更新日:2016年9月20日

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教育委員会会議の概要(24年3月定例会)

日時

平成24年3月29日(木曜日)午後2時00分

場所

教育局第一会議室

出席委員

委員長 松坂 宏造

委員長職務代理者 永広 昌之

委員 丸森 仲吾

委員 油井 由美子

委員 宮腰 英一

委員(教育長) 青沼 一民

会議の概要

1 開会

午後2時00分

2 2月定例会会議録承認

3 会議録署名委員の指名

4 報告事項

(1)仙台市健やかな体の育成プランの策定について

(健康教育課長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

方策3の運動の日常化を図る環境づくりの推進というところを読むと,運動施設の使用に制約のある学校に対する取り組みの工夫等についての例示とあるが,あまり具体的でないような気がする。今後5年間というと,震災関係の体育施設の復旧は,その半分以上の期間続くような気がする。震災によっていろいろ体育館や運動場等の制約を受けている学校について,特別にここにあげる必要はないのか。重点的に取り組まないと,運動条件がないまま過ぎてしまう気がする。5年間という限られた期間の計画だから,もう少し具体的でもいいのではないか。

健康教育課長

運動機会の確保のための取り組みとして載せているものについて,震災の影響で制約がある状況は,24年度,25年度の2年間である程度落ち着くと考え,この中で取り組むこととさせていただいた。当然その後の26年度以降は,通常の取り組みの支援関係の分を入れているが,特出しという形ではなくこの中で取り組んでいくという方向で考えている。

委員

この中に入っていることはわかるが,これは特別の課題ではないのか。5年間という限られた期間であり,10年というのなら,その中の2年で解決するのでいいのだが,5年という短期の中では,ものすごく比重が大きいのではないか。特出ししておく必要があるのではないか。

健康教育課長

重点的に行うということで,この点を細かく支援できるような体制を考えてみたい。

委員

食習慣,バランスの良い食習慣を身につけること自体はとても大事だが,栄養教諭という言葉は計画では出てこない。8ページに望ましい食習慣を身につける食育の推進とある。その中には教職員対象の食育の推進に関する研修会の実施とあり,これは栄養教諭に限らず,教職員全体を対象としていると読めるが,栄養教諭の位置づけ,役割について,どのように考えているか。

健康教育課長

栄養教諭は学校現場において,献立の作成はもちろんのこと,学校活動全体の中での食育の推進ということで,計画を作ったり,望ましい食習慣を身につけるとか,様々な食文化の理解を深めていくとか,学校給食活動を通じて協同の精神を養うとかいうものを,学校の中で中心的になって行うという位置づけになる。その中で,栄養教諭のほか学校栄養職員も指導を行う形になる。

委員

栄養教諭という固有名詞が出てこないことに理由があるのか。栄養教諭はこういう指導を行うとか,具体的な栄養教諭の食の指導,管理に関する内容という記述があってもいいのでは。

健康教育課長

確かに栄養教諭の役割に食育を行うという文言が入っているが,具体的な役割を盛りこまなかった理由は,学校全体でそれを行っていくという形にしているためであり,それぞれ分けて学校教諭がこれを行うなどは盛りこまなかった。

委員

実際の活動では,そういう形で役割を果たされると思う。食育は学校だけでなく家庭とかかわってくるので,どこまで関与できるかという問題がある。具体的には非常に難しいことなので,専門性という意味で,栄養教諭の役割が問われると思う。一般の教員と違って一歩踏みこめることが,専門性の観点からあるのではと思い,期待している。

大越理事

教諭の採用試験を通って,はじめて栄養教諭となるので,200校近い中でもまだ17人である。すべての学校に栄養教諭が配置されていない状況だ。逆に栄養担当の栄養士はいるわけで,そういう点で,栄養教諭と特定した形で表記しづらいところが背景としてあった。

委員長

7ページの健康観察や健康相談の充実に向けた指導助言ということで,震災の影響で,学校の児童生徒の健康管理というのか,通常もやってはいるが,よりきめ細やかな対応が必要と思う。先生方も,日常業務もあるのになかなか手がまわらないところがあり,それでもやっていかなければいけないので,具体的にどのような形で調書をつくるのか,その都度ヒアリングをしたりするのか,具体的にどんな方法でいくのか教えてほしい。

健康教育課長

具体的に報告を求めるということではないが,常に日常的に観察を重視していただきたいという内容で,仮になにか変化があれば教育委員会までお知らせくださいという内容で,通知は出している。

