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更新日:2022年4月4日

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新年度当初の会見にあたって(質疑応答)

令和4年4月1日

 

質疑応答の内容

Q1

冒頭、新型コロナウイルス感染症についても触れられていたかと思うのですが、昨日の担当課の発表で仙台で(新規陽性者数の)1週間平均というのが1カ月ぶりぐらいで上昇に転じているという部分、あと全国的に第7波の入り口かというような地区も見られるというところもありまして、今の改めてですが現在の仙台の感染状況、あと今後の対策というところ、どうあるべきかというところについてお聞かせください。

A1

依然として感染状況、新規感染者数というのは高止まりの状況だというふうに思っています。前の週の同じ曜日を超える日も続いておりまして、決して油断できない状況であるというふうに思っております。加えて、全国各地域でも確かに前の週を上回ってくるような状況にある都市が増えてきている、県が増えてきているというのもそのとおりだというふうに認識をしております。これからますます人流ということに関して申し上げれば多くなるわけで、本当に日々大きな対応をしていかなくちゃいけない、その強い危機感を持ちながら見ていきたいというふうに思っているところです。

 

Q2

4月に入りまして今度ゴールデンウイークとかまた移動の増える時期にはなるのですが、その辺、逆に観光、交流人口の拡大ですとか経済の回復というところもまた課題かと思うのですが、ひとまずゴールデンウイークに向けては人の交流を増やすようなキャンペーンなど考える時期かあるいはまだそういうのは控えるべきか、この辺についていかがお考えでしょう。

A2

まず日々の状況を注視していかなくてはならないというふうに思っております。加えて市民の皆さま方にはやはり基本的な感染対策の重要性を再度認識をいただいて、感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。それからワクチンの3回目接種を進めているところでございます。今度は若い世代、12歳から17歳の皆さんたちにも3回目の接種ということで接種券の発送の準備も進めているところでございます。このところの感染状況を見ておりますと、若い世代の皆さんたちの感染が多くございまして、特に20代30代の皆さま方、もう既に接種券が手元に届いておられる方々もいらっしゃるのだろうと思うのですけれども、ぜひ接種をお受けいただけるとありがたいなというふうに思います。本市といたしましてはワクチンの接種も着実に向上できるように努めてまいりたいと思います。その上で経済対策についてはどうなのかということでございます。経済対策についてはそもそもこの間、長い間、新型コロナウイルス感染症の状況で厳しい環境におられる皆さま方についてはさまざまな支援策を打ち出させていただいております。加えて県が行っているようなキャンペーンについていかがかということについては、今しばらくこちらとしては様子を見たいというふうに考えているところです。

 

Q3

県が行っているキャンペーンなど同じような形のものを仙台市としていましばらく様子を見ていきたいということですけれども、これはどのような状況になったらキャンペーンなど何か少し前向きな対策を講じていけるのではないかとお考えなのでしょうか。

A3

まだこういう状況になったらということを言及できるところではないのですけれども、とりわけ観光業も痛手を受けている、関連事業者の方々もですけれども痛手を受けている。今般の3月16日の福島県沖地震でも大きな被害もあったと承知をしておりますし、そういったこともさまざま見ながら今とにかくやらねばならないことについてはしっかりと対応してまいりたいというふうに思います。

 

Q4

3月16日の地震の影響に対する対策として、例えば補正(予算)を組むとかそういったお考えというのはありますでしょうか。

A4

まずは既に本年度用に災害復旧に対する予算もございますものですから、それである程度早急に対応しなければならないところについては対応させていただきますが、やはりもうしばらく皆さま方の状況を把握させていただいた上で、補正(予算)が必要とあらば補正(予算)を組むということをしてまいりたいというふうに思います。

 

Q5

新型コロナウイルス感染症絡みで依然として(新規陽性者数が)高止まりという状況があります。先ほどもおっしゃっていますとおり、年度替わりで人の動きが多い中で改めてゴールデンウイークに向けてもまた増える可能性も人流が増える可能性もあります。さらなる対策をお願いするには何か市として講じる手だてというものはあるのでしょうか。

A5

思い返していただきたいのですが、まだ昨年の今はワクチンの接種もしていなかった状況でございました。ワクチンの接種をとにかくご高齢の方々から、要するにハイリスクだろうと思われる方々からワクチンの接種を速やかに行いたいということでこの間進めてきたところでございます。そしていったん(感染に)落ち着きの状況が見えたのもまた皆さんご承知のとおりだと思います。今回3回目のワクチンの接種についてこれも今一生懸命に取り組ませていただいておりますけれども、7割の方、接種券を送った中でおおよそ受けていただけているというふうに報告を受けているところですけれども、まだ残るところありますのでその皆さま方にも本当にぜひ感染を広げないためにもワクチンを接種していただけるように、この場をお借りいたしまして改めてお願いをさせていただきたいと思います。また3回目の接種について、若年層にも接種ということも3回目始めますので、それもできれば速やかに受けていただけるとありがたいなというふうに思います。

