平成14年度仙台市地震被害想定（概要）

仙台市では、宮城県沖地震が近い将来、再来する可能性が極めて高いことなどを踏まえ、平成13年度から2ケ年をかけ、次の3つのパターンで地震が発生した場合の被害想定を実施しました。

宮城県沖地震宮城県沖（牡鹿半島沿岸からその東方）では、この200年間に繰り返し6回の地震が発生しており、今後20年以内に80％以上の確率で、次の宮城県沖地震が発生すると考えられています。＊	単独型 M7.5	昭和53年の宮城県沖地震のように、宮城県沖（牡鹿半島沿岸からその東方）のみを震源として地震が発生する場合です。この200年間に発生した6回の宮城県沖地震のうち、5回は、単独型であったと考えられています。
	連動型 M8.0 程度	宮城県沖地震が、さらに東側の震源域と連動して、単独型より、ひとまわり大きな地震となった場合です。今から約200年前に一度発生したことがあると考えられています。
長町-利府断層による地震	M7.5	仙台市の中心部を横断する断層により地震が発生した場合です。今後30年以内に発生する確率は、1％以下と考えられています。＊

＊政府の地震調査研究推進本部の公表資料による。

ゆれの想定

被害の想定は下記の通り
なお、被害の大きくなる冬の夕方に発生した場合を掲載しました。

			青葉区	宮城野区	若林区	太白区	泉区	計
宮城県沖・単独	建物全壊・大破棟数		13	1,295	1,716	666	47	3,740
	うち,木造棟数		4	799	1,073	461	33	2,371
	建物半壊・中破棟数		823	3,220	3,859	1,875	887	10,667
	うち,木造棟数		804	3,088	3,721	1,833	882	10,329
	冬・夕	焼失棟数	1,595	1,072	1,422	168	429	4,686
		死者数	4	15	5	2	1	27
		負傷者数	327	671	554	193	161	1,906
		うち,重傷者数	57	81	77	21	17	253
		長期避難者数	6,836	17,237	18,913	7,756	4,189	54,931
宮城県沖・連動	建物全壊・大破棟数		73	1,649	2,611	1,682	174	6,191
	うち,木造棟数		59	1,053	1,777	1,196	143	4,228
	建物半壊・中破棟数		2,622	4,370	7,123	5,437	2,509	22,063
	うち,木造棟数		2,591	4,195	6,926	5,334	2,498	21,544
	冬・夕	焼失棟数	1,734	953	2,072	655	371	5,785
		死者数	7	27	32	14	7	87
		負傷者数	754	1,059	1,530	841	479	4,663
		うち,重傷者数	99	123	190	91	49	552
		長期避難者数	11,026	22,043	30,593	21,809	9,045	94,516
長町-利府断層による地震	建物全壊・大破棟数		2,560	4,029	5,268	4,823	1,389	18,068
	うち,木造棟数		1,981	3,136	4,241	3,950	1,036	14,343
	建物半壊・中破棟数		7,118	5,885	7,122	8,621	4,874	33,619
	うち,木造棟数		6,230	5,263	6,516	7,869	4,378	30,255
	冬・夕	焼失棟数	3,794	1,543	2,733	1,917	114	10,102
		死者数	184	228	270	270	80	1,032
		負傷者数	3,124	2,799	3,000	2,997	1,334	13,254
		うち,重傷者数	382	261	221	291	135	1,290
		長期避難者数	39,008	35,064	39,162	44,651	21,434	179,319

※より詳細な結果については、平成14年度仙台市地震被害想定調査報告書（概要）【下記添付ファイル】をご覧下さい。
また、市政情報センターで閲覧することができます。