委員長

通常の部分ではなくて,よりちょっとしたことでも報告をあげていただき,2次的被害にならないような,よりきめ細やかな部分で指導していただく必要があるのではないか。

教育長

児童生徒の心のケアという領域の中で,連携しながら,特に被災地域を中心とした転入生について,継続的な,きめ細やかな対応をしなければならない。昨年来,随時,調査等々含め,個別訪問をしながら進めているが,新年度ということもあるので,指導を徹底してまいりたい。

委員

方策3運動の日常化を図る環境づくりの推進に関連し,スポーツはお金がかかるということで,個人の負担がかなりあると思う。スパイクやシューズをひとつ買うにしても,親が出してくれないというようなこともある。仙台市の小中学校では,特に組織的に応援する仕組みはないのか。

総務企画部長

収入面で厳しい家庭については,生活保護と,就学援助制度の中で,学校の用品についても援助する仕組みはある。そういう制度にはまらないところについては,学校のほうで,共用のものをそろえておく工夫や,PTAの援助で体制を整えていると聞き及んでいる。

教育長

総務企画部長が話した以外に,昨年は特に被災地域の中学生の部活動支援ということで,いろいろとお声がけをいただき,支援していただいているという経緯はあった。

委員

体力運動能力調査における全国平均値の比較で,仙台市の子どもたちは下回る種目が多いということで,特に,体重移動を伴う種目に課題があるということは,昨年も同じ指摘があったように思う。原因のようなものは見えてきているのか。

健康教育課長

対策としては,体力向上プログラムということで,体重移動運動の仕方の図解を配布し,そのような問題を解消するように取り組んでいるところだが,原因はまだわからないところである。

委員

テレビやゲーム等のメデイア接触時間が,仙台市の小5男子,小5女子が,2時間以上とか3時間以上とか全国に比べて長く,こうした生活習慣の部分も影響しているのかと思う。

大越理事

生活習慣全体を改善して,ちゃんと食べ,運動もし,よく寝てと,相互作用がないとおそらく数値は向上しないのではないか。そういう意味でも今回の計画は,いろいろな施策を講じて,はじめて結果がついてくるのではないかと思う。

委員

そういった意味では,食習慣に関する状況で,朝食の摂取状況が全学年で上がっていて,ほとんど食べない児童のパーセントが下がっていることは,良い傾向として出ているということか。

委員長

ここ数年,食生活や体力について講演を実施し,アスリートの方をお呼びししたり,保護者の方にも参加をいただき,当たり前のことを当たり前にするように,少しずつご理解をいただけるようになってきたのが,朝食の摂取状況が良くなったことにつながっていると感じている。

大越理事

26年度以降だと運動場の確保なども少し改善していくと思うので,のびのび運動もできるようになれば,少しずつ良くなっていくと思うし,良くなっていってほしいと思う。

委員長

体力,食生活,生活習慣については学校だけでは限度がある。やはり学校から家庭まで連携しないと,なかなか成果は出てこないと思う。学校から,またPTAからでも,家庭にこういう現状のお話とか,きっかけを作りながらやっていただきたい。また,被災地には仮設住宅が入っていたりするので,できれば親子で,学校の中で何かできるような,そんな取り組みなどやれると,体力とか生活習慣の改善につながると思う。この1年の間,アスリートの方がずいぶん各学校にお越しいただいて,地域の方や保護者,子どもたちに元気を与えていただいたと感じているので,こうしたところも充実した形で,新年度を迎えてほしい。

(2)仙台市子ども読書活動推進計画(第二次)の策定について

(生涯学習課長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

5ページの成果指標の設定の中で,読書活動の数量的な広がりだけを求めるのではなく,むしろ子どもの感性をみがき思考力を育むという文があるが,よく子どもに本を読みなさいと言った時に,借りてきてさっとめくって読んだという光景を良く見るので,数量的なものを求めるのではなく,じっくりと取り組ませる環境づくりが必要だと感じた。

委員長

学校と家庭との連携の中での読書の推進に取り組んできたかと思うが,保護者の方から,これについてはこういうふうな形でやったほうがいいのではというような学校に対する要望はあったか。

生涯学習課長

特段,直接伺っていることはない。ただ,学校の図書室開放があるが,そちらの中で地域の方からこういった本を入れてほしいといった,子どもたちに人気のある本や,ご自分たちが参考にしたい本を入れてほしいといった,施設開放の枠組みの中でのご要望は聞いている。