 

Q6

若年層の(ワクチン)接種ということで我が家にも5歳の息子がいるのですが、先日5歳から11歳の子ども向けの接種の案内が来ました。ちょうど年度末年度初めでうちの子どもを預けている保育園でも感染(者)が出てしまってちょっとばたばたとしていたのですけれども、ただ、じゃワクチンを打たせようかといったときにやはりお母さん方とかお父さん方と話すとちょっと心配だよねというのが正直なところで、そのあたりというのは若年層というのは子どもを含めて5歳から11歳も含めてやはり早急に打つべきだというふうにお考えでしょうか。またその根拠というのはどのように理解すればよろしいでしょうか。

A6

(ワクチンは)国で承認をされて接種が可能になったものです。しかしこれは任意接種にとどまっているものですから、そのお子さんや親御さんたちのお気持ちというものを大切にしなくてはならないというふうに思っております。小さいお子さんをお持ちの方々は小児科の先生とも懇意にされておられるでしょうから、いろいろとご相談をしていただいてお決めいただければというふうに思います。

 

Q7

保育園とか小学校の方から(ワクチン接種を)受けてもらうような案内とかというのは、今のところは出す予定はないという理解でいいですか。

A7

そのとおりです。

 

Q8

新年度始まるということで各会社さんとか本来であれば歓迎会とかそういうシーズンでもあったりするのかなと思ったりするのですけれども、市長としてはそういった集まりを開くことに対して何かおっしゃりたいことがあればお願いします。

A8

昨日は長年市役所に勤務をされ定年退職を迎えられた方々もこの役所を去るということになりました。そして今日は新たな新規採用職員を迎え入れることができたわけです。しかし残念ながら今本市の状況は、もちろんそういう皆さんたちとお食事をしながらさまざまなお話をする機会があればいいなとは思うものの、市役所業務は今この新型コロナウイルス感染症対応、保健所への応援体制を全庁挙げて行っているところです。加えて先般の地震によるさまざまな対応もございます。それから年度替わりで市民の皆さま方の異動もあって、その対応でも各区役所の窓口も大変繁忙期でございます。そういう中で率先して大勢集まって歓送迎会ということについては、これは少し難しいというふうに思うところです。なので、少し時期を見ながらにしましょうねと個人的には話をしているところです。

 

Q9

市民の方でそういう会を開きたいと思っている方もいらっしゃる時期なのかなと思うのですけれども、そういう方々に向けて何か伝えたいことがあればお願いします。

A9

1つのテーブル4人までというふうなことで皆さま方にもお願いをさせていただいているところではあるわけですね、県の方針にのっとって。お酒があまり入りますと声も大きくなってきますのでやはり注意が必要だろうというふうにも思います。そういう意味ではお食事を召し上がるときはマスクを外さざるを得ませんけれども、お話をするときにはマスクをしっかりと着用してということ、換気をしっかりするなど、さまざまなところに注意していただきながらであるならばそれはそれぞれのご判断に任せたいというふうに思います。

 

Q10

歓迎会とか新型コロナウイルス感染症対策の話なのですけれども、先日知事が飲食店でこういうふうにやれば大丈夫ですよという見本というかそういうのを公開しましたけれども、その中で30人、40人でも大丈夫ですよというような話もありました。その点について市長としてどのようにお考えになりますか。

A10

場所にもよるでしょうし、そしてまたどういうテーブルでどういうしつらえで食事、飲食をするのかということにもよるので、一概にここで何とも申し上げられません。知事はやっぱり半歩先を行って、いや一歩先なのかな、いろいろと対応を図るというそういうことなのだろうと思います。でも私とすれば今のこの感染状況は決してもう安心だというレベルではないものですから、特に大勢で席を移動しない、絶対に移動しないということがお酒が入ってくるとどうなるのかという、私の感じだとついつい声も大きくなるし移動していろいろお酌もしたくなるだろうしいろいろなことをしたくなってしまうリスクが大きいなというふうに、私のことを思うとですよ。ですから、少し私はじっとしていたいなというふうに思うところです。

 

