長

そうした内容を文章の中に盛り込んだ方がいいというご意見か。

委員

そこまでは必要ないと思う。非常によくまとまっているが,読んでいったときに,しつけというのが,子どものテレビを見る時間をとか,具体的にあげている内容がそうした内容であったので,いじめとか不登校の問題になっていたので,基本的な日本文化,しつけという点で,今回の柔道,武道の必修化につなげて,そういう方向でいくべきであると,こう思っている。

委員長

文章化はしないが,そうしたことも踏まえながら,取り組んでいただきたい。

大越理事

施策の面で反映できるように取り組んでまいりたい。

委員

9ページの共通して念頭に置くべき点を前にもってきたことで,わかりやすくなったし,よくまとまっているというふうに感じた。今後,環境学習について,自然体験活動等が大切になってくるので,そうすると例えば環境局に,行政からいらした学校の先生がいって,そこで環境教育と学習の視点で何か連携ができたらよりいいと感じたし,泉岳少年自然の家もそうであるが,やはり学習のよさを取り入れるために,教職員の先生方がその場にいるということは,ますますこれから必要になってくると感じた。それと特別支援を要するお子さんが増えてきているので,子どもはもちろん保護者も孤立させないような,皆さんが理解するという環境づくりが必要かなと,このまとめを読んだ。1つだけ質問というか,「今後10年で」とか,「今後10年間」でとかの,「間」が入るかどうかの違いは何なのか。例えば1ページの最後で,今後10年間を見据え,最初の5年間で取り組む計画として策定するという表現と,5ページの今後10年で育む力というような「間」が入るのと入らないのとの意味の違いは何か。

総務課長

特に使い分けはしてなかったので,表現は統一させていただく。

委員

メモリアル施設であるが,大枠が決まるまで待っていていいのか。防災教育の重要性などが書かれているが,教育委員会としてメモリアル施設がどうあるべきかということを提言していかなければならないのではないか。市の方から大枠が決まってからというよりは,もっと積極的にうって出るというか,その方がメモリアル施設もよりよいものになるのではないかと思う。

大越理事

基本的には市民や議会との議論の中で固まっていくことになろうかと思う。震災復興本部という組織が昨年5月からできたが,新年度からは拡大して,復興事業局という局ができることになっている。その中で,おそらくメモリアル施設も含めて検討されていくことになるが,当然関わる部局は,教育もはじめとしていろいろと出てくると思う。メモリアル施設というからには,箱ものがある程度必要になってくるかと思うので,やはり教育というよりは,復興全体を統括する部局がまず青写真を描くことになろうかと思う。ただ,その際には全庁的な調整の中で,教育であると,むしろソフトの部分,復興の今までのアーカイブ資料であるとか,そういうもので,それぞれの得意分野で参入していくというか,調整されていくということになろうかと思う。

教育長

委員のご指摘には,教育委員会として,今回の震災についてどんな形で関わりを持つのかというスタンスの問題であろうと思う。そうした総合的に,各区や全庁的な議論の中に我々教育局が関わっていく部分としてどうあるべきなのか,ロードマップすら見えていない部分がある。これから具体の話として,その都度この教育委員会の中でも話題になっていくと思う。

委員

復興というのが中心にならざるをえないと思うが,復興を前にだすと現実を見るという方がどうしても軽くなって,あるいは抽象化されていって,防災という意味で,弱いものになりかねない。それをどうすりあわせるか,教育面でどうあるべきか,そこにある施設が,防災教育をするにしても,センターになると思う。被災の様子がどれくらい残るかわからないが,そういう現物を市民一般に見ていただいて,防災を考えるということも必要であると思う。そのときに中心的な施設になりかねないというより,しなくてはならないと思う。うまく教育委員会が中に入っていけるようにお願いしたい。

委員

確認であるが,10年先を見据えて,その中での5年の計画という位置付けというのは,基本的にどのように考えたらよいのか。5年の延長線上に10年を見据えていく,あるいは,また社会の変化に応じて,後半の5年というのを再度新たに策定していくということになるのか。前回の計画も10年先を見据えた形での5年というふうにしたのか,あるいは前回そうしなかったので,やはり長期的なスタンスを持ちながら,そこで具体の5年というふうに位置付けた方がいいと判断されたのかご説明いただければと思う。