委員長

ぜひ子どもたちが多くの本を読んでほしい。6ページにあるように,平成22年度の実績と平成28年度の目標を絡めているので,ぜひそのようになるよう期待したいと思う。

委員

学校において,震災との関係で図書を流出したというか,使えなくなった学校がたくさんあると聞いているが,そういった学校に対する図書の準備については,特にとりあげられなかったのか。特に図書を失った学校へ配備,準備することはどのように考えているか。

生涯学習課長

計画の中に直接書き入れなかったのは,早急に読書環境を整える手当てをするということで,短期で終わる事業ということと,多方面から子どもたちの読書に役立ててほしいということで,いろいろな寄贈本や寄付金をいただいた中で,ひととおりその手当てができているという見込みがあったためである。

(3)仙台市図書館振興計画の策定について

(市民図書館長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

市民センターでの図書サービスの拡充を進めるとあるが,拠点館であるとか地区館であるとか,どういった市民センターでサービスを行うのか。また,例えば毎日行うであるとか,そういったところはどのように考えているのか。

市民図書館長

蔵書の検索であるとか,予約図書の受け取りができるサービスを考えているが,内容についてはさらにこれからつめていきたい。市民センターで,泉図書館などは分室があるが,そちらは週に2回程度開いているので,そういったところも参考にしながらつめていきたい。

委員

レファレンスサービスが全国的に充実してきてわれわれも助かっているが,今仙台市の図書館をみた場合,例えば国会図書館との相互のレファレンスサービスは行われているが,学都仙台OPACへの参加はまだ協力関係まで至っておらず計画年度内に行うということなのか。

市民図書館長

市内大学との連携についてはこれから協議をしていくことになるが,現在,震災資料の収集関係で,東北大学との連携も始まっているので,そういったところから始めていきたいと考えている。

委員

双方でレファレンスの体制が整っていないとうまくいかないと思うが,仙台市の図書館では体制は整っているのか。

市民図書館長

まだ十分とはいえないかもしれないが,力を入れているところである。さらに,職員のスキルアップも含めて充実していきたい。

委員長

秋には宮城野図書館が新たに開館をするということで,充実したサービスの提供を図りながら頑張っていただきたい。

委員

移動図書館76箇所とあるが,その中に仮設住宅のある場所は含まれているのか。

市民図書館長

現在はないが,新年度から再編し,4箇所ほど回りたいと考えている。

(4)給食停止の取扱いについて

(健康教育課長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

保護者からの申し出により停止になり,再開もできるというようなご説明があったが,期間の単位的にはどうなるのか。現状として,アレルギー対策で給食を停止している場合,また再開したいという場合には,1週間単位とか1月単位とか,どういうふうな形で可能なのか。

健康教育課長

停止措置は基本的に年度単位にしている。ただし,解除はいつでも可能としている。アレルギー関係も,これは医師の診断書に基づいてやっているので,そちらは診断で大丈夫となった時に解除という形となっている。

委員

そうすると,毎年度診断書を出すという形になるのか。

健康教育課長

今回は放射能と特定しておりアレルギーとは別なので,診断書等は不要としている。これで年度単位での停止をとるが,来年度になったらまた新たに調査をして,次の年度をどうするかと決めていただくことになる。

委員

放射能の場合ということであれば,その過程で安全性が十分になってきたようなので,再開してほしいという場合,すぐに再開できるということか。

大越理事

その場合は日数単位となる。

健康教育課長

学校の食材の準備があるので,明日からといわれても食材を発注しているので難しいが,その次の日あたりからは可能である。

委員

臨機応変に対応できるということで,わかった。

委員

給食をとらない子どもたちに対する栄養面での指導は,特別に計画があるのか。

健康教育課長

保護者との面談を行い,例えば,学校の給食の献立と同じような献立のものを作ってくるといった話し合いをするというようなことも伺っている。弁当を持ってきた時にそれをどうするかという配慮の面もあるので,そちらも面談の時に,学校側と十分話し合っていただくこととしている。

教育長

学級の中で,弁当持参と,かたや給食の子どもたち,特に小学校低学年での子どもたち同士が,不釣合いにならないように学級担任がうまく指導するということについては,相当懸念をしながら進めていかなければいけないと考えている。

委員長

私もそこは一番懸念するところ。低学年の場合だといろいろな話が出てくるので,子どもたちの間のトラブルがないよう,担任の先生がリードを取りながらやっていく必要があると思う。