Q11

今年の夏、来年のG7閣僚会合どこになるか決まるわけですけれども改めて誘致に向けた意気込みを教えてもらってもよろしいでしょうか。

A11

この間、本市のみならず宮城県それから県市町会、東北大学、経済団体の皆さま方で誘致の推進協議会を立ち上げさせていただいて、そのメンバーの皆さま方と一緒に政府に対する要請活動を続けてきております。私自身も総理をはじめ誘致を目指している関係する省庁あるいは大臣にもお話をさせていただいているところです。この間要請させていただいてお話をさせていただきましたけれども、おおむね大変評価をいただいているなというふうに手応えは感じているところですけれども、それでもなお、さらに要請活動はしっかりしていかなくちゃいけないなというふうに思っているところです。

 

Q12

新年度の抱負のところで令和5年度の動きがかなり多いかなと思いまして、そういう意味では本年度はその準備、よりその準備に力を入れなきゃいけない、仙台という都市を発展させるための土台に、発射台にしていく年になるのかなというふうにお聞きしたのですけれども、この準備期間、市としてどのように市民に、あとは市外に発信していくことが重要だというふうにお考えでしょうか。

A12

おっしゃるように準備期間が物事の成否を決めるわけですから、この令和4年度というのは重要であるという認識です。次世代放射光施設の稼働に向けては今随分施設整備は進んでおりますし建屋はもうでき上がりましたが、中の加速器も入れての施設整備が今進められているところです。本市としても、地域が担わなくちゃいけないところ、国と地域と分けてそれぞれ役割分担でやっていますけれども、今年度もその施設整備に係る部分で支援をしていく。それからまた実際に放射光施設を使ってこういうようなことができますよというそういう取り組みについては関係の皆さま方とも連携をしながら進めていかなくちゃいけないと思っておりますし、またグリーンフェア(全国都市緑化仙台フェア)につきましても着実に会場の整備も進めているところですが、既にホームページを立ち上げたりしてPRに努めています。SNSなども活用してとてもすばらしいフェアになるということなども逐次ここまで準備が進んでいますよなどということも含めて準備をしているところです。そういう準備の状況から広く市民の皆さま方あるいは国内外の方々に向けても発信をしていくということは重要だと思っておりまして、そういった取り組みを着実に進めてまいりたいと思います。

 

Q13

青葉山エリアに光を当てることに対してちょっとお伺いしたかったのですけれども、先日仙台城の石垣の修復に3年かかってしまうというような話があったと思うのですが、今後青葉山の方にいろいろな形で光が当たっていく中で一つのシンボルともいえる石垣がこのままだとちょっと寂しいかなという感じもしなくもないのですが、修復を前倒しにしたりですとかというのは技術的に無理なのでしょうか。それとも予算とか今後つけて何とか前倒しにするようなお考えはありませんでしょうか。

A13

ご承知のように国指定の重要な文化財である石垣でございます。文化庁ともいろいろ相談をしながら復旧に努めていかなくちゃいけないわけですけれども、現場でいろいろ説明が報道機関の皆さま方にもあったかと思うのです。仙台城の石垣というのはこれまでも何度か崩れてはまた組み直しということを続けてきて今の形があるというふうに認識をしております。東日本大震災の折にも随分大きな被害がございましたけれども、それは現代工法も加えた上で組み直したところは今回の地震では(崩落の)被害は出ていなかったというふうに承知をしておりまして(※)、その辺も文化庁と現代工法をどのぐらい入れて大丈夫なのかどうかということも相談しながら進めていくことになろうかと思います。まだ今の段階ではおおよそ(修復に)3年ぐらいかかるだろうというふうなことでしたけれども、予算もしっかりと国からも応援をいただかないといけません。なるべく早期に改修ができるように、復旧できるように努めてまいりたいと思います。

 

※補足

東日本大震災時に現代工法を加えた上で組み直したところでは、崩落は免れたものの一部変形するなどの被害が確認されている。

 

Q14

基本的には今の考えだとこれまでの工法で復旧することはちょっと現実的じゃなくて現代工法も入れるのを模索して早期に(復旧する)という理解でいいですか。

A14

多分その方がいいのだろうなというふうには思うところです。これもいろいろとどういうふうにしていかなくちゃいけないのかは文化庁ともいろいろ相談しなくちゃいけないと思うのですけれども、基本的には歴史的事実に基づいて復元するということが原則なのですが、それでも現代的な工法を部分的に採用する場合もあって、先ほど申し上げました仙台城の石垣でも一部そうしたものを取り入れていてそこは崩れなかったということもあるものですから、そのような方法はどうかということも相談したいということです。