更新日:2016年9月20日

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年頭所感(発表内容)

報道関係の皆さまもよいお年をお迎えになられたことと思います。昨年も仙台市政にはさまざまな面で大変ご尽力をいただきましてありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

私から、新年にあたっての今の考えなどを簡単に申し上げさせていただきます。

今、仙台市で約1万1千戸の皆さまが仮設住宅でお過ごしですが、昨年も発表させていただきましたが、仙台市以外のところで被災されてこちらに移ってこられた方が、すでに3割を超えている状況でございまして、仙台で被災された方々の比率が今後さらに低下していくのではないかと思います。

ふるさとを離れられた方々がこの仙台で暮らしていらっしゃいますので、それらの皆さまにとってより生活の再建につながるような支援、例えば福島からいらっしゃる方であれば福島の状況についての詳しいさまざまな情報の提供ですとか、また仙台で長くお暮らしになるのか、ふるさとにお戻りになられるのか、そういった個別のご事情もお伺いしながら配慮させていただいて、それぞれの方に必要な支援に仙台市としても責任をもって取り組ませていただきたいと思います。

どこにお住まいであるかによって、復興の進度に差がつくようなことがあっては誠に悲しいことですので、そのことにはとりわけ配慮をしながら取り組んでいきたいと考えています。

さて、復興計画で考えますと、昨年は本格的な復興始動の元年という位置づけで進めてまいりました。さまざまな予算上の課題ですとか、当初の復興庁とのやりとりの中での齟齬などもありましたが、おかげさまで議会やいろいろな民間の方のお力添え等々もありまして、予算と枠組みについては昨年の中で、ある程度大きな枠組み、そしてその上に乗って進むべきレールの方向性は見えてきたと思っています。

しかしながら、進捗の度合いでいえば、まだまだの部分が大きく、とりわけ集団で移転される移転先の土地の整備が本年の一番大きな課題になってくるだろうと思っています。具体的にいえば、荒井地区における土地区画整理事業の中にどのようにして新しいふるさとの区画を作っていくのか。また、田子西や岡田など、それらの土地の整備に入るのは今年度以降ですので、いかに多くの方々のお気持ちに沿ったものにしていけるか。そこが基礎自治体としての我々のまちづくりの力量が問われていくところだと考えています。

そして、東部では被災された方々のふるさと再建が単独で進むわけではありません。地下鉄東西線の開業ももはやカウントダウンの状況になっています。東西線沿線のまちづくりと合わせて、その中の大きな核の一つとして、この被災された方々の新しいふるさとづくりも組み入れた中で、全体として考え、取り組んでいきたいと思っています。

中でも若林区については、一番多くの駅を抱えていますので、重点的な区として地下鉄東西線を見据えたまちづくりを区役所と本庁とで連携して進めていく体制を今年は整えたいと思っています。

復興公営住宅については、年明け早々、民間からのご提案をいただいて、今はある程度のフレキシビリティを持った枠の中での募集ですので、どの地区に何戸くらいという最終的な決定などもしっかりと年度内に行い、多くの方々になるほどこれだけの公営住宅がこういう地区にできるのだな、自分達は子どもが近いからこっちに行こうとか、職場が近いからこの辺に応募してみようとか、具体なことを考えていただけるような状況に早く持っていきたいと思っています。

職員への訓示でも話しましたが、この3月11日を迎えると震災から丸2年という時間が経過したことになります。被災された皆さまの大変なご苦労があり、そしてなかなか先に向けて具体的な設計が立てにくいという方もいらっしゃる中で、一方では日本各地における震災の風化といったものもとりざたされています。

被災地として震災の風化をいたずらに嘆くことはしたくはないと思っていて、しっかりと私どもの責任で発信をしていくことが、むしろ2年という時間が経ったからこそ必要なのだろうと思っています。

さまざまな全国大会や4月から開催されるデスティネーションキャンペーンなども、震災から復興に立ち上がる観光地のさまざまな努力をお見せできるいいチャンスです。

合わせて仙台から文化による復興の発信も進めていきたいと思っています。3月には仙台フィルハーモニーが国際交流基金の支援を受けてロシア公演に行くことになっています。ロシアのオーケストラから震災直後に温かいお見舞いをいただいたことへの御礼を申し上げたいと思いますし、ロシアの方々に仙台フィルハーモニーがしっかり頑張って復興のさまざまな心の癒しにつながる活動をしてきたことなどもご報告できればと思っています。

今年は慶長遣欧使節団として支倉常長が石巻の月ノ浦から出帆して400年の節目の年になります。仙台開府400年の時に作った「遠い帆」というオペラがありますが、今回で3度目の公演になりますが400年を記念してこの「遠い帆」を再演したいと思っています。時の巡り合わせの不思議といいますか、支倉常長が出帆した2年前にも慶長の大地震、大津波があったと聞いています。今回もまたそういう中でのオペラ上演になります。

こうした大きな理不尽な災害の中で「遠い帆」というのが何をイメージするかは人それぞれに受け止め方は違うと思いますが、「遠い帆」が目指していく海の彼方への航海に、私ども仙台市も市民ともども、復興の理想や憧れを求めていく姿を託すことも可能ではないかと思います。ハードの面、被災された方々の心のケアというソフトの面、そしてこのまちの希望の先にあるものを見据える文化の復興、この3つの面から今年も仙台市政の底力を発揮し百万市民の皆さまとともに復興の道を進んで行きたいと考えています。

どうぞよろしくお願いします。

仙台市長 奥山 恵美子

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