ホーム > ”お客様のしらないヘビのお食事事情だカメ~!”(トロロポスト:平成25年7月10日)
更新日:2016年9月20日
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ヘビのえさは何ですか?おしえてください。
1066さんへ 【3月23日 太白区の動物より】
かわいいおたより、どうもありがとうございます。
漢字とカタカナも書いてくれたので小学生の方からでしょうか。
今回ははちゅう類に詳しい
さてさて、ここは八木山動物公園の「はちゅう類館」。
寒さに弱い、はちゅう類のために、一年中暖かい温度が保たれているカメ。
中にいるヘビは、9種類です。
外国のヘビは、キイロアナコンダ、ビルマニシキヘビ、ボールニシキヘビ、カリフォルニアキングスネーク、コロンビアレインボーボア、アカダイショウ。
日本のヘビは、アオダイショウ、シマヘビ、ジムグリ。
ヘビの仲間はみな、他の動物を食べる、肉食動物です。
小鳥やネズミなど小型の哺乳類を食べる仲間が多いのですが、川の近くに住む仲間(シマヘビなど)は、カエルや魚を食べ、名前に「キング」がつくヘビ(カルフォルニアキングスネーク)は、その名前のとおりヘビの王様、なんとヘビを食べる仲間だそうです。
体の大きさが違う2匹を一緒の部屋に入れてしますと、小さい方がのみこまれてしまうこともあるので注意して飼育しています。
八木山動物公園ではヘビの体の大きさに合わせて、細かく刻んだレバーなどの生肉、生まれたてのマウス(ピンクマウス)、コドモのマウス、オトノのマウス、モルモット、ウサギを与えています。
えさになるマウスは、はちゅう類館の中で飼育し、増やしています。マウスはすごい速さで成長し、生後20日でオトナになります。
今日は脱皮不全(だっぴふぜん)で体調を崩しているコロンビアレインボーボアさんが温浴治療をしていましたよ。
お風呂で温まった後には、お食事の時間です。
この子は自力で食事をしなくなってしまったために飼育員 Iさんがあげていました。
口の中に入れただけでは吐き出してしまうこともあるので,キューっと押し込みます。
このように人がヘビの口の中に直接エサを入れることを,強制給餌(きょうせいきゅうじ)といいます。
八木山動物公園では,このコロンビアレインボーボアのように体調がすこぶる悪い個体以外に,孵化して間もない赤ちゃんヘビに強制給餌をしています。
八木山動物公園では,ヘビの卵を孵卵器(ふらんき)に移して育てています。ヘビの赤ちゃん誕生まではトロロポスト2008年5月8日を見てください。
中には写真のように卵をまもるヘビもいるそうですが,
卵が転がってしますと赤ちゃんがうまれなくなってしまうこと,哺乳類のように体温で暖めているわけではないので孵化させられないこと,から飼育員が卵を見つけると移動させています。
頭の直径2cm弱の生まれたてのマウス(ピンクマウス)が飲み込める大きさになるまで体の小さなヘビや赤ちゃんヘビのエサは飼育員さんがあげています。
さて、ここまで紹介したヘビのエサですが,お便りを書いてくれた方のように,来園者の皆様は見たことがないですよね?
いつも日曜日の閉園時間や,休園している月曜日にあげているからなのです。
昔,来園者に方がまだ園内にいる時間帯にヘビにエサを与えていたことがあったにですが,マウスの赤ちゃんの姿やヘビがエサを飲み込む姿は怖い,というご意見が多く,一般の方が見えないところであげるようになったのです。
ところで,はちゅう類の仲間たちは哺乳類と比べてエネルギーを保存でくるので,お食事の回数が少ないのはご存知ですよね?
体の小さなヘビや赤ちゃんヘビは週に2回程度,オトナのヘビは週に1回,日曜日の夕方にあげています。特に体の大きなビルマニシキヘビは,一度にウサギを2羽食べますが一ヶ月に2回だけ!しかも寒い時期の5ヶ月間は何も食べずに,静かにしているそうです。
全長4mにもなる大きな体。飼育員さんも巻かれてしますと一人でははずせなくなってしますのでよく動く元気そうな日には,掃除が出来ないそうです。
ホシガメ君によるヘビの紹介いかがでしたかカメ?
マニアックなお話しすぎたかな・・・。
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