総務課長

前回の「仙台まなびの杜21」は,計画期間は10年とし,特にその中でさらに例えば5年をみた施策をというつくりではなかった。10年間丸々その計画を使ってという形になっていたが,相当社会状況の変化も激しくなっており,目指す姿は10年後を見ながらも,盛り込む施策のレベルはある程度の期間で見直しをかけて,さらに目標に向けて,適切な施策もあるものと考える。今回に関しては,まず10年のゴールを見た上で,当面の5年間の施策をやってみて,その実施状況と社会の状況の変化を見据えて,次の5年間を新しくつくっていこうという考え方で今回このような形にしている。

委員

是非10年先というのを忘れないようにというか,1年1年それをやっていくというのはもちろん必要であるが,単にそれを消化するというのではなく,進めていただければと思う。

大越理事

5年というのはちょうど中間見直しということになるので,そこで微調整,修正をしていく必要はあろうかと思う。後半の5年間を,なかなか進んでいないところはさらにアップしていかなければならないし,またおもいと違った方向に世の中も変わっていけば,それにあわせて修正もしていかなければならない。時代の流れが早いので,昔であれば10年そのままでもよかったが,一般的に中間見直しという形になってきたと思う。

委員

大学でも6年というふうになっているが,6年最初にたてるが,やはり毎年の変更というのもやらざるをえなくなっている。そうした形で10年先を見据えてというのはとても重要であると思う。

委員長

時代の変化が著しいという状況の中で,東日本大震災から1年が経過したが,これからがやはりやらなくてはならない時期であると思う。全体的に内容的には概ねまとまったような形で,基本計画はできたのではないかと思う。ただ,震災の影響というのが,机上の文章ではよくわかるが,実際に現場でやってみたときに,ここに見えてこない部分が多くある。特にいろいろな施設での今後のあり方,家庭での環境の部分,子どもの心理的な問題もある。文章的には見えるが,見えないところが多々あると思うので,先ほど5年,10年という話もあったが,1年毎にいろいろとヒアリングをしながら,検討をしていくことも大切であると思う。そうしたことを踏まえながら,今後取り組んでいただければと思う。

先ほど各委員からいただいたご指摘を反映し修正するということで,承認してよいか。

各委員

異議なし。

委員長

修正をするにあたって,文章が変わってくるところもあると思う。それについては,私の方に一任していただきたい。よろしいか。

各委員

異議なし。

委員長

それでは異議がないようなので,第41号議案については,一部訂正をし,そしてそれを前提として,承認としたい。

第42号議案教育委員会事務分掌規則の一部改正について

(総務課長 説明)

原案のとおり決定

主な質疑

委員長

学校と地域の連携の推進に関することということが新たに事務分掌の項目として入った。これは今までも取り組んできたことだと思うが,これは今までどの課で行ってきたのか。学びの連携推進室ができたことで,新たにいれたのか,確認したい。

総務課長

事務分掌規則上は,どこの組織にもいれていなかったが,確かな学力育成室のさまざまな取り組みの中で,こうしたウェートが次第に大きくなってきたこと,それから,今回の震災でやはり地域と学校の連携が,改めて重要だということが認識されたということもあり,今回名称の変更とともに,事務分掌の中にも明記したものである。

委員長

今までも取り組んできたが,改めて規則上明記し,推進していくという認識でよいか。

総務課長

そのとおりである。

委員

地域の中には,大学もあれば,民間企業,NPO,家庭などがトータルで対象領域に含まれ,そうしたところとの連携という形で理解してよいか。

総務課長

すべて含まれるということになる。

教育長

学校支援地域本部事業を所管する室となるが,連携先は,委員ご指摘のとおり,多方面に関わることとなるので,より広がるような形で進めてまいりたい。

委員

そうしたところとネットワークを通じて学びの場を広げていくということが,新しい組織の名称を学びの連携推進室とした理由なのか。

教育長

そうした点が大きな理由である。

第43号議案 職員の人事に関する事項について(職員の人事異動について)

(総務課長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

第44号議案 教職員の人事に関する事項について(教職員の懲戒処分について)

(教職員課長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

第45号議案 教職員の人事に関する事項について(教職員の人事異動について)

(教職員課長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

4 閉会

午後7時15分

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