教育長

担任等々に,ひとつの大きな指導指針みたいな形を示さなければならないと思っている。

委員

430人というのは,学校によってある程度かたまりがあるのか。そうではなくて,全市的に出ているのか。

健康教育課長

調査時点では,ある程度のかたまりもあり,全く無い学校もだいぶあった。

委員

かたまりがあるというのは今教育長が心配されるようなことで,一種の風評被害的なものがあるので,教育的には注意したほうがいい。

委員長

今までもアレルギーの子どもたちに対しては,スタート時点より保護者との面談を行いながら給食の部分でも対応しながらやっているが,今回の放射能に伴う不安からの要望についても,随時ヒアリングしながら対応していただきたい。

(5)仙台工業高等学校の入学者選抜における募集方法について

(高校教育改革室長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

生徒,学校の意見を聞いても,確かに学科別募集の方が意見としては多いが,圧倒的に多いというわけではなくいろいろな考え方がある。それぞれにいいところがあるわけで,ある意味では試行錯誤的にやっていくしかないと思うが,ひとつ気になるのが,一括募集制導入の理念を生かすための方策で,高校入学後希望があったときには転科を認めると。こういう制度は必要だと思うが,これはどういう基本的な姿勢で転科ということを考えていくかということが大事である。これは,ここ半年なり,何ヶ月かかけて検討するということか。

高校教育改革室長

入学後に進路変更でミスマッチがおこった場合,ということなので,教育委員会事務局で方針を示し,学校のほうで基準を定め,転科を認める方向で考えていきたい。ただ,学科ごとの募集という入試制度もあり,やみくもに認めるわけにもいかず,優秀な生徒で特に希望する生徒という条件になっていくかと思われる。

委員

確かにこれは難しいところで,相反する中身である。学科別募集をするのと転科を認めるというのは矛盾する中身で,ひとつ間違えると,入りやすいほうで入ってあとで自分の希望のところに移るということになりかねない。そこを少し慎重に。大学も実はそういうことが問題になっており,そういう門戸開放という方向に一時期ものすごく進んだが,いろいろな問題が出て,慎重に,となった経緯もある。時間がもう少しあると思うので,議論していただけたらと思う。

委員

工業高校なので,特別な学科独自のものがあるかもしれないが,県立高校,あるいは普通高校の場合の事例というのは調査されているのか。

高校教育改革室長

県にも情報を確認しているが,ほとんど転科の例はないということであった。高校の場合は単位制ではないので,例えば2年生から変わっても1年生の学習が及んでない場合もあり,一人だけ違う科に飛び込むというのも大変なことである。過去に,体育科の生徒が怪我という身体的な理由のため普通科に転科した例もあるということで,やむをえない理由があれば,転科した例もある。他県の例も調べてみたが,なかなか事例自体は少ないが,認めている県も何件かあった。

委員

そういった事例を加味しながら対応していただければと思う。私はある程度過渡的な措置として転科は必要と思うが,状況次第では転科を廃止する場合もあると思う。やはり一括的な募集から各科募集ということになるので,やはり一定の移行措置としても必要ではないかと思うので,十分に考えていただきたい。

大越理事

受験時の公平性が担保されて皆さん入学してくるので,前提として,それが損なわれるような転科であってはまずいわけである。やはりその受験時に公平性が担保された土台に立ちながら,在学中の普段の成績も当然加味した上で,転科が生徒にとってプラスになるためには条件がどういったことがいいのかということは,詳細につめていかなければならないと思う。

委員長

アンケートをみても,将来スペシャリストを育成していくにあたっては,学科ごとにしていったほうがいいのではないか,という中学校からのご意見もあるようである。転科の部分を注意し,つめながら進めていただきたい。

5 付議事項

第46号議案 仙台市立学校の管理運営に関する規則の一部改正について

(教職員課長 説明)

原案のとおり決定

主な質疑

委員

防災主任は仙台市独自の制度か。それとも全国的に置かれているのか。

教職員課長

宮城県のほうで防災主任を置くという話があり,それを受けて仙台市でも防災主任を設置すると判断したところである。

委員

規則上,枝番というのは一見すると奇妙な気がするし,ここは主任と指導主任の条文だから,ここに防災主任が入るのはなにか違和感がある。

学校教育部長

規定としては特に問題はなく,以下の条文ずれを防ぐために,29条の2という規定の仕方をしているものである。最小限の改正で整備をすることができるという趣旨である。

委員

この規則を定めた上で,さらにその具体的な防災主任の職務内容について,内規等で定めるのか。

教職員課長

内規を作るというような考えはまだない。防災主任の業務については,学校の中における防災教育,教育計画を立てていく,防災マニュアルについての見直し,また,学校に応じた,地域に応じたものになっているのか再点検をするであるとか,地域や関係機関と一体となった防災訓練を実施するとか,その調整をするとか,そういうものが業務になると想定している。

日塔次長

具体的な仕事内容については今後つめることになるが,各学校に防災マニュアルというのがあり,その中で位置づけられていくものと思う。それで,そういった大きな地震が来た場合には,校長も教頭も出てくるので,この防災主任だけが対応にあたるということはないと考えており,校長を中心に,学校全体で防災体制を作っていく際の企画立案,外部との連絡調整,当然責任は校長にあるわけだが,これらを防災主任にと想定している。

委員長

この防災主任は,大規模校と小規模校では全然違うと思うが,これの人数というのは,大規模校でも小規模校でも1人という考えか。

教職員課長

各学校1名ということになっている。小規模校においては他の業務と兼務ということもありえることになる。

委員長

防災主任に対する研修は,今後,やっていく必要性があると思うがいかがか。

教職員課長

防災主任,あるいは防災担当の主幹教諭に対する研修を行っていく予定である。

委員長

町内会,日赤奉仕団,社会福祉協議会,民生委員など,震災の時に関係する団体がたくさんある。また,今まで教頭とか教務主任がやっていた地域の防災訓練を防災主任が進めていくにあたっても,業務量は膨大になると思うので,日常業務に支障が出ないようなあり方というのも考えていく必要がある。新年度に入って地域に防災主任を知らせる必要が出てくることもあり,そのための会議を学校で開催することを求められ,やらなくてはいけないと思う。

教育長

委員長がご心配されているとおり,学校の防災主任イコール地域防災まで担うというような状況ではないことは確認しなくてはならないと思う。学校での防災教育の観点で,窓口が防災主任であって,いわゆる地域防災とは違った角度のものである。ここのところをはっきりさせないと,その仕事量も膨大になってくるし,地域一体を包括しなければならないのかということにもなるので,ここについては,全庁的に,特に消防局とつめていかなければならない。防災主任はあくまで学校を中心とした防災教育,防災計画の担い手という形になる。

委員長

逆に,地域の方があの人が防災主任だとわかって全てを任せるような,その部分を懸念したところであり,そこだけは線を引いてやっていくというところだけ注意する必要があると思う。

教育長

おそらくこのことについてはまだまだ課題も出てくると思うし,どんな方向にいくのかということで,いろいろと要求や要望もされていくと思うので,今後,走りながら整理していきたい。

委員長

ぜひ,そこのところの線だけは引いて,町内会で行う部分,学校で行う部分と振り分けをする体制作りをよろしくお願いしたい。

第47号議案 文化財の指定について

(文化財課長 説明)

原案のとおり決定

主な質疑

委員

皮の盾は本体が残っていなくて,土壌処理をして残っている。たぶんこういう指定をするということになると,指定されたものがある程度安定的に継続して受け継がれるということが必要だと思うが,こういう土壌処理のようなものの,過去の実績はどのくらいあるのか。

文化財課長

この土壌の薬品処理というのは,ポリエチレングリコールという高分子化合物を使って水と薬品とを置き換えるという処理をしているものである。木製のものなどを処理する一般的な方法になっており,湿度管理,温度管理をある程度一定にしていれば,その状態が長期にわたって保たれるということが実績としてあるが,しかし,開発されてから100年とかそういう経過ではないことから,状態を見ながら,もし劣化がみられるようであれば手立てをとりながら,保存状態をみていくということになると思う。本市における実績としては,弥生時代の木製農具で,中在家南遺跡で出土したものがあるが,同じような処理をしており,指定している実績がある。これも湿度管理,温度管理を一定にしており,良好に維持されているところである。

第48号議案 仙台市社会教育委員の委嘱について

(生涯学習課長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

第49号議案 仙台市科学館協議会委員の委嘱について

(科学館長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

第50号議案 仙台市博物館協議会委員の委嘱について

(博物館長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

第51号議案 職員の人事に関する事項について(職員の人事異動について)

(総務課長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

6 その他

事務局

次回定例教育委員会は4月23日(月曜日)に開催する予定である。

7 閉会

午後4時20分

お問い合わせ

教育局総務課

仙台市青葉区上杉1-5-12 上杉分庁舎12階

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