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更新日:2023年9月28日

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構造計算で必要となる数値について

目次

  1. 風圧力(地表面粗度区分・基準風速)について
  2. 積雪荷重(垂直積雪量)について
  3. 凍結深度について
  4. 積載荷重について

 

1.風圧力(地表面粗度区分・基準風速)について

地表面粗度区分

地表面粗度区分は、平成12年建設省告示第1454号により1から4の4区分に分類されており、海岸線、湖岸線からの距離、建築物の高さにより適用が分かれています。
地表面粗度区分1と4については、特定行政庁が規則で定める区域とされていますが、仙台市では定めていませんので、地表面粗度区分は2か3となります。区分の詳細は下表のとおりです。

地表面粗度区分表(列の見出しは「海岸線若しくは湖岸線までの距離」を表しています。)
建物の高さ

200m以下

200m超から500m以下 500m超
31m超

2(海岸)

2(海岸)

3(市街)

13m超から31m以下

2(海岸)

3(市街)

3(市街)

13m以下

3(市街)

3(市街)

3(市街)

上記の表において、「海岸線若しくは湖岸線」は対岸までの距離が1,500m以上のものに限ります。

基準風速

建築基準法施行令第87条第2項に基づく基準風速V0は、平成12年建設省告示第1454号にて規定されております。仙台市のV0は次のとおりになっています。

V0=30m/s

 

2.積雪荷重(垂直積雪量)について

垂直積雪量

建築基準法施行令第86条に定める垂直積雪量は、仙台市では下記のとおりになっています。(仙台市建築基準法施行細則第14条の2及び別表第3より)

区域別の垂直積雪量

区域別の垂直積雪量(PDF:528KB)

垂直積雪量の目安図

垂直積雪量の目安図(PDF:8,321KB)

垂直積雪量の目安図

 

3.凍結深度について

凍結深度(参考)

建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準は、平成12年建設省告示1347号に定められております。この中で、根入れ深さについては布基礎24cm以上、べた基礎12cm以上等の他に、凍結深度より深くすることが定められております。仙台市では、下記の理由により凍結深度の算出方法を設定しておりません。

  1. 法により深度計測方法が規定されておらず、他の一般的な技術基準がない。
  2. 敷地の気温、地形、地質、地下水位、標高、積雪量等の様々な要因により影響を受けるものであり、一定の数値や計算式で表すことが困難である。
  3. 仙台市における実測値等のデータがない。

以上のことから、仙台市が合理的な凍結深度の設定を行うことが不可能であるため、あくまで設計者が敷地の実況を調査し、自らの判断により凍結深度を設定していただくことになっております。

敷地の状況を調査することが困難な場合等については一例として、以前に道路舗装工事で設計する際に行われていた方法を下記に紹介しています。

算定方法

  1. 該当箇所の標高を現地の水準点、別地図等から予め調べておきます。次のサイトから確認することもできます。:地理院地図(外部サイトへリンク)(JavaScriptのサポートが必要です。)
  2. 下記の「設計凍結深図」から、該当する区域番号を読み取ります。(仙台市の場合(13)~(16)、(18)のいずれかになります。)
  3. 下記の「凍結深度早見表」から、1.で調べた標高と2.で読み取った区域番号をもとに凍結深度を決定します。

設計凍結深図

設計凍結深図(PDF:238KB)

凍結深度図

 

凍結深度早見表(列の見出しは、設計凍結深図の○で囲まれた数字に対応しています。)

計画地の標高 (13)大衡 (14)新川 (15)川崎 (16)仙台 (18)仙台空港
0m 32.33cm 31.43cm 30.33cm 17.66cm 25.88cm
50m 35.67cm 35.00cm 33.67cm 19.22cm 28.82cm
100m 39.00cm 38.57cm 37.00cm 20.78cm 31.76cm
150m 42.06cm 42.00cm 40.29cm 22.34cm 34.71cm
200m 45.00cm 45.33cm 43.24cm 23.91cm 35.00cm
250m 47.94cm 48.67cm 46.18cm 25.00cm -
300m 50.83cm 51.76cm 49.12cm - -
350m 53.61cm 54.71cm 51.94cm - -
400m 56.32cm 57.50cm 54.72cm - -
450m 58.95cm 60.26cm 57.37cm - -
500m 61.43cm 62.89cm 60.00cm - -

 

算定例

仙台市泉区将監、標高82mの場合
「設計凍結深図」より、区域番号は(13)
早見表から
標高50m 35.67cm
標高100m 39.00cm
比例から求めると
35.67+((39.00-35.67)×(82-50)/(100-50))
=37.80
よって、凍結深度は37.80cmとなる。
また、安全側をとって標高100mの凍結深度39.00cmとしても良い。

 

4.積載荷重について

積載荷重

積載荷重は建築基準法施行令第85条により定められていますが、一部の室については下記の表の値をもとに計算することもできます。

積載荷重
室の種類

床用

(N/平方メートル)

ラーメン用

(N/平方メートル)

地震用

(N/平方メートル)

屋根(屋上利用有り※1)

1,800

1,300

600

屋根(屋上利用無し※2)

900

650

300

車庫(乗用車専用)

3,900

2,900

1,500

倉庫(自家用)

3,900

2,900

2,000

倉庫(倉庫業用)

6,100

4,900

3,900

車庫(途中床無し)

5,400

4,400

3,900

車庫(2段床式)

9,800

8,800

7,800

駐輪場等(階層式自転車駐車場)

2,900

2,600

1,600

駐輪場等(設置場所の周辺状況から、駐車目的外のことで群集が密集すると考えられる場合)

4,900

2,600

1,000

※1高さが1.1mを超えるパラペットや手すり等のあるものを含む。
※2鉄板葺き屋根等の場合はこの限りではない。

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お問い合わせ

都市整備局建築審査課

仙台市青葉区二日町12-34二日町第五仮庁舎7階

電話番号:022-214-8299

ファクス:022-211-1918