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更新日:2016年9月20日
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(支援室に来所しているお母さんたちの質問に答えて)
支援室利用者
Q:
公園で子どもを遊ばせる際に,けんかやおもちゃの取り合いなどが起こると親が介入してしまいます。とことんやらせた方がいいとも聞きますが,けがをさせたら・・・などと考えてしまいますし,相手のお母さんとどんなに仲良しでもつい止めてしまうことになりますが・・・。どのように相互理解することが望ましいのでしょうか。
支援室スタッフ
A:
1歳後半から3歳くらいまでの子どもがものの取り合いをしたり,けんかになったりするのは自然の姿なので,発達ということだけを考えれば限度はあるにせよ,やらせた方がいいということになりますが,現実問題としてそうはいかないことが多いと思われます。そこが理論と実践の差でしょう。だから,そういう場合には止めるということで良いのだということにしましょう。ただ,他の子のおもちゃを取るのは悪い子,我慢しないですぐ叩き返すのはいけな子だと考えないでほしいということです。ものの取り合いもけんかも自己主張の表れと解釈できるので,自己主張を十分経験してから我慢する心が育っていくと考えてほしいのです。
そういう意味でそのような行動は望ましくないから止めるというのではなく,親同士(大人同士)の関係を望ましくない状態にしないために止めるのだと割り切っていればいいのではないかと思います。そのような解釈をしていれば,特に悪影響はないと考えてよいでしょう。また,取り合いになったりけんかになったりするから,そのような場所に連れて行かないとか,厳しく叱ってそのような行動をなくそうとすることも望ましくありません。子どもにとっては取り合いすることも,それを止められることも貴重な経験なのですから。
支援室利用者
Q:
自分のおもちゃと相手のものの区別がつくようになるのはいつの頃からなのでしょうか?おとなは取られた子どもをかわいそうと思ってしまいますが,そのように思えるようになるのはいつの頃でしょうか?
支援室スタッフ
A:
良い質問です。自分のものということは1歳半~2歳くらいでわかるようになります。しかし,相手のものだということがわかるのはずっと後になってからで,4歳くらいです。つまり,誰かが使っているおもちゃが欲しいと思った時に,それは○○ちゃんのだからと思って我慢できるようになるのはその頃だということです。
支援室利用者
Q:
では,2歳くらいでは教えてもムダだということでしょうか?
支援室スタッフ
A:
そんなことはありません。4歳になって突然そのような区別がつくようになるはずはないのですから,そのような積み重ねの結果としてわかるようになるので,そういうことを教えるのは必要です。ただ,あんなに教えたのにまだわからないというように思わないでほしいということです。将来のために少しずつ教えておこうというお母さんの態度が大切だと思います